2018-09-26(Wed)
群馬防災ヘリ墜落事故 計画と違う飛行293回
県はずさんな実態を把握せず 防災ヘリ運航業務 民間委託でいいのか
群馬県の防災ヘリコプターが墜落して9人が死亡した8月の事故。
県が報告書を国土交通省に提出した。
驚くべきことに、昨年4月から事故直前まで、国に提出した飛行計画と異なるフライトを293回も行っていたという。
飛行計画は、エンジンの稼働の有無にかかわらず、記載する必要があるのに、運航を委託していた東邦航空の社員は、「途中の離着陸場所でエンジンを止めない場合は飛行計画に記入する必要がないと思った」と説明しているらしい。
航空法令の「いろは」を理解せず運航していたわけだ。
が、その事実を事故後に発覚するまで把握していなかった県のずさんさ、あきれるばかりだ。
記者会見した県消防保安課長が、「運航管理業務は専門的で、県職員が詳細を理解するのは難しかった」と述べたという。
つまり、県の職員には、運航管理業務が理解できる者がいない。こんな状態でいいのか。
防災業務はすべて公務員が担っていると思っていたら、ヘリに運転は民間会社に委託されていた。
消防車や救急車の運転手も委託されているのだろうか。
国民・住民のいのち・安全を守る任務、それも運転業務を民間人に負わせていいのか。
なんでも民営化、民間連携、民間委託を推進すればいいわけではないだろう。
公務員の役割を改めて見直し、必要な人員は確保する方向に転換しないと、今回の事故のようなことが繰り返される。
群馬県の防災ヘリコプターが墜落して9人が死亡した8月の事故。
県が報告書を国土交通省に提出した。
驚くべきことに、昨年4月から事故直前まで、国に提出した飛行計画と異なるフライトを293回も行っていたという。
飛行計画は、エンジンの稼働の有無にかかわらず、記載する必要があるのに、運航を委託していた東邦航空の社員は、「途中の離着陸場所でエンジンを止めない場合は飛行計画に記入する必要がないと思った」と説明しているらしい。
航空法令の「いろは」を理解せず運航していたわけだ。
が、その事実を事故後に発覚するまで把握していなかった県のずさんさ、あきれるばかりだ。
記者会見した県消防保安課長が、「運航管理業務は専門的で、県職員が詳細を理解するのは難しかった」と述べたという。
つまり、県の職員には、運航管理業務が理解できる者がいない。こんな状態でいいのか。
防災業務はすべて公務員が担っていると思っていたら、ヘリに運転は民間会社に委託されていた。
消防車や救急車の運転手も委託されているのだろうか。
国民・住民のいのち・安全を守る任務、それも運転業務を民間人に負わせていいのか。
なんでも民営化、民間連携、民間委託を推進すればいいわけではないだろう。
公務員の役割を改めて見直し、必要な人員は確保する方向に転換しないと、今回の事故のようなことが繰り返される。