2020-06-28(Sun)
リニア開業延期 湧水「全量戻し」軽視したJR東海
新型コロナウイルスの状況下 スーパー・メガリージョンは時代遅れ 川勝知事
信濃毎日新聞 (2020年6月28日)
社説:リニア延期へ 懸念と向き合うことから
----リニア中央新幹線の開業予定が延期される見通しになった。
----環境問題をおろそかにしたまま進めることはできない。住民らが納得できる対策を示すことが工事を進める大前提と言える。
----JRは解決策を具体的に示すことができなかった。「乗り越える技術はあると信じている」といった説明にとどまっている。
・・・リニア建設は、国から3兆円の財政投融資が入り、合計9兆円超に及ぶ巨大プロジェクトだ。駅が設置される沿線の自治体や経済界が寄せる期待は大きい。
政府をはじめ大多数の支持を得て進めている事業だという意識が先に立ち、工期を優先し、地域の環境に及ぼす影響を甘く見てきた面はなかったか。
・・・県は2014年、掘削に伴う湧水の全量を川に戻すよう求める意見書を出した。JRは18年に全量を戻す方針を示したが、翌年になって工事中の一定期間は戻せないと説明。方針転換と受け取った住民らの反発が強まった。
時事通信2020年06月26日19時45分
宙に浮くリニア計画=対立打開の糸口見えず―静岡県とJR東海
----リニア中央新幹線の建設計画が宙に浮いている。静岡県の川勝平太知事とJR東海の金子慎社長は26日に初のトップ会談を開いたが、環境問題をめぐる対立は打開の糸口が見えないまま。2027年の開業は延期の瀬戸際に追い込まれた。
静岡新聞(2020/6/27 09:19)
<リニア・トップ会談詳報>川勝知事/流域60万人の命の水 JR東海社長/なし崩し掘削しない
----川勝知事 リニアに反対しているわけではない。だが、東京、名古屋、大阪を結んで、スーパー・メガリージョンという世界屈指の大都市をつくる構想自体が、新型コロナウイルスの状況下では時代遅れ。今後のビジネスモデルがどうなるか。申し訳ないが、オンラインの方がリニアよりも速い。新しい時代に即応した形にしていかないといけない。
静岡新聞 (2020/6/27 08:54)
<Q&A>静岡県はなぜ反発? リニア建設巡り続く対立
----リニア中央新幹線建設を巡り、JR東海と静岡県が激しく対立しています。
Q 静岡県はなぜ反発しているの。
A リニアの静岡工区は山梨県と長野県に挟まれた南アルプストンネルの一部8・9キロですが、この区間を大井川が流れています。県はトンネルの湧水が大井川の流域外に流れ出すなどして川の流量が減少したり、下流で地下水位が下がったり、水質が悪化したりするのではと懸念しています。・・・
静岡新聞(2020/6/23 07:59)
JR東海、湧水「全量戻し」軽視 静岡県や国との協議長期化、リニア静岡工区問題
----JR東海がリニア中央新幹線の東京・品川-名古屋間で目指している2027年開業の遅れが現実味を増している。JRは南アルプストンネルの静岡工区の未着工を要因に挙げ県側に早期の着工に理解を求める構えだ。ただ、JRは県との間でトンネル掘削時に湧き出る水の全量を大井川に戻すかどうかを巡るやりとりに時間を費やしてきた。川勝平太知事は「(JRの)水問題への認識が不足していた」と指摘し、「全量戻し」を軽視してきたとの認識を示す。
静岡新聞社2019/12/27
特集 大井川とリニア
リニア中央新幹線工事 「大井川の水問題」ってなに?
----JR東海によるリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事で、大井川の流量減少が問題になっているのはなぜでしょうか。
信濃毎日新聞 (2020年6月28日)
社説:リニア延期へ 懸念と向き合うことから
----リニア中央新幹線の開業予定が延期される見通しになった。
----環境問題をおろそかにしたまま進めることはできない。住民らが納得できる対策を示すことが工事を進める大前提と言える。
----JRは解決策を具体的に示すことができなかった。「乗り越える技術はあると信じている」といった説明にとどまっている。
・・・リニア建設は、国から3兆円の財政投融資が入り、合計9兆円超に及ぶ巨大プロジェクトだ。駅が設置される沿線の自治体や経済界が寄せる期待は大きい。
政府をはじめ大多数の支持を得て進めている事業だという意識が先に立ち、工期を優先し、地域の環境に及ぼす影響を甘く見てきた面はなかったか。
・・・県は2014年、掘削に伴う湧水の全量を川に戻すよう求める意見書を出した。JRは18年に全量を戻す方針を示したが、翌年になって工事中の一定期間は戻せないと説明。方針転換と受け取った住民らの反発が強まった。
時事通信2020年06月26日19時45分
宙に浮くリニア計画=対立打開の糸口見えず―静岡県とJR東海
----リニア中央新幹線の建設計画が宙に浮いている。静岡県の川勝平太知事とJR東海の金子慎社長は26日に初のトップ会談を開いたが、環境問題をめぐる対立は打開の糸口が見えないまま。2027年の開業は延期の瀬戸際に追い込まれた。
静岡新聞(2020/6/27 09:19)
<リニア・トップ会談詳報>川勝知事/流域60万人の命の水 JR東海社長/なし崩し掘削しない
----川勝知事 リニアに反対しているわけではない。だが、東京、名古屋、大阪を結んで、スーパー・メガリージョンという世界屈指の大都市をつくる構想自体が、新型コロナウイルスの状況下では時代遅れ。今後のビジネスモデルがどうなるか。申し訳ないが、オンラインの方がリニアよりも速い。新しい時代に即応した形にしていかないといけない。
静岡新聞 (2020/6/27 08:54)
<Q&A>静岡県はなぜ反発? リニア建設巡り続く対立
----リニア中央新幹線建設を巡り、JR東海と静岡県が激しく対立しています。
Q 静岡県はなぜ反発しているの。
A リニアの静岡工区は山梨県と長野県に挟まれた南アルプストンネルの一部8・9キロですが、この区間を大井川が流れています。県はトンネルの湧水が大井川の流域外に流れ出すなどして川の流量が減少したり、下流で地下水位が下がったり、水質が悪化したりするのではと懸念しています。・・・
静岡新聞(2020/6/23 07:59)
JR東海、湧水「全量戻し」軽視 静岡県や国との協議長期化、リニア静岡工区問題
----JR東海がリニア中央新幹線の東京・品川-名古屋間で目指している2027年開業の遅れが現実味を増している。JRは南アルプストンネルの静岡工区の未着工を要因に挙げ県側に早期の着工に理解を求める構えだ。ただ、JRは県との間でトンネル掘削時に湧き出る水の全量を大井川に戻すかどうかを巡るやりとりに時間を費やしてきた。川勝平太知事は「(JRの)水問題への認識が不足していた」と指摘し、「全量戻し」を軽視してきたとの認識を示す。
静岡新聞社2019/12/27
特集 大井川とリニア
リニア中央新幹線工事 「大井川の水問題」ってなに?
----JR東海によるリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事で、大井川の流量減少が問題になっているのはなぜでしょうか。