2022-05-17(Tue)
リニア残土利用の県道工事 生コン混じりの水処理 鹿島などのJV 「生態系への自覚足りない」 信濃毎日新聞 2022/05/17 06:06 「生態系への自覚足りない」憤る地元 生コン混じりの水処理巡り、長野県がJVに聞き取りhttps://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022051600952 ■中川・リニア工事残土利用の県道改良工事 リニア中央新幹線工事などの残土を使って上伊那郡中川村の小渋川沿いで進められている県道改良工事で、コンクリートポンプ車を洗った生コンクリート混じりの水が地面に流されていた問題を巡り、県上伊那地域振興局は16日、大手ゼネコン鹿島(東京)などの企業共同体(JV)に現地で聞き取りをした。村の住民や漁業関係者らの間では環境への配慮のなさに憤りや困惑が広がった。 信濃毎日新聞 2022/05/14 06:05 【独自】鹿島などのJV、生コンを川沿いで洗浄 中川のリニア残土利用の県道工事で 長野県「不法投棄に当たる可能性も」https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022051301089 ----リニア中央新幹線工事などの残土を使って上伊那郡中川村の「半の沢」で進められている県道松川インター大鹿線改良工事で、JR東海から発注を受けた大手ゼネコン鹿島(東京)などの共同企業体(JV)が、コンクリートポンプ車を天竜川支流の小渋川沿いの現場で洗い、生コンクリートが混じった水をそのまま地面に流していたことが関係者への取材で13日までに分かった。県上伊那地域振興局は「不法投棄に当たる可能性もある」(環境・廃棄物対策課)とし、聞き取りや現地確認を行う方針だ。 続きを読む
2022-05-13(Fri)
「調査掘進」 住民から不安の声 工事状況 説明会開け 東京新聞 2022年5月13日 06時00分300メートルの予定がなぜか50メートル止まり 都内リニア工事の「調査掘進」 住民から不安の声も ----東京―名古屋間のリニア中央新幹線の工事で、東京都内で今年3月末までに300メートルにわたって行われる予定だった「調査掘進」が、約50メートルで止まっていることが分かった。調査掘進は、深さ40㍍以上の大深度地下をシールドマシン(掘削機)で掘り進めるもので、リニア新幹線として初のシールドトンネル工事。JR東海は「安全を最優先に、計画より時間をかけている」とし、具体的な理由を明らかにしていない。リニアのトンネルルート上の住民からは「きちんと説明して」と不安の声が上がっている。 記事の裏だって伝えたい 樫田秀樹リニア初の「大深度」掘削工事は、半年間でわずか50m。「異常があったのでは?」→「JR東海からは丁寧に掘っていると聞いている」(国交省)→「なぜ進まないかを尋ねている」→「リニア初のシールドマシン工事でもありまして…」→「それだって想定済みでしょ」→結局、何も判らなかった。 ●進んだ距離。半年間でわずかに50m。何が起きたのか? 5月10日。40人以上の市民が衆議院第一議員会館に集まった。 JR東海は昨年、東京都の品川区、世田谷区、大田区の区民に対して、「本掘進の前に、北品川非常口からシールドマシンで『調査掘進』を行う。振動や騒音などを計測して、それを軽減するよう今後の掘削に活かす」と説明した。 しんぶん赤旗 2022年5月12日(木)工事状況 説明会開け リニア 山添氏、国交省に要求 ----JR東海がリニア中央新幹線(東京・品川―名古屋間)の大深度地下トンネル建設で、「調査掘進」と称して都内で昨年10月からシールドトンネル工事を行っている問題で、日本共産党の山添拓参院議員は10日、関係区議や住民とともに、国土交通省から工事の現状について聞き取りました。 国交省の担当者は、3月末までに300メートル掘り完了する予定の調査掘進が50メートルにとどまっている理由について「『丁寧に確認しながら慎重に掘進している』とJRから聞いている」としただけ。 しんぶん赤旗 2022年5月11日【社会】リニア掘進状況 説明を 東京・住民の会 ----JR東海が進めるリニア中央新幹線建設工事で、東京都品川区の地下にトンネルを掘る作業が大幅に遅れているとして「リニアから住環境を守る田園調布住民の会」(三木一彦代表)は9日、住民への説明を求める要望書を同社と国土交通省などに提出したと発表しました。 同社は昨年10月14日、調査掘進と称して同区の北品川非常口からシールドマシン(掘削機)による工事に着手。3月末までに約300メートルを掘り進める予定でした。しかし、同社ホームページによると3月末の時点で掘削機は50メートルしか進んでおらず、その後は進捗状況を公表していません。 続きを読む
2022-05-02(Mon)
JR東海の新提案『全量戻し』につながらない。全くの論外 田代ダム取水抑制「乱暴なことをしている」 静岡新聞 2022.4.29川勝知事がJR案批判 田代ダム取水抑制「乱暴なことをしている」【大井川とリニア】 ----リニア中央新幹線工事に伴う大井川水問題を巡り、JR東海が26日の県有識者会議でトンネル湧水の県外流出量を大井川に戻す二つの方策案を示したことを受け、川勝平太知事は28日、記者団の取材に応じた。JRが新たに示した東京電力田代ダムの取水抑制案について、国や県、流域市町、発電事業者が交わした水利権の合意事項を説明し、「多くの利害関係者による紳士協定によそ者が勝手に入ってきて、『水をよこせ』と乱暴なことをしている」と批判した。 また、トンネル貫通後に県外流出量の同量を戻す案も、国土交通省の専門家会議でJRが示した案と同じとして「既に流域が退けた案」との認識を示し、「全量戻しは破綻した」と述べた。 毎日新聞 2022/4/29 13:20(最終更新 4/29 13:20) 川勝知事「JR東海の新提案、全くの論外」 静岡・リニア工区水問題 ----未着工のリニア中央新幹線静岡工区を巡り、工事で静岡県外に流れ出す湧水(ゆうすい)を大井川に戻すためのJR東海の新提案について、川勝平太知事は28日、「(県が従来から求めている流出分の)『全量戻し』につながらない。全くの論外である」と批判した。着工を認めない姿勢を維持した格好だ。 NHK 静岡 NEWS WEB 2022年04月28日 19時04分リニア工事 JR東海案に知事“水利権の協定あり乱暴な提案” ----リニア中央新幹線の工事で、トンネルに湧き出した水をすべて大井川に戻す全量戻しについて、JR東海が大井川上部のダムが発電のために川から取水する量を抑制して還元する方法を提案したことを受け、川勝知事は28日に会見し、「利害関係者がいる水利権の合意があるにも関わらず、よそ者が入ってきて乱暴な提案だ」と厳しく指摘しました。************************** 静岡新聞 2021.2.1「解決案」の田代ダム 少雨時は枯れる可能性【大井川とリニア 第5章 渇水から考える②】 「田代ダムの水を大井川に回せば、解決できるのでは」 ----小規模な田代ダムにためられる水の量は少なく、井川ダムの約600分の1にすぎない。一定の水量を大井川の下流側に放流し続けることが決められているため、上流からの水が途絶えれば田代ダムの水は4日ほどで干上がり、発電すらできなくなる。 JRが国土交通省の専門家会議に提出した地下水位低下の予測図によると、トンネルが地下を通る田代ダム上流部の大井川や支流の西俣川で、着工後に地下水位が徐々に下がり、掘削完了の20年後には100~200メートル低下する。降水量が少なく、表流水があまりない時期に水枯れが懸念されるゆえんだ。 予測図以外にも、少雨時に田代ダム上流部で「水枯れ」することを示唆する資料は複数ある。 JRの委託を受けた地質調査会社がトンネル掘削による高圧大量湧水の発生を懸念していて、地下水位を下げるために「水抜き」が行われる可能性がある。県有識者会議の地質専門家はボーリング試料から幅10メートルを超える大規模な破砕帯(岩石が砕かれ、水を通しやすくなっている層)が読み取れると指摘する。利水者が水を必要とする渇水時、大井川水系に水を供給できなければ、田代ダムは「解決案」にならない。 静岡新聞 2021.6.18JR社長「検討段階にない」湧水の県外流出 田代ダム解決案に【大井川とリニア】 ----リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、JR東海の金子慎社長は17日、東京都内の定例記者会見で、大井川上流で富士川に発電用の水を流している東京電力田代ダムの取水量を減らせば「トンネル湧水県外流出」の解決になるという見方について、「私たちから提案したことはない」と具体的な検討段階にないと答えた。解決の選択肢として排除しないものの、「関係者が多いので、軽々にコメントできない」と述べた。 続きを読む
2022-04-27(Wed)
田代ダム取水抑制案 JR初提示 県専門部会 一定の評価 予測の不確実性指摘 毎日新聞 2022/4/27 地方版 リニアの行方:JRが湧水戻しに2案 発電取水量抑制案を初提示 県専門部会、予測の不確実性指摘 /静岡 ----未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、流量や水質の悪化が懸念される大井川の水問題を話し合う県の地質構造・水資源専門部会が26日、県庁であった。JR東海は、掘削工事によってトンネル内に湧き出る水が県外に流出する問題に対応するため、水力発電用の取水量を抑制する新たな案を含む2案を提示した。 静岡新聞 2022/04/27 11:00 田代ダム取水抑制案、JR初提示 専門部会、少雨時水量ただす【大井川とリニア】 ----リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題の対策を議論する県有識者会議の地質構造・水資源専門部会が26日、県庁で開かれ、JR東海は大井川最上流部から富士川に水を流している東京電力田代ダムの取水を抑制する方策案を説明した。県側が求める減水対策「トンネル湧水の全量戻し」の方法としてJRが提示したのは初めて。委員からは少雨時に水量が確保されるのかを十分に検討すべきだとする意見が相次いだ。 静岡新聞 2022/04/27 11:00静岡県専門部会、一定の評価 JRの「湧水全量戻し」2案【大井川とリニア】 ----静岡県庁で26日に開かれたリニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川水問題を議論する県有識者会議の地質構造・水資源専門部会で、JR東海は、県や利水者が求める「トンネル湧水の全量戻し」に対応する二つの方策案を示した。委員と県は、具体案が出てきたことに一定の評価をしつつ、JRの想定には不確実性を伴うとして引き続き検討することになった。 静岡新聞 2022年4月26日 15:001年1カ月~1年9カ月かけ大井川へ JRが湧水戻す案 ダム取水抑制案も【大井川とリニア】 ----リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の水問題で、JR東海は26日、県外へ流出するトンネル湧水を大井川に戻す2つの方策案を発表した。山梨県側に流出する湧水について、トンネル貫通後、湧水を順次ポンプアップし、工事中に流出したのと同じ量を1年1カ月から1年9カ月の範囲で大井川に戻す案と、大井川最上流部にある東京電力田代ダムを取水抑制する案を示した。 続きを読む
2022-04-19(Tue)
シールド機が岩塊にぶつかり 2021年7月から掘削を中断 レスポンス 2022年4月14日(木)18時50分北海道新幹線羊蹄トンネル工事で地表陥没…坑内に残る巨大な岩塊の影響か? ----独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は4月14日、北海道新幹線羊蹄トンネルの比羅夫工区で地表陥没が発生したことを明らかにした。 同トンネルは長万部~倶知安間で工事が進められている全長9750mの地下トンネルで、7つの工区に分けて工事が進められているが、比羅夫工区はそのうちの5569mを受け持っている。 陥没は4月13日17時30分頃、札幌方のトンネル坑口から約3.5kmの地点で発生。縦5m、横5m、深さ5mの規模で、トンネル坑内に異常はないが、現在、地表面の監視が続けられているという 日経クロステック/日経コンストラクション 2022.02.18北海道新幹線のトンネル工事が岩塊で中断、除去に1年半以上 ----北海道新幹線の札幌延伸に向けた羊蹄(ようてい)トンネルの建設工事で、シールド機が岩塊にぶつかり、2021年7月から掘削を中断していることが分かった。22年3月上旬から岩塊を取り除く工事に着手する。除去が完了するまで1年半以上かかる見通しだ。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が22年2月8日に発表した。 鉄道・運輸機構 プレスリリース 2022年04月14日 北海道新幹線、羊蹄トンネル(比羅夫)工区における地表面の陥没発生 についてhttps://www.jrtt.go.jp/corporate/public_relations/pdf/20220414_yotei_tunnel_hirafu.pdf 2022年03月22日 「北海道新幹線、渡島トンネル(台場山)工区」トンネル坑内への土砂流入について (PDF: 563.3 KB)https://www.jrtt.go.jp/corporate/public_relations/pdf/20220322_oshima_tunnel_daibayama.pdf 2022年02月08日 北海道新幹線、羊蹄トンネル(比羅夫)工区の工事状況について (PDF: 907.2 KB)https://www.jrtt.go.jp/corporate/public_relations/pdf/20220208_youtei-press.pdf 続きを読む
2022-04-17(Sun)
清水建設・大日本土木の工事共同企業体(JV) 3回の事故とも北新建設(一次下請)の作業員被害 NHK 信州 NEWS WEB 2022年04月16日 13時35分リニア中央新幹線 トンネル工事現場で作業員けが 豊丘村 ----15日、豊丘村のリニア中央新幹線のトンネル工事現場で、作業員が鉄板に手を挟まれ、指の骨を折るけがをしました。 豊丘村の工事現場で事故が起きたのは3度目です。 警察やJR東海によりますと、15日午後0時20分ごろ、豊丘村のリニア中央新幹線のトンネル工事現場で40歳の男性作業員が鉄板に指を挟まれ、指の骨を折るけがをしました。 長野放送 2022/4/15 21:37 (JST)4/16 08:37 長野・豊丘村のリニア工事現場で3回目の事故 作業員が重傷 鉄板に手の指を挟まれる 工事を中断 ----15日午後0時20分頃、長野県豊丘村のリニア中央新幹線伊那山地トンネル坂島工区で男性作業員(40)が左手を鉄板に挟まれました。人差し指と中指を骨折する重傷ということです。 現場はトンネルの斜坑で、当時、長さ3メートル、重さ800キロの鉄板を足元に敷く作業をしていたということです。JR東海によりますと、作業中にオペレーターが重機を動かしてしまったのが原因ということです。 中日新聞 2022年4月15日 22時36分 (4月15日 22時43分更新)リニア工事で重傷 長野の工区、事故3回目 ----同工区での労災事故は、昨年11月8日の崩落による軽傷事故以降で3回目。 JR東海によると、現場は斜坑口から約290メートルの地点。長さ約3メートル、幅約1・5メートル、重さ800キロの鉄板を重機で地面に敷く作業中だった。重機と鎖でつながったフックを男性が鉄板の穴に通す際、別の作業員が重機を動かし、フックと鉄板の間に指を挟まれた。 同工区は清水建設と大日本土木の工事共同企業体(JV)が請け負う。3回の事故でけがしたのは、いずれも1次下請けの北新建設(東京)の作業員という。 事故を受けてJR東海は同工区の工事を中断。県と関係市町村に報告した。16日以降の再開は未定。JR東海は「労災が繰り返し発生し、重く受け止めている。原因を調査し、再発防止に努める」としている。 続きを読む
2022-04-01(Fri)
「土石流危険渓流」「崩壊土砂流出危険地区」 地域を置き去り 責任の放棄 信濃毎日新聞 2022/03/30 09:31 〈社説〉リニア残土処理 地元の不安を拭えるのか ----土石流災害の危険がある。県が調査を基に判定し、公表もしてきた。にもかかわらず、リニア中央新幹線工事で出る残土置き場の候補地になっていた。 飯田市と下伊那郡阿智村の2カ所で分かった。候補地が絞り込まれる過程で、県は危険性について住民に説明をしてこなかったことも明らかとなった。 地元の人たちは、この先何年も続く工事、開通後に生じる生活への影響と向き合わなくてはならない。その不安に寄り添うのが行政の役割ではないのか。 大量の土砂の埋め立てによる災害の誘発は、最も大きな懸念材料だ。地域を置き去りにした対応は責任の放棄に等しい。********************************* 信濃毎日新聞 2022/03/31 09:05 リニア残土置き場候補地 下條の候補地も「土石流危険渓流」 村「認識はなかった」 ----リニア中央新幹線のトンネル工事で出る残土の置き場候補地のうち、下伊那郡下條村睦沢の「火沢」が、県の公表する「土石流危険渓流」だったことが30日、分かった。土石流危険渓流は、県の調査で土石流により下流域に被害が出る恐れがあるとする渓流。県内の残土置き場候補地で、県が土石流の危険性を公表していることが判明した場所は計3カ所となった。 信濃毎日新聞 2022/03/29 06:04 【独自】リニア残土 飯田と阿智の置き場候補地 「土石流の危険」と長野県公表の箇所に ----専門家、盛り土「好ましくない」 リニア中央新幹線のトンネル工事で出る残土の置き場候補地のうち、飯田市と下伊那郡阿智村の少なくとも2カ所が、土石流の危険があるとして県が公表している場所だったことが28日、分かった。法的規制はなく、県は「安全性が確保されれば盛り土は問題ない」とする一方、専門家は「不安定な土砂が何倍にもなり好ましくない」と指摘。安全性を入念にチェックする必要がある。危険性の公表を地元が知らない例もあり、JR東海や県の情報提供にも問題がありそうだ。 信濃毎日新聞 2022/03/29 06:03 リニア残土の置き場候補地 長野県、「危険地区」の説明なく 受け入れ判断に重要情報 ----リニア中央新幹線工事で出る残土の置き場候補地のうち少なくとも2カ所が、県の「土石流危険渓流」「崩壊土砂流出危険地区」になっていた。県リニア整備推進事務所(飯田市)は候補地の計画に際し、こうした情報を地元の住民には説明していなかったという。残土を受け入れるかどうか、地元が判断する上で重要な情報が共有されないままJR東海による計画が進む、ずさんな現状が浮かんだ。 「なぜもっと早く言わないのか」。下伊那郡阿智村清内路のクララ沢の下流、黒川沿いに暮らす桜井久さん(64)は28日夜、清内路地区で急きょ開いた会合で県の説明を聞き、そう話した。清内路自治会長の桜井弘志さん(73)も「前もって地元に説明しておくべきだった」とした。 NHK 信州 NEWS WEB 2022年03月29日 17時55分リニア残土置き場候補地に災害危険 専門家「極力避けるべき」 ----リニア中央新幹線のトンネル工事で出る「残土」の置き場の候補地のうち、飯田市と阿智村の少なくとも2か所について、土砂災害や土石流の危険性があると県が判定していたことがわかりました。 JR東海は「今後、危険性や安全対策についてしっかりと説明していく」としています。 JR東海や県によりますと、県内のリニア中央新幹線のトンネル工事では、掘削に伴っておよそ950万立方メートルの「残土」が発生する見込みで、JR東海が残土の置き場としてすでに決定したところが、南信地域を中心に14か所、候補地として検討している場所が30か所ほどあるということです。 続きを読む
2022-03-27(Sun)
「逸脱防止」装置が十分に機能せず 高架橋 損傷大きく 電柱も被害 河北新報 2022年3月26日 6:00東北新幹線の脱線幅は最大1メートル 防止金具、レール乗り越える ----JR東日本は25日、宮城、福島両県で震度6強を観測した16日の地震で、白石市の東北新幹線白石蔵王駅近くで脱線したやまびこ223号の最大脱線幅は6号車の約1メートルだったことを明らかにした。 17両のうち16両が脱線し、6号車は隣接する上り線側に動いた。全68ある車軸のうち、10軸は大規模な脱線を防ぐ金具「逸脱防止ガイド」がレールを乗り越えていたことが判明。車両は約60センチ脱線した先頭の17号車と後方の4、5、6号車だった。 読売新聞 2022/03/25 21:54東北新幹線脱線、レールから1mずれて停止…「逸脱防止」装置が十分に機能せず ----JR東日本は25日、福島県沖の地震による東北新幹線「やまびこ223号」(17両編成)の脱線状況の詳細を公表し、6号車(先頭から12両目)がレールから約1メートルずれて停止していたことを明らかにした。全17両に脱線後にレールから大きくずれるのを防ぐ「逸脱防止ガイド」が取り付けられていたが、6号車を含め一部車両では十分に機能しなかった。 朝日新聞デジタル 2022年3月26日 5時00分東北新幹線、脱線は停車後か ----JR東日本は25日、福島県沖で発生した地震で脱線した東北新幹線について、1回目の揺れで非常ブレーキが作動し、停車後かその直前に2回目の地震で脱線した可能性が高いと発表した。車両の記録や乗務員の証言などから判断した。 日本経済新聞 2022年3月23日 2:00 新幹線高架橋、損傷大きく 東北の震度6強 電柱も被害受け復旧阻む JR東、修復急ぐ ----宮城、福島両県で震度6強を観測した地震で脱線した東北新幹線は、全面的な再開まで約1カ月かかる見通しとなった。23日で地震発生から1週間を迎えるなか、JR東日本は復旧に向けた作業を急ぐ。高架橋や線路上の電柱の大きな損傷が運行の正常化に向けた主な障害となっており、地震対策の検証も求められそうだ。 続きを読む
2022-03-26(Sat)
23年3月期計画は3750億円 用地取得が一段落 2022年度重点施策と関連設備投資について 2022年3月24日 東海旅客鉄道株式会社 https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041926.pdf ----本年度は、新型コロナウイルス感染症の影響による厳しい経営状況から脱却すべく、種々の取組みにより収益の拡大に取り組むほか、「業務改革」を強力に推進し、経営体力の再強化を図ります。また、引き続き安全に仕事を進める力、より良いサービスを提供する力、効率的に仕事をする力の三つの力に磨きをかけ、弛むことなく中長期的な観点から各種施策を推進することで、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という「経営理念」を高いレベルで実現します。・・・・************************** 日本経済新聞 2022年3月26日 1:49 JR東海、リニア投資13%減 23年3月期計画は3750億円 陥没事故受け工事 慎重に ----JR東海は、2022年度(23年3月期)にリニア中央新幹線計画に3750億円投じると発表した。22年3月期の計画から13%減少する。全体の設備投資額は22年3月期の計画にくらべて9%減の6830億円と9年ぶりに減らす。用地取得が一段落したことに加え、同様の方法で進める別の地下トンネル工事で陥没事故が起きたことから、リニア工事のスピードを抑えていることも影響する。 日本経済新聞 2022年3月24日 15:50JR東海の23年3月期、設備投資9年ぶりマイナス 9%減 ----リニアの設備投資額が減るのは、工事を慎重に進めていることや、リニア用地の取得が22年3月期にピークを迎えたことが影響する。静岡県知事らの反対で静岡県内でのリニア工事は停滞している。 続きを読む
2022-03-23(Wed)
盛り土規制条例可決 許可制、懲役刑も 静岡県議会、7月施行 テレビ静岡 2022年03月22日(火)リニアの残土処理 新たな盛り土条例を適用 静岡・川勝知事 ----静岡県の川勝知事は22日、リニア新幹線のトンネル工事が県内で始まった場合、残土の処理には新たに施行される盛り土の規制条例が適用されるとの認識を示しました。 県議会では一定の規模を超す盛り土の造成を許可制とするほか、土地の所有者の管理義務などを定めた条例案が可決されました。 こうした中、川勝知事はきょう県内でリニアのトンネル工事が始まった際に出る残土の処理についても、新条例が適用されるとの認識を示しました。 日本経済新聞 2021年10月26日 19:38静岡知事、リニア工事建設残土も「認められず」 ----静岡県の川勝平太知事は26日の記者会見で、リニア中央新幹線の静岡工区未着工問題を巡り、トンネル工事で生じる残土について「(7月に土石流が起きた)熱海市の67倍にあたる370万立方メートルの盛り土は条例でほとんど認められることはないだろう」と述べた。県は熱海市の被害を受け、盛り土をする際に必要な手続きを定めた条例を改正し規制を強める検討を進めている。 静岡新聞 2022.3.18盛り土規制条例可決 許可制、懲役刑も 静岡県議会、7月施行 ----熱海市伊豆山の大規模土石流を受け、静岡県が制定を目指していた盛り土規制条例案について、県議会は17日、全会一致で可決した。一定規模以上で盛り土を行う場合、県の許可が必要となり、違反者には最長2年の懲役刑を科す。土石流発生から1年となる直前の7月1日に施行する。 盛り土の面積が千平方メートル以上か、盛り土量が千立方メートル以上が対象。盛り土量を記載した管理台帳の作成や、土壌、水質の定期的な検査などを求める。無許可や命令違反の盛り土をした場合、地方自治法上限の「懲役2年以下または100万円以下の罰金」を科す。 従来、盛り土に関する規制は県土採取等規制条例に基づく届け出制だった。罰金も20万円以下で抑止力が弱いとされていた。 静岡新聞 2022.3.19元社員証言「現所有者、危険認識」 熱海土石流百条委、産廃の埋め戻し指示 ----熱海市伊豆山の大規模土石流に関する市議会の調査特別委員会(百条委員会、稲村千尋委員長)は18日、前日に続き参考人招致を行った。起点になった盛り土を含む土地の現所有者が経営するグループ会社の元社員は、現所有者が盛り土崩落の危険性を認識していたと証言し、起点付近に産業廃棄物を埋めるようグループ会社の従業員に指示していたことを明かした。 静岡新聞 2022.3.4 進む盛り土規制強化 ポイントは?https://www.at-s.com/news/shittoko/1034763.html ----昨年7月に発生した熱海市伊豆山の大規模土石流の被害を拡大させたとされる盛り土の規制強化に向けて静岡県や国が対策を進めています。不適切な盛り土の造成を規制するほか、県が設置を表明した新たな庁内組織は、縦割り行政の弊害も改善するのが狙いです。盛り土対策のポイントや背景をまとめました。 〈静岡新聞社編集局未来戦略チーム・吉田直人〉 「水循環保全本部」設置へ 開発行為や土地取引の情報を一元化 ・・・・ 続きを読む