中部空港 ジェットスター機 緊急着陸 爆破予告で
NHK 2023年1月7日 20時01分 愛知県
爆破予告で緊急着陸 ジェットスター501便で何が?
----爆破予告を受けて、愛知県の中部空港に緊急着陸したLCCのジェットスター・ジャパンの501便。いったい何があったのか。時系列でまとめました。
----今回の緊急着陸について元パイロットで航空評論家の小林宏之さんは、次のように指摘します。
「爆破予告は航空の安全にとって非常に脅威となるもので言語道断だ。安心して空の旅をするためにもあってはならないことで決して許されるものではない。爆破予告が仮に悪質ないたずらであったとしても、乗客乗員の安全を確保する責務を担っている機長は最善の努力をする必要があり、最寄りの空港に緊急着陸する判断は当然だ」
また、脱出用シューターが使用されたことについては。
「速やかに乗客を脱出させるには脱出用シューターを使うのが最も早い。もし爆発することがあった場合には犠牲者が出てしまうので、今回もシューターを使ってできるだけ早く乗客を機体から離すという鉄則に従って判断をしたのだと思う」
NHK 2023年1月7日 18時34分 愛知県
中部空港 ジェットスター機 緊急着陸”英語の電話で爆破予告”
----7日朝、成田から福岡に向かっていたLCCのジェットスター・ジャパンの機体が爆破予告を受け、愛知県の中部空港に緊急着陸しました。関係者によりますと、成田空港に男の声でドイツから発信したと通知された電話があり、英語で「ジェットスターの機体に爆弾をしかけた」などと話したということです。空港の滑走路は緊急着陸からおよそ4時間半にわたって閉鎖されましたが爆発物などの不審物は見つからず、警察が威力業務妨害の疑いで捜査しています。
危機管理に詳しい専門家「厳しい対処が必要」
----今回の爆破予告について、危機管理に詳しい公共政策調査会の板橋功研究センター長は「対応は非常に難しい事案だと思う。爆破予告はしばしばインターネット上にも書き込まれるが、今回は外国から電話という形で便名を指定するなど、より具体性があったため安全を重視した考え方に基づき緊急着陸の対応がとられたのではないか」と話しています。
また「最近は海外からも、インターネットで誰でも具体的な情報を簡単に調べられるなど昔と環境が違ってきている。情報の具体性を精査していく必要があり、今後、対策を考えていかなくてはいけない」と指摘しています。
その上で「爆破予告は航空機だけでなく列車や大規模な施設でも、多くの人に影響を及ぼすもので、今回は空港の滑走路の閉鎖につながっており非常に大きな犯罪だ。これまでもこうした事案は威力業務妨害などで捜査が進められているが、今回も厳しく対処していく必要がある」と話していました。
読売新聞オンライン 2023/01/07 20:10
「貨物室に爆弾」とドイツ発信通知の電話、ジェットスター機緊急着陸…中部空港は63便欠航
----7日午前6時20分頃、成田発福岡行きジェットスター・ジャパン501便(乗客・乗員計142人)の爆破を予告する電話が成田空港にあり、同便は中部国際空港(愛知県常滑市)に緊急着陸した。誘導路で停止し、乗客を脱出用シューターで機外へ避難させた。その際に24~67歳の男女5人が擦り傷などの軽傷を負った。愛知県警が調べたところ、不審物は見つからなかった。成田空港側から通報を受けた千葉県警は威力業務妨害容疑を視野に捜査している。