2020-07-06(Mon)
熊本 集中豪雨死者22人 心肺停止17人 不明11人
球磨村の特養老人ホーム「千寿園」14人心肺停止 急速に浸水、最大9メートル 決壊・越水・あふれ、12カ所
朝日新聞デジタル 2020年7月6日 5時00分
熊本豪雨、死者22人 心肺停止17人 不明11人
----熊本県南部などを襲った集中豪雨で、5日までに22人の死亡が確認された。県によると、午後9時現在、死者は人吉市9人、芦北(あしきた)町9人、津奈木(つなぎ)町1人。このほか、八代市によると3人が死亡した。また、特別養護老人ホーム千寿(せんじゅ)園が水没した球磨(くま)村で16人、芦北町で1人が心肺停止。人吉市と芦北町、津奈木町、球磨村で計11人が行方不明になっている。
朝日新聞デジタル 2020年7月6日 5時00分
(時時刻刻)急速に浸水、最大9メートル 決壊・越水・あふれ、12カ所 熊本豪雨
----熊本県南部などを襲った集中豪雨。大きな被害が出たのは、過去に何度も水害が起きていた1級河川・球磨(くま)川の流域だった。これまでの治水対策は十分だったのか。気象庁による事前の警戒の呼びかけは十分だったのか。
毎日新聞2020年7月5日 20時59分(最終更新 7月5日 23時11分)
「ここまでとは」想定外の雨量、河川改修でも浸水 行動計画も効果不明 熊本豪雨
----九州南部で記録的な雨量を観測した4日の熊本豪雨は、熊本県内各地で甚大な被害をもたらし、球磨(くま)村の特別養護老人ホーム「千寿園」では利用者14人が心肺停止となった。園は「暴れ川」として知られる球磨川と支流の合流点近くにあり、周辺では治水対策も進められてきたが被害を防げなかった。くしくも3年前の7月5日には九州北部豪雨、2年前の同6日には西日本豪雨が発生。梅雨のたびに各地に被害をもたらす大雨は、防災の被害想定のあり方を改めて問いかけている。
----水位通常の10倍、支流が逆流する「背水」で一気に濁流
対策の基準になったのは1281戸が損壊、流失する戦後最大の被害が出た1965年7月の洪水だった。15年までに支流が直角に本流に合流しないように角度を変えるための「導流堤」を建設し、宅地側の水が河川に排水できなくなる内水氾濫対策として排水ポンプも設置した。
しかし、今回の雨量は65年洪水の想定を上回った。・・・・八代河川国道事務所は午前5時過ぎ、支流の堤防を越水したことを確認。支流そのものの増水に加え、支流に球磨川の水が逆流する「背水(バックウオーター)」も発生し、堤防からあふれた濁流が千寿園を一気に襲った。
----JR鉄橋との交差部分だけ低く越水
氾濫をもたらしたのは地形や大量の雨だけが理由ではない。支流の堤防は球磨川沿いに走るJR肥薩線の鉄橋と交差する部分だけ周囲の堤防より約2メートル低くなっており、そこから越水した。地域の防災対策では堤防をかさ上げする予定になっていたが、そのためにはJRの鉄橋を高くする必要があり、JR九州側との調整が進んでいなかった。
日本経済新聞 2020/7/6付
最大深さ9メートル、球磨村浸水か 国土地理院が推定
----国土地理院は5日までに、氾濫が起きた球磨川沿いの浸水推定図を公開した。熊本県球磨村では、浸水の深さが最大8~9メートルあったとみられる。
最も深いと推定されたのは、球磨村のJR渡駅周辺で、川に近い田畑の辺りが深さ8~9メートルとされた。近くには入所者らが取り残された特別養護老人ホーム「千寿園」もあり、数メートル浸水したとみられる。

https://www1.gsi.go.jp/geowww/saigai/202007/shinsui/02_shinsui_kuma_05.pdf
朝日新聞デジタル 2020年7月6日 5時00分
熊本豪雨、死者22人 心肺停止17人 不明11人
----熊本県南部などを襲った集中豪雨で、5日までに22人の死亡が確認された。県によると、午後9時現在、死者は人吉市9人、芦北(あしきた)町9人、津奈木(つなぎ)町1人。このほか、八代市によると3人が死亡した。また、特別養護老人ホーム千寿(せんじゅ)園が水没した球磨(くま)村で16人、芦北町で1人が心肺停止。人吉市と芦北町、津奈木町、球磨村で計11人が行方不明になっている。
朝日新聞デジタル 2020年7月6日 5時00分
(時時刻刻)急速に浸水、最大9メートル 決壊・越水・あふれ、12カ所 熊本豪雨
----熊本県南部などを襲った集中豪雨。大きな被害が出たのは、過去に何度も水害が起きていた1級河川・球磨(くま)川の流域だった。これまでの治水対策は十分だったのか。気象庁による事前の警戒の呼びかけは十分だったのか。
毎日新聞2020年7月5日 20時59分(最終更新 7月5日 23時11分)
「ここまでとは」想定外の雨量、河川改修でも浸水 行動計画も効果不明 熊本豪雨
----九州南部で記録的な雨量を観測した4日の熊本豪雨は、熊本県内各地で甚大な被害をもたらし、球磨(くま)村の特別養護老人ホーム「千寿園」では利用者14人が心肺停止となった。園は「暴れ川」として知られる球磨川と支流の合流点近くにあり、周辺では治水対策も進められてきたが被害を防げなかった。くしくも3年前の7月5日には九州北部豪雨、2年前の同6日には西日本豪雨が発生。梅雨のたびに各地に被害をもたらす大雨は、防災の被害想定のあり方を改めて問いかけている。
----水位通常の10倍、支流が逆流する「背水」で一気に濁流
対策の基準になったのは1281戸が損壊、流失する戦後最大の被害が出た1965年7月の洪水だった。15年までに支流が直角に本流に合流しないように角度を変えるための「導流堤」を建設し、宅地側の水が河川に排水できなくなる内水氾濫対策として排水ポンプも設置した。
しかし、今回の雨量は65年洪水の想定を上回った。・・・・八代河川国道事務所は午前5時過ぎ、支流の堤防を越水したことを確認。支流そのものの増水に加え、支流に球磨川の水が逆流する「背水(バックウオーター)」も発生し、堤防からあふれた濁流が千寿園を一気に襲った。
----JR鉄橋との交差部分だけ低く越水
氾濫をもたらしたのは地形や大量の雨だけが理由ではない。支流の堤防は球磨川沿いに走るJR肥薩線の鉄橋と交差する部分だけ周囲の堤防より約2メートル低くなっており、そこから越水した。地域の防災対策では堤防をかさ上げする予定になっていたが、そのためにはJRの鉄橋を高くする必要があり、JR九州側との調整が進んでいなかった。
日本経済新聞 2020/7/6付
最大深さ9メートル、球磨村浸水か 国土地理院が推定
----国土地理院は5日までに、氾濫が起きた球磨川沿いの浸水推定図を公開した。熊本県球磨村では、浸水の深さが最大8~9メートルあったとみられる。
最も深いと推定されたのは、球磨村のJR渡駅周辺で、川に近い田畑の辺りが深さ8~9メートルとされた。近くには入所者らが取り残された特別養護老人ホーム「千寿園」もあり、数メートル浸水したとみられる。

https://www1.gsi.go.jp/geowww/saigai/202007/shinsui/02_shinsui_kuma_05.pdf