2021-09-30(Thu)
リニア新幹線 「延期」すら言えず、総事業費10兆円超に増加
流量減少の議論 終着点が見通せず 「大深度地下工事」や「盛り土の流出」などの懸念材料噴出
◇開業の時期が、見通せない状態になっている。JR東海は2027年に運行を始める計画だったが、・・・静岡県との対話進まず、着工できないためだ。開業延期決められないまま、総事業費は約10・5兆円にふくらむ見通しになっている。
◇流量減少の議論は終着点が見通せず、「大深度地下工事」や「盛り土の流出」など他の懸念材料も噴出する中、JRは「流域の理解なしに着工しない」姿勢を明確にし、初会談の場が持たれた。
◇川勝平太知事は・・JR東海の発生土処理計画について、「大規模な盛り土が崩壊、土砂流出した場合、希少な生態系や水利用に多大な影響を及ぼす恐れがある」と問題視した。
◇川勝平太知事は「静岡県民はリニア中央新幹線の工事中止とルート変更を求めており・・・」川勝氏は4選決めた知事選の結果を踏まえ、リニアについて「いらないという結論は出ている」
朝日新聞デジタル 2021年9月29日 6時30分
リニア、いつ走る? 「延期」すら言えず、総事業費10兆円超に増加
----リニア中央新幹線の開業の時期が、見通せない状態になっている。JR東海は2027年に東京・品川―名古屋間で運行を始める計画だったが、工事による環境への影響を懸念する静岡県との対話が進まず、県内で着工できないためだ。開業をどれだけ延期するかも決められないまま、総事業費は約10・5兆円にふくらむ見通しになっている。
東京新聞 2021年9月30日 07時48分
<社説>リニア現地会談 丁寧な説明を忘れるな
----ようやく第一歩を踏み出したと言える。リニア中央新幹線の南アルプストンネル(静岡市葵区)工事を巡り、JR東海の金子慎社長と静岡県内十市町の首長らの会談が今月中旬、初めて実現した。
----流量減少の議論は終着点が見通せず、「大深度地下工事」や「盛り土の流出」など他の懸念材料も噴出する中、JRは「流域の理解なしに着工しない」姿勢を明確にし、初会談の場が持たれた。
毎日新聞 2021/9/30 地方版
リニアの行方
発生土処理を問題視 知事「県民の理解得られぬ」 /静岡
----未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、川勝平太知事は29日の県議会で、JR東海の発生土処理計画について、「大規模な盛り土が崩壊、土砂流出した場合、希少な生態系や水利用に多大な影響を及ぼす恐れがある」と問題視した。
県によると、リニアのトンネル工事で、東京ドーム3個分に相当する370万立方メートルの大量の発生土が見込まれる。JR東海は大井川上流の発生土置き場に盛り土をして管理する。
日本経済新聞 2021年9月30日 1:49 [有料会員限定]
自民党新総裁に岸田氏 知事 リニア問題、敏腕期待
----静岡県の川勝平太知事は29日、自民党新総裁に岸田文雄氏が選ばれたことを受け、「静岡県民はリニア中央新幹線の工事中止とルート変更を求めており、新総裁には敏腕を発揮してほしい」と述べた。岸田氏が掲げる所得再分配など経済政策は「正論で、所得が減って生活している多数の国民に目を向けている」と評価した。県庁内で記者団に語った。
リニアについて川勝氏は自身が4選を決めた知事選の結果を踏まえ「いらないという結論は出ている」とも言及した。所得再分配などは「アベノミクスからの決別で、格差を是正する修正資本主義だ」と岸田氏に理解を示した。
毎日新聞 2021/9/28 地方版
リニアの行方
住民説明会を開きたい JR「地元理解」へ始動 /静岡
----未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、JR東海が住民説明会の開催を望んでいる。宇野護副社長が26日にあった国土交通省の第12回有識者会議後の記者会見で「いずれかの時点で考えたい。一つの方法」と述べた。工事による大井川の流量減少や水質悪化を懸念する流域10市町が着工の前提とする「地元の理解」を得るため、動き出した。
◇開業の時期が、見通せない状態になっている。JR東海は2027年に運行を始める計画だったが、・・・静岡県との対話進まず、着工できないためだ。開業延期決められないまま、総事業費は約10・5兆円にふくらむ見通しになっている。
◇流量減少の議論は終着点が見通せず、「大深度地下工事」や「盛り土の流出」など他の懸念材料も噴出する中、JRは「流域の理解なしに着工しない」姿勢を明確にし、初会談の場が持たれた。
◇川勝平太知事は・・JR東海の発生土処理計画について、「大規模な盛り土が崩壊、土砂流出した場合、希少な生態系や水利用に多大な影響を及ぼす恐れがある」と問題視した。
◇川勝平太知事は「静岡県民はリニア中央新幹線の工事中止とルート変更を求めており・・・」川勝氏は4選決めた知事選の結果を踏まえ、リニアについて「いらないという結論は出ている」
朝日新聞デジタル 2021年9月29日 6時30分
リニア、いつ走る? 「延期」すら言えず、総事業費10兆円超に増加
----リニア中央新幹線の開業の時期が、見通せない状態になっている。JR東海は2027年に東京・品川―名古屋間で運行を始める計画だったが、工事による環境への影響を懸念する静岡県との対話が進まず、県内で着工できないためだ。開業をどれだけ延期するかも決められないまま、総事業費は約10・5兆円にふくらむ見通しになっている。
東京新聞 2021年9月30日 07時48分
<社説>リニア現地会談 丁寧な説明を忘れるな
----ようやく第一歩を踏み出したと言える。リニア中央新幹線の南アルプストンネル(静岡市葵区)工事を巡り、JR東海の金子慎社長と静岡県内十市町の首長らの会談が今月中旬、初めて実現した。
----流量減少の議論は終着点が見通せず、「大深度地下工事」や「盛り土の流出」など他の懸念材料も噴出する中、JRは「流域の理解なしに着工しない」姿勢を明確にし、初会談の場が持たれた。
毎日新聞 2021/9/30 地方版
リニアの行方
発生土処理を問題視 知事「県民の理解得られぬ」 /静岡
----未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、川勝平太知事は29日の県議会で、JR東海の発生土処理計画について、「大規模な盛り土が崩壊、土砂流出した場合、希少な生態系や水利用に多大な影響を及ぼす恐れがある」と問題視した。
県によると、リニアのトンネル工事で、東京ドーム3個分に相当する370万立方メートルの大量の発生土が見込まれる。JR東海は大井川上流の発生土置き場に盛り土をして管理する。
日本経済新聞 2021年9月30日 1:49 [有料会員限定]
自民党新総裁に岸田氏 知事 リニア問題、敏腕期待
----静岡県の川勝平太知事は29日、自民党新総裁に岸田文雄氏が選ばれたことを受け、「静岡県民はリニア中央新幹線の工事中止とルート変更を求めており、新総裁には敏腕を発揮してほしい」と述べた。岸田氏が掲げる所得再分配など経済政策は「正論で、所得が減って生活している多数の国民に目を向けている」と評価した。県庁内で記者団に語った。
リニアについて川勝氏は自身が4選を決めた知事選の結果を踏まえ「いらないという結論は出ている」とも言及した。所得再分配などは「アベノミクスからの決別で、格差を是正する修正資本主義だ」と岸田氏に理解を示した。
毎日新聞 2021/9/28 地方版
リニアの行方
住民説明会を開きたい JR「地元理解」へ始動 /静岡
----未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、JR東海が住民説明会の開催を望んでいる。宇野護副社長が26日にあった国土交通省の第12回有識者会議後の記者会見で「いずれかの時点で考えたい。一つの方法」と述べた。工事による大井川の流量減少や水質悪化を懸念する流域10市町が着工の前提とする「地元の理解」を得るため、動き出した。
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