2021-07-24(Sat)
トヨタ・レクサス販売店で車検不正 ブレーキなどの数値改ざん
検査を省く「スピード車検」 トヨタ本体が推進 「トヨタ生産方式」(TPS)の形骸化
朝日新聞デジタル 2021年7月21日
レクサス高輪でも不正車検 数値改ざんなど565台(10時49分)
トヨタ販売店、車検不正 ブレーキなどの数値改ざん(5時00分)
----トヨタ自動車は20日、子会社が営む東京の有力販売店で565台の車検不正が見つかったと発表した。ブレーキの数値を改ざんするなど道路運送車両法に違反する行為があった。車検をめぐる不正は3月、愛知のトヨタ車販売店でも見つかっており、トヨタは全国的な調査を進めている。
トヨタの国内販売事業本部長である佐藤康彦氏らが記者会見し陳謝した。「スピード車検」を全国の販売店に促してきた経緯を踏まえ、「時間が目的になっていた」と述べた。
朝日新聞デジタル 2021年7月21日
車検「2時間」守るため不正常態化…本末転倒のトヨタ式(7時30分)
スピード優先、作業省く 「時間が目的に」 トヨタ系車検不正(5時00分)
----トヨタ自動車の販売店で、不正車検が再び発覚した。早く検査を終わらせるために、法定の検査の一部を不正に省いていた。遠因は、トヨタの基本思想である「トヨタ生産方式」(TPS)の形骸化だ。作業のムダを省いて時間を短くするはずが、時間を守るために作業を省く本末転倒の結果を招いていた。
----「時間の目的化」が車検不正を招いたことを、メーカーのトヨタは深刻に受け止める。販売店に対して、短時間の車検の導入を推進してきたのが、そのトヨタ本体だったからだ。
トヨタは1990年代以降、作業のムダを省くTPSを販売店に広げる取り組みを進めた。1日以上かかっていた車検を見直し、最短45分で可能だと判断。作業の手順を標準化し、全国の販売店に広めていった。
日本経済新聞 2021年7月20日 14:09 (2021年7月20日 18:30更新)
レクサスで車検不正 トヨタ販社、565台で数値操作など
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD204HL0Q1A720C2000000/
----トヨタ自動車は20日、全額出資の販売子会社、トヨタモビリティ東京が運営する「レクサス高輪」で不正な車検があったと発表した。パーキングブレーキの効きや排ガスの成分など5項目で必要な検査をしなかったり、数値を書き換えたりしていた。対象台数は565台。トヨタは無償で再検査する。
日経ビジネスオンライン 2021.7.21
レクサス販売店で車検不正、現場疲弊で繰り返す不祥事の構図
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00304/072100013/
----トヨタ自動車は7月20日、100%出資の販売子会社トヨタモビリティ東京(東京・港)が運営する「レクサス高輪」で不正車検があったと発表した。2021年6月までの約2年間にわたり、検査した車両のおよそ3分の1に当たる565台について、検査数値の書き換えや必要な検査の未実施があったという。3月にはネッツトヨタ愛知(名古屋市)の販売店でも5000台を超える大規模な不正車検が発覚し、行政処分が下ったばかりだった。相次ぐ不正の背景にあるのは、販売店が陥った「現場の疲弊」と「物言えぬ風土」という構図だ。
ダイヤモンドオンライン 2021.7.22 4:20
レクサス高輪の不正車検は国内1強のトヨタの慢心か、販売店改革のひずみが露見
https://diamond.jp/articles/-/277316
トヨタ直営販社での不正車検 要因の本質は
トヨタの国内販売改革が影響か 現場のコンプライアンス意識がなおざりに
----全体として慢性的な整備士不足の状況が続いてはいるものの、トヨタ販社、特にメーカー直営の戦略ディーラーのサービス現場で不正車検が横行していた事実は、もっと根本的な問題があると言わざるを得ない。
それは、トヨタが国内販売改革、すなわちトヨタ全販売店での扱い車種統合と販売チャネル統合を急ぐあまり、ディーラーの収益目標の重点がアフターサービス(車検や点検など)に置かれたことで、現場のコンプライアンス意識がなおざりにされた可能性があることだ。
朝日新聞デジタル 2021年5月17日 10時00分
検査を省く「スピード車検」、トヨタの足元で衝撃の不正
https://digital.asahi.com/articles/ASP5G6F24P5DOIPE02Y.html
----短時間で手軽に完了する「スピード車検」を売りにする自動車販売店で、不正車検が発覚した。スピードを重視するあまり、検査業務の一部を不正に省いていたのだ。その店は、トヨタ自動車の販売を歴史的に支えてきた愛知県内の老舗販売グループの傘下。トヨタ自動車本体にも衝撃を与えた。不正の手口とは。
----不正の発覚は昨年12月、国土交通省中部運輸局の監査がきっかけだった。その後、ネッツトヨタ愛知が過去2年間の車検を調査。担当した検査員への聞き取りで、2018年12月以降の2年間に受け付けた全車両で検査の一部を不正に省いていたことがわかった。その台数は5158台にのぼる。法令で定められた検査の一部を意図的に省き、虚偽の内容を整備記録簿に記載。道路運送車両法に違反する不正車検だった。
TOYOTA HP 2021年07月20日
レクサス高輪における不正車検につきまして
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/35709413.html
以下参考
TOYOTA HP 2021年07月20日
レクサス高輪における不正車検につきまして
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/35709413.html
トヨタ自動車株式会社
トヨタモビリティ東京株式会社
このたび、トヨタモビリティ東京(株)レクサス高輪におきまして、指定整備の一部の検査において、基準を満たす値への書き換えや、一部の検査を実施しなかった事実が認められました。
レクサス高輪のオーナー様、またレクサス・トヨタ車をご愛用いただいている多くのお客様、ならびにお取引先の皆さまの信頼を損なう結果となり、多大なるご心配とご迷惑をおかけすることとなりましたことを、深くお詫び申し上げます。
自動車メーカー、自動車販売店として、お客様の安全と安心を何よりも優先させるべきであるにも関わらず、それらを損なう結果となりましたことを、重く受け止めております。
対象となるお客様には速やかにご連絡させていただき、お詫びを申し上げ、再検査をさせていただきたいと考えております。
また、国の認可を受けた指定整備事業者としても、国の検査を代行する責任ある立場にも関わらず、絶対にあってはならないことを犯してしまったことを、重ねてお詫び申し上げます。
今回の不正は、増加する仕事の量に対して、エンジニアを中心とした人員や、設備の増強が追い付いておらず、慢性的に高負荷な状況が続いていたことが一因として挙げられます。
また、決められた時間内に車検を終わらせることも、目的となってしまっておりました。一台一台のおクルマには、車種や、走行距離、日々の使われ方や、車両の状態などで、必要な作業時間が異なりますが、当初予定された時間で仕上げることを最優先してしまったために、今回の不正につながりました。
今後は、必要な人員の増強、サービス機器の更新などを最優先で進め、エンジニアのための十分な休憩スペースを設置するなど、働く環境の改善を実施いたします。
また、安全・安心なクルマの整備に必要な追加作業にかかる時間などを、今後はお客様にしっかりとご説明してまいります。
そして、経営陣が店舗のオペレーション上での負荷と悩みを現地現物で把握し、店舗における業務のあり方を抜本的に見直すことにより、全員が目指すべきものに向けて一つになれる環境とお互いが話し合える風土を作り上げてまいります。
メーカー、販売店一丸となって再発防止に向けてしっかりと取組んでまいります。
記
1. 不正内容と再検査が必要となる台数
5つの検査項目 不正内容 対象台数
1. ヘッドライトの明るさ 基準を満たす値に書き換え 565台
2. フロントタイヤの角度
3. パーキングブレーキの効き
4. 排気ガスの成分 検査を実施しなかった
5. スピードメーターの精度(誤差)
2. レクサス高輪のお客様への対応について
今回の不正が疑われるレクサス高輪の対象車両のお客様には、担当スタッフから直接連絡をさせていただき、あらためて該当項目の「再検査」を無償にて実施いたします。
3. レクサス高輪の再発防止策とトヨタモビリティ東京(株)としての全社の未然防止策
1. 人員の増強・働く環境の改善
高負荷を軽減するために、サポート要員等の増強ならびに検査機器やサービス機器の更新などを最優先で進めるとともに、店舗で働く社員のために十分な休憩スペースを設置するなど、働く環境を点検して改善を図ります。
2. サービスオペレーションの見直し
点検整備と検査に関わる時間を一律にせず、個別の車両の状況に応じて設定します。また、ヘッドライト光度検査等の計測値は画像に保存し、検査の信頼を担保します。さらに、現在の車検作業の手順が適正かを、現場の環境に照らして検証し、作業手順の改善を図ります。営業スタッフはご用命を丁寧に伺い、エンジニアとの事前打合せにより、作業に必要な時間と費用を正しくお伝えします。また、お客様をお待たせしないよう改善を図ります。
3. 社内教育の徹底
全検査員を対象に、その任務を再確認するための勉強会を実施しました。また、営業スタッフを含む店舗のスタッフに対して、検査員の職務と業務について周知しました。今後もこの教育を定期的に継続実施します。
4. コミュニケーション強化
検査員の悩み事や疑問を受け付けるための新たな相談窓口「検査員ヘルプライン」を本社に設置しました。そして、役員および幹部が積極的に現場に足を運び、広く困りごとに耳を傾け、課題に対して真正面に向き合ってまいります。
以上
**************************
レスポンス 2021年7月21日(水)13時00分
トヨタモビリティ東京社長、レクサス不正車検の背景について「要因は2つある」
https://response.jp/article/2021/07/21/347899.html
朝日新聞デジタル 2021年7月21日 7時30分
車検「2時間」守るため不正常態化…本末転倒のトヨタ式
https://digital.asahi.com/articles/ASP7N6WWBP7NOIPE00B.html
朝日新聞デジタル 2021年7月21日 5時00分
スピード優先、作業省く 「時間が目的に」 トヨタ系車検不正
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14982666.html
朝日新聞デジタル 2021年7月21日 5時00分
トヨタ販売店、車検不正 ブレーキなどの数値改ざん
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14982702.html
朝日新聞デジタル 2021年7月21日 10時49分
レクサス高輪でも不正車検 数値改ざんなど565台
https://digital.asahi.com/articles/ASP7N4S5QP7NOIPE00J.html
日本経済新聞 2021年7月20日 14:09 (2021年7月20日 18:30更新)
レクサスで車検不正 トヨタ販社、565台で数値操作など
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD204HL0Q1A720C2000000/
日経ビジネスオンライン 2021.7.21
レクサス販売店で車検不正、現場疲弊で繰り返す不祥事の構図
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00304/072100013/
レスポンス 2021年7月21日(水)08時57分
「安全・安心」のトヨタ、ブランド失墜---レクサス旗艦店で車検不正[新聞ウォッチ]
https://response.jp/article/2021/07/21/347887.html
産経新聞 2021/7/20 17:21
トヨタ直営店「レクサス」の車検不正は565台
https://www.sankei.com/article/20210720-5ND7D7WIBFK5XDHS3FZQJVP2OQ/
時事通信 2021年07月20日18時25分
トヨタ子会社が不正車検 東京で565台、愛知に続き発覚
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021072000954&g=eco
NHK 2021年7月20日 19時33分
トヨタ「レクサス」販売店で不正車検 2年間で565台 東京 高輪
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210720/k10013150491000.html
ダイヤモンドオンライン 2021.7.22 4:20
レクサス高輪の不正車検は国内1強のトヨタの慢心か、販売店改革のひずみが露見
https://diamond.jp/articles/-/277316
--------------------------------------
朝日新聞デジタル 2021年5月17日 10時00分
検査を省く「スピード車検」、トヨタの足元で衝撃の不正
https://digital.asahi.com/articles/ASP5G6F24P5DOIPE02Y.html
朝日新聞デジタル 2021年3月31日 9時43分
ネッツトヨタ愛知の店舗、不正車検5千台 指定取り消し
https://digital.asahi.com/articles/ASP303386P3ZOIPE020.html
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朝日新聞デジタル 2021年7月21日
レクサス高輪でも不正車検 数値改ざんなど565台(10時49分)
トヨタ販売店、車検不正 ブレーキなどの数値改ざん(5時00分)
----トヨタ自動車は20日、子会社が営む東京の有力販売店で565台の車検不正が見つかったと発表した。ブレーキの数値を改ざんするなど道路運送車両法に違反する行為があった。車検をめぐる不正は3月、愛知のトヨタ車販売店でも見つかっており、トヨタは全国的な調査を進めている。
トヨタの国内販売事業本部長である佐藤康彦氏らが記者会見し陳謝した。「スピード車検」を全国の販売店に促してきた経緯を踏まえ、「時間が目的になっていた」と述べた。
朝日新聞デジタル 2021年7月21日
車検「2時間」守るため不正常態化…本末転倒のトヨタ式(7時30分)
スピード優先、作業省く 「時間が目的に」 トヨタ系車検不正(5時00分)
----トヨタ自動車の販売店で、不正車検が再び発覚した。早く検査を終わらせるために、法定の検査の一部を不正に省いていた。遠因は、トヨタの基本思想である「トヨタ生産方式」(TPS)の形骸化だ。作業のムダを省いて時間を短くするはずが、時間を守るために作業を省く本末転倒の結果を招いていた。
----「時間の目的化」が車検不正を招いたことを、メーカーのトヨタは深刻に受け止める。販売店に対して、短時間の車検の導入を推進してきたのが、そのトヨタ本体だったからだ。
トヨタは1990年代以降、作業のムダを省くTPSを販売店に広げる取り組みを進めた。1日以上かかっていた車検を見直し、最短45分で可能だと判断。作業の手順を標準化し、全国の販売店に広めていった。
日本経済新聞 2021年7月20日 14:09 (2021年7月20日 18:30更新)
レクサスで車検不正 トヨタ販社、565台で数値操作など
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD204HL0Q1A720C2000000/
----トヨタ自動車は20日、全額出資の販売子会社、トヨタモビリティ東京が運営する「レクサス高輪」で不正な車検があったと発表した。パーキングブレーキの効きや排ガスの成分など5項目で必要な検査をしなかったり、数値を書き換えたりしていた。対象台数は565台。トヨタは無償で再検査する。
日経ビジネスオンライン 2021.7.21
レクサス販売店で車検不正、現場疲弊で繰り返す不祥事の構図
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00304/072100013/
----トヨタ自動車は7月20日、100%出資の販売子会社トヨタモビリティ東京(東京・港)が運営する「レクサス高輪」で不正車検があったと発表した。2021年6月までの約2年間にわたり、検査した車両のおよそ3分の1に当たる565台について、検査数値の書き換えや必要な検査の未実施があったという。3月にはネッツトヨタ愛知(名古屋市)の販売店でも5000台を超える大規模な不正車検が発覚し、行政処分が下ったばかりだった。相次ぐ不正の背景にあるのは、販売店が陥った「現場の疲弊」と「物言えぬ風土」という構図だ。
ダイヤモンドオンライン 2021.7.22 4:20
レクサス高輪の不正車検は国内1強のトヨタの慢心か、販売店改革のひずみが露見
https://diamond.jp/articles/-/277316
トヨタ直営販社での不正車検 要因の本質は
トヨタの国内販売改革が影響か 現場のコンプライアンス意識がなおざりに
----全体として慢性的な整備士不足の状況が続いてはいるものの、トヨタ販社、特にメーカー直営の戦略ディーラーのサービス現場で不正車検が横行していた事実は、もっと根本的な問題があると言わざるを得ない。
それは、トヨタが国内販売改革、すなわちトヨタ全販売店での扱い車種統合と販売チャネル統合を急ぐあまり、ディーラーの収益目標の重点がアフターサービス(車検や点検など)に置かれたことで、現場のコンプライアンス意識がなおざりにされた可能性があることだ。
朝日新聞デジタル 2021年5月17日 10時00分
検査を省く「スピード車検」、トヨタの足元で衝撃の不正
https://digital.asahi.com/articles/ASP5G6F24P5DOIPE02Y.html
----短時間で手軽に完了する「スピード車検」を売りにする自動車販売店で、不正車検が発覚した。スピードを重視するあまり、検査業務の一部を不正に省いていたのだ。その店は、トヨタ自動車の販売を歴史的に支えてきた愛知県内の老舗販売グループの傘下。トヨタ自動車本体にも衝撃を与えた。不正の手口とは。
----不正の発覚は昨年12月、国土交通省中部運輸局の監査がきっかけだった。その後、ネッツトヨタ愛知が過去2年間の車検を調査。担当した検査員への聞き取りで、2018年12月以降の2年間に受け付けた全車両で検査の一部を不正に省いていたことがわかった。その台数は5158台にのぼる。法令で定められた検査の一部を意図的に省き、虚偽の内容を整備記録簿に記載。道路運送車両法に違反する不正車検だった。
TOYOTA HP 2021年07月20日
レクサス高輪における不正車検につきまして
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/35709413.html
以下参考
TOYOTA HP 2021年07月20日
レクサス高輪における不正車検につきまして
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/35709413.html
トヨタ自動車株式会社
トヨタモビリティ東京株式会社
このたび、トヨタモビリティ東京(株)レクサス高輪におきまして、指定整備の一部の検査において、基準を満たす値への書き換えや、一部の検査を実施しなかった事実が認められました。
レクサス高輪のオーナー様、またレクサス・トヨタ車をご愛用いただいている多くのお客様、ならびにお取引先の皆さまの信頼を損なう結果となり、多大なるご心配とご迷惑をおかけすることとなりましたことを、深くお詫び申し上げます。
自動車メーカー、自動車販売店として、お客様の安全と安心を何よりも優先させるべきであるにも関わらず、それらを損なう結果となりましたことを、重く受け止めております。
対象となるお客様には速やかにご連絡させていただき、お詫びを申し上げ、再検査をさせていただきたいと考えております。
また、国の認可を受けた指定整備事業者としても、国の検査を代行する責任ある立場にも関わらず、絶対にあってはならないことを犯してしまったことを、重ねてお詫び申し上げます。
今回の不正は、増加する仕事の量に対して、エンジニアを中心とした人員や、設備の増強が追い付いておらず、慢性的に高負荷な状況が続いていたことが一因として挙げられます。
また、決められた時間内に車検を終わらせることも、目的となってしまっておりました。一台一台のおクルマには、車種や、走行距離、日々の使われ方や、車両の状態などで、必要な作業時間が異なりますが、当初予定された時間で仕上げることを最優先してしまったために、今回の不正につながりました。
今後は、必要な人員の増強、サービス機器の更新などを最優先で進め、エンジニアのための十分な休憩スペースを設置するなど、働く環境の改善を実施いたします。
また、安全・安心なクルマの整備に必要な追加作業にかかる時間などを、今後はお客様にしっかりとご説明してまいります。
そして、経営陣が店舗のオペレーション上での負荷と悩みを現地現物で把握し、店舗における業務のあり方を抜本的に見直すことにより、全員が目指すべきものに向けて一つになれる環境とお互いが話し合える風土を作り上げてまいります。
メーカー、販売店一丸となって再発防止に向けてしっかりと取組んでまいります。
記
1. 不正内容と再検査が必要となる台数
5つの検査項目 不正内容 対象台数
1. ヘッドライトの明るさ 基準を満たす値に書き換え 565台
2. フロントタイヤの角度
3. パーキングブレーキの効き
4. 排気ガスの成分 検査を実施しなかった
5. スピードメーターの精度(誤差)
2. レクサス高輪のお客様への対応について
今回の不正が疑われるレクサス高輪の対象車両のお客様には、担当スタッフから直接連絡をさせていただき、あらためて該当項目の「再検査」を無償にて実施いたします。
3. レクサス高輪の再発防止策とトヨタモビリティ東京(株)としての全社の未然防止策
1. 人員の増強・働く環境の改善
高負荷を軽減するために、サポート要員等の増強ならびに検査機器やサービス機器の更新などを最優先で進めるとともに、店舗で働く社員のために十分な休憩スペースを設置するなど、働く環境を点検して改善を図ります。
2. サービスオペレーションの見直し
点検整備と検査に関わる時間を一律にせず、個別の車両の状況に応じて設定します。また、ヘッドライト光度検査等の計測値は画像に保存し、検査の信頼を担保します。さらに、現在の車検作業の手順が適正かを、現場の環境に照らして検証し、作業手順の改善を図ります。営業スタッフはご用命を丁寧に伺い、エンジニアとの事前打合せにより、作業に必要な時間と費用を正しくお伝えします。また、お客様をお待たせしないよう改善を図ります。
3. 社内教育の徹底
全検査員を対象に、その任務を再確認するための勉強会を実施しました。また、営業スタッフを含む店舗のスタッフに対して、検査員の職務と業務について周知しました。今後もこの教育を定期的に継続実施します。
4. コミュニケーション強化
検査員の悩み事や疑問を受け付けるための新たな相談窓口「検査員ヘルプライン」を本社に設置しました。そして、役員および幹部が積極的に現場に足を運び、広く困りごとに耳を傾け、課題に対して真正面に向き合ってまいります。
以上
**************************
レスポンス 2021年7月21日(水)13時00分
トヨタモビリティ東京社長、レクサス不正車検の背景について「要因は2つある」
https://response.jp/article/2021/07/21/347899.html
朝日新聞デジタル 2021年7月21日 7時30分
車検「2時間」守るため不正常態化…本末転倒のトヨタ式
https://digital.asahi.com/articles/ASP7N6WWBP7NOIPE00B.html
朝日新聞デジタル 2021年7月21日 5時00分
スピード優先、作業省く 「時間が目的に」 トヨタ系車検不正
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14982666.html
朝日新聞デジタル 2021年7月21日 5時00分
トヨタ販売店、車検不正 ブレーキなどの数値改ざん
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14982702.html
朝日新聞デジタル 2021年7月21日 10時49分
レクサス高輪でも不正車検 数値改ざんなど565台
https://digital.asahi.com/articles/ASP7N4S5QP7NOIPE00J.html
日本経済新聞 2021年7月20日 14:09 (2021年7月20日 18:30更新)
レクサスで車検不正 トヨタ販社、565台で数値操作など
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD204HL0Q1A720C2000000/
日経ビジネスオンライン 2021.7.21
レクサス販売店で車検不正、現場疲弊で繰り返す不祥事の構図
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00304/072100013/
レスポンス 2021年7月21日(水)08時57分
「安全・安心」のトヨタ、ブランド失墜---レクサス旗艦店で車検不正[新聞ウォッチ]
https://response.jp/article/2021/07/21/347887.html
産経新聞 2021/7/20 17:21
トヨタ直営店「レクサス」の車検不正は565台
https://www.sankei.com/article/20210720-5ND7D7WIBFK5XDHS3FZQJVP2OQ/
時事通信 2021年07月20日18時25分
トヨタ子会社が不正車検 東京で565台、愛知に続き発覚
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021072000954&g=eco
NHK 2021年7月20日 19時33分
トヨタ「レクサス」販売店で不正車検 2年間で565台 東京 高輪
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210720/k10013150491000.html
ダイヤモンドオンライン 2021.7.22 4:20
レクサス高輪の不正車検は国内1強のトヨタの慢心か、販売店改革のひずみが露見
https://diamond.jp/articles/-/277316
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朝日新聞デジタル 2021年5月17日 10時00分
検査を省く「スピード車検」、トヨタの足元で衝撃の不正
https://digital.asahi.com/articles/ASP5G6F24P5DOIPE02Y.html
朝日新聞デジタル 2021年3月31日 9時43分
ネッツトヨタ愛知の店舗、不正車検5千台 指定取り消し
https://digital.asahi.com/articles/ASP303386P3ZOIPE020.html
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済