2021-10-21(Thu)
熱海土石流 なぜ命を守れなかった 行政不作為
県文書公表 行政対応の甘さ 経過を検証し尽くさねば
令和3年10月18日 静岡県の記者会見資料
・逢初川土石流災害に係る「行政手続き確認作業チーム」による確認結果等について(令和3年10月18日)
https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520a/kaiken/211018kaiken.pdf
朝日新聞デジタル 2021年10月21日 5時00分
(社説)熱海の土石流 なぜ命を守れなかった
----どうして中途半端な対応にとどまったのか。行政として万全を期したといえるのか。事実の徹底解明に向けた、さらなる調査・検証を求める。
7月の静岡県熱海市の土石流被害につながった河川上流の盛り土について、市が約10年前に崩落の危険性を認識し、安全対策を命じる「措置命令」を検討しながら、見送っていたことが明らかになった。結果として、27人の死者・行方不明者を出す大惨事に至った。
県と市がこのほど公開した文書から見えるのは、長年にわたる行政の不作為だ。
東京新聞 2021年10月21日 06時51分
<社説>熱海の土石流 命を守れなかった行政
----静岡県熱海市で七月に起きた土石流災害=写真=で、県と市は盛り土が崩落する危険性を十年以上前から認識していたことが分かった。土地所有者側の言い分をうのみにして防止対策を求める命令の発出を見送り、結果として安全性を十分に確認しないまま問題を放置する形となった。
・・・県、市は〇九年に崩落の危険性を共有し、所有者側への指導を重ねたが、所有者側が一一年に防止対策を実施すると約束したため命令は見送ったという。実際には、対策工事は途中でストップ。盛り土の安全対策として最も重要な「排水設備工事」も未完成のままだった。県、市は安全対策が十分でないことを把握していたが、所有者が変わるなどの事情もあり、危険な状態は長く放置されることとなった。その結果、今年七月の長雨により、盛り土は土石流と化して住宅五十四棟を襲い、二十六人の命を奪った。なお一人が行方不明だ。この間、行政として怠慢のそしりは免れない。
京都新聞 2021年10月20日 16:00
社説:熱海土石流文書 行政対応の甘さ検証を
----重大な危険性を認識しながら、行政が十分な対策を講じてこなかった経緯が明らかになってきた。
静岡県熱海市で7月に起きた大規模土石流災害で、起点となった土地での不適切な盛り土を問題視した市が10年前に、県の条例に基づく措置命令や停止命令の発令を検討しながら、最終的に見送っていたことが、県が公表した行政文書で分かった。
「住民の生命に危険を及ぼす」とする文書をまとめながら、強い措置を講じていなかった。会見した斉藤栄市長が述べた「人災としての側面も否定できない」という言葉は重い。
県は内部検証結果をまとめ、第三者委員会に諮るとしている。一連の手続きや対応が適切だったのかしっかり検証してほしい。
信濃毎日新聞 2021/10/19 09:14
〈社説〉熱海土石流災害 経過を検証し尽くさねば
----危険性がなぜ放置されてきたのか。7月に大規模な土石流災害が起こった静岡県熱海市の現場である。
災害の起点となった土地について、県と市は不適切な盛り土を10年以上前から把握していた。崩落も数回起きていた。業者に対し安全策を講じる措置命令や工事の停止命令を検討したものの、発令は見送られてきたことも明らかになった。
住民の生命と財産に危険を及ぼす可能性がある―。市はそう指摘する書面まで作成していながら、盛り土の撤去などの具体策が打ち出されることはなかった。
・・・静岡県の川勝平太知事は、発生原因と行政対応の2本立てで検証する考えを示している。県と市の協議、業者側とのやり取りなど、崩落までの経過は徹底的に明らかにしなくてはならない。
*********************************
日経クロステック/日経コンストラクション 2021.10.22
熱海の盛り土崩落は「時間の問題」、危険知りながら抜本策打てず
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/01131/
30人近くが犠牲となった静岡県熱海市の土石流災害で、県と市は10年以上前から盛り土の崩落の危険性を認識しながら、抜本的な対策を講じてこなかった。5年前には、盛り土の造成に関わった会社の関係者から「崩落は時間の問題」との指摘も受けていた。県が2021年10月18日に公表した行政文書で明らかになった。
以下参考
静岡県ホーム > 交流・まちづくり > 土地・都市計画 > 土地対策課 > 熱海市伊豆山地内の土石流発生個所付近の土地の改変行為について
令和3年10月18日
熱海市伊豆山地内の土石流発生箇所付近の土地の改変行為
県が行った記者会見資料を掲載します。
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520a/izusandosekiryuu.html
令和3年10月18日の県の記者会見資料を掲載します。
・逢初川土石流災害に係る「行政手続き確認作業チーム」による確認結果等について(令和3年10月18日)
https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520a/kaiken/211018kaiken.pdf
令和3年10月18日
1 県が保有する土地改変行為に係る公文書を公表します。 (令和3年10月18日から令和3年11月17日まで)
1.熱海市逢初川源頭部の盛土
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho.html
2.熱海市逢初川源頭部付近の太陽光発電施設
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho22.html
3.熱海市逢初川源頭部南西側隣接地の緊急伐採
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho3.html
4.熱海市逢初川源頭部北側隣接地の宅地造成1
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho4.html
5.熱海市逢初川源頭部北東側隣接地の宅地造成2
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho5.html
6.熱海市逢初川源頭部北側の産業廃棄物
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho67.html
7.熱海市逢初川源頭部南西側隣接地の土砂投棄
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho7.html
*********************************
朝日新聞デジタル 2021年10月21日 5時00分
(社説)熱海の土石流 なぜ命を守れなかった
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15083487.html
東京新聞 2021年10月21日 06時51分
<社説>熱海の土石流 命を守れなかった行政
https://www.tokyo-np.co.jp/article/137972
京都新聞 2021年10月20日 16:00
社説:熱海土石流文書 行政対応の甘さ検証を
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/662209
信濃毎日新聞 2021/10/19 09:14
〈社説〉熱海土石流災害 経過を検証し尽くさねば
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021101900139
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日経クロステック/日経コンストラクション 2021.10.22
熱海の盛り土崩落は「時間の問題」、危険知りながら抜本策打てず
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/01131/
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令和3年10月18日 静岡県の記者会見資料
・逢初川土石流災害に係る「行政手続き確認作業チーム」による確認結果等について(令和3年10月18日)
https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520a/kaiken/211018kaiken.pdf
朝日新聞デジタル 2021年10月21日 5時00分
(社説)熱海の土石流 なぜ命を守れなかった
----どうして中途半端な対応にとどまったのか。行政として万全を期したといえるのか。事実の徹底解明に向けた、さらなる調査・検証を求める。
7月の静岡県熱海市の土石流被害につながった河川上流の盛り土について、市が約10年前に崩落の危険性を認識し、安全対策を命じる「措置命令」を検討しながら、見送っていたことが明らかになった。結果として、27人の死者・行方不明者を出す大惨事に至った。
県と市がこのほど公開した文書から見えるのは、長年にわたる行政の不作為だ。
東京新聞 2021年10月21日 06時51分
<社説>熱海の土石流 命を守れなかった行政
----静岡県熱海市で七月に起きた土石流災害=写真=で、県と市は盛り土が崩落する危険性を十年以上前から認識していたことが分かった。土地所有者側の言い分をうのみにして防止対策を求める命令の発出を見送り、結果として安全性を十分に確認しないまま問題を放置する形となった。
・・・県、市は〇九年に崩落の危険性を共有し、所有者側への指導を重ねたが、所有者側が一一年に防止対策を実施すると約束したため命令は見送ったという。実際には、対策工事は途中でストップ。盛り土の安全対策として最も重要な「排水設備工事」も未完成のままだった。県、市は安全対策が十分でないことを把握していたが、所有者が変わるなどの事情もあり、危険な状態は長く放置されることとなった。その結果、今年七月の長雨により、盛り土は土石流と化して住宅五十四棟を襲い、二十六人の命を奪った。なお一人が行方不明だ。この間、行政として怠慢のそしりは免れない。
京都新聞 2021年10月20日 16:00
社説:熱海土石流文書 行政対応の甘さ検証を
----重大な危険性を認識しながら、行政が十分な対策を講じてこなかった経緯が明らかになってきた。
静岡県熱海市で7月に起きた大規模土石流災害で、起点となった土地での不適切な盛り土を問題視した市が10年前に、県の条例に基づく措置命令や停止命令の発令を検討しながら、最終的に見送っていたことが、県が公表した行政文書で分かった。
「住民の生命に危険を及ぼす」とする文書をまとめながら、強い措置を講じていなかった。会見した斉藤栄市長が述べた「人災としての側面も否定できない」という言葉は重い。
県は内部検証結果をまとめ、第三者委員会に諮るとしている。一連の手続きや対応が適切だったのかしっかり検証してほしい。
信濃毎日新聞 2021/10/19 09:14
〈社説〉熱海土石流災害 経過を検証し尽くさねば
----危険性がなぜ放置されてきたのか。7月に大規模な土石流災害が起こった静岡県熱海市の現場である。
災害の起点となった土地について、県と市は不適切な盛り土を10年以上前から把握していた。崩落も数回起きていた。業者に対し安全策を講じる措置命令や工事の停止命令を検討したものの、発令は見送られてきたことも明らかになった。
住民の生命と財産に危険を及ぼす可能性がある―。市はそう指摘する書面まで作成していながら、盛り土の撤去などの具体策が打ち出されることはなかった。
・・・静岡県の川勝平太知事は、発生原因と行政対応の2本立てで検証する考えを示している。県と市の協議、業者側とのやり取りなど、崩落までの経過は徹底的に明らかにしなくてはならない。
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日経クロステック/日経コンストラクション 2021.10.22
熱海の盛り土崩落は「時間の問題」、危険知りながら抜本策打てず
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/01131/
30人近くが犠牲となった静岡県熱海市の土石流災害で、県と市は10年以上前から盛り土の崩落の危険性を認識しながら、抜本的な対策を講じてこなかった。5年前には、盛り土の造成に関わった会社の関係者から「崩落は時間の問題」との指摘も受けていた。県が2021年10月18日に公表した行政文書で明らかになった。
以下参考
静岡県ホーム > 交流・まちづくり > 土地・都市計画 > 土地対策課 > 熱海市伊豆山地内の土石流発生個所付近の土地の改変行為について
令和3年10月18日
熱海市伊豆山地内の土石流発生箇所付近の土地の改変行為
県が行った記者会見資料を掲載します。
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520a/izusandosekiryuu.html
令和3年10月18日の県の記者会見資料を掲載します。
・逢初川土石流災害に係る「行政手続き確認作業チーム」による確認結果等について(令和3年10月18日)
https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520a/kaiken/211018kaiken.pdf
令和3年10月18日
1 県が保有する土地改変行為に係る公文書を公表します。 (令和3年10月18日から令和3年11月17日まで)
1.熱海市逢初川源頭部の盛土
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho.html
2.熱海市逢初川源頭部付近の太陽光発電施設
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho22.html
3.熱海市逢初川源頭部南西側隣接地の緊急伐採
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho3.html
4.熱海市逢初川源頭部北側隣接地の宅地造成1
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho4.html
5.熱海市逢初川源頭部北東側隣接地の宅地造成2
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho5.html
6.熱海市逢初川源頭部北側の産業廃棄物
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho67.html
7.熱海市逢初川源頭部南西側隣接地の土砂投棄
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-520/r31018koubunnsho7.html
*********************************
朝日新聞デジタル 2021年10月21日 5時00分
(社説)熱海の土石流 なぜ命を守れなかった
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15083487.html
東京新聞 2021年10月21日 06時51分
<社説>熱海の土石流 命を守れなかった行政
https://www.tokyo-np.co.jp/article/137972
京都新聞 2021年10月20日 16:00
社説:熱海土石流文書 行政対応の甘さ検証を
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/662209
信濃毎日新聞 2021/10/19 09:14
〈社説〉熱海土石流災害 経過を検証し尽くさねば
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021101900139
*********************************
日経クロステック/日経コンストラクション 2021.10.22
熱海の盛り土崩落は「時間の問題」、危険知りながら抜本策打てず
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/01131/
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済