2018-07-23(Mon)
西日本豪雨 ダム放流 流域疑念 愛媛・肱川氾濫
国「ルール通り」 住民「計画性ない」 ダムの貯水機能に限界確か
西日本豪雨、愛媛県の2つのダムで行われた緊急放流について、当時の対応を検証する委員会が開かれた。
2つのダムは、肱川水系の野村ダム(西予市、有効貯水容量1270万トン)と鹿野川ダム(大洲市、同2980万トン)。
放流量が通常の大雨時の約6倍に増えた結果、下流の河川では氾濫が発生、計8人が死亡した。
国は「ルールに基づいた措置だった」とするが、住民からはダム放流が犠牲を大きくしたとの疑念が広がっている。
なぜ、大きな犠牲を出したのか、防ぐことはできなかったのか。ダムの存在意義も含めて検証してもらいたい。
ダム放流の操作方法がどうだったのか、それはそれで検討すべきだが、
ダムが洪水調整し下流の氾濫を防いできたという、ダム機能を過大に評価して、依存してきたことについても検証すべきだ。
毎日新聞が「過失の有無にかかわらず、想定を上回る雨に対してダムの貯水機能に限界があることは確かだ。」
「地球温暖化が進み、今後も異常豪雨の頻発が予想される中、川底の土砂除去や河道の拡大、遊水池設置、早期の住民避難など」
「合わせ技」が重要だと指摘している。
もっともな指摘だ。
ただ、現実は、予算の制約など理由に、ダム建設・再開発を優先して、河川改修などは後回しになっている。
自民党議員からは、ダムの容量が小さかったから、巨大ダムにかさ上げすればいいとの声も出ている。
ダムで洪水調整するという、ダム依存の治水対策を脱却して、河川改修中心の対策に転換すべきだ。
西日本豪雨、愛媛県の2つのダムで行われた緊急放流について、当時の対応を検証する委員会が開かれた。
2つのダムは、肱川水系の野村ダム(西予市、有効貯水容量1270万トン)と鹿野川ダム(大洲市、同2980万トン)。
放流量が通常の大雨時の約6倍に増えた結果、下流の河川では氾濫が発生、計8人が死亡した。
国は「ルールに基づいた措置だった」とするが、住民からはダム放流が犠牲を大きくしたとの疑念が広がっている。
なぜ、大きな犠牲を出したのか、防ぐことはできなかったのか。ダムの存在意義も含めて検証してもらいたい。
ダム放流の操作方法がどうだったのか、それはそれで検討すべきだが、
ダムが洪水調整し下流の氾濫を防いできたという、ダム機能を過大に評価して、依存してきたことについても検証すべきだ。
毎日新聞が「過失の有無にかかわらず、想定を上回る雨に対してダムの貯水機能に限界があることは確かだ。」
「地球温暖化が進み、今後も異常豪雨の頻発が予想される中、川底の土砂除去や河道の拡大、遊水池設置、早期の住民避難など」
「合わせ技」が重要だと指摘している。
もっともな指摘だ。
ただ、現実は、予算の制約など理由に、ダム建設・再開発を優先して、河川改修などは後回しになっている。
自民党議員からは、ダムの容量が小さかったから、巨大ダムにかさ上げすればいいとの声も出ている。
ダムで洪水調整するという、ダム依存の治水対策を脱却して、河川改修中心の対策に転換すべきだ。