2018-10-04(Thu)
高速道 未補修1474カ所 検査院、「2年以上放置」指摘へ
速やかな対策が必要約6700カ所 4579カ所補修工事未契約 88カ所は4年以上
----高速道路会社のNEXCO3社(東日本、中日本、西日本)が管理する橋やトンネルで、早急な対策が必要と判断されながら、2年以上も補修されていない場所が1474カ所あることが、会計検査院の調査で判明した。
----不十分な点検や記録の不備なども見つかり、検査院は適切な対策を実施するよう3社に改善を求める方針だ。
----検査院は今年3月時点で、このうち最も状態が悪い「AA」と判定され、速やかな対策が必要となる約6700カ所の補修状況を調べた。
その結果、補修の工事契約が4579カ所で結ばれておらず、うち1474カ所は判定から2年以上、88カ所は4年以上が過ぎていた。
----補修予定が2年以上先の2020年度以降になると見込まれる場所も1850カ所にのぼるなど、点検結果が補修計画に適切に反映されていなかった。
----「あれだけの大事故を経験しながら、新たに定められた点検のルールも守れないというのは信じられないし、許しがたい」。
(2012年、笹子トンネル天井崩落事故で、娘を亡くした松本邦夫さん)
----9人が死亡したこの事故の後、14年の法令改正を受け、それまで双眼鏡による点検でよかった場所も、近づいて目視することや、目視が難しい場所はファイバースコープで確認することなど、高速道路3社の点検のルールが厳しくなった。
会計検査院は今回、その実施状況を初めて検査。ドライバーの視認性を向上させるためにトンネル内に設置されている内装板(反射パネル)は、壁のコンクリートと板の隙間にファイバースコープを入れて内側を確認することになっているが、調べた110カ所すべてのトンネルでスコープは使用されていなかった。
----点検や補修の結果を記録するシステムには、点検した約12万カ所、補修した約3万カ所の写真が記録されていない不備も見つかった。NEXCO中日本管内では、16年度に点検した約2万9千カ所の記録が、以前の点検時の写真のままになっていたという。
(朝日新聞)
----高速道路会社のNEXCO3社(東日本、中日本、西日本)が管理する橋やトンネルで、早急な対策が必要と判断されながら、2年以上も補修されていない場所が1474カ所あることが、会計検査院の調査で判明した。
----不十分な点検や記録の不備なども見つかり、検査院は適切な対策を実施するよう3社に改善を求める方針だ。
----検査院は今年3月時点で、このうち最も状態が悪い「AA」と判定され、速やかな対策が必要となる約6700カ所の補修状況を調べた。
その結果、補修の工事契約が4579カ所で結ばれておらず、うち1474カ所は判定から2年以上、88カ所は4年以上が過ぎていた。
----補修予定が2年以上先の2020年度以降になると見込まれる場所も1850カ所にのぼるなど、点検結果が補修計画に適切に反映されていなかった。
----「あれだけの大事故を経験しながら、新たに定められた点検のルールも守れないというのは信じられないし、許しがたい」。
(2012年、笹子トンネル天井崩落事故で、娘を亡くした松本邦夫さん)
----9人が死亡したこの事故の後、14年の法令改正を受け、それまで双眼鏡による点検でよかった場所も、近づいて目視することや、目視が難しい場所はファイバースコープで確認することなど、高速道路3社の点検のルールが厳しくなった。
会計検査院は今回、その実施状況を初めて検査。ドライバーの視認性を向上させるためにトンネル内に設置されている内装板(反射パネル)は、壁のコンクリートと板の隙間にファイバースコープを入れて内側を確認することになっているが、調べた110カ所すべてのトンネルでスコープは使用されていなかった。
----点検や補修の結果を記録するシステムには、点検した約12万カ所、補修した約3万カ所の写真が記録されていない不備も見つかった。NEXCO中日本管内では、16年度に点検した約2万9千カ所の記録が、以前の点検時の写真のままになっていたという。
(朝日新聞)
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