2023-05-25(Thu)
約50年前の採石行為が災害発生に影響か 地すべり学会支部 データ分析 YBC山形放送 2023.05.23 18:29 土砂崩れ災害受け調査671か所 避難が必要な場所なし 山形https://www.ybc.co.jp/news/?news_id=news119e030cr3yvblu8106 ----去年の大みそかに山形県鶴岡市で起きた2人が死亡した土砂崩れを受け、県が同様の危険がある県内671か所を対象に前倒しで行った点検の結果、ただちに避難が必要な危険性のある場所はなかったことが分かった。一方で、一部の斜面では亀裂が見つかったという。 県内には「土砂災害警戒区域」が5176か所ある。このうち、去年の大みそかに土砂崩れが発生し2人が死亡した鶴岡市西目地区の通称・マルヤマと地質や地形が似ていて、住民に大きな被害が出る恐れのある危険箇所は671か所に上る。 山形新聞 2023/5/21 07:21鶴岡の土砂崩れ、採石行為が影響か 地すべり学会支部、データ分析 ----鶴岡市西目で昨年末発生した土砂崩れで、日本地すべり学会東北支部がデータ分析を行った結果、約50年前に採石した開発行為が災害発生に影響を与えた可能性があることが分かった。八木浩司山形大名誉教授が20日までに明らかにした。現在詳細なデータを取りまとめており、7月の学会支部報告会で公表する予定。 土砂崩れ現場は通称「まるやま」と呼ばれる。市の記録から1974(昭和49)年から10年間、断続的に採掘されたとみられる。国土地理院が公開している76年の空撮写真でも山の一部が露出していることが確認できる。 さくらんぼテレビ 2023年5月17日 水曜 午後6:52土砂崩れの土砂・がれき撤去 夏ごろから 皆川市長・避難指示解除にも言及 山形・鶴岡市西目地区 ----土砂災害からの復旧が続く鶴岡市西目地区について、市は16日夜に開いた住民説明会で、土砂やがれきの撤去を今年の夏ごろに始める考えを示した。 2022年の大みそかに発生した鶴岡市西目の土砂災害では、2人が死亡、住宅など17棟が倒壊し、現在も4世帯13人に避難指示が出されている。県や鶴岡市は16日夜、現在進めている復旧事業の進捗状況について地域住民に対し説明した。 説明会は冒頭だけ公開され、出席した住民によると、安全対策として崩れていない斜面の土砂を7メートル程度削ることや、今年夏ごろから土砂やがれきの撤去を始める見通しが示されたという。 続きを読む
2023-05-18(Thu)
事業断念や規模縮小の「不用額」2237億円 内閣官房も国交省も把握せず 朝日新聞デジタル 2023年5月19日 16時30分国土強靱化672億円、閣議決定に沿わず 一般道無電柱化など 検査院 ----政府の国土強靱(きょうじん)化緊急対策について、会計検査院が調べたところ、一般道路の無電柱化など閣議決定に沿わない事業に672億円が使われていたことが判明した。 日本経済新聞 2023年5月18日 2:00 3年間の国土強靱化対策、緊急性疑問事業に672億円 検査院調査 ----2018年に政府が閣議決定した防災・減災などの国土強靱化を巡る3年間の緊急対策で、緊急性が疑わしい事業に672億円が支出されていたことが17日、会計検査院の調査で分かった。学校耐震化事業でのトイレ洋式化や緊急輸送道路ではない道路で無電柱化を行うなど、妥当性が問われかねないケースもあった。 NHK 2023年5月17日 17時35分 西日本豪雨「国土強じん化」明記されていない事業672億円余 会計検査院 ----「国土強じん化」を掲げて国が2018年度から3年の計画で行った防災や減災の緊急対策について、会計検査院は、計画を決めた当初の内容に明記されていない事業が合わせて672億円余りに上っているとして、国に対して十分な説明を行うよう求めました。 産経新聞 2023/5/17 22:42国土強靱化で目的外事業か、総額672億円 会計検査院が指摘 ----防災や減災を目的に平成30年度~令和2年度の計画で実施された国土強靱化のための緊急対策事業を会計検査院が調べた結果、平成30年に閣議決定された緊急対策の内容と合わない事業が含まれていたことが17日、分かった。これらの事業に支出されたのは総額約672億円で、緊急輸送道路ではない道路で無電柱化が行われたケースなどがあった。検査院は対象事業の詳しい内容などが十分に国民に説明されていないとして、政府に適切な対応を求めた。 朝日新聞デジタル 2023年5月17日 17時00分景観のための一般道の無電柱化は国土強靱化対策? 会計検査院指摘 ----政府の国土強靱(きょうじん)化緊急対策について、会計検査院が調べたところ、一般道路の無電柱化など閣議決定に沿わない事業に672億円が使われていたことが判明した。事業の執行状況の集計もされていなかった。 読売新聞オンライン 2023/05/17 21:19事業断念や規模縮小の「不用額」2237億円…豪雨など緊急対策、内閣官房も国交省も把握せず ----会計検査院は17日、政府が防災・減災などの国土 強靱 化に向けて2018年度から実施した緊急対策についての報告書を公表した。検査院は、事業の総合調整を担う内閣官房が国費支出の全体額を集計せず、国土交通省など5省はそれぞれ支出額を正確に把握していなかったと指摘し、改善を求めた。 続きを読む
2023-05-09(Tue)
5/7からの大雨 “工事で川幅狭め想定以上の雨” 決壊 土砂に車埋まる 40軒ほど浸水 NHK 関西 NEWS WEB 2023年05月08日 17時54分 伊丹 川の堤防決壊で浸水被害“工事で川幅狭め想定以上の雨”https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230508/2000073482.html ----7日から降り続いた大雨の影響で、兵庫県伊丹市で川の堤防が壊れ、市内の10棟余りが浸水する被害が出ました。 川を管理する兵庫県によりますと、堤防が壊れた場所では川底を強化する工事のために土のうが積まれ、川幅が通常の半分ほどまで狭められていたということで、県は、「過去の雨量を調べたうえで川幅を狭めていたが想定以上の雨が降って、川が増水し、堤防が決壊したとみられる」としています。 毎日放送 2023年5月8日(月) 14:03 兵庫・伊丹市で堤防が決壊し川が氾濫 828世帯2088人に一時避難指示https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/473713?display=1 ----兵庫県伊丹市では、きのうから降り続いた大雨の影響で川の堤防が決壊し、周辺の住宅が浸水しました。 伊丹市では、きのうから降り続いた激しい雨の影響で、きょう未明、市内を流れる天神川で工事中の堤防がおよそ30メートルにわたり決壊し、川が氾濫しました。 伊丹市では一時、市内の828世帯2088人に避難指示が出て、床上床下含め40軒ほどの浸水が確認されました。けが人はいないということです。 産経新聞 2023/5/8 20:43 兵庫・伊丹で堤防決壊 工事で川幅狭まり、土砂に車埋まるhttps://www.sankei.com/article/20230508-RTMXNKJU5BJWZKOTMRYCRY7XKA/ ----前線や低気圧の影響で西日本と東日本では8日、激しい雨が降った。兵庫県伊丹市では同日未明に市内の天神川が氾濫。市によると、付近の道路が冠水し車数台が水没したり、土砂で埋まったりしたほか、住宅約10軒が浸水した。人的被害は確認されていない。 市や県によると、天神川は周辺の土地より高いところを流れる「天井川」。安全強化のため、約15メートルの川幅を半分ほどに狭めて工事中で、施工場所付近の堤防が長さ約30メートルにわたり決壊したという。 続きを読む
2023-05-07(Sun)
洪水・土砂予報に民間参入 気象庁 年内にも申請開始 日本経済新聞 2023年5月7日 19:16石川地震、続く大雨警報と避難指示 復旧妨げ ----震度6強の地震に見舞われた石川県珠洲市では7日も雨が降り続き、気象庁は能登地方への大雨警報を継続、市は約1630人への避難指示を維持した。地震は同日も相次ぎ、雨とともに復旧作業を妨げている。被災した建物の応急危険度判定では少なくとも51棟が「危険」、89棟が「要注意」と判定された。雨は8日まで続く見通しで、市は土砂災害への厳重な警戒を呼びかけた。************************** 日本経済新聞 2023年5月3日 5:00 洪水・土砂予報に民間参入 気象庁、年内にも申請開始 ----気象庁は洪水や土砂災害の予報業務について、民間気象会社などの参入を促す。これまで国と都道府県が河川単位などで発表してきたが、ゲリラ豪雨などによる災害が頻発。地域の実情に応じたきめ細かな情報提供のニーズが高まっていた。新設する予測技術の審査基準をクリアした会社などに参入を許可し、局地的な予報を被害防止や迅速な避難に役立ててもらう。 気象予報を提供するには気象業務法に基づく許可が要る。政府は今国会に同法の改正案を提出、成立を目指す。施行までに審査基準について詳細を詰め、年内にも申請の受け付けを始める。気象庁は予報業務の許可件数について、2028年に洪水で30、土砂崩れで10事業者を目標に掲げる。 続きを読む
2023-05-06(Sat)
「群発地震、年単位で続く可能性も」 能登の地震 2年で40回以上 石川県能登地方を震源とする地震についてhttps://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_230505.html 第4報(2023年5月6日現在) 石川県能登地方を震源とする地震について(第4報)(2023/05/06 14:00現在) (PDF形式:126KB)https://www.mlit.go.jp/common/001607424.pdf 参考資料https://www.mlit.go.jp/common/001607427.pdf ************************** 日本経済新聞 2023年5月5日 14:48 (2023年5月5日 22:47更新)石川県能登で震度6強 今後1週間程度は警戒必要 ----5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方で最大震度6強を観測する地震があった。震源地は能登地方で震源の深さは12キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.5と推定される。2020年12月から続く同地方の地震で震度、Mともに最大。気象庁は今後1週間ほどは最大震度6強程度の地震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけている。 日本経済新聞 2023年5月5日 20:46 (2023年5月5日 21:49更新)石川県能登の地震、2年で40回以上 地下の流体が影響か ----石川県能登地方では2020年12月から地震活動が活発化し、21年7月ごろからさらに頻発している。気象庁によると、21年から23年5月4日までに最大震度3の地震が35回、震度4は8回あった。震度5弱以上は3回あり、22年6月にはマグニチュード(M)5.4、最大震度6弱の地震が起き、翌日にも震度5強を観測した。 毎日新聞 2023/5/5 21:22(最終更新 5/5 21:22) 専門家「群発地震、年単位で続く可能性も」 石川・能登震度6強 ----地震活動が活発化していた石川県能登地方で5日、最大震度6強の地震が発生した。今回の地震をはじめとする一連の群発地震は、いずれも地下の水が誘発して起きたとみられる。政府の地震調査委員会も4月、地下水などの移動が関わっているとの評価をまとめている。平田直(なおし)委員長は「これまでの地震活動のあったエリアで起きている」と話す。 複数の専門家が提示するのが、地下深くから上昇した水などの流体が、地震を引き起こす断層面に入り込み、断層がすべりやすくなっている可能性だ。 毎日新聞 2023/5/5 20:38(最終更新 5/6 02:02) 「大きな横揺れ、四つんばいに」にぎわう観光地に悲鳴 石川震度6強 ----震度6強以上の最近の主な地震 2011年3月11日 東日本大震災発生。宮城県で震度7 3月12日 長野県栄村で震度6強 3月15日 静岡県富士宮市で震度6強 4月7日 仙台市、宮城県栗原市で震度6強 16年4月 熊本地震発生。14、16日に熊本県益城町などで震度7 18年9月6日 北海道胆振東部地震発生。厚真町で震度7 19年6月18日 新潟県村上市で震度6強 21年2月13日 福島、宮城両県で震度6強 22年3月16日 宮城、福島両県で震度6強 23年5月5日 石川県珠洲市で震度6強 続きを読む
2023-03-17(Fri)
山形県 土砂災害警戒区域5176か所のうち 読売新聞 2023/03/10 05:00 土砂危険箇所点検前倒し 15日から671か所 鶴岡の災害受けhttps://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20230309-OYTNT50118/ ----鶴岡市西目で昨年末に起きた土砂崩れを受け、県は9日、例年6月の土砂災害防止月間に行っている土砂災害危険箇所の点検について、同市の現場と似た地形など計671か所で今月15日から前倒しで実施すると発表した。 NHK 山形 NEWS WEB 2023年03月15日 15時41分 鶴岡市土砂災害受け 県が地形類似の671か所の点検始めるhttps://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20230315/6020016967.html ----去年12月に鶴岡市で発生した土砂災害を受けて、県は、この現場と地形などが類似し、土砂災害のおそれがある区域671か所の点検を、15日から始めました。 ・・・こうしたことから県は、県内に5176か所ある「土砂災害警戒区域」のうちこの現場と地形や地質が似ていて住民に大きな被害が出るおそれがある671か所の点検を例年の6月から時期を前倒しして15日から始めました。 YBC山形放送 2023.03.15 20:19 土砂崩れで住民に被害恐れ県内671か所「異常見つかれば迅速に対応」https://www.ybc.co.jp/nnn/news119n1rgh2q2ooj6abrf.html ----去年の大みそかに発生した鶴岡市西目地区の土砂崩れ現場と地質や地形が似ていて、住民に大きな被害が発生する恐れのある箇所が県内で671か所に上ることが分かっている。雪解けの時期で土砂災害が起こる恐れがあることから県が前倒しで実施する点検が15日から始まった。 山形県によると、県内には「土砂災害警戒区域」に指定されている5176か所ある。このうち、去年の大みそかに土砂崩れが発生し2人が死亡した鶴岡市西目地区の現場と地質と地形が似ていて、住民に大きな被害が出る恐れのある危険箇所は671か所に上る。 続きを読む
2023-03-12(Sun)
教訓捨てる「復権」許されず 終わり見えぬ苦難直視を 教訓に学び命守る対策強化を 朝日新聞デジタル 2023年3月11日 5時00分(社説)原発事故から12年 教訓捨てる「復権」 許されず ----草木が伸び放題の荒れ地。使う人もなく朽ちる建物。積み上げられた無数の黒い袋のそばをダンプカーが行き交う。福島県大熊町と双葉町にまたがる福島第一原発の周りには、汚染土の中間貯蔵施設が広がる。 木村紀夫さん(57)は先月、かつて暮らしたこの地の一角から、スマホのライブ配信で学生らに問いかけた。 「原発事故での東京電力の責任は重い。でも、電気を使っているのは自分たち。いま原発再稼働の流れが強まっています。その上に成り立つ豊かな世の中って、どうなんでしょうか」 読売新聞 2023/03/11 05:00社説:大震災12年 移住を地域再建の足がかりに ----東日本大震災から12年となった。犠牲になった方々の 冥福 を祈り、教訓を語り継ぐとともに、住民が大きく減った被災地に人を呼び込み、活力につなげる道を考えたい。 毎日新聞 2023/3/11 東京朝刊 社説:福島第1原発事故12年 終わり見えぬ苦難直視を ----東日本大震災からきょうで12年となる。沿岸部を襲った大津波と東京電力福島第1原発事故などにより、関連死を含めて2万2000人以上が犠牲となった。 今も約3万1000人が避難生活を強いられている。そのうち9割は福島の住民だ。放射線量の高い帰還困難区域が広範囲に及ぶ自治体では、多くの住民が戻らず、復興が遅れている。 政府はこの区域のうち「復興拠点」と位置付けたエリアの除染を進めている。だが、区域全体の1割に満たない。 拠点外についても、希望者が戻れるように環境を整える方針だが、除染の範囲は帰還希望者の自宅や周辺道路などに限られる見込みだ。全域除染を望む住民には戸惑いがある。 日本経済新聞 2023年3月11日 0:00[社説]東北の復興は廃炉と両輪で進めよ ----東日本大震災から11日で12年を迎えた。震災関連死を含め、2万人を超える犠牲者に哀悼の意を表し、今なお復興の途上にある被災者を末永く支えたい。 宮城、岩手の津波被災地は街や産業の復興は進むが、心の復興は時を要する。福島の原発被災地は復興が緒についたばかりで、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉の行方が左右する。東北の復興は廃炉と両輪で進める必要がある。 しんぶん赤旗 2023年3月11日(土)主張:東日本大震災12年 教訓に学び命守る対策強化を ----東日本大震災の発生からきょうで12年です。沿岸部を大きな津波に襲われた岩手、宮城、福島の3県では復興の道はまだまだ険しく、被災者の暮らしと生業(なりわい)の再建を支える取り組みが不可欠です。とりわけ東京電力福島第1原発事故によって甚大な被害を受けた福島では、地域を再生すること自体に計り知れない困難を抱える自治体が少なくありません。国は、被災者の切実な願いに真剣に向き合い、一層の支援に力を入れる必要があります。巨大災害の痛苦の教訓に学び、国民の命と暮らしを守る対策を抜本的に強めることは、災害多発国の政治の責任です。 続きを読む
2023-02-08(Wed)
トルコ、危険度高い地区を放置 れんが造り 乏しい耐震性 横ずれ断層 想定外の地震規模 朝日新聞デジタル 2023年2月8日 5時00分トルコ・シリア、犠牲5200人超 大地震 ----トルコ南部からシリア北部にかけて6日に発生した大地震で、トルコのエルドアン大統領は7日、3549人が亡くなったと明らかにした。シリア側では1700人以上が死亡したとみられ、両国の犠牲者は合わせて5200人を超えた。被災地で寒さが厳しさを増すなか、犠牲が増え続けている。▼3面=必死の救助、11面=想定外の規模、14面=社説、27面=支えたい トルコ災害緊急事態対策庁によると、現場には約1万4千人の救助隊らが展開。現地からの映像では、雪が降るなか、防寒着姿の隊員や救助犬が倒壊した建物で捜索活動を続けている。米地質調査所によると、地震は現地時間6日午前4時17分(日本時間6日午前10時17分)に発生。同日午後1時24分には、約100キロ北を震源とするM7・5の強い地震が再び起きた。最初の地震発生が就寝中の時間であることや、耐震性の低い住宅が多かったため、被害が拡大した可能性がある。災害緊急事態対策庁は、約5800棟の建物が倒壊し、負傷者が2万人を超えたと発表した。 朝日新聞デジタル 2023年2月8日 5時00分れんが造り、乏しい耐震性 横ずれ断層、想定外の地震規模 トルコ・シリア ----トルコ南部からシリア北部にかけて6日に起きた大地震で、犠牲者の数は5千人を超えた。震源が浅かったことに加え、建物の耐震性の不十分さが被害の拡大につながった可能性がある。甚大な被害は、地域の政治情勢にも影響を与えかねない。▼1面参照 6日未明に発生したマグニチュード(M)7・8の地震は、比較的活発な活断層として知られる東アナトリア断層帯の西の部分が広範囲に活動したとみられる。アラビアプレートとアナトリアプレートの境界に位置する横ずれ断層だ。規模の大きさに加え、震源が浅かったことが大きな被害をもたらした。 東北大の遠田晋次教授(地震地質学)によると、これまでこの断層帯で起きた地震はM7・0~7・2程度で、予想される最大の地震をM7・4とする研究もあったため、「想定外」の大きさと言えるという。1995年の阪神・淡路大震災や、2016年の熊本地震に比べて、動いた断層の距離が長く、はるかにエネルギー量の大きな地震だという。 日本経済新聞 2023年2月8日 2:00断層地帯、地震対策に不備 トルコ、危険度高い地区を放置 シリアは建物の損傷増幅 ----【イスタンブール=木寺もも子】6日にトルコ南部で起きた地震は、内戦で疲弊したシリアや難民の多く暮らすトルコ南東部に大きな被害を広げた。現地は地震が発生しやすい断層地帯だが、地震対策は不十分だったとみられる。国際社会は支援を表明しているが、被害はさらに拡大する懸念が強い。(1面参照) 米地質調査所(USGS)によると、6日の地震はトルコ南部から東部にかけて走る東アナトリア断層付近で起きた。南側のアラビアプレートが北側のアナトリアプレートを押す構造で、トルコ災害緊急事態対策庁(AFAD)は今後1年にわたって余震が続く可能性を警告している。 トルコは地震国で、1999年のイズミット地震では約1万7000人が死亡した。この地震をきっかけに耐震基準が強化されたが、政府は22年時点で、基準を満たさない建物が全国に670万棟あるとしていた。AFADは7日午前、今回の地震で倒壊した建物が5700棟超に上ると明らかにした。 毎日新聞 2023/2/7 20:11(最終更新 2/8 04:42)「この世の終わりのよう」 トルコ地震、死者5000人超 寒さと大雨も ---トルコ南部で6日に発生した大地震で、トルコと隣国シリアでは7日昼(日本時間7日夜)までの死者が少なくとも5151人に上り、負傷者も2万4000人を超えた。ロイター通信などが伝えた。被災地の寒さは厳しく、雪の降る地域もあり、家を失った被災者や救助をめぐる厳しい環境が続いている。 続きを読む
2023-01-07(Sat)
風化斜面で雪解け崩壊 避難長期化の恐れ 再び災害起きるおそれ NHK 2023年1月7日 16時28分 山形県土砂災害1週間 再び災害起きるおそれで安全対策も 山形 鶴岡 ----先月31日、山形県鶴岡市で2人が死亡する土砂災害が発生してから7日で1週間です。現場では再び災害が発生するおそれがあることから、安全対策として斜面にブルーシートを張るための準備作業が進められています。 朝日新聞デジタル 2023年1月7日 5時00分風化斜面で雪解け、崩壊か 山形の土砂災害、避難長期化の恐れ ----山形県鶴岡市で昨年大みそかの未明に発生し、2人が死亡した大規模な土砂崩れから7日で1週間となる。同県と同市のこれまでの調査で、山全体の風化が進んでいたなかに昨年12月の雪や雨が重なり、雪解け水が浸透して崩れたとの見方が強まっている。周辺の斜面が崩れる二次災害の恐れもあり、一部住民への避難指示は少なくとも数カ月程度は続く見通しだ。 FNN さくらんぼテレビ 2023年1月6日 金曜 午後6:32【山形】土砂崩れ・4世帯13人への「避難指示」長期化避けられず 鶴岡市 ----鶴岡市の大規模な土砂崩れで、市は6日、危険性が低い1世帯の避難指示を解除した。一方で被害拡大の恐れがある4世帯13人については、解除の判断までに少なくとも数カ月かかる見通し。 12月31日に起きた大規模な土砂崩れを受けて出している避難指示について、市は6日の会議で、解除の時期を3つに分けて対応することを決めた。 NHK 2023年1月5日 19時38分 気象山形 2人死亡の土砂災害 “雪どけ水や雨水がしみこみ発生か” ----山形県鶴岡市で先月31日に住宅の裏山が崩れて2人が死亡した土砂災害で、県や専門家などが5日に緊急の現地調査を行い、専門家は「風化してもろくなった地層に雪どけ水や雨水がしみこみ、発生した可能性が高い」と指摘しました。 朝日新聞デジタル 2023年1月5日 20時00分「大雨後の雪解け水が要因か」 山形の土砂崩れ、専門家が現地調査 ----昨年12月31日に山形県鶴岡市西目で起きた大規模な土砂災害で、県と市は1月5日、原因や二次災害の危険性を調べるために現地を緊急調査した。同行した専門家は、直前の記録的な雪と雨で雪解け水が浸透し、もろくなった斜面が崩れたとの見方を示した。 元日本地すべり学会会長の八木浩司・山形大名誉教授(地形学)が約1時間半、県、市の担当者らと立ち入りが規制されている被災現場に入り、崩れた崖の上を歩いて調べた。 山形新聞 2023/1/5 23:31雪解け水で深層崩壊か 鶴岡・土砂崩れ、専門家指摘 ----鶴岡市西目で昨年12月31日未明に起きた土砂崩れで、日本地すべり学会元会長の八木浩司山形大名誉教授が5日、現地調査に入った。八木氏は先月の大雪が解け地下に浸透して水圧が上昇、風化した地盤を深くえぐる「深層崩壊」が起きた可能性を指摘した。また、山頂付近で表層部分に連続する亀裂が見つかったことなどから、2次災害の恐れがあると強調した。 続きを読む
2023-01-04(Wed)
住民説明会 市長「課題直視し」/50年前くらい 山すそ削る開拓 テレビ朝日 [2023/01/04 09:48]“大規模土砂崩れ”山形・鶴岡市が住民説明会 専門家の見解「人による改変時は…」 ----説明会に参加した住民:「50年前くらいなんでしょうか。(現場は)切り出された、開拓された部分だったので。昔の集落とは性格が違う場所なので。そんな場所は他にもあるだろうと思うので。そういう所の安全性も点検してほしいなと思いました」 ----東京大学・太田猛彦名誉教授:「人によって改変されていたりする時は、だいたい山すそを削るので。そうすると、斜面は不安定化している。12月全体で見ると、降水量が500ミリ以上観測。これが非常に大きいです。雨の量も多かったので、今回はこの時点で、この斜面は崩れてしまったと」 NHK 山形 NEWS WEB 2022年01月04日 13時05分鶴岡市長「土砂災害で避難者がいる中で課題直視し職務精励を」 ----先月31日、2人が死亡する土砂災害が起きた山形県鶴岡市の皆川治市長が4日市役所で年頭の訓示を行い、「土砂災害で避難されている方がいる中で課題を直視し、その解決に向け職務に精励してほしい」と述べました。 読売新聞オンライン 2023/01/03 14:26鶴岡土砂崩れ、過酷極めた捜索50時間超…不明の2人は3mの土砂の中から見つかる ----山形県鶴岡市西目で昨年12月31日に発生した土砂崩れの現場で2日朝、男女2人の遺体が見つかった。悪天候の中、捜索作業は50時間以上に及んでいた。土砂崩れで倒壊した住宅に住む80歳代男性と70歳代女性の夫婦が行方不明となっており、県警は、見つかったのはこの夫婦とみて身元の確認を進めている。 続きを読む