2021-02-16(Tue)
福島・宮城地震 東北新幹線 電柱20本が損傷 耐震化対象外
耐震補強 間に合わず 電柱耐震化対象 (約5000本/約2万本、終了約2200本)
運転再開 10日前後 「短周期で高架橋が共振した可能性あり」
東北新幹線の新白河駅~古川駅間にある高架橋や架線を支える電柱20本で損傷が発生した。
たまたま、走っていなかった時間帯だったから、大きな事故にならなかったようだ。
東日本大震災後、東北・上越新幹線の電柱2万本のうち、5000本を28年度までに耐震補強する対象にして、2200本が補強済みだという。
電柱の耐震補強の対象が5000本というのは、JR東日本が独自に決めているようで、国交省は把握していなかったらしい。
橋脚は報告させているが、電柱は報告する義務はないという。
また、今回損傷した20本は5000本に含まれていないと報道されているが、確認されていないという。
耐震補強する優先順位については、都市部とか、山間地とかではなく活断層地震や首都直下地震の影響を考慮して選んでいるらしい。
今回、損傷した20本が対象外だったとすれば、耐震補強の優先順位も見直す必要がある。
今後、電柱についても国交省が把握して、適時適切に指導すべきだろう。
日経クロステック/日経コンストラクション 2021.02.16
福島・宮城地震:東北新幹線で電柱20本が損傷、JR東「短周期で高架橋が共振した可能性あり」
----2021年2月13日に発生したマグニチュード(M)7.3の地震によって、東北新幹線の新白河駅~古川駅間にある高架橋や架線を支える電柱で損傷が発生した。JR東日本は15日13時時点で、那須塩原駅~盛岡駅間で新幹線の運転を見合わせている。全線の運転再開まで、被災から10日前後を要する見込みだ。一部区間での段階的な運転再開も検討する。
地震動の応答スペクトルの分析によると、今回の地震は0.5秒以下の極短周期成分が卓越していた。JR東日本は、短周期の地震で高架橋が共振して揺れが大きくなり、電柱が損傷した可能性があるとみている。
日本経済新聞 2021年2月16日 2:00
鉄道耐震化、間に合わず 東北新幹線の電柱など損傷 「リスク評価検証を」
----福島、宮城両県で最大震度6強を観測した13日の地震の影響で、東北新幹線は全面復旧に10日前後かかる見通しとなった。2011年の東日本大震災後、鉄道各社は設備の耐震化を進めているが、今回は耐震化が済んでいない電柱で被害が発生した。他地域でも地震発生が懸念されるなか、計画の検証や見直しが急務だ。
----大震災を受け、JR東は28年度末までを目標に設備の耐震化を進めている。・・・・JR東によると、東北・上越新幹線に設置された電柱約2万本のうち、耐震化の対象は約5000本。20年度中に約2200本を終える見込みだが、今回被害が出た電柱はいずれも耐震化されていなかった。JR東の広報担当者は「大震災の被災地や首都直下地震が懸念される南関東など、優先順位をつけながら順次行っている」と説明する。
毎日新聞2021年2月15日 18時37分(最終更新 2月15日 22時38分)
新幹線、耐震補強に課題 過去の地震でも全面復旧まで長期化
----JR東は東日本大震災後、東北・上越新幹線の電柱2万本のうち、5000本を対象に耐震補強する方針を決めた。28年度に終える予定で、うち44%(2200本)が補強済みという。一方、今回損傷した20本は5000本に含まれておらず、29年度以降に補強を検討する予定だった。耐震補強の優先順位について、今回の地震とは別の活断層地震や首都直下地震の影響を考慮して選んだとしている。
運転再開 10日前後 「短周期で高架橋が共振した可能性あり」
東北新幹線の新白河駅~古川駅間にある高架橋や架線を支える電柱20本で損傷が発生した。
たまたま、走っていなかった時間帯だったから、大きな事故にならなかったようだ。
東日本大震災後、東北・上越新幹線の電柱2万本のうち、5000本を28年度までに耐震補強する対象にして、2200本が補強済みだという。
電柱の耐震補強の対象が5000本というのは、JR東日本が独自に決めているようで、国交省は把握していなかったらしい。
橋脚は報告させているが、電柱は報告する義務はないという。
また、今回損傷した20本は5000本に含まれていないと報道されているが、確認されていないという。
耐震補強する優先順位については、都市部とか、山間地とかではなく活断層地震や首都直下地震の影響を考慮して選んでいるらしい。
今回、損傷した20本が対象外だったとすれば、耐震補強の優先順位も見直す必要がある。
今後、電柱についても国交省が把握して、適時適切に指導すべきだろう。
日経クロステック/日経コンストラクション 2021.02.16
福島・宮城地震:東北新幹線で電柱20本が損傷、JR東「短周期で高架橋が共振した可能性あり」
----2021年2月13日に発生したマグニチュード(M)7.3の地震によって、東北新幹線の新白河駅~古川駅間にある高架橋や架線を支える電柱で損傷が発生した。JR東日本は15日13時時点で、那須塩原駅~盛岡駅間で新幹線の運転を見合わせている。全線の運転再開まで、被災から10日前後を要する見込みだ。一部区間での段階的な運転再開も検討する。
地震動の応答スペクトルの分析によると、今回の地震は0.5秒以下の極短周期成分が卓越していた。JR東日本は、短周期の地震で高架橋が共振して揺れが大きくなり、電柱が損傷した可能性があるとみている。
日本経済新聞 2021年2月16日 2:00
鉄道耐震化、間に合わず 東北新幹線の電柱など損傷 「リスク評価検証を」
----福島、宮城両県で最大震度6強を観測した13日の地震の影響で、東北新幹線は全面復旧に10日前後かかる見通しとなった。2011年の東日本大震災後、鉄道各社は設備の耐震化を進めているが、今回は耐震化が済んでいない電柱で被害が発生した。他地域でも地震発生が懸念されるなか、計画の検証や見直しが急務だ。
----大震災を受け、JR東は28年度末までを目標に設備の耐震化を進めている。・・・・JR東によると、東北・上越新幹線に設置された電柱約2万本のうち、耐震化の対象は約5000本。20年度中に約2200本を終える見込みだが、今回被害が出た電柱はいずれも耐震化されていなかった。JR東の広報担当者は「大震災の被災地や首都直下地震が懸念される南関東など、優先順位をつけながら順次行っている」と説明する。
毎日新聞2021年2月15日 18時37分(最終更新 2月15日 22時38分)
新幹線、耐震補強に課題 過去の地震でも全面復旧まで長期化
----JR東は東日本大震災後、東北・上越新幹線の電柱2万本のうち、5000本を対象に耐震補強する方針を決めた。28年度に終える予定で、うち44%(2200本)が補強済みという。一方、今回損傷した20本は5000本に含まれておらず、29年度以降に補強を検討する予定だった。耐震補強の優先順位について、今回の地震とは別の活断層地震や首都直下地震の影響を考慮して選んだとしている。