2020-03-16(Mon)
原発マネー報告書 「国策の闇」解明は政治の責任
関電問題で最終報告書 原発事業者の資格を疑う 原発の闇はまだ深い
毎日新聞2020年3月15日 東京朝刊
社説:関電問題で最終報告書 原発事業者の資格を疑う
----原発マネーをめぐる電力会社と地元関係者との異常な癒着ぶりが裏付けられた。
----しかし、これで問題の幕引きを図り、原発事業を従来通り継続できると考えているなら甘過ぎる。
原発事業者には安全性に加え、公益企業として経営の透明性や、コンプライアンス(法令順守)の徹底が厳しく求められる。
関電の新経営陣は、美浜や大飯原発でも今回のような不正な癒着がなかったかを徹底的に調査する必要がある。そのうえでウミがあれば、出し切るべきだ。
自浄能力を発揮できないようでは、不信は解消されない。原発事業者として失格の烙印(らくいん)を押されることになる。
日本経済新聞 2020/3/16 19:00
[社説]関電が信頼を取り戻すには
----関西電力の金品受領問題を調べてきた第三者委員会が報告書を公表した。幹部ら75人が総額3億6000万円相当の金品を受け取り、提供した元助役側には原子力発電所の関連工事受注への期待があったと断定した。
原発の立地自治体を裏切り、消費者の不信を増幅する行為である。異常な関係が30年以上にわたって続いた問題の根の深さに、改めて驚かざるをえない。関電が信頼を取り戻すには、不断の努力で自浄の成果を示すしか道はない。
産経新聞 2020.3.17 05:00
【主張】関電調査委報告 組織として一から出直せ
----電力会社と地元有力者との異様な関係が改めて浮かび上がった。過去と決別し社会の信頼をいかに取り戻すのか。関西電力は、組織として一から出直さねばならない。
関電の役員らが、原発のある福井県高浜町の元助役(故人)から金品を受け取っていた問題で、第三者委員会が報告書を公表した。経済産業省も関電に業務改善命令を出した。
東京新聞 2020年3月17日
【社説】関電の金品受領 原発の闇はまだ深い
----「関西電力はモンスターと言われるような人物を生み出した」-。関電の金品受領問題を調査した第三者委員会は、そう結論づけた。「怪物」の温床になった原発の深い闇。これで解消できるのか。
極めて異様な事件である。
しんぶん赤旗 2020年3月15日(日)
主張:原発マネー報告書 「国策の闇」解明は政治の責任
----関西電力の役員が高浜原発のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた疑惑で、関電の第三者委員会が調査報告書を公表しました。報告書は、金品を受領したのは75人、総額約3億6000万円相当にのぼり、昨年公表の社内調査より人数も金額も上回ることを明らかにしました。原発という「国策」をめぐって多額の資金が動き、電力会社と立地自治体の“有力者”との深刻な癒着が生まれ、温存されてきたことは全く異常です。関電に原発事業を担う資格はありません。政府は、関電任せにせず、深まる「闇」の解明に責任を負うべきです。
毎日新聞2020年3月15日 東京朝刊
社説:関電問題で最終報告書 原発事業者の資格を疑う
----原発マネーをめぐる電力会社と地元関係者との異常な癒着ぶりが裏付けられた。
----しかし、これで問題の幕引きを図り、原発事業を従来通り継続できると考えているなら甘過ぎる。
原発事業者には安全性に加え、公益企業として経営の透明性や、コンプライアンス(法令順守)の徹底が厳しく求められる。
関電の新経営陣は、美浜や大飯原発でも今回のような不正な癒着がなかったかを徹底的に調査する必要がある。そのうえでウミがあれば、出し切るべきだ。
自浄能力を発揮できないようでは、不信は解消されない。原発事業者として失格の烙印(らくいん)を押されることになる。
日本経済新聞 2020/3/16 19:00
[社説]関電が信頼を取り戻すには
----関西電力の金品受領問題を調べてきた第三者委員会が報告書を公表した。幹部ら75人が総額3億6000万円相当の金品を受け取り、提供した元助役側には原子力発電所の関連工事受注への期待があったと断定した。
原発の立地自治体を裏切り、消費者の不信を増幅する行為である。異常な関係が30年以上にわたって続いた問題の根の深さに、改めて驚かざるをえない。関電が信頼を取り戻すには、不断の努力で自浄の成果を示すしか道はない。
産経新聞 2020.3.17 05:00
【主張】関電調査委報告 組織として一から出直せ
----電力会社と地元有力者との異様な関係が改めて浮かび上がった。過去と決別し社会の信頼をいかに取り戻すのか。関西電力は、組織として一から出直さねばならない。
関電の役員らが、原発のある福井県高浜町の元助役(故人)から金品を受け取っていた問題で、第三者委員会が報告書を公表した。経済産業省も関電に業務改善命令を出した。
東京新聞 2020年3月17日
【社説】関電の金品受領 原発の闇はまだ深い
----「関西電力はモンスターと言われるような人物を生み出した」-。関電の金品受領問題を調査した第三者委員会は、そう結論づけた。「怪物」の温床になった原発の深い闇。これで解消できるのか。
極めて異様な事件である。
しんぶん赤旗 2020年3月15日(日)
主張:原発マネー報告書 「国策の闇」解明は政治の責任
----関西電力の役員が高浜原発のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた疑惑で、関電の第三者委員会が調査報告書を公表しました。報告書は、金品を受領したのは75人、総額約3億6000万円相当にのぼり、昨年公表の社内調査より人数も金額も上回ることを明らかにしました。原発という「国策」をめぐって多額の資金が動き、電力会社と立地自治体の“有力者”との深刻な癒着が生まれ、温存されてきたことは全く異常です。関電に原発事業を担う資格はありません。政府は、関電任せにせず、深まる「闇」の解明に責任を負うべきです。