2019-06-09(Sun)
肱川、野村・鹿野川ダム 新操作規則 運用開始
18年7月西日本豪雨 操作規則の変更ない操作 不適切だった
愛媛県の野村ダム(西予市)と鹿野川ダム(大洲市)の操作規則を6日付で変更し、運用を始めたと発表されている。
新たな操作は規則をきちんと定めてやります、ということらしい。
18年7月西日本豪雨の際に、野村ダムは、治水容量350万トンに、利水容量から250万トン増やして、600万トンにしていた。
治水用量が増えれば操作規則を変え、事前放流の規則も作るべきだったが、それをせず従前の規則のままで操作した。
この操作について、国交省は、「操作規則に従い適切に行った」と住民に説明してきた。
規則を変えるべきではなかったのか、と問われると、利水者との協議など時間がかかり、変更が困難だった、と言い訳している。
96年に中小洪水対応に規則を変更した際も、350万トンでは小さいので増やすべきとの声もあったという。
その後も、治水容量を増やすのは全国的な流れで、野村ダムも利水者と協議をしていたという。
規則変更の対応があまりに遅すぎる。20数年もの間、何をしていたのか。怠慢すぎる。
実際の容量に合わせた規則に変更していないため、従前の操作規則に従わざるを得なかっただけ。
適切な操作だったとは到底言えない。
国交省は、住民に、非を認めまず謝罪すべきだ。
この問題は、参議院国土交通委員会(2019年6月6日)でも取り上げられている。
愛媛県の肱川では、2つのダムの緊急放流で9人が亡くなり約5250戸が浸水。野村ダム、鹿野川ダムでは、安全に流せる水量の実に6倍の放流で一気に水かさが増し被害につながったといいます。
このダム操作について、「操作規則に従い適切に行った」と言い張る国交省です。「適切な操作」で甚大な被害をもたらしたことをどう捉えているのか――大臣は、今日はさすがに「適切」とは言いませんでしたが、この言葉は昨年現地で怒りを呼びました。命も家財も失わせておいて「適切だった」とはなにごとか。
野村ダムの操作規則は96年に改定され、治水容量350万トンを前提に中小規模の洪水に対応する操作とされていました。しかし実際には、利水用の一部を治水にも用いることとし、600万トンに拡大していました。治水容量が増えれば操作規則も変えるべきでしたが、「困難であった」として協議や検討がなされずに来たことを認めました。(山添拓議員のfakebookより)
2019年6月8日(土)(愛媛新聞)
野村・鹿野川:ダム新操作規則運用開始
---- 国土交通省四国地方整備局は7日、愛媛県の野村ダム(西予市)と鹿野川ダム(大洲市)の操作規則を6日付で変更し、運用を始めたと発表した。野村ダムでは、新たに事前放流の実施要領も策定し、大雨が予想される場合に洪水調節容量に加えて利水容量250万トンを空けておき、洪水調節に利用する。豪雨後に始めた運用を明文化した。

愛媛県の野村ダム(西予市)と鹿野川ダム(大洲市)の操作規則を6日付で変更し、運用を始めたと発表されている。
新たな操作は規則をきちんと定めてやります、ということらしい。
18年7月西日本豪雨の際に、野村ダムは、治水容量350万トンに、利水容量から250万トン増やして、600万トンにしていた。
治水用量が増えれば操作規則を変え、事前放流の規則も作るべきだったが、それをせず従前の規則のままで操作した。
この操作について、国交省は、「操作規則に従い適切に行った」と住民に説明してきた。
規則を変えるべきではなかったのか、と問われると、利水者との協議など時間がかかり、変更が困難だった、と言い訳している。
96年に中小洪水対応に規則を変更した際も、350万トンでは小さいので増やすべきとの声もあったという。
その後も、治水容量を増やすのは全国的な流れで、野村ダムも利水者と協議をしていたという。
規則変更の対応があまりに遅すぎる。20数年もの間、何をしていたのか。怠慢すぎる。
実際の容量に合わせた規則に変更していないため、従前の操作規則に従わざるを得なかっただけ。
適切な操作だったとは到底言えない。
国交省は、住民に、非を認めまず謝罪すべきだ。
この問題は、参議院国土交通委員会(2019年6月6日)でも取り上げられている。
愛媛県の肱川では、2つのダムの緊急放流で9人が亡くなり約5250戸が浸水。野村ダム、鹿野川ダムでは、安全に流せる水量の実に6倍の放流で一気に水かさが増し被害につながったといいます。
このダム操作について、「操作規則に従い適切に行った」と言い張る国交省です。「適切な操作」で甚大な被害をもたらしたことをどう捉えているのか――大臣は、今日はさすがに「適切」とは言いませんでしたが、この言葉は昨年現地で怒りを呼びました。命も家財も失わせておいて「適切だった」とはなにごとか。
野村ダムの操作規則は96年に改定され、治水容量350万トンを前提に中小規模の洪水に対応する操作とされていました。しかし実際には、利水用の一部を治水にも用いることとし、600万トンに拡大していました。治水容量が増えれば操作規則も変えるべきでしたが、「困難であった」として協議や検討がなされずに来たことを認めました。(山添拓議員のfakebookより)
2019年6月8日(土)(愛媛新聞)
野村・鹿野川:ダム新操作規則運用開始
---- 国土交通省四国地方整備局は7日、愛媛県の野村ダム(西予市)と鹿野川ダム(大洲市)の操作規則を6日付で変更し、運用を始めたと発表した。野村ダムでは、新たに事前放流の実施要領も策定し、大雨が予想される場合に洪水調節容量に加えて利水容量250万トンを空けておき、洪水調節に利用する。豪雨後に始めた運用を明文化した。
