2018-08-10(Fri)
愛媛豪雨災害 西予野村ダム 「天災ではなく人災だ」
国と西予市が住民説明会 ダム放流に批判噴出 謝罪求める 市「浸水予測できず」
5人の犠牲者を出だした愛媛・西予市の野村ダムの放流問題で、国交省野村ダム管理事務所と西予市が住民説明会を開いた。
約750人の席がほぼ満席になった野村中学校の体育館。
開会直後の黙とう時、「パフォーマンスをするな」「先に謝罪しろ」などの声が響き、
国交省側の説明が終わり質疑応答になると、待ち構えたように次々に手が上がるほどだったようだ。
「天災ではなく人災だ」「もっと臨機応変に対応できなかったのか」
住民からは、当時のダム操作に納得ができない怒りの声が上がった。
多数出た操作への疑問に対し整備局は「規則に基づいて行った」「これまでに経験のない豪雨だった」と繰り返し謝罪しなかった。
住民から「ダムが大事なのか、みんなの命が大事なのか。頭を下げたらどうか」と抗議する場面もあったという。
一方、西予市の菅家市長は、情報伝達に関して「混乱した状況でそういう判断ができなかった。深くおわび申し上げる」と陳謝したという。
国交省側が謝罪しないのは、管理責任を認めると被害補償が必要になるからだろうが、住民は納得しない。
国交省側は、「結果として大きな被害が発生したことを重く受け止めなければならない。検証し有効な対策を図る」(ダム管理事務所長)、「検証で事前放流拡大や、気象予測精度向上に応じて柔軟な操作が可能かも考える」(四国地整の河川情報管理官)と少しは放流規則の改善に言及しているものの、放流の在り方だけ改善しても、住民の不安は消えないだろう。
ダムの洪水調整機能の限界が明らかになったのだから、ダム依存の治水対策を根本から改めるべきだ。
5人の犠牲者を出だした愛媛・西予市の野村ダムの放流問題で、国交省野村ダム管理事務所と西予市が住民説明会を開いた。
約750人の席がほぼ満席になった野村中学校の体育館。
開会直後の黙とう時、「パフォーマンスをするな」「先に謝罪しろ」などの声が響き、
国交省側の説明が終わり質疑応答になると、待ち構えたように次々に手が上がるほどだったようだ。
「天災ではなく人災だ」「もっと臨機応変に対応できなかったのか」
住民からは、当時のダム操作に納得ができない怒りの声が上がった。
多数出た操作への疑問に対し整備局は「規則に基づいて行った」「これまでに経験のない豪雨だった」と繰り返し謝罪しなかった。
住民から「ダムが大事なのか、みんなの命が大事なのか。頭を下げたらどうか」と抗議する場面もあったという。
一方、西予市の菅家市長は、情報伝達に関して「混乱した状況でそういう判断ができなかった。深くおわび申し上げる」と陳謝したという。
国交省側が謝罪しないのは、管理責任を認めると被害補償が必要になるからだろうが、住民は納得しない。
国交省側は、「結果として大きな被害が発生したことを重く受け止めなければならない。検証し有効な対策を図る」(ダム管理事務所長)、「検証で事前放流拡大や、気象予測精度向上に応じて柔軟な操作が可能かも考える」(四国地整の河川情報管理官)と少しは放流規則の改善に言及しているものの、放流の在り方だけ改善しても、住民の不安は消えないだろう。
ダムの洪水調整機能の限界が明らかになったのだから、ダム依存の治水対策を根本から改めるべきだ。