2018-07-20(Fri)
首都高日本橋地下化 撤去も検討すべき
日本橋川直下約1.8km 事業費3200億円 1mで1.8億円も
日本橋の上を通る首都高を地下化する事業に3200億円かけるという。
長年、無粋な高架道路が頭上を走っていては、日本橋の景観が台無しだという声があった。
昨年、日本橋周辺の再開発計画が具体化、首都高の扱いが議論され、地下化が加速していた。
国土交通省は、「首都高日本橋地下化検討会」を設置し、ルートを決め、事業費の配分をきめた。
首都高会社が2400億円、民間事業者が400億円、東京都320億円、中央区80億円という配分だ。
総事業費は3200億円だというが、どれだけ巨額な費用か。1m当たり1.8億円。
東京外環道(関越~東名)が、1m当たり1億円(16km、1.6兆円)だから、これを上回る。
西日本豪雨で浸水被害のあった倉敷市真備町で氾濫した小田川・高梁川の河川改修費は、約1000億円。
高梁川本流の合流地点の付け替え工事280億円、高梁川本流をあわせた河川改修730億円だ。
首都高の地下化は、新たに地下に高速道路を作るようなもの。
今やらなければならないのは、新規大型開発ではなく、減災・防災対策、老朽化対策にこそ集中して投資すべきではないか。
「費用対効果を考えれば、日本橋付近の区間は、地下化するより撤去も検討すべきではないか。二〇一二年に国土交通省の有識者会議では、この都心環状線自体を廃止すべきだとの意見も出ていた。」(東京新聞社説)という。
都心環状線は、通過するだけの利用が61%(首都高会社調べ)だそうだ。
すでに、首都高中央環状線はできており、外環道、圏央道もつくろうとしているわけで、都心環状線の必要性は薄くなるのではないか。
そもそも、地下化が必要かどうか、利用者・国民の幅広い意見を聞いたのか。
地下化を前提にして、国交省など役人だけで構成する検討会で話を進めている。
今一度立ち止まって考えるべきではないだろうか。
日本橋の上を通る首都高を地下化する事業に3200億円かけるという。
長年、無粋な高架道路が頭上を走っていては、日本橋の景観が台無しだという声があった。
昨年、日本橋周辺の再開発計画が具体化、首都高の扱いが議論され、地下化が加速していた。
国土交通省は、「首都高日本橋地下化検討会」を設置し、ルートを決め、事業費の配分をきめた。
首都高会社が2400億円、民間事業者が400億円、東京都320億円、中央区80億円という配分だ。
総事業費は3200億円だというが、どれだけ巨額な費用か。1m当たり1.8億円。
東京外環道(関越~東名)が、1m当たり1億円(16km、1.6兆円)だから、これを上回る。
西日本豪雨で浸水被害のあった倉敷市真備町で氾濫した小田川・高梁川の河川改修費は、約1000億円。
高梁川本流の合流地点の付け替え工事280億円、高梁川本流をあわせた河川改修730億円だ。
首都高の地下化は、新たに地下に高速道路を作るようなもの。
今やらなければならないのは、新規大型開発ではなく、減災・防災対策、老朽化対策にこそ集中して投資すべきではないか。
「費用対効果を考えれば、日本橋付近の区間は、地下化するより撤去も検討すべきではないか。二〇一二年に国土交通省の有識者会議では、この都心環状線自体を廃止すべきだとの意見も出ていた。」(東京新聞社説)という。
都心環状線は、通過するだけの利用が61%(首都高会社調べ)だそうだ。
すでに、首都高中央環状線はできており、外環道、圏央道もつくろうとしているわけで、都心環状線の必要性は薄くなるのではないか。
そもそも、地下化が必要かどうか、利用者・国民の幅広い意見を聞いたのか。
地下化を前提にして、国交省など役人だけで構成する検討会で話を進めている。
今一度立ち止まって考えるべきではないだろうか。