2019-02-05(Tue)
成田空港 A滑走路の発着1時間延長 10月から
四者協議会で実施時期確認 近接自治体「苦渋の判断」
「1時間延長」早期実施はオリ・パラが理由ではなく、 LCCや貨物航空会社からの要望
東京新聞 2019年2月5日
「成田」A滑走路の発着1時間延長 近接自治体「苦渋の判断」
----成田空港の運用時間が今年の冬ダイヤ(十月二十七日開始)から、A滑走路に限り、翌午前零時まで一時間延長されることが決まった。芝山町役場で四日、国土交通省と県、成田市など周辺九市町と成田国際空港会社(NAA)による四者協議会で実施時期について確認した。周辺自治体の一部で反対論が出ていたが、NAAなどから「環境対策や地域振興策に、よりいっそう協力する」との確約を得て、容認に転じた。
----一方、自治体側は「地域の将来は成田空港と共にある」との考え方で一致している。ただ、メリットとなる地域振興策の具体的な内容が示されないまま、デメリットとなる騒音負担が増えるため、A滑走路の南側に位置する山武市と横芝光町では実施時期を早める判断には慎重にならざるを得なかった。
今回の確認に際し、NAA側に再検討を求めた昨年十二月と状況はほとんど変わっていない。九市町長でつくる成田空港圏自治体連絡協議会長の小泉一成・成田市長は「環境対策や地域振興策の推進に、いっそうの協力が確認された」と説明し、「多くの住民の理解が得られると受け止めている」と述べた。
成田空港から郷土とくらしを守る会HP
成田空港サーバーより
最近の出来事(2019年)
*2月5日
@「時間延長の有効活用を航空会社に働きかけたい」と夏目社長
この席で国土交通省は、成田財特法を10年間延長する事を明らかにし、成田用水事業も継続することを明らかにしました。
また、夏目NAA社長は、周辺自治体への更なる環境対策や地域振興策に「より一層努力する」と述べましたが、「具体的には周辺自治体と相談しながら」と具体策は示しませんでした。
また、会議後の記者会見では「時間延長を有効活用してもらうため、各航空会社に働きかけていきたい。稼働率の向上を図りたいLCC や、できるだけ集荷時間を遅くしたい貨物航空会社にとって延長する午後11時台のニーズは高い」と述べた、とのことです。
また、成田市の小泉一成市長は「環境対策などへの国や空港会社の一層の協力が確認できた。多くの住民の理解も得られると受け止めている」と述べたとのことです。
【コメント】「1時間延長」の早期実施はオリンピック・パラリンピックが理由ではなく、 LCCや貨物航空会社からの要望に応えるためだ、と言うことがはっきりしていますね。小泉市長の言う「住民」とは騒音下に住む人たちのことを言っているのでしょうか。とても、そうとは思えません。
*2月4日
@今日午前、10月末からのA滑走路運用時間1時間延長で合意
マスコミ数社の報道によりますと、今日午前、芝山町で、国と NAA と千葉県と周辺市町の首長が集まり、10月末からの冬季ダイヤ開始から、A滑走路の運用時間を午前6時から翌日午前0時までに延長する事で合意した、とのことです。
【コメント】記事では「四者協議会」という言葉は使われていませんでしたが、「正式に決まった」と報じられています。
@午後11時以降の発着回数は「午後10時台が最大24回増」「午後11時台が最大34回増」
今日の「日刊航空」によりますと、A滑走路運用時間1時間延長と「午後10時台の運航回数を10便まで」とする規制が撤廃されることにより、午後11時から翌朝午前0時59分の1時間に34回の離着陸が可能となり、午後10時台の規制が撤廃されることにより、午後10時台に24回の離発着が新たに可能になる、とのことです。この時間帯を希望する航空会社は多く、機材の稼働効率を上げたい格安航空会社(LCC)や、集荷時間を遅くしたい貨物航空会社がこの枠を希望するものと見られる、としています。
【コメント】このような少数の航空会社のために、飛行コース下に住む住民の生活と健康を破壊することが、許されるのでしょうか。
NAAの松本取締役は1日の記者会見で、寝室の二重窓化対策では、対象874世帯の内、1月末現在で約10%の90件の申し込みにとどまっていることを明らかにしました。このような、中途半端な対策に住民が不信と不満を持ち、怒っている事の現れと言えるのではないでしょうか。
「1時間延長」早期実施はオリ・パラが理由ではなく、 LCCや貨物航空会社からの要望
東京新聞 2019年2月5日
「成田」A滑走路の発着1時間延長 近接自治体「苦渋の判断」
----成田空港の運用時間が今年の冬ダイヤ(十月二十七日開始)から、A滑走路に限り、翌午前零時まで一時間延長されることが決まった。芝山町役場で四日、国土交通省と県、成田市など周辺九市町と成田国際空港会社(NAA)による四者協議会で実施時期について確認した。周辺自治体の一部で反対論が出ていたが、NAAなどから「環境対策や地域振興策に、よりいっそう協力する」との確約を得て、容認に転じた。
----一方、自治体側は「地域の将来は成田空港と共にある」との考え方で一致している。ただ、メリットとなる地域振興策の具体的な内容が示されないまま、デメリットとなる騒音負担が増えるため、A滑走路の南側に位置する山武市と横芝光町では実施時期を早める判断には慎重にならざるを得なかった。
今回の確認に際し、NAA側に再検討を求めた昨年十二月と状況はほとんど変わっていない。九市町長でつくる成田空港圏自治体連絡協議会長の小泉一成・成田市長は「環境対策や地域振興策の推進に、いっそうの協力が確認された」と説明し、「多くの住民の理解が得られると受け止めている」と述べた。
成田空港から郷土とくらしを守る会HP
成田空港サーバーより
最近の出来事(2019年)
*2月5日
@「時間延長の有効活用を航空会社に働きかけたい」と夏目社長
この席で国土交通省は、成田財特法を10年間延長する事を明らかにし、成田用水事業も継続することを明らかにしました。
また、夏目NAA社長は、周辺自治体への更なる環境対策や地域振興策に「より一層努力する」と述べましたが、「具体的には周辺自治体と相談しながら」と具体策は示しませんでした。
また、会議後の記者会見では「時間延長を有効活用してもらうため、各航空会社に働きかけていきたい。稼働率の向上を図りたいLCC や、できるだけ集荷時間を遅くしたい貨物航空会社にとって延長する午後11時台のニーズは高い」と述べた、とのことです。
また、成田市の小泉一成市長は「環境対策などへの国や空港会社の一層の協力が確認できた。多くの住民の理解も得られると受け止めている」と述べたとのことです。
【コメント】「1時間延長」の早期実施はオリンピック・パラリンピックが理由ではなく、 LCCや貨物航空会社からの要望に応えるためだ、と言うことがはっきりしていますね。小泉市長の言う「住民」とは騒音下に住む人たちのことを言っているのでしょうか。とても、そうとは思えません。
*2月4日
@今日午前、10月末からのA滑走路運用時間1時間延長で合意
マスコミ数社の報道によりますと、今日午前、芝山町で、国と NAA と千葉県と周辺市町の首長が集まり、10月末からの冬季ダイヤ開始から、A滑走路の運用時間を午前6時から翌日午前0時までに延長する事で合意した、とのことです。
【コメント】記事では「四者協議会」という言葉は使われていませんでしたが、「正式に決まった」と報じられています。
@午後11時以降の発着回数は「午後10時台が最大24回増」「午後11時台が最大34回増」
今日の「日刊航空」によりますと、A滑走路運用時間1時間延長と「午後10時台の運航回数を10便まで」とする規制が撤廃されることにより、午後11時から翌朝午前0時59分の1時間に34回の離着陸が可能となり、午後10時台の規制が撤廃されることにより、午後10時台に24回の離発着が新たに可能になる、とのことです。この時間帯を希望する航空会社は多く、機材の稼働効率を上げたい格安航空会社(LCC)や、集荷時間を遅くしたい貨物航空会社がこの枠を希望するものと見られる、としています。
【コメント】このような少数の航空会社のために、飛行コース下に住む住民の生活と健康を破壊することが、許されるのでしょうか。
NAAの松本取締役は1日の記者会見で、寝室の二重窓化対策では、対象874世帯の内、1月末現在で約10%の90件の申し込みにとどまっていることを明らかにしました。このような、中途半端な対策に住民が不信と不満を持ち、怒っている事の現れと言えるのではないでしょうか。