JR芸備線 存廃問題議論しない×JR西「国に相談」表明
中国新聞 2022/11/2(最終更新: 2022/11/2)
芸備線沿線自治体、困惑と警戒 JR西「国に相談」表明
----「地域交通の在り方について、速やかに国に相談したい」―。JR芸備線の庄原市―新見市間の利用促進策を話し合うため2日に岡山市であった検討会議の席上、JR西日本岡山支社の須々木淳副支社長が切り出した。出席した沿線2県2市の関係者にとっては「寝耳に水」の発言。赤字路線の存廃議論につながりかねないJRの決意表明に、困惑と警戒感が広がった。
須々木副支社長の発言に対し、検討会議に出席した広島、岡山両県と庄原、新見両市の幹部は困惑の表情を浮かべた。
広島県の杉山亮一地域政策局長は「(7月の有識者検討会の提言を受けて)国が予算や制度を検討している段階。何とも受け止めようもない」。幹部4人が並んで応じた記者団との質疑で話した。新見市の野間哲人副市長は「JRの考えでされることと思う。見ていくことになる」と静観する姿勢を示した。
中国新聞 2022/11/2(最終更新: 2022/11/2)
存廃含めた協議へ強い決意 JR西「国に相談」表明
----【解説】利用が極端に少ない芸備線の赤字区間を巡る協議をスタートさせようと、JR西日本は沿線自治体を飛び越えて国に相談する意向を明らかにした。存廃を含めた協議を速やかに始めたいJRの強い決意とともに、数ある赤字ローカル線の中でも芸備線の議論を先行させたいとの姿勢もにじむ。
中国新聞 2022/11/2(最終更新: 2022/11/2)
JR西「将来像の議論ないのは困る」 岡山支社・副支社長の一問一答
―国に相談する意向を表明した理由は。
5月の検討会議で「地域の公共交通の姿を議論したい」と提案したが、きょうの会議でそれは取り扱わないと決まった。一方、国土交通省の有識者検討会が提言を出した。その内容を踏まえ国と自治体も含め、在り方を相談させていただきたいと申し上げた。
―自治体は、ローカル線に関する国の来年度予算案編成や法整備が固まるのを待って対応する意向です。JRは待てないのですか。
できるだけ早いタイミングで話し合いを進めたい。ずっと課題としてとらえてきた。国から2県2市に「議論して」と働きかけてもらうのを期待しているのではない。国の反応を見て、自治体に相談することもあるかと思う。
朝日新聞デジタル 2022年11月3日 10時15分
「この会議では議論しない」芸備線の存廃問題、自治体がJR西に反発
----岡山と広島の山あいを結ぶJR芸備線の利用促進に向けた5回目の検討会議が2日、岡山市内で開かれ、岡山県側はJR西日本に「この会議では利用促進以外の議論はしない」と伝えた。JR西は5月の前回会合で、芸備線の存廃を含めた議論を提起したが、これに反発したかたちだ。
日本経済新聞 2022年11月3日 1:49
芸備線「国交えた議論を」 JR西 利用促進会議で提起
----JR西日本と広島、岡山両県などは2日、JR芸備線の利用促進策を検討する5回目の会議を開いた。5月の会議でJR西が将来の地域公共交通のあり方を広く議論したいと求めたが、今回の会議で利用促進策以外は話し合わない方針を自治体側が示した。JR西側は別の場での国を交えた議論を提起した。
山陽新聞 (2022年11月02日 22時52分 更新)
芸備線協議 国に相談へ JR西日本、自治体議論進まず
----JR西日本は2日、岡山、広島県にまたがる芸備線の利用低迷区間で、存廃も含めた将来の在り方の議論開始を目指し、国主導による協議の場の設置も視野に、国に速やかに相談する方針を表明した。自治体とつくる会議では打開策が見い出せないと判断したためで、特定の路線を巡ってJR西が国に相談する考えを示すのは初めて。
NHK 2022年11月02日 17時34分
芸備線沿線自治体などが検討会議 JR西“あり方国に相談”
----赤字が続き存続が危ぶまれているJR芸備線について、岡山と広島の沿線自治体などが意見を交わす検討会議が2日、岡山市で開かれました。
会合では利用促進についてのみ議論することを確認しましたが、JR西日本は芸備線のあり方そのものを議論したいとして、国に相談する考えを示しました。