2022-09-11(Sun)
「国民を欺き続けた」20年間改ざん・捏造 基準適合エンジンは出荷再開へ 日野自動車に対する対応について 令和4年9月9日https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_004548.html 別紙1:型式指定に係る違反の是正命令概要(PDF形式)https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001512121.pdf 別紙2:型式指定に係る違反の是正命令(PDF形式)https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001512122.pdf 朝日新聞デジタル 2022年9月9日 22時15分日野自動車に是正命令 「断じて許せぬ」、国交省が初めて発動 ----日野自動車がエンジンの排ガスや燃費性能を偽っていた問題で、国土交通省は9日、道路運送車両法に基づき、組織体制の抜本的な改善を求める是正命令を日野に出した。これまでのトラック・バス向けに加え、建設機械用のエンジン3機種も「型式指定」を取り消す方針。追加のリコール(回収・無償修理)費用などが日野の経営に重くのしかかる。 読売新聞 2022/09/09 21:05性能試験不正の日野自動車、国交省から是正命令「国民を欺き続けた」…20年間改ざん・捏造 ----日野自動車によるエンジン性能試験を巡る不正を受け、国土交通省は9日、道路運送車両法に基づき、日野に再発防止を求める是正命令を出した。新たに排出ガス性能が基準を満たさない4機種のエンジンについて、車両量産に必要な「型式指定」を取り消す方針も明らかにした。 Lnews 2022年09月09日日野自動車/抜本的改革へ国交省から「是正命令」、一部出荷再開 ----立入検査の結果、排出ガス性能が基準に満たないと確認されたエンジン(トラック・バス用エンジン1機種、建設機械等用エンジン3機種)は、型式指定の取消に向けた手続きを開始。 排出ガス性能が基準に適合していると確認されたエンジン(トラック・バス用エンジン3機種、建設機械等用エンジン4機種)は、出荷再開を認めることとした。 また、法令違反につながる不正行為を行った同社の体制については、二度とこうした不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促すため、是正命令を出した。 Car watch 2022年9月9日 19:15国交省、日野自動車の体制に是正命令 排出ガス性能の基準適合が確認されたエンジンは出荷再開へ ----国土交通省は9月9日、型式指定に係る排出ガス・燃費性能試験における不正行為を行なった日野自動車に対して、法令違反につながる不正行為を行なった同社の体制について、二度とこうした不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促すべく、是正命令を発出した。 同省では、8月2日に日野自動車から不正行為に係る報告を受け、報告内容の事実関係の確認等のため、同社に対して8月3日以降断続的に立入検査を実施してきた。 続きを読む
2022-09-10(Sat)
バス・タクシーも同一 24年4月から 休息「9時間」止まり 労働者「労災防げない」 第10回労働政策審議会労働条件分科会自動車運転者労働時間等専門委員会トラック作業部会資料https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27781.html 【資料1ー1】トラックの「改善基準告示」見直しのポイント[612KB]https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000987085.pdf 【参考資料2】改善基準告示の見直しについて(参考資料)[3.2MB]https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000987088.pdf ************************** 朝日新聞デジタル 2022年9月9日 5時00分トラックの休息、9時間義務・11時間に努める バス・タクシーも同一 24年4月から ----トラック運転手の長時間労働是正に向け、勤務と勤務の間に義務づける休息期間(勤務間インターバル)を、現在の8時間から9時間に延ばすことが決まった。さらに11時間を「努力義務」として新たに設定する。厚生労働省の有識者検討会が8日にまとめた報告書に盛り込まれた。 バスやタクシーの運転手については3月に同様のルール改定が決まっており、あわせて2024年4月から実施される予定だ。 時事通信 2022年09月08日18時44分トラック運転手の休息、最低9時間 過労死防止へ1時間延長―厚労省 ----厚生労働省は8日、トラック運転手の労働時間に関する規制の改善案を労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の作業部会に提示し、了承された。勤務終了から次の始業時刻までの休息時間について、最低9時間に改める。現行ルールより下限を1時間長くし、長時間労働による過労死の防止につなげる。2024年4月から適用する予定。 しんぶん赤旗 2022年9月10日【国民運動】運転者「改善基準告示」案出そろう 休息「9時間」止まり 労働者「労災防げない」 ----厚生労働省は8日、トラック運転者の労働時間に関する規制(改善基準告示)の改定案を労働政策審議会の作業部会に提示し、了承されました。タクシー・ハイヤー、バス、トラック運転者の改善基準告示の改定案が出そろいました。同省は24年4月から適用する計画です。 改定案では、勤務終了から次の始業時刻までの休息時間については、三つの職種とも「下限9時間(現行8時間)」とし、労働者側が求めてきた「11時間」は使用者側の反対で「努力義務」にとどまりました。 しんぶん赤旗 2022年9月10日【国民運動】運転者「改善基準告示」案出そろう 「時間外労働を助長」 建交労が談話 ----建交労全国トラック部会は9日、トラック運転者の労働時間の改善基準告示改定案について、「厚労省が過労死認定基準をも上回る時間外労働を助長し、最も多いトラック運転者の過労死をなくすという観点に立たず、改善基準告示をさらに形骸化させた」と批判する鈴木正明事務局長の談話を出しました。 続きを読む
2022-08-25(Thu)
国土交通省 バス運行会社に2回目の特別監査 バス事業者に通達“運行管理徹底を” 日本経済新聞 2022年8月22日 14:30 高速道、バス事故相次ぐ ----高速道路でのバスが絡む事故は近年、相次いでいる。速度超過やハンドルの操作ミスなどが主な原因とされ、事故のなかには運転手の過労が引き起こしたとされる例もみられる。 群馬県藤岡市の関越自動車道では2012年4月、高速ツアーバスが防音壁に衝突し、乗客7人が死亡、38人が重軽傷。前日夜に金沢市を出発、富山県高岡市を経由して千葉県に向かっていた。運転手が過労でハンドル操作を誤ったことが原因とみられる。 日本経済新聞 2022年8月25日 2:00数百メートル前から不安定走行 名古屋バス事故、正常運転困難か ----名古屋市北区の名古屋高速道路で大型バスが横転・炎上した事故で、バスが現場の数百メートル手前から、車線をまたぐなどの不安定な走行をしていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。愛知県警は、運転手が何らかの理由で正常に運転できない状態だったとみて、健康状態や勤務実態を調べる。 NHK 東海 NEWS WEB 2022年08月24日 18時51分横転炎上事故 バスは左によれるような不安定な走行繰り返す ----8月22日に名古屋市の名古屋高速道路でバスが横転し炎上するなどして2人が死亡、7人がけがをした事故で、バスが事故現場の少なくとも数百メートル手前から時折左によれるような不安定な走行を繰り返す様子が後続の車のドライブレコーダーに写っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。 また、60キロ前後のスピードでブレーキをかけることなく分離帯に衝突したとみられることも捜査関係者への取材でわかりました。警察は運転手の体調などに何らかの異変が起きていた可能性もあるとみて詳しく調べています。 NHK 2022年8月24日 17時19分 事故国交省 バス事業者に通達“運行管理徹底を” 名古屋の事故受け ----22日、名古屋市の高速道路で起きたバス事故を受けて、国土交通省は、高速乗合バスなどを運行する事業者に向けて乗務員の健康状態を確実に把握するなど運行管理や安全確保を徹底するよう求める通達を出しました。 NHK 2022年08月24日 18時51分国土交通省がバス運行会社に2回目の特別監査 ----国土交通省は運転手の勤務実態などを詳しく把握する必要があるとして24日、バスの運行会社に2回目の特別監査に入って運行責任者などから聞き取りを行いました。 国土交通省が特別監査を行ったのはバスを運行する愛知県小牧市の「あおい交通」で、24日午後、中部運輸局の担当者6人が市内の営業所に入りました。国土交通省は22日の事故当日にも特別監査を行い、運転手の勤務状況や車両の点検記録などの提出を受けましたが、さらに詳しく調べる必要があるとして2回目の監査に踏み切りました。 続きを読む
2022-08-24(Wed)
信頼失った日野自の不正続出 販売不能の異常事態 信頼回復険しく 国土交通省 令和4年8月22日 日野自動車の排出ガス・燃費試験の新たな不適切事案についてhttps://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_004532.html 日本経済新聞 2022年8月23日 19:00[社説]信頼失った日野自の不正続出 ----もはや自動車メーカーとしての体をなしていないと言われても反論はできまい。またしても排ガス試験での不正が発覚した日野自動車のことだ。これまでに明らかになっていたのは大中型トラックでの試験データの改ざんだった。外部の委員会に調査を依頼し、報告書がまとまったのが8月初めのこと。出直しを誓ったはずが早速、他にも膿(うみ)があったことが発覚した。・・・ 朝日新聞デジタル 2022年8月23日 5時00分日野不正、全エンジンに 小型トラックでも 全車種、出荷停止 ----トラック大手の日野自動車がエンジンの排ガスや燃費の性能を偽っていた問題で、同社は22日、小型トラック用エンジンの排ガス試験でも不正があったと発表した。日野に立ち入り検査した国土交通省が見つけた。日野はこのエンジンを積んだ小型トラックの出荷を止めた。これで不正は同社全てのエンジンに及び、これらを搭載した国内向けの全車種(バスを含む)に出荷停止が広がった。 朝日新聞デジタル 2022年8月23日 5時00分日野、経営に打撃深刻 社長、再調査は否定 エンジン不正 ----日野自動車の不正発覚が止まらない。3月にエンジン不正が見つかり、特別調査委員会の調べで今月2日に不正の範囲が拡大。さらに今回、国土交通省の立ち入り検査で新たな不正が発覚した。自社エンジンを載せた全車種の生産・出荷が止まることになり、経営への打撃は深刻だ。 日本経済新聞 2022年8月23日 2:00 日野自、全量の出荷停止 国内、小型トラックでも不正 ----日野自動車は22日、小型トラックでもエンジンの性能試験で不正があったと発表した。2019年以降に販売した7万6000台が対象となる。不正が発覚するのは3回目で、今月上旬に不正の原因などについてまとめた報告書を公表したばかりだった。これまでの中大型に続き小型でも不正が見つかったことで国内向けトラックのほぼ全量が出荷できなくなる。 日本経済新聞 2022年8月22日 22:00 (2022年8月23日 5:17更新)日野自動車不正、販売不能の異常事態 信頼回復険しく ----日野自動車の不正に終わりが見えない。小型トラックまで広がったことで、国内向けはほぼ全車が出荷停止となり、売る商品がなくなる異常事態に追い込まれた。すぐに経営基盤が揺らぐ状況にはないが、企業統治(ガバナンス)軽視による信頼失墜は大きい。日野自だけでなく親会社のトヨタ自動車を含めたグループとしての信頼回復が急務だ。 続きを読む
2022-08-04(Thu)
20年にわたりデータ不正 国交省が立ち入り検査 開発遅れを「お立ち台」で追及 不正巡る報告書 読売新聞 2022/08/04 05:00 社説:日野自動車不正 「物を言えない社風」が招いたhttps://www.yomiuri.co.jp/editorial/20220803-OYT1T50303/ ----長年にわたってエンジンの性能試験での不正を続けていただけでなく、国にうその報告まで行っていたという。再発防止には、思い切った企業風土の刷新が不可欠だ。 日野自動車は、今年3月に公表したトラックやバスのエンジン性能試験のデータ改ざんについて、外部の特別調査委員会がまとめた報告書を発表した。 当初、不正があったのは遅くとも2016年以降としていたが、実際には03年以前から行われていたという。約20年間も把握できなかった経営陣の責任は重大だ。 NHK 2022年8月3日 7時48分 日野自動車 データ不正 出荷先で受注見合わせ 影響広がるhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20220803/k10013748581000.html ----日野自動車が排ガスなどの不正なデータをおよそ20年にわたって国に提出していたことが明らかになりました。不正問題を受けて、エンジンの供給を受けていた建設機械メーカーが新規の受注を見合わせるなど影響が広がる事態となっています。 NHK 2022年8月3日 14時15分 日野自動車 20年にわたりデータ不正 国交省が立ち入り検査https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220803/k10013749511000.html ----日野自動車が排ガスなどの不正なデータをおよそ20年にわたって国に提出していたことが明らかになった問題を受け、国土交通省は3日、法律に基づき本社への立ち入り検査を始めました。2日、会社側から提出された調査報告書の事実関係を検証し、厳正に対応することにしています。 一連のデータ不正の問題で日野自動車は2日、外部の有識者でつくる特別調査委員会がまとめた調査報告書を公表するとともに、国土交通省に提出し、排ガスなどの不正なデータを、少なくとも2003年からおよそ20年にわたって国に提出していたことが明らかになりました。 日本経済新聞 2022年8月3日 1:30 (2022年8月3日 5:14更新) 日野自、開発遅れを「お立ち台」で追及 不正巡る報告書https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0290B0S2A800C2000000/ ----エンジン不正についての記者会見で頭を下げる日野自動車の小木曽社長(2日、東京都中央区) 日野自動車のエンジン試験不正を調査していた特別調査委員会は2日、報告書を公表した。新たな不正を明らかにするとともに、不正が起きた原因を分析した。エンジンの性能試験を担う部署という局所的な問題とすると本質を見誤ると指摘。縦割りで上層部からの意向を絶対視する企業体質や、部門間での連携が不足しあら探しをする風土が真因だと言及した。 東京新聞 2022年8月3日 11時46分 (共同通信) 国交省、日野に立ち入り検査 エンジン試験不正https://www.tokyo-np.co.jp/article/193464 ----日野自動車のエンジン試験データ不正問題で、国土交通省は3日、日野が新たに報告した調査結果の内容を検証するため、道路運送車両法に基づき東京都日野市の本社と工場への立ち入り検査を始めた。 日野は2日、3月に公表したエンジンの排出ガスなどのデータ改ざんに関し、外部有識者による特別調査委員会の報告書を発表。排ガス不正は少なくとも約20年前から行われていたなどとする内容で、国交省にも結果を報告した。国交省は不正が判明したエンジンの出荷停止と、基準不適合のエンジンを搭載した車の速やかなリコールを指導した。 時事通信 2022年08月02日22時09分 新たに型式指定取り消しも 日野自不正で検討―国交省https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080201118&g=soc ----日野自動車の排出ガスや燃費データの改ざん問題で、国土交通省は2日、新たに不正が発覚したエンジンについて、生産に必要な型式指定の取り消しを検討することを明らかにした。今後、改めて同社に立ち入り検査を行い、報告内容の検証や再発防止策の実施状況などを確認する方針。同省は「今回、さらなる不正行為が明らかになったことは極めて遺憾。調査を実施し、厳正に対処する」としている。 続きを読む
2022-08-02(Tue)
エンジン認証(排出ガス・燃費性能試験)の不正行為 国交省に「虚偽報告」も 日野自動車 エンジン認証に関する当社の不正行為について 2022年8月02日 特別調査委員会による調査結果および今後の対応についてhttps://www.hino.co.jp/corp/news/assets/0c92c45ec4fe0c84217667a82e2d9f89.pdf 特別調査委員会による調査報告書公表のお知らせ(2022年8月2日) 調査報告書 概要https://www.hino.co.jp/corp/news/assets/abe07682244a44df7fd3132ea18598fe.pdf 国土交通省 日野自動車(株)の排出ガス・燃費性能試験における不正行為について 令和4年8月2日 報道発表資料(PDF形式) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001493614.pdf ---------------------------------- 共同通信 2022/8/2 15:27 (JST)8/2 15:45 (JST)updated日野自、03年から排ガス不正と調査委 ----日野自動車は2日、今年3月に公表したエンジンの排出ガスや燃費性能に関する国の試験データ改ざん問題に関し、外部有識者による特別調査委員会の報告書を公表した。排ガスに関する不正行為は2003年以降行われていたと指摘した。 時事通信 2022/08/02 16:58日野自、03年から不正行為=国交省に「虚偽報告」―調査委報告書 ----日野自動車の排出ガスや燃費データの改ざん問題で、同社が設置した第三者による特別調査委員会は2日、不正行為が2003年から行われていたとする報告書を発表した。併せて、国土交通省による16年の一斉調査に対し同社が「虚偽の報告を行った」と認定した。 続きを読む
2022-06-20(Mon)
事故件数増 労働時間の規制なく、宅配荷物の増加が背景 読売新聞オンライン2022/06/19 05:00【独自】軽貨物車、5年で重大事故8割増…大半が宅配委託の個人事業主 ----主に宅配で使われる事業用軽貨物車(黒ナンバー車)が原因で死者や重傷者が出た重大事故が、2021年までの5年間で8割増えたことがわかった。読売新聞が警察の交通事故データを分析した。事故総数が減る中で目立って増えており、台数当たりの事故件数は車全体平均の4・5倍。国土交通省は、ドライバーの大半が宅配を業務委託された個人事業主とみている。労働時間の規制がなく、宅配荷物の増加が事故増の背景にあるとみられる。 読売新聞オンライン2022/06/19 10:23事故急増の黒ナンバー車、参入の女性は免許取得の翌年に男児はねる「荷物多く急いでいた」 ----生活に欠かせない宅配を、最前線で支える個人事業主のドライバー。コロナ禍の巣ごもり需要で荷物が増える中、主に個人ドライバーが宅配で使う黒ナンバー車(事業用軽貨物車)の事故が急増している実態が明らかになった。専門家からは対策を求める声が上がる。 続きを読む
2022-03-30(Wed)
搭載した車の販売が不可能に 安全性や品質揺るがし重い処分 難しい故意不正の防止 国土交通省 自動車製作者に対する行政処分を行いました 対象となる自動車製作者 [1] 日野自動車株式会社、[2] トヨタ自動車株式会社、[3] いすゞ自動車株式会社 ※ トヨタ自動車株式会社、いすゞ自動車株式会社は、不正のあった日野自動車株式会社のエンジンを搭載したバスを販売。 別紙(PDF形式) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001472971.pdf 朝日新聞デジタル2022年3月30日 7時00分日野自動車、安全性や品質揺るがし重い処分 難しい故意不正の防止 ----国土交通省は29日、日野自動車の不正をめぐり、「型式指定」の取り消しという最も重い処分をした。安全性や品質などを保証する制度を揺るがす行為だけに、厳しい姿勢を示した。制度はメーカーが用意するデータに頼る面もあり、故意の不正を防ぐのは難しい実態も浮き彫りとなった。 トラック「レンジャー」の排ガス性能の不正では、大型車特有の耐久試験が問題となった。商用トラックは乗用車より寿命が長く、100万キロ以上走るケースもある。試験では45万キロ走っても、性能が基準を満たしているかどうかを確かめる。試験には時間がかかるため、日野が提出したデータで審査されていた。 読売新聞 2022/03/29 21:22日野のエンジン4機種、国交省が指定取り消し…搭載した車の販売が不可能に ----日野自動車によるエンジン性能試験の不正で、国土交通省は29日、同社が不正な手段で量産に必要な国の「型式指定」を受けたとして、道路運送車両法に基づき、4機種のエンジンの指定を取り消した。同法に基づく最も重い行政処分で、対象エンジンを搭載した車の販売が事実上、不可能になる。 日野自動車の本社 不正な手段で受けた型式指定を取り消す規定は、2016年に発覚した三菱自動車の燃費不正を受けた法改正で導入され、適用は今回が初となる。 NHK 2022年3月29日 16時56分日野自動車 不正データ提出問題 国が初の認証取り消し ----トラックメーカーの日野自動車がエンジンの排出ガスの不正なデータを国に提出していた問題で、国は生産に必要な認証を取り消しました。国の処分は初めてで日野自動車は少なくとも数か月、対象のエンジンを搭載した車を生産できなくなる見通しです。 日野自動車が製造する4種類のエンジンの排出ガスや燃費についての不正なデータを国に提出して生産に必要な「型式認証」を取得していた問題で国は29日、エンジンを搭載しているバスやトラックについて認証を取り消しました。 日本経済新聞 2022年3月30日 2:00 日野自、今期最終赤字540億円エンジン型式指定、初の取り消し リコール関連費重荷 ----日野自動車は29日、2022年3月期の連結最終損益が540億円の赤字(前期は74億円の赤字)になりそうだと発表した。エンジンの排出ガスや燃費性能のデータ不正問題などに絡み、リコール(回収・無償修理)関連費用を計上する。同日、国土交通省は日野の4種のエンジンに対して型式指定を取り消す、初の処分を出した。出荷や販売の停止で、来期以降の収益が一段と落ち込む可能性がある。 続きを読む
2022-03-20(Sun)
型式指定の取り消し処分 1951年法律施行以来初めて 読売新聞 2022/03/19 01:04日野自動車の4エンジン、生産不可能に…不正な手段で国の「型式指定」を受ける ----日野自動車によるエンジン性能試験を巡る不正で、国土交通省は18日、同社が不正な手段で国の「型式指定」を受けていたとして、道路運送車両法に基づき、4機種のエンジンの指定を取り消す方針を固めた。型式指定は車の量産に必要で、取り消しにより、事実上、これらのエンジンを搭載した車の生産・出荷が不可能になる。同法に基づく最も重い行政処分で、国交省は不正の悪質性が高いと判断した。 朝日新聞デジタル 2022年3月18日 21時00分日野自動車の型式指定取り消しへ 国交省、小型エンジンの不正も認定 ----日野自動車がトラックやバスのエンジンの排ガスや燃費の性能を偽っていた問題で、国土交通省は道路運送車両法に基づく行政処分を出す方針だ。25日に聴聞会を開き、早ければ3月中にも、エンジン・車両の型式指定(かたしきしてい)や燃費の評価を取り消すとみられる。型式指定の取り消し処分が実施されれば、法律が施行された1951年以来初めて。 NHK 2022年3月18日 18時21分日野自動車のデータ不正を認定 認証取り消しの方針 国交省 ----トラックメーカーの日野自動車が、エンジンの排出ガスなどについての不正なデータを国に提出していた問題で、国土交通省は不正を認定し、生産に必要な認証を取り消す方針を固めました。日野自動車のエンジンを搭載した、トヨタ自動車と、いすゞ自動車が生産する車両も、認証取り消しの対象となります。 続きを読む
2022-03-07(Mon)
「型式指定」検査で不正 「納期厳守の重圧、背景」 相次ぐ不正の最中 16年以降も改ざん 日野自動車 2022.03.04 エンジン認証に関する当社の不正行為について(PDF | 390.9 KB)https://www.hino.co.jp/corp/news/assets/1e2b03e47e24f9ab3141eed3c07cabfe.pdf 経済産業省&国土交通省 日野自動車からの報告概要https://www.meti.go.jp/press/2021/03/20220304007/20220304007.html • 中型エンジン(1機種)の排出ガス性能に関し、排出ガス処理装置の長距離耐久試験において、部品を途中で交換し試験を継続した。排出ガスを浄化する装置が経年劣化し、長距離走行後の排出ガス性能が基準に満たない可能性がある。 • 大型エンジン(2機種)の燃費性能に関し、不適切な試験機器の設定で燃料流量の測定を行い、燃費性能が基準(諸元値)に満たない。 • 小型エンジン(1機種・既に生産終了)の燃費性能に関し、燃費性能が基準(諸元値)に満たない。(原因は調査中) • 不正行為のあったエンジンの搭載車については、自主的に出荷を停止するとともに、既に税制優遇を受けている車両については、影響を精査し、追加納付が必要な場合は同社が負担する。 • 事案の全容解明及び再発防止策を検討するため、外部有識者による特別調査委員会を設置する。 朝日新聞デジタル 2022年3月5日 5時00分日野自動車、性能を偽る 排ガス・燃費、法令違反認める ----トラック大手の日野自動車は4日、エンジンが保安基準に合っているかどうかを調べる「型式指定」の検査で、排ガスや燃費について性能を偽る不正があったと発表した。 朝日新聞デジタル 2022年3月5日 5時00分日野「納期厳守の重圧、背景」 開発・試験、同じ部署 排ガス不正 ----日野自動車がエンジンの排ガス性能を偽っていた。自動車大手では2016年以降に燃費や検査の不正が次々に発覚し、業界で対応が進められていた。日野では問題が続いており、法令順守の姿勢が問われる。 日本経済新聞 2022年3月5日 2:00 日野、排ガスデータ改ざん 対象、国内年間販売台数2倍の11.5万台 浄化装置不正交換など ----日野自動車は4日、国内工場で製造する中大型のトラックとバスについて、ディーゼルエンジンの排出ガスなどのデータを改ざんし、国土交通省に提出していたと発表した。最大で同社の年間国内販売台数の2倍にあたる約11万5500台に搭載されたエンジンが不正な数値だった疑いがある。評価試験中に浄化装置を交換するなど、基準値をクリアするため悪質な不正を行っていた実態が明らかになった。 日本経済新聞 2022年3月5日 2:00 大型車7社に国交省調査指示 トヨタなど https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58819360U2A300C2TB0000/ ----日野に対し、事実関係の詳細な調査や再発防止策の検討を命じるとともに、トヨタやいすゞ、UDトラックスなど大型車メーカー7社に対しても調査を指示。4月8日を期限に、燃費の評価試験などで同様の不正がないか報告を求めた。 NHK 2022年3月4日 18時42分日野自動車 排出ガスなどの不正データを国に提出 会見で陳謝 ----トラックメーカー大手の日野自動車は、エンジンの排出ガスや燃費などについての不正なデータを国に提出し、生産に必要な認証を取得していたことを明らかにしました。 排出ガスの濃度が法律で定められた基準を満たしていないおそれなどがあるということで、3種類のエンジンと、これを搭載する車両の出荷を停止したとしています。 読売新聞 2022/03/04 22:25日野自動車、排ガス・燃費データで不正行為…会長「経営の責任は大変重い」 ----トヨタ自動車グループの日野自動車は4日、トラックやバスのディーゼルエンジンの性能を実際より良く見せるため、不正行為を行っていたと発表した。不正な手法で排ガスや燃費のデータを測定し、国土交通省から認証を得ていた。一部車種は国の環境基準を満たしていない恐れがあり、リコール(回収・無償修理)を検討する。国交省は同日、実態解明に向けて同社工場への立ち入り調査などを行うと発表した。 続きを読む