民間賃貸住宅 家賃保証急増 入居者の保護に軸足を
“追い出し条項”違法判決 「賃貸住宅」が借りにくくなる?
朝日新聞デジタル 2023年1月18日 5時00分
(社説)家賃保証急増 入居者の保護に軸足を
---- 賃貸住宅の貸主と借り手の間に、家賃保証会社が介在する例が大幅に増えている。3者の契約内容によっては、生活苦から家賃を一時的に払えない入居者らが部屋を追い出され、住まいを失う事態も懸念される。
そんなリスクを重く見て、警鐘を鳴らす最高裁判決が昨年末に示された。大手保証会社が使う契約条項について、「借り手の利益を一方的に害するもので、消費者契約法に反して違法」と断じ、条項の使用を禁じた。入居者の権利保護を後押しする力になると評価できる。
読売新聞オンライン 2023/01/23 07:20
家賃保証会社の悪質な取り立て・追い出し、トラブル後を絶たず「深夜に訪問」「回収が執拗」
----滞納家賃を立て替える家賃保証会社による行き過ぎた取り立てや部屋からの追い出し行為を防ぐルール整備が課題となっている。保証会社の利用が急増する中、トラブルは後を絶たず、昨年12月には借り主に一方的に不利な内容になっているとして、保証会社の「追い出し条項」の使用差し止めを命じる最高裁判決も出た。消費者団体は、不当な契約条項をチェックする仕組み作りを国に求めていく。
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Yahooニュース 2023/1/22(日) 7:31配信 webマガジン mi-mollet
賃貸住宅の“追い出し条項”は違法。一見「借り主有利」な判決が、実はそんなに喜べないワケ
----賃貸住宅から住人を強制的に退去させる家賃保証会社の契約条項について、違法とする判決が言い渡されました。一部の家賃保証会社は強引な方法で住人を退去させるケースがあり、問題となっていましたが、今回の判決によって借り主は、安心して入居できるようになります。極めて妥当な判決といえますが、この司法判断は入居者にとってメリットばかりなのかというとそうとは限りません。
ビジネス+IT 2022/12/27 掲載
これまでより「賃貸住宅」が借りにくくなる? 不動産業界を揺るがす「判決」が下された背景
----賃貸住宅を強制退去させる家賃保証会社の契約条項について、最高裁判所が違法とする判断を下した。民法の趣旨からすると妥当な判断だが、この判決によって、貸し主は高齢者などリスクが高い借り主に対しては、ますます家を貸さなくなる可能性が高い。借り主にも貸し主にメリットをもたらさない現状を放置してきた行政の責任は重い。