熱海土石流 熱海市長 「法的責任なし」 被害者の会「誠実さ感じられず」
共同通信 2022/11/16
熱海市長「法的責任なし」 大規模土石流で公式見解
----静岡県熱海市の斉藤栄市長は16日、昨年7月に発生した大規模土石流の起点となった土地の旧所有者への措置命令を見送った経緯などについて「道義的責任は感じているが、法的な責任があるとは言えないと結論付けた」と述べた。措置命令を発令していたり、被災当日に避難指示を出したりしていれば、被害を最小限に抑えられたと犠牲者遺族らから批判が出ており、市として公式見解を公表した。
テレビ静岡 2022年11月16日(水)
【熱海土石流】斉藤市長が会見「道義的・政治的責任あるが法的責任はない」被害者の会「誠実さ感じられず」
----熱海市・斎藤 栄市長 「責任にはいろいろな意味があると思っています。法的な責任・行政責任の不行使には当たらないことは、大きな結論として書かせていただいておりますが、当然 道義的責任、政治的な責任はあると思っています」
今後、盛り土の監視の強化や市職員の対応能力の向上を進め、国や県には法令の改善を求める方針です。
被害者の会・瀬下雄史 会長 「どれだけ時間がかかったんだと。誠実さは一切感じられない。結局、真実や責任の追及は司法の場でしかされないのではと思います」
土石流災害をめぐっては、土地所有者や県・市を相手にした民事裁判が行われ、警察の捜査も続いています。
SBSニュース 2022年11月16日(水) 22:07
「判断は間違っていなかった」熱海市の“措置命令”の発出見送りは適切だったのか? 土石流災害めぐり自己検証【記者解説】
<瀬崎一燿キャスター>土石流の起点となった違法な盛り土の造成と放置について、熱海市にどこまで責任があったのか、見解が分かれました
<和田啓記者>11月16日、熱海市が発表したのは、いわば『自己検証』です。『失敗だった』と総括した静岡県の第三者委の最終報告と比較します。検証の重要なポイントとして、ピックアップしたのは2点です。
①盛り土の前土地所有者が造成や防災工事の際に提出した不備のある書類を熱海市が受理した事は問題ではなかったか?
②なかなか盛り土の安全対策を実施しない前土地所有者に対して、強制力のある「措置命令」を発令せず、見送ったのはミスではなかったのか?
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