2018-07-24(Tue)
リニア関連工事中断 斜面崩壊の次は「野鳥消失」
渡り鳥「ブッポウソウ」姿消す 工事用道路の四徳渡(しとくわたり)トンネル工事
リニア新幹線の工事用道路として建設している中川村の四徳渡(しとくわたり)トンネル工事。
17年末に斜面崩壊の原因となったトンネル工事だが、新たな問題が発生している。
現場付近の四徳大橋一帯には、県天然記念物の渡り鳥「ブッポウソウ」が毎年営巣していた。
それが、今年は飛来した後に姿を消したというのだ。
地元の保護団体「ブッポウソウの里の会」は、今年5月にも2組のブッポウソウ営巣を確認したが、6月20日ごろまでにいなくなったという。
県が作成した公共事業配慮書では、ブッポウソウについては、専門家の助言を受けながら工事をすることになっているが、JR側は5月中旬まで営巣があったトンネル西側出入り口でクレーンや重機を使用。
「里の会」のメンバーらは、 工事の影響で巣を放棄したのではないか、と指定している。
これを受け、発注者のJR東海は7月13日に工事を中断。
トンネル東側は19日に工事再開したが、西側は、7月末以降には結論を出す方向で検討しているという。
自然豊かな南アルプスにトンネルで穴をあけ、残土を運搬するために県道に新たなトンネルを掘る。
際限なく拡幅する自然破壊行為への警告ではないだろうか。
本体トンネル工事で計り知れない自然環境破壊に対する疑問、疑念は深まるばかりだ。
リニア建設について、いま一度、根本から見直す必要がある。
リニア新幹線の工事用道路として建設している中川村の四徳渡(しとくわたり)トンネル工事。
17年末に斜面崩壊の原因となったトンネル工事だが、新たな問題が発生している。
現場付近の四徳大橋一帯には、県天然記念物の渡り鳥「ブッポウソウ」が毎年営巣していた。
それが、今年は飛来した後に姿を消したというのだ。
地元の保護団体「ブッポウソウの里の会」は、今年5月にも2組のブッポウソウ営巣を確認したが、6月20日ごろまでにいなくなったという。
県が作成した公共事業配慮書では、ブッポウソウについては、専門家の助言を受けながら工事をすることになっているが、JR側は5月中旬まで営巣があったトンネル西側出入り口でクレーンや重機を使用。
「里の会」のメンバーらは、 工事の影響で巣を放棄したのではないか、と指定している。
これを受け、発注者のJR東海は7月13日に工事を中断。
トンネル東側は19日に工事再開したが、西側は、7月末以降には結論を出す方向で検討しているという。
自然豊かな南アルプスにトンネルで穴をあけ、残土を運搬するために県道に新たなトンネルを掘る。
際限なく拡幅する自然破壊行為への警告ではないだろうか。
本体トンネル工事で計り知れない自然環境破壊に対する疑問、疑念は深まるばかりだ。
リニア建設について、いま一度、根本から見直す必要がある。