2018-07-05(Thu)
リニア中央新幹線 大井川流量減少 利水者らに説明
JR東海 トンネル湧水「必要なら全量大井川に」 「工事にはステップがある」示唆
リニア中央新幹線工事が南アルプスの地下を貫通することで、大井川の流量が減少することが問題になっている。
毎秒2トンもの水が大井川に流れなくなるため、大井川沿線の市町や利水団体にとっては死活問題だ。
地元側はJR東海に対して、「トンネル湧水の全量を川に戻す」と明言することを強く求め、
リニア工事に関する協定を結ぶ前提だとしている。
7月4日に、JR東海が、大井川流域の利水者団体や周辺市町に対して説明会を開いた。
工事の協定を結ぶため、「トンネル湧水の全量を川に戻す」と明言するのかと思いきや、
「必要に応じて」「必要と認められれば」湧き水をポンプでくみ上げ、全量を大井川に戻すという説明らしい。
基本協定の案も示されたらしく、その協定内容には、
「流量維持のため必要に応じてわき水をポンプでくみ上げること」
「専門家で構成する委員会で認められた場合には全量をくみ上げること」などが記されているようで、
静岡県や地元の要望に応じる内容になっていない。
地元側からは「JRの説明はあいまいで納得できない」
「『必要ならば』『認められれば』などの条件を付けるのではなく、協定にトンネル湧水の全量を大井川に戻すと明記してほしい」
「全量を戻すという点においては何も進んでいない」(産経)と反発されている。
JR東海側は、「協定を結ばないと本体工事の着工は難しい」とする一方、
「工事にはステップがある」とも述べているらしく、工事林道などの整備は協定に関わらず進める可能性もあるようだ。
いずれにしても、いのちにかかわる水の流量を減らす工事で、地元に迷惑かけるのに、
「必要ならば」など高飛車な対応しかしない、JR東海の姿勢は改めるべきだ。
リニア中央新幹線工事が南アルプスの地下を貫通することで、大井川の流量が減少することが問題になっている。
毎秒2トンもの水が大井川に流れなくなるため、大井川沿線の市町や利水団体にとっては死活問題だ。
地元側はJR東海に対して、「トンネル湧水の全量を川に戻す」と明言することを強く求め、
リニア工事に関する協定を結ぶ前提だとしている。
7月4日に、JR東海が、大井川流域の利水者団体や周辺市町に対して説明会を開いた。
工事の協定を結ぶため、「トンネル湧水の全量を川に戻す」と明言するのかと思いきや、
「必要に応じて」「必要と認められれば」湧き水をポンプでくみ上げ、全量を大井川に戻すという説明らしい。
基本協定の案も示されたらしく、その協定内容には、
「流量維持のため必要に応じてわき水をポンプでくみ上げること」
「専門家で構成する委員会で認められた場合には全量をくみ上げること」などが記されているようで、
静岡県や地元の要望に応じる内容になっていない。
地元側からは「JRの説明はあいまいで納得できない」
「『必要ならば』『認められれば』などの条件を付けるのではなく、協定にトンネル湧水の全量を大井川に戻すと明記してほしい」
「全量を戻すという点においては何も進んでいない」(産経)と反発されている。
JR東海側は、「協定を結ばないと本体工事の着工は難しい」とする一方、
「工事にはステップがある」とも述べているらしく、工事林道などの整備は協定に関わらず進める可能性もあるようだ。
いずれにしても、いのちにかかわる水の流量を減らす工事で、地元に迷惑かけるのに、
「必要ならば」など高飛車な対応しかしない、JR東海の姿勢は改めるべきだ。