岐阜・御嵩町 リニア残土処分「重要湿地」 JR東海「残せない」
朝日新聞デジタル 2023年1月22日 11時00分
重要湿地にリニア残土 受け入れに反対の声相次ぐ 岐阜・御嵩町
----岐阜県御嵩町のリニア中央新幹線のトンネル工事に伴う残土の受け入れ計画について、町主催の公開フォーラムが21日、町内であった。美佐野地区にある国選定の重要湿地に残土を処分する計画を巡り、湿地の保全のため、見直しを求める声が参加者から相次いだ。
町内にあるのは「美佐野ハナノキ湿地群」。環境省が「絶滅危惧Ⅱ類」に指定するハナノキなどの希少植物が分布している。
----JR東海は、ハナノキの群生地は回避し、幼木は移植する計画を改めて説明した。担当者は「すべてを残せないが、残せるものは残して、全体として今の状態よりも良くできると考えている」と話した。
参加者からは「湿地を守るのが行政の仕事だ」「残土を置かないという決断はできないのか」と計画に反対する声が相次いだ。
NHK 岐阜 NEWS WEB 2023年01月23日 17時15分
リニア残土処分場のエリアは「重要湿地」 御嵩町がフォーラム
----JR東海が御嵩町に建設を計画しているリニア中央新幹線のトンネル工事で発生する残土の処分場について、御嵩町は21日、候補地を取り囲むエリアが環境省の「重要湿地」にあたるという認識を初めて示しました。
リニア中央新幹線の建設工事をめぐっては、JR東海が、御嵩町にある工区のトンネル工事で発生する残土の処分場を町内に建設したいとして町と協議を進めていますが、候補地となっている山林の一部に環境省が開発への配慮を求める「重要湿地」が含まれ、ハナノキなどの希少な植物が群生していることから、住民からは環境への影響を懸念する声が上がっています。
岐阜新聞 2023年1月22日 08:55
リニア残土候補地の重要湿地「残せない」JR東海見解、希少植物は移植 岐阜・御嵩町
----岐阜県可児郡御嵩町は21日、JR東海が町内で計画するリニア中央新幹線トンネル工事に伴う残土の処分場の安全性について考える第5回公開フォーラムを御嵩町中の中公民館で開催した。美佐野地区の処分場候補地にある「重要湿地」の保全について、JR東海は、希少植物のハナノキは幼木や稚樹を移植するが、候補地の湿地は残すことができないとの考えを改めて示した。一方、町は、保全を望む町民らの声を受け、保全策を考える勉強会を2月5日に開くと明らかにした。