2019-06-15(Sat)
シーサイドライン逆走事故 「事故前の断線が原因」運輸安全委
他社と違う仕様 ケーブル断線しても「直前の状態を維持」 フェールセーフ設計なし
無人自動運転していた横浜市の新交通システム「シーサイドライン」が逆走し、乗客14人がけがをした事故。
再発防止策を検討する会議が国土交通省で開かれ、運輸安全委員会が状況を報告した。
ケーブル断線が原因のようだが、他社とは違う仕様だったという。
なぜ他社のようなフェールセーフ設計がなされていなかったのか・・・
今後の調査に委ねられている、ということらしい。
日本経済新聞 2019/6/14 21:23
運輸安全委「事故前の断線が原因」 横浜の新交通逆走
----国土交通省は同日開いた事故防止の検討会で、他の新交通システムでの検証結果を報告。同様の断線が起きても、異常が検知された場合に車両が停止する装置などがあり、逆走しないことが確認されたと説明した。
運輸安全委によると、シーサイドラインの車両内部には駅からの指令に基づき、進行方向をモーターに伝える配線が2本装備されている。事故車両では、2本のうち事故の起きた新杉田駅(同市磯子区)から金沢八景駅(金沢区)方面に向かう信号を伝える配線「F線」が切れていた。
反対方向への指示を伝える配線「R線」は切れていなかった。このため事故直前まで伝わっていた新杉田駅方向に進む指示が維持されて逆走し、車止めにぶつかったとみられる。配線は熱で溶けた可能性があるという。
東洋経済オンライン 2019/06/14 20:30
シーサイドライン、他社と違う仕様が逆走招く? ケーブル断線しても「直前の状態を維持」
----他社とは違った仕様
列車は前進・後進の2方向しか進行方向がないため、無人自動運転の進行方向の動作は一般的に、F線とR線の次のような単純な組み合わせで決まる。
【F線とR線の組み合わせ】
●F線無加圧/R線無加圧:加速しない
※シーサイドラインの場合「以前の状態を維持」
●F線加圧/R線無加圧:前進
●F線無加圧/R線加圧:後進
●F線加圧/R線加圧:加速しない
*加圧=ケーブルに電圧がかかった状態
ところが、横浜シーサイドラインの自動運転では、F線とR線が共に無加圧の場合の仕様が違っていた。なぜ他社のようなフェールセーフ設計がなされていなかったかは、今後の調査に委ねられている。同社はこの仕様を改善する。
--------------------
令和元年6月1日発生の株式会社横浜シーサイドライン金沢シーサイドライン 鉄道人身障害事故に関する情報提供 [PDF 459KB]
http://www.mlit.go.jp/jtsb/iken-teikyo/seasideline20190614.pdf
無人自動運転していた横浜市の新交通システム「シーサイドライン」が逆走し、乗客14人がけがをした事故。
再発防止策を検討する会議が国土交通省で開かれ、運輸安全委員会が状況を報告した。
ケーブル断線が原因のようだが、他社とは違う仕様だったという。
なぜ他社のようなフェールセーフ設計がなされていなかったのか・・・
今後の調査に委ねられている、ということらしい。
日本経済新聞 2019/6/14 21:23
運輸安全委「事故前の断線が原因」 横浜の新交通逆走
----国土交通省は同日開いた事故防止の検討会で、他の新交通システムでの検証結果を報告。同様の断線が起きても、異常が検知された場合に車両が停止する装置などがあり、逆走しないことが確認されたと説明した。
運輸安全委によると、シーサイドラインの車両内部には駅からの指令に基づき、進行方向をモーターに伝える配線が2本装備されている。事故車両では、2本のうち事故の起きた新杉田駅(同市磯子区)から金沢八景駅(金沢区)方面に向かう信号を伝える配線「F線」が切れていた。
反対方向への指示を伝える配線「R線」は切れていなかった。このため事故直前まで伝わっていた新杉田駅方向に進む指示が維持されて逆走し、車止めにぶつかったとみられる。配線は熱で溶けた可能性があるという。
東洋経済オンライン 2019/06/14 20:30
シーサイドライン、他社と違う仕様が逆走招く? ケーブル断線しても「直前の状態を維持」
----他社とは違った仕様
列車は前進・後進の2方向しか進行方向がないため、無人自動運転の進行方向の動作は一般的に、F線とR線の次のような単純な組み合わせで決まる。
【F線とR線の組み合わせ】
●F線無加圧/R線無加圧:加速しない
※シーサイドラインの場合「以前の状態を維持」
●F線加圧/R線無加圧:前進
●F線無加圧/R線加圧:後進
●F線加圧/R線加圧:加速しない
*加圧=ケーブルに電圧がかかった状態
ところが、横浜シーサイドラインの自動運転では、F線とR線が共に無加圧の場合の仕様が違っていた。なぜ他社のようなフェールセーフ設計がなされていなかったかは、今後の調査に委ねられている。同社はこの仕様を改善する。
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令和元年6月1日発生の株式会社横浜シーサイドライン金沢シーサイドライン 鉄道人身障害事故に関する情報提供 [PDF 459KB]
http://www.mlit.go.jp/jtsb/iken-teikyo/seasideline20190614.pdf