2018-12-06(Thu)
大規模広域豪雨 水災害対策のあり方 審議会答申案
「洪水のエネルギーを川に集中させない」 ダム偏重の治水対策転換を
◇避難路守るハード整備を=土砂災害対策、情報発信も強化-国交省審議会
国交省の社会資本整備審議会河川分科会小委員会が、大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について答申案を示したという。
大規模な豪雨災害に備え、土砂災害から避難路を守るハード整備や防災情報の的確な伝達策などを盛り込んでいるという。
---答申案は、ハード対策として、土砂災害の危険性が高い避難所や避難路を守る砂防ダムの整備を要請。
住民に災害が迫る危機を的確に伝え、行動につなげてもらう対策も提言しているという。
(時事通信 2018年11月30日19時03分)
◇ダム偏重の治水対策転換を 元国交省近畿地方整備局河川部長・宮本博司氏の講演
政府・国土交通省がすすめる治水対策は、
「計画高水位以下の洪水に限って川に閉じ込めようとするもの」だから、想定外の雨量には対応できない。
自然災害の規模は、想定できないものなので、「川の中に水を閉じ込める対策には限界がある」と指摘する。
だから、森林整備や霞(かすみ)堤などの土地利用で
「洪水のエネルギーを川に集中させない」「避難体制整備など総合的な対応」が必要だとも。
(週刊京都民報2018年12月3日 )
◇ダム計画・操作 疑問視 今本博健京都大名誉教授が大洲で講演
大洲市では、今本博健京都大名誉教授が講演。
野村、鹿野川両ダムの操作規則やこれまでの肱川水系の整備の進め方が被害拡大につながったと指摘したという。
国は山鳥坂ダム建設を優先し、堤防かさ上げや河道掘削などを先送りしてきたことや、
肱川水系河川整備計画に「河道内掘削を行わず」という異例の記述があることを指摘しているようだ。
(愛媛新聞 2018年12月2日(日))
【資料2-1】大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について 答申(案)概要(PDF形式:119KB)
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/3/pdf/daikibokouikigouu_03_s2-1.pdf
【資料2-2】大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について 答申(案)(PDF形式:421KB)
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/3/pdf/daikibokouikigouu_03_s2-2.pdf
【資料2-3】大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について 答申(案)補足説明資料(PDF形式:5.32MB)
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/3/pdf/daikibokouikigouu_03_s2-3.pdf
*******************
(抜粋)
⑧現行施設の能力を上回る事象に対する対策
〇ダム等の洪水調節機能の向上
ダムの洪水調節機能を向上させるため、既設ダムの運用改善や容量振替、放流設備の増強やかさ上げ等のダム再生を推進するとともに、遊水地(調節池)の洪水調節機能を向上させるため、越流堤防の改造や遊水地(調節池)内の掘削等を推進すること。
さらに、利水専用ダムを含む利水容量の治水への活用についても、利水者と連携を図りつつ検討すること。
〇ダム等の洪水調節機能の確保
ダムの洪水調節機能を確保するため、ダムの下流河道の流下能力不足によってダム計画で想定しているダム流下量(放流量)を放流できずに減量しているダムにおける下流河道の改修や、ダム貯水池内に流入する土砂の抑制対策や洪水調節容量内の堆砂除去を促進すること。
遊水地(調節池)の洪水調節機能を確保するため、越流堤の形状の維持や遊水地(調節池)内の浚渫等を実施すること。
◇避難路守るハード整備を=土砂災害対策、情報発信も強化-国交省審議会
国交省の社会資本整備審議会河川分科会小委員会が、大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について答申案を示したという。
大規模な豪雨災害に備え、土砂災害から避難路を守るハード整備や防災情報の的確な伝達策などを盛り込んでいるという。
---答申案は、ハード対策として、土砂災害の危険性が高い避難所や避難路を守る砂防ダムの整備を要請。
住民に災害が迫る危機を的確に伝え、行動につなげてもらう対策も提言しているという。
(時事通信 2018年11月30日19時03分)
◇ダム偏重の治水対策転換を 元国交省近畿地方整備局河川部長・宮本博司氏の講演
政府・国土交通省がすすめる治水対策は、
「計画高水位以下の洪水に限って川に閉じ込めようとするもの」だから、想定外の雨量には対応できない。
自然災害の規模は、想定できないものなので、「川の中に水を閉じ込める対策には限界がある」と指摘する。
だから、森林整備や霞(かすみ)堤などの土地利用で
「洪水のエネルギーを川に集中させない」「避難体制整備など総合的な対応」が必要だとも。
(週刊京都民報2018年12月3日 )
◇ダム計画・操作 疑問視 今本博健京都大名誉教授が大洲で講演
大洲市では、今本博健京都大名誉教授が講演。
野村、鹿野川両ダムの操作規則やこれまでの肱川水系の整備の進め方が被害拡大につながったと指摘したという。
国は山鳥坂ダム建設を優先し、堤防かさ上げや河道掘削などを先送りしてきたことや、
肱川水系河川整備計画に「河道内掘削を行わず」という異例の記述があることを指摘しているようだ。
(愛媛新聞 2018年12月2日(日))
【資料2-1】大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について 答申(案)概要(PDF形式:119KB)
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/3/pdf/daikibokouikigouu_03_s2-1.pdf
【資料2-2】大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について 答申(案)(PDF形式:421KB)
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/3/pdf/daikibokouikigouu_03_s2-2.pdf
【資料2-3】大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について 答申(案)補足説明資料(PDF形式:5.32MB)
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/3/pdf/daikibokouikigouu_03_s2-3.pdf
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(抜粋)
⑧現行施設の能力を上回る事象に対する対策
〇ダム等の洪水調節機能の向上
ダムの洪水調節機能を向上させるため、既設ダムの運用改善や容量振替、放流設備の増強やかさ上げ等のダム再生を推進するとともに、遊水地(調節池)の洪水調節機能を向上させるため、越流堤防の改造や遊水地(調節池)内の掘削等を推進すること。
さらに、利水専用ダムを含む利水容量の治水への活用についても、利水者と連携を図りつつ検討すること。
〇ダム等の洪水調節機能の確保
ダムの洪水調節機能を確保するため、ダムの下流河道の流下能力不足によってダム計画で想定しているダム流下量(放流量)を放流できずに減量しているダムにおける下流河道の改修や、ダム貯水池内に流入する土砂の抑制対策や洪水調節容量内の堆砂除去を促進すること。
遊水地(調節池)の洪水調節機能を確保するため、越流堤の形状の維持や遊水地(調節池)内の浚渫等を実施すること。