2018-10-09(Tue)
リニア新幹線 夢か、悪夢か 日経ビジネス連載 第2弾
財投3兆円投入 リニアは第3の森加計問題 破格の安倍「お友だち融資」を追う
9兆円もの巨額事業費がかかるリニア新幹線建設。
07年、JR東海が全額を自己資金で賄うとして事業者として手を挙げた。
ところが、16年に政府がJR東海に財政投融資3兆円を投入することになった。
安倍首相から葛西JR東海名誉会長という「無二の親友」への巨額融資。
森友・加計学園への「お友だち優遇」の比ではない「第3の疑惑」。
融資スキームの直前に、2人が頻繁に会合を重ねていた事実に突き当たる。
日経ビジネスオンラインの特集 「リニア新幹線 夢か、悪夢か」の第2弾。
「財投3兆円投入、リニアは第3の森加計問題 破格の安倍「お友達融資」を追う」
極めてショッキングな見出しとリードで始まる。
この3兆円財投融資。
「無担保で3兆円貸付、30年間も元本返済を猶予。超長期なのに平均0.8%という低金利」
「いや、あの融資条件は、他に聞いたことがないですね」
「そもそも、30年後から返すって、貸す方も借りる方も責任者は辞めているでしょうし、生きているかどうかも分からないですよね」
日本政策金融公庫の幹部も首をかしげているという。
JR東海金子慎社長が、「政府が本当に知恵を出された」と政府主導の案件であることをにおわせながら、
「財投を借りたわけじゃありません。」「財投を活用して、鉄道・運輸機構から借りたんです。」
「民間会社としてやるんだから、政府からお借りするのはダメです。民間の金融機関から借りるのと同じ条件で借りたいと思います、と。」と意味不明に答え、民間の借り入れと同じ条件で借りたとインタビューに答えている。
「本当に、民間の金融機関と同じ融資条件なのか。知恵を絞れば、この破格の融資スキームがひねり出せるのか。」
記者は政投銀に確認している。
「話があったとは聞きました。しかし、民間銀行はもちろん、うちでも1社に3兆円を貸し出すことはあり得ません。相手先が倒れたら、銀行も一緒に死んでしまう。うちも他の大手銀行も、1社2000億円がギリギリのラインです。30年返済据え置き? それはないでしょ」
そして、「これほど破格の3兆円融資は、官や民の判断能力をはるかに超えている。
しかも、返済されなければ、公的処理をせざるを得ない。大きな政治判断なくして実行できない。」と指摘する。
葛西氏本人にもインタビューしている。
問 安倍さんの方から「何とかならないか」みたいな話があった。
答 どっかであったかもしれませんね。何人かで集まったりするからね。
問 国からおカネを回してもらった。
答 いや、それは国から借りただけであって、そのおカネは金利を払って返すわけです。だからあれを『国から財政支援を受けた』というのは悪意によるねじ曲げとしか思えないよね。
「(安倍から財投の話は)あったかもしれない」
「だが、財投を国からの支援と見るのは悪意によるねじ曲げ」という見出しになっている。
これこそ、安倍首相からの3兆円融資を認めている証だ。
9兆円もの巨額事業費がかかるリニア新幹線建設。
07年、JR東海が全額を自己資金で賄うとして事業者として手を挙げた。
ところが、16年に政府がJR東海に財政投融資3兆円を投入することになった。
安倍首相から葛西JR東海名誉会長という「無二の親友」への巨額融資。
森友・加計学園への「お友だち優遇」の比ではない「第3の疑惑」。
融資スキームの直前に、2人が頻繁に会合を重ねていた事実に突き当たる。
日経ビジネスオンラインの特集 「リニア新幹線 夢か、悪夢か」の第2弾。
「財投3兆円投入、リニアは第3の森加計問題 破格の安倍「お友達融資」を追う」
極めてショッキングな見出しとリードで始まる。
この3兆円財投融資。
「無担保で3兆円貸付、30年間も元本返済を猶予。超長期なのに平均0.8%という低金利」
「いや、あの融資条件は、他に聞いたことがないですね」
「そもそも、30年後から返すって、貸す方も借りる方も責任者は辞めているでしょうし、生きているかどうかも分からないですよね」
日本政策金融公庫の幹部も首をかしげているという。
JR東海金子慎社長が、「政府が本当に知恵を出された」と政府主導の案件であることをにおわせながら、
「財投を借りたわけじゃありません。」「財投を活用して、鉄道・運輸機構から借りたんです。」
「民間会社としてやるんだから、政府からお借りするのはダメです。民間の金融機関から借りるのと同じ条件で借りたいと思います、と。」と意味不明に答え、民間の借り入れと同じ条件で借りたとインタビューに答えている。
「本当に、民間の金融機関と同じ融資条件なのか。知恵を絞れば、この破格の融資スキームがひねり出せるのか。」
記者は政投銀に確認している。
「話があったとは聞きました。しかし、民間銀行はもちろん、うちでも1社に3兆円を貸し出すことはあり得ません。相手先が倒れたら、銀行も一緒に死んでしまう。うちも他の大手銀行も、1社2000億円がギリギリのラインです。30年返済据え置き? それはないでしょ」
そして、「これほど破格の3兆円融資は、官や民の判断能力をはるかに超えている。
しかも、返済されなければ、公的処理をせざるを得ない。大きな政治判断なくして実行できない。」と指摘する。
葛西氏本人にもインタビューしている。
問 安倍さんの方から「何とかならないか」みたいな話があった。
答 どっかであったかもしれませんね。何人かで集まったりするからね。
問 国からおカネを回してもらった。
答 いや、それは国から借りただけであって、そのおカネは金利を払って返すわけです。だからあれを『国から財政支援を受けた』というのは悪意によるねじ曲げとしか思えないよね。
「(安倍から財投の話は)あったかもしれない」
「だが、財投を国からの支援と見るのは悪意によるねじ曲げ」という見出しになっている。
これこそ、安倍首相からの3兆円融資を認めている証だ。