フリーランス取引適正化法 成立 保護 出発点 労基法対象外
しんぶん赤旗 2023年5月8日(月)
主張:フリーランス保護 労働法による権利保障拡大を
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-05-08/2023050801_05_0.html
----フリーランス取引適正化法が4月28日の参院本会議で全会一致によって可決・成立しました。“権利ゼロ”の働き方に苦しめられているフリーランスの就業環境に一定のルールを設けました。フリーランスの多くは労働者と変わらない働き方をしています。さらに労働法の中に位置づけて権利を保障する必要があります。
朝日新聞デジタル 2023年4月27日 21時00分
フリーランス新法への期待と課題 ほぼ社員?でも労基法対象外の人も
https://digital.asahi.com/articles/ASR4W65ZQR4LULFA01W.html
----取引先に対する立場が弱いフリーランスが、安心して働けるようにするための法案が成立する見通しになった。不利な取引の是正と、育児・介護との両立など働く環境の整備の二本柱だ。ただ、残された課題も多い。
・・・・新法の大きな意義は、「事業者」であり「働き手」でもあるフリーランスを正面から保護の対象とした点にある。
このため、発注者に対して取引条件の明示を求める下請法と、育児・介護への配慮やハラスメント対策を求める労働法の要素を組み合わせたものになっている。監督官庁も公正取引委員会・中小企業庁と厚生労働省に分かれている。
課題は多く残っている。長時間働くことによる健康障害などをどう防ぐかは、厚生労働省の検討会で議論が続く。社会保障を充実する必要性も指摘されながら、議論は進んでいない。新法はフリーランスのセーフティーネット(安全網)を整える出発点でしかない。