2021-07-04(Sun)
千葉・八街児童死傷事故 通学路の安全対策急務
「車優先」脱し子どもを守ろう 自動車を優先し、歩行者の安全を軽視しがちな道路行政
日本経済新聞 2021年7月2日 19:00
[社説]「車優先」脱し子どもを守ろう
----「車優先」の考えから脱却し、交通弱者を守る。国も自治体も私たち自身も、このことを改めて肝に銘じ、事故防止の取り組みを最優先で進めていきたい。
・・・日本では車の急増に道路環境の整備が追いつかず、車を優先してきた。通学路に歩道もガードレールもなく、抜け道のように車が通りスピードを出す。今回の事故現場はそれを象徴している。こうした結果、欧米の主要国では交通事故死者数に占める歩行者と自転車利用中の人の割合が2~3割程度なのに対し、日本は約5割にのぼっている。
----事故防止を最優先に、ハード、ソフトの両面から対策をとるべきだ。
----国は通学路を総点検するという。いったい何度目の総点検なのか。各地の首長は子どもたちの横を車が走り抜けるような現場があれば自ら歩き、何を優先すべきか、どんな対策がありうるのか、よく考えてもらいたい。
北海道新聞 2021/07/02 05:00
社説:児童死傷事故 通学路の安全対策急務
----何度も鳴らされた警鐘を生かすことはできなかったのか。・・・現場となった通学路は歩道がなく、かねて危険性が指摘されていた。にもかかわらず行政の対策は後回しになり、低学年の幼い子供たちが被害に遭った。痛ましい事故が起きるたび、全国で安全対策が講じられてきたものの、今なお不十分な箇所は少なくない。自治体をはじめ道路管理者はあらためて点検を徹底し、危険箇所の改善を急ぐべきだ。
----雇用主である事業者の安全管理を含め、警察に徹底捜査を求めたい。飲酒運転根絶に向け、取り締まりや指導も一層強化すべきだ。
事故の背景に自動車を優先し、歩行者の安全を軽視しがちな道路行政の在り方がないか。子供や高齢者らに配慮した交通体系を探ることが、住みやすい社会の実現につながることを肝に銘じたい。自治体などが十分な対策を講じるには、国の積極的な財政支援が必要なのは言うまでもない。
京都新聞 2021年6月30日 16:00
社説:児童死傷事故 通学路の安全再点検を
----飲酒運転で子どもが犠牲になる悲劇がまた繰り返された。・・・勤務先の会社は、飲酒はないとの前提で、普段からアルコール検査を行っていなかったという。同社の運行管理上の問題も含め、事故の原因究明を徹底してもらいたい。
----通学路の安全確保策は十分だったのだろうか、改めて点検が要る。歩道の拡張や路側帯のカラー舗装化、ガードレールの設置などハード面の整備も重要だが、朝夕の通学時間帯に車の乗り入れを規制するなど、子どもと車両を分離する工夫は多くあるはずだ。
「厳罰化」だけでなく、歩行者の視点に立った具体的な対策を検討する必要がある。
神戸新聞 2021/07/04
社説:通学路の事故/悲劇繰り返さない対策を
----八街市の事故現場では、PTAなどが再三ガードレール設置を要望していたのに、後回しにされていた。路側帯の白線塗装やカラー化などの措置もできなかったのか。同市の責任も重いというしかない。
今回の事故は、飲酒運転の問題も改めて浮き彫りにした。
----飲酒運転による死亡事故は、・・・近年は200件前後で下げ止まり、厳罰化だけで事故防止を図るには限界がある。
八街市で事故を起こしたトラックは自家用の「白ナンバー」で、アルコール検知器による検査は義務づけられていなかった。国はこうした安全管理の課題も見直すべきだ。
以下参考
日本経済新聞 2021年7月2日 19:00
[社説]「車優先」脱し子どもを守ろう
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK024VX0S1A700C2000000/
北海道新聞 2021/07/02 05:00
社説:児童死傷事故 通学路の安全対策急務
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/562405
京都新聞 2021年6月30日 16:00
社説:児童死傷事故 通学路の安全再点検を
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/590149
神戸新聞 2021/07/04
社説:通学路の事故/悲劇繰り返さない対策を
https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/202107/0014470585.shtml
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日本経済新聞 2021年7月2日 19:00
[社説]「車優先」脱し子どもを守ろう
----「車優先」の考えから脱却し、交通弱者を守る。国も自治体も私たち自身も、このことを改めて肝に銘じ、事故防止の取り組みを最優先で進めていきたい。
・・・日本では車の急増に道路環境の整備が追いつかず、車を優先してきた。通学路に歩道もガードレールもなく、抜け道のように車が通りスピードを出す。今回の事故現場はそれを象徴している。こうした結果、欧米の主要国では交通事故死者数に占める歩行者と自転車利用中の人の割合が2~3割程度なのに対し、日本は約5割にのぼっている。
----事故防止を最優先に、ハード、ソフトの両面から対策をとるべきだ。
----国は通学路を総点検するという。いったい何度目の総点検なのか。各地の首長は子どもたちの横を車が走り抜けるような現場があれば自ら歩き、何を優先すべきか、どんな対策がありうるのか、よく考えてもらいたい。
北海道新聞 2021/07/02 05:00
社説:児童死傷事故 通学路の安全対策急務
----何度も鳴らされた警鐘を生かすことはできなかったのか。・・・現場となった通学路は歩道がなく、かねて危険性が指摘されていた。にもかかわらず行政の対策は後回しになり、低学年の幼い子供たちが被害に遭った。痛ましい事故が起きるたび、全国で安全対策が講じられてきたものの、今なお不十分な箇所は少なくない。自治体をはじめ道路管理者はあらためて点検を徹底し、危険箇所の改善を急ぐべきだ。
----雇用主である事業者の安全管理を含め、警察に徹底捜査を求めたい。飲酒運転根絶に向け、取り締まりや指導も一層強化すべきだ。
事故の背景に自動車を優先し、歩行者の安全を軽視しがちな道路行政の在り方がないか。子供や高齢者らに配慮した交通体系を探ることが、住みやすい社会の実現につながることを肝に銘じたい。自治体などが十分な対策を講じるには、国の積極的な財政支援が必要なのは言うまでもない。
京都新聞 2021年6月30日 16:00
社説:児童死傷事故 通学路の安全再点検を
----飲酒運転で子どもが犠牲になる悲劇がまた繰り返された。・・・勤務先の会社は、飲酒はないとの前提で、普段からアルコール検査を行っていなかったという。同社の運行管理上の問題も含め、事故の原因究明を徹底してもらいたい。
----通学路の安全確保策は十分だったのだろうか、改めて点検が要る。歩道の拡張や路側帯のカラー舗装化、ガードレールの設置などハード面の整備も重要だが、朝夕の通学時間帯に車の乗り入れを規制するなど、子どもと車両を分離する工夫は多くあるはずだ。
「厳罰化」だけでなく、歩行者の視点に立った具体的な対策を検討する必要がある。
神戸新聞 2021/07/04
社説:通学路の事故/悲劇繰り返さない対策を
----八街市の事故現場では、PTAなどが再三ガードレール設置を要望していたのに、後回しにされていた。路側帯の白線塗装やカラー化などの措置もできなかったのか。同市の責任も重いというしかない。
今回の事故は、飲酒運転の問題も改めて浮き彫りにした。
----飲酒運転による死亡事故は、・・・近年は200件前後で下げ止まり、厳罰化だけで事故防止を図るには限界がある。
八街市で事故を起こしたトラックは自家用の「白ナンバー」で、アルコール検知器による検査は義務づけられていなかった。国はこうした安全管理の課題も見直すべきだ。
以下参考
日本経済新聞 2021年7月2日 19:00
[社説]「車優先」脱し子どもを守ろう
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK024VX0S1A700C2000000/
北海道新聞 2021/07/02 05:00
社説:児童死傷事故 通学路の安全対策急務
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/562405
京都新聞 2021年6月30日 16:00
社説:児童死傷事故 通学路の安全再点検を
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/590149
神戸新聞 2021/07/04
社説:通学路の事故/悲劇繰り返さない対策を
https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/202107/0014470585.shtml
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