2019-05-25(Sat)
リニア汚染土 海洋処分計画 処分先は非公表 JR東海
計画を岐阜県に報告 法の“抜け穴”利用 トンネル工事の残土 有害物質検出58回
リニア中央新幹線の日吉トンネル工事(岐阜県瑞浪市)で、ヒ素など有毒物を含む汚染土が発生。
2018年3月26日に、最大3・9倍のヒ素と1・01倍のフッ素を検出して以降、58回も有害物質が検出されたという。
県が公表したのはこの1回だけで、2回目以降の57回は公表していなかった。
JR東海は「行政の認可を受けた専門業者に依頼して適切に処理している」というだけで、まともに説明もしていない。
さらに赤旗が、調べたところ、5月にJR東海が処分計画を岐阜県に報告していたことが分かった。
汚染土の一部を海洋埋立て処分する計画があったという。
「汚染土は本来、産業廃棄物として処分するのが原則」
「JR東海は法の“抜け穴”を利用する形で海洋埋め立てを計画」と指摘する。
JR東海は「(汚染土を)どこに埋め立てているかなど詳細については回答できない」と答えているらしい。
有害物質を含んだ汚染土を海洋埋立てに使えば、海が汚染され、汚染物質が流れ出し、拡散するではないか。
そもそも、秘密体質がいかん。住民の不安解消どころか、不安が拡散するだけではいか。
しんぶん赤旗 2019年5月23日(木)
リニア汚染土 海洋処分計画 JR東海が岐阜県に報告 法の“抜け穴”利用
----JR東海がすすめるリニア中央新幹線の日吉トンネル工事(岐阜県瑞浪市)の際に、ヒ素など有毒物を含む汚染土が発生した問題で、同社が汚染土の一部を海洋埋め立てで処分する計画を岐阜県に報告していたことが22日、分かりました。汚染土は本来、産業廃棄物として処分するのが原則ですが、JR東海は法の“抜け穴”を利用する形で海洋埋め立てを計画。環境問題に詳しい専門家は「ヒ素が溶け出し海の汚染につながる恐れがある」と警告しています。
----協議記録によると、JR東海は汚染土の最終処分地を確保できておらず、複数の案を県に提示していました。その一つとして、JR東海は2017年10月5日の協議で汚染土の処分先として「海洋埋立処分地への搬出を検討している」と説明しました。
18年3月14日には、県埋め立て規制条例に基づく協議書の補足資料として、JR東海が県知事あてに「中央新幹線建設に関わる発生土運搬先について」を提出。このなかで、面積約11・5ヘクタールの「公有水面埋立工事」に汚染土を使用するとしています。
----岐阜県の近辺では、名古屋市が港湾区域である大江川の埋め立てにリニアの建設残土を使いたいとしてJR東海と調整中です。ただ名古屋市河川工務課は「土壌汚染対策法の基準をこえた汚染土を受け入れる予定はない」としています。
本紙の取材に岐阜県の担当者は「(補足資料の提出後)海洋埋め立て処分が進んでいるかどうかは承知していない」と回答。JR東海は「(汚染土を)どこに埋め立てているかなど詳細については回答できない」としています。

(写真)リニア工事で発生した汚染土の海洋埋め立て計画を岐阜県に伝えたJR東海の文書(黒塗りは岐阜県によるもの)
ヒ素溶け出す恐れ
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-23/2019052315_01_1.jpg
しんぶん赤旗 2019年4月2日(火)
リニア トンネル工事の残土 有害物質検出58回 「膨大な量」 処分先は非公表 岐阜・瑞浪
----JR東海が進めるリニア中央新幹線建設工事の日吉トンネル南垣外工区(岐阜県瑞浪=みずなみ=市)で、環境基準を超える有害物質のヒ素やフッ素を含む残土が58回発生していたことが同市への取材で分かりました。JR東海から報告を受けている岐阜県は有害物質の検出を、これまで1回しか公表していません。有害残土は通常の埋め立て処分ができないため、住民から不安の声が上がっています。
----岐阜県が瑞浪市内で環境基準の最大3・9倍のヒ素と1・01倍のフッ素を検出したと発表したのは2018年3月26日。2回目以降の57回を公表していない理由については「回数をまとめていない」(県環境管理課)としています。
ある工事関係者は有害残土について「とにかく膨大な量で、毎日のように出ることもある。運搬・処理の費用が増え、このままでは予定の工事費に収まらない」と懸念しています。JR東海は「行政の認可を受けた専門業者に依頼して適切に処理している」と説明しますが、運搬先や処分方法は明らかにしていません。
リニア中央新幹線の日吉トンネル工事(岐阜県瑞浪市)で、ヒ素など有毒物を含む汚染土が発生。
2018年3月26日に、最大3・9倍のヒ素と1・01倍のフッ素を検出して以降、58回も有害物質が検出されたという。
県が公表したのはこの1回だけで、2回目以降の57回は公表していなかった。
JR東海は「行政の認可を受けた専門業者に依頼して適切に処理している」というだけで、まともに説明もしていない。
さらに赤旗が、調べたところ、5月にJR東海が処分計画を岐阜県に報告していたことが分かった。
汚染土の一部を海洋埋立て処分する計画があったという。
「汚染土は本来、産業廃棄物として処分するのが原則」
「JR東海は法の“抜け穴”を利用する形で海洋埋め立てを計画」と指摘する。
JR東海は「(汚染土を)どこに埋め立てているかなど詳細については回答できない」と答えているらしい。
有害物質を含んだ汚染土を海洋埋立てに使えば、海が汚染され、汚染物質が流れ出し、拡散するではないか。
そもそも、秘密体質がいかん。住民の不安解消どころか、不安が拡散するだけではいか。
しんぶん赤旗 2019年5月23日(木)
リニア汚染土 海洋処分計画 JR東海が岐阜県に報告 法の“抜け穴”利用
----JR東海がすすめるリニア中央新幹線の日吉トンネル工事(岐阜県瑞浪市)の際に、ヒ素など有毒物を含む汚染土が発生した問題で、同社が汚染土の一部を海洋埋め立てで処分する計画を岐阜県に報告していたことが22日、分かりました。汚染土は本来、産業廃棄物として処分するのが原則ですが、JR東海は法の“抜け穴”を利用する形で海洋埋め立てを計画。環境問題に詳しい専門家は「ヒ素が溶け出し海の汚染につながる恐れがある」と警告しています。
----協議記録によると、JR東海は汚染土の最終処分地を確保できておらず、複数の案を県に提示していました。その一つとして、JR東海は2017年10月5日の協議で汚染土の処分先として「海洋埋立処分地への搬出を検討している」と説明しました。
18年3月14日には、県埋め立て規制条例に基づく協議書の補足資料として、JR東海が県知事あてに「中央新幹線建設に関わる発生土運搬先について」を提出。このなかで、面積約11・5ヘクタールの「公有水面埋立工事」に汚染土を使用するとしています。
----岐阜県の近辺では、名古屋市が港湾区域である大江川の埋め立てにリニアの建設残土を使いたいとしてJR東海と調整中です。ただ名古屋市河川工務課は「土壌汚染対策法の基準をこえた汚染土を受け入れる予定はない」としています。
本紙の取材に岐阜県の担当者は「(補足資料の提出後)海洋埋め立て処分が進んでいるかどうかは承知していない」と回答。JR東海は「(汚染土を)どこに埋め立てているかなど詳細については回答できない」としています。

(写真)リニア工事で発生した汚染土の海洋埋め立て計画を岐阜県に伝えたJR東海の文書(黒塗りは岐阜県によるもの)
ヒ素溶け出す恐れ
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-23/2019052315_01_1.jpg
しんぶん赤旗 2019年4月2日(火)
リニア トンネル工事の残土 有害物質検出58回 「膨大な量」 処分先は非公表 岐阜・瑞浪
----JR東海が進めるリニア中央新幹線建設工事の日吉トンネル南垣外工区(岐阜県瑞浪=みずなみ=市)で、環境基準を超える有害物質のヒ素やフッ素を含む残土が58回発生していたことが同市への取材で分かりました。JR東海から報告を受けている岐阜県は有害物質の検出を、これまで1回しか公表していません。有害残土は通常の埋め立て処分ができないため、住民から不安の声が上がっています。
----岐阜県が瑞浪市内で環境基準の最大3・9倍のヒ素と1・01倍のフッ素を検出したと発表したのは2018年3月26日。2回目以降の57回を公表していない理由については「回数をまとめていない」(県環境管理課)としています。
ある工事関係者は有害残土について「とにかく膨大な量で、毎日のように出ることもある。運搬・処理の費用が増え、このままでは予定の工事費に収まらない」と懸念しています。JR東海は「行政の認可を受けた専門業者に依頼して適切に処理している」と説明しますが、運搬先や処分方法は明らかにしていません。