2021-07-13(Tue)
新型コロナ 酒類提供規制 脅しで協力は得られない
取引先を通じた飲食店への圧力をやめよ 信頼が失われるばかり 露呈した政権の傲慢さ
<各紙社説・主張>
朝日新聞デジタル 2021年7月11日 5時00分
(社説)西村氏の発言 信頼が失われるばかり
----目的のためには手段を選ばぬような粗雑な発想では、政策の遂行に不可欠な社会の支持は到底得られない。為政者はそのことを肝に銘ずべきだ。
新型コロナ対応を担当する西村康稔経済再生相が、飲食店に酒を出させないため、業者にお金を貸している金融機関に「働きかけ」を依頼する方針を表明した。すぐに撤回に追い込まれたが、同時期に酒の卸業者に出した「酒の提供を続ける飲食店との取引停止」の依頼は取り消していない。西村氏は「メディアや広告での扱い」にも触れ、「順守状況に留意するよう依頼を検討」としていた。現時点でも、問題をどこまで自覚しているのか、極めて疑わしい。全面的に方針を改めるべきだ。
毎日新聞 2021/7/13 東京朝刊
社説:宣言下の酒類提供規制 脅しで協力は得られない
----新型コロナウイルス対策で、政府の要請に応じない飲食店に圧力をかけるようなやり方である。協力を得られるとは思えない。
・・・飲食店が酒類を提供しないよう取引金融機関に働きかけを求める内容だ。飲食業界の反発を受けて、与党内にも批判が広がり、翌日には撤回に追い込まれた。
だが、同時に国税庁などが酒類業者に出した依頼は残ったままだ。酒類を提供する飲食店とは、取引しないことを求めている。
コロナ対策の特別措置法では、要請に応じない店には命令を出し、それでも従わない場合はさらに過料を科すことができる。しかし、取引先からの働きかけや国税庁などからの要請は、法的根拠を欠いている。
日本経済新聞 2021年7月12日 19:05
[社説]取引先を通じた飲食店への圧力をやめよ
----酒の提供をやめない飲食店に対して、取引がある金融機関や酒類販売業者などから「圧力」をかけさせる。飲食店の弱みにつけこむような、政府のこんなやり方には賛同できない。
新型コロナウイルス対策を担う西村康稔経済財政・再生相が、飲食店での酒の提供停止を徹底させるため、店に融資している金融機関に働きかけを依頼する方針を表明した。すぐに撤回に追い込まれたが、酒類販売業者に向けた、酒の提供を続ける飲食店との取引停止の依頼は取り消していない。
「依頼」という形をとったとしても影響は大きい。金融庁や国税庁という規制当局からの要請となれば、金融機関や酒類販売業者は重く受け止めざるを得ない。事実上の指示になる可能性がある。
産経新聞 2021/7/10 05:00
主張:酒類提供の禁止 「鞭」ばかりでは持たない
----緊急事態宣言や蔓延(まんえん)防止等重点措置の対象地域で飲食店の時短営業要請を続けることに加え、宣言地域では酒類を提供する飲食店に休業を要請する。・・・これが8月22日まで続くのである。ぎりぎりの経営を続けてきた飲食店にとっては死活問題だ。特に東京都では、前回の宣言解除から1カ月もたたず酒類が再び全面的に認められなくなった。「鞭(むち)」ばかりでは業界は持たない。
東京新聞 2021年7月13日 07時30分
<社説>西村大臣発言 露呈した政権の傲慢さ
----西村康稔経済再生担当相=写真=の飲食店への酒類提供をめぐる発言が波紋を広げている。取引金融機関を通じた事実上の取り締まりで法的根拠は皆無だ。発言を撤回したとはいえ、底流にある政権の傲慢(ごうまん)な姿勢を見過ごすことはできない。
しんぶん赤旗 2021年7月13日(火)
主張:宣言発令と菅政権 責任果たさず脅しは許されぬ
----東京都で4回目の緊急事態宣言が発令されました。コロナ対応の大失敗による感染再拡大という深刻な事態を招いたにもかかわらず、菅義偉政権には根本的な反省がありません。それどころか西村康稔経済再生担当相が、休業要請に従わない飲食店に金融機関を通じて圧力をかけさせると発言し、国民の怒りを買っています。政府の無為無策を棚に上げ、国民を脅すなど言語道断です。菅政権の対応には致命的欠陥、責任放棄があります。これを大本からたださなければなりません。
以下参考
朝日新聞デジタル 2021年7月11日 5時00分
(社説)西村氏の発言 信頼が失われるばかり
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14970016.html
毎日新聞 2021/7/13 東京朝刊
社説:宣言下の酒類提供規制 脅しで協力は得られない
https://mainichi.jp/articles/20210713/ddm/005/070/210000c
日本経済新聞 2021年7月12日 19:05
[社説]取引先を通じた飲食店への圧力をやめよ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK124760S1A710C2000000/
産経新聞 2021/7/10 05:00
主張:酒類提供の禁止 「鞭」ばかりでは持たない
https://www.sankei.com/article/20210710-WJDEZN77MRMNPOMHNR4SUNQXPI/
東京新聞 2021年7月13日 07時30分
<社説>西村大臣発言 露呈した政権の傲慢さ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/116300
しんぶん赤旗 2021年7月13日(火)
主張:宣言発令と菅政権 責任果たさず脅しは許されぬ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-07-13/2021071302_01_0.html
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<各紙社説・主張>
朝日新聞デジタル 2021年7月11日 5時00分
(社説)西村氏の発言 信頼が失われるばかり
----目的のためには手段を選ばぬような粗雑な発想では、政策の遂行に不可欠な社会の支持は到底得られない。為政者はそのことを肝に銘ずべきだ。
新型コロナ対応を担当する西村康稔経済再生相が、飲食店に酒を出させないため、業者にお金を貸している金融機関に「働きかけ」を依頼する方針を表明した。すぐに撤回に追い込まれたが、同時期に酒の卸業者に出した「酒の提供を続ける飲食店との取引停止」の依頼は取り消していない。西村氏は「メディアや広告での扱い」にも触れ、「順守状況に留意するよう依頼を検討」としていた。現時点でも、問題をどこまで自覚しているのか、極めて疑わしい。全面的に方針を改めるべきだ。
毎日新聞 2021/7/13 東京朝刊
社説:宣言下の酒類提供規制 脅しで協力は得られない
----新型コロナウイルス対策で、政府の要請に応じない飲食店に圧力をかけるようなやり方である。協力を得られるとは思えない。
・・・飲食店が酒類を提供しないよう取引金融機関に働きかけを求める内容だ。飲食業界の反発を受けて、与党内にも批判が広がり、翌日には撤回に追い込まれた。
だが、同時に国税庁などが酒類業者に出した依頼は残ったままだ。酒類を提供する飲食店とは、取引しないことを求めている。
コロナ対策の特別措置法では、要請に応じない店には命令を出し、それでも従わない場合はさらに過料を科すことができる。しかし、取引先からの働きかけや国税庁などからの要請は、法的根拠を欠いている。
日本経済新聞 2021年7月12日 19:05
[社説]取引先を通じた飲食店への圧力をやめよ
----酒の提供をやめない飲食店に対して、取引がある金融機関や酒類販売業者などから「圧力」をかけさせる。飲食店の弱みにつけこむような、政府のこんなやり方には賛同できない。
新型コロナウイルス対策を担う西村康稔経済財政・再生相が、飲食店での酒の提供停止を徹底させるため、店に融資している金融機関に働きかけを依頼する方針を表明した。すぐに撤回に追い込まれたが、酒類販売業者に向けた、酒の提供を続ける飲食店との取引停止の依頼は取り消していない。
「依頼」という形をとったとしても影響は大きい。金融庁や国税庁という規制当局からの要請となれば、金融機関や酒類販売業者は重く受け止めざるを得ない。事実上の指示になる可能性がある。
産経新聞 2021/7/10 05:00
主張:酒類提供の禁止 「鞭」ばかりでは持たない
----緊急事態宣言や蔓延(まんえん)防止等重点措置の対象地域で飲食店の時短営業要請を続けることに加え、宣言地域では酒類を提供する飲食店に休業を要請する。・・・これが8月22日まで続くのである。ぎりぎりの経営を続けてきた飲食店にとっては死活問題だ。特に東京都では、前回の宣言解除から1カ月もたたず酒類が再び全面的に認められなくなった。「鞭(むち)」ばかりでは業界は持たない。
東京新聞 2021年7月13日 07時30分
<社説>西村大臣発言 露呈した政権の傲慢さ
----西村康稔経済再生担当相=写真=の飲食店への酒類提供をめぐる発言が波紋を広げている。取引金融機関を通じた事実上の取り締まりで法的根拠は皆無だ。発言を撤回したとはいえ、底流にある政権の傲慢(ごうまん)な姿勢を見過ごすことはできない。
しんぶん赤旗 2021年7月13日(火)
主張:宣言発令と菅政権 責任果たさず脅しは許されぬ
----東京都で4回目の緊急事態宣言が発令されました。コロナ対応の大失敗による感染再拡大という深刻な事態を招いたにもかかわらず、菅義偉政権には根本的な反省がありません。それどころか西村康稔経済再生担当相が、休業要請に従わない飲食店に金融機関を通じて圧力をかけさせると発言し、国民の怒りを買っています。政府の無為無策を棚に上げ、国民を脅すなど言語道断です。菅政権の対応には致命的欠陥、責任放棄があります。これを大本からたださなければなりません。
以下参考
朝日新聞デジタル 2021年7月11日 5時00分
(社説)西村氏の発言 信頼が失われるばかり
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14970016.html
毎日新聞 2021/7/13 東京朝刊
社説:宣言下の酒類提供規制 脅しで協力は得られない
https://mainichi.jp/articles/20210713/ddm/005/070/210000c
日本経済新聞 2021年7月12日 19:05
[社説]取引先を通じた飲食店への圧力をやめよ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK124760S1A710C2000000/
産経新聞 2021/7/10 05:00
主張:酒類提供の禁止 「鞭」ばかりでは持たない
https://www.sankei.com/article/20210710-WJDEZN77MRMNPOMHNR4SUNQXPI/
東京新聞 2021年7月13日 07時30分
<社説>西村大臣発言 露呈した政権の傲慢さ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/116300
しんぶん赤旗 2021年7月13日(火)
主張:宣言発令と菅政権 責任果たさず脅しは許されぬ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-07-13/2021071302_01_0.html
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済