2018-09-27(Thu)
自動車検査不正 スズキ・日産 新たな改ざん発覚
検査不正のドミノ 疲弊する製造現場 スズキ、改ざん新たに2737台 日産、排ガス不正1205台に拡大
自動車メーカーの検査不正が終わらない。
スズキと日産で、また新たな不正が発覚。国交省に報告された。
厳しいコスト競争にさらされた結果、検査人員を削り、検査設備への投資をケチった。
それが不正につながったとの指摘がされている。
が、安全安心を確保する検査を事業者任せにすれば、起こりうるべき必然ではないか。
再発防止策を各社が考えたとしても、コスト競争が再燃すれば、また検査部門がターゲットになるのでは・・・。
公的機関による安全検査体制を復活させるなど抜本的な対策が必要ではないだろうか。
◇スズキ・日産、検査不正のドミノ 疲弊する製造現場
----自動車大手の不正発覚が続いている。日産自動車で2017年9月、資格のない担当者による検査が発覚して以降、各社の調査のたびに不正が明らかになっている。世界で生産拡大の戦略を掲げる中、海外工場と国内工場のコスト競争が激化。国内の生産現場の疲弊が重なり、不正となって噴出している。
----国内工場が厳しいコスト競争にさらされた結果が、不正につながった。日産は、国内工場の設備の老朽化が問題を引き起こした要因の一つだった。SUBARU(スバル)も検査設備に十分投資していなかったことが明らかになっている。
日産は国内外の工場で生産効率を競わせ、優秀な工場に人気車の生産を割り振っている。海外工場との生産コストの差を埋めようとして適切な人員配置ができず、不正を招いた可能性がある。
(日本経済新聞)
◇スズキ、改ざん新たに2737台
----スズキは26日、自動車の燃費や排ガスの測定検査で、二酸化炭素(CO2)の排出量を意図的に小さくするなどの不正な改ざんが2737台で新たに見つかったと発表した。8月に燃費測定の不正を国土交通省に報告し、立ち入り検査を受け、再調査して判明した。国交省はスズキに対し「全容解明の姿勢に疑問を抱かざるを得ない」と批判し、再発防止策の策定を指示する文書を出した。(共同通信)
◇日産、排ガス不正1205台に拡大
----日産自動車は26日、新車出荷前に行う排ガスの抜き取り検査のデータ改ざん問題で、原因分析や再発防止策を盛り込んだ調査報告書を国土交通省に提出した。従来1171台としていた不正車両が1205台に拡大。新たに車両の全幅や警音器の音量といった11項目でも、検査の測定値を書き換えたり、作業を省略したりするなどの不正が延べ253台で見つかった。
----報告書は不正の理由について、検査員の人数不足や検査設備の不具合、管理職が作業内容を把握していなかったことなどを挙げた。「検査員は規範に違反することを認識しつつ書き換えなどを行っていた」として、法令順守の意識の低さにも言及。さらに「計画通りの生産・出荷を優先し、検査が軽視されていた」と指摘し、収益重視の風潮があったとの見方を示した。(時事通信)
以下参考
スズキ(株)の型式指定自動車の完成検査に係る不適切事案について
平成30年9月26日
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003107.html
1.経緯
○ (株)スバル及び日産自動車(株)における燃費及び排出ガスの抜取検査の不正事案を受け、7月9日、他メーカーに対して、同種事案の有無に係る調査を指示しました。
○ 8月8日、スズキ(株)から四輪車の抜取検査において、運転が測定モードに合わせられず失敗(トレースエラー)した測定を有効なものとして処理した事案が判明した旨の報告がありました(8月9日公表)。
○ その後に行った国土交通省の立入検査及びその精査の過程で、過去における測定結果の書き換え等の新たな事案が判明し、スズキに対し把握内容を整理し報告するよう求めました。
2.スズキからの報告概要
○ 上記報告徴収に対し本日、スズキより当省に対し、以下のとおり報告がありました。
[1] 四輪車の新たなデータが見つかり、トレースエラーの件数が増えること
[2] 四輪車のトレースエラーの原因について、完成検査員から新たな証言(業務量過多等)があったこと
[3] 四輪車の測定結果の書き換え等があること
[4] 二輪車の新たなデータが見つかり、トレースエラーが2件あること等が分かったこと
3.当省の対応
○ 当省では、スズキに対し、万全の調査態勢を構築した上で、燃費及び排出ガスの抜取検査に関し徹底調査をするとともに、他に完成検査に係る不適切事案が無いかどうかについても徹底調査し、その結果に基づき再発防止を策定の上、速やかに報告するよう、自動車局長名の指示文書を発出しました。
添付資料
報道発表資料(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001255427.pdf
自動車局長からの指示文書(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001255426.pdf
お問い合わせ先
国土交通省自動車局審査・リコール課
TEL:03-5253-8111 (内線42302、42312) 直通 03-5253-8596 FAX:03-5253-1640
*******************
日産HP 【お知らせ】
2018年9月26日 「完成検査における抜取検査の不適切な取り扱い」に関する報告書を国土交通省へ提出致しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.nissan.co.jp/TOP/ANNOUNCE/180926.html
日産車をご愛用いただいているお客さまへ
このたびの「完成検査における抜取検査の不適切な行為」におきまして、お客さまをはじめ、多くの皆さまに多大なるご心配をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。
9月26日、一連の完成検査に係る不適切な行為に関して、その調査結果と今後の対応を、国土交通省へ報告いたしました。
全ての事案につきまして、保安基準の適合性は確認しており、安全上の問題はございませんので、お客さまには継続しておクルマをご利用いただけます。生産も継続しておりますので、納車等でお待たせすることはございません。
また、排出ガスの保安基準適合性および諸元値の検証が完了していなかったGT-Rにつきましては、8月末までに検査結果を担保できる台数に至り、保安基準に適合していることを確認いたしました。
一日も早く、お客さまに安心しておクルマをご購入、ご使用いただけるよう、また真に信頼していただける企業となるべく、再発防止策に真摯に取り組むとともに、引き続き、法規・法令遵守に関する仕組み・体制・プロセスの総点検を徹底的に行ってまいります。
詳細はリリースをご覧ください。
https://newsroom.nissan-global.com/releases/180926-01-j?lang=ja-JP
お問い合わせ先
日産自動車お客さま相談室(0120-941-232)
※日産自動車お客さま相談室 受付時間 9:00~17:00 (12/31~1/2を除く)
完成検査における抜取検査の不適切な取扱いへの対応等について
2018年09月26日
日産自動車株式会社
https://newsroom.nissan-global.com/releases/180926-01-j?lang=ja-JP
<Web掲載資料>
「完成検査における不適切な取扱いへの対応等についてのご報告」(日産自動車作成版)
https://www.nissan-global.com/PDF/180926-01_01.pdf
「調査報告書 (車両製造工場における不適切な抜取検査の実施について)」(西村あさひ法律事務所作成版)
https://www.nissan-global.com/PDF/180926-01_02.pdf
「車両製造工場における不適切な完成検査の実施について 再発防止策の実施状況に関する報告書(第2回四半期報告)」 (日産自動車作成版)
https://www.nissan-global.com/PDF/180926-01_03.pdf
再発防止策一覧
https://www.nissan-global.com/PDF/180926-01_04.pdf
***********************************
日本経済新聞 2018/9/26 21:27
スズキ・日産、検査不正のドミノ 疲弊する製造現場
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35797100W8A920C1EA2000/
******************
共同通信 2018/9/26 20:32
スズキ、改ざん新たに2737台 国交省批判、再発防止指示
https://this.kiji.is/417623087049458785?c=39546741839462401
時事通信 (2018/09/26-20:54)
排ガス測定値を改ざん=8月の否定から一転-問題拡大、社長「反省」・スズキ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600777&g=soc
レスポンス 2018年9月26日(水) 16時33分
スズキ、燃費・排ガスの抜き取り検査でデータ改ざん、新たな不正が判明
https://response.jp/article/2018/09/26/314363.html
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毎日新聞2018年9月26日 12時58分
日産:不正調査報告書を国土交通省に提出
https://mainichi.jp/articles/20180926/k00/00e/020/277000c
日経 xTECH 2018/09/27 10:38
日産で新たな検査不正が発覚、精密車両測定検査で無視や改ざんなど
クルマの構造や装置、性能に関する検査で不正
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/01075/
産経ニュース 2018.9.26 11:43
【日産不正】調査報告書と再発防止策を国交省に提出
http://www.sankei.com/economy/news/180926/ecn1809260011-n1.html
時事通信 (2018/09/26-21:23)
日産、排ガス不正1205台に拡大=他項目でも改ざん発覚
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600851&g=eco
時事通信 (2018/09/26-16:33)
山内日産CCO:完成検査のうみは出し切った
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600928&g=soc
時事通信 (2018/09/26-11:38)
排ガス不正、国交省に報告=再発防止策盛り込む-日産
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600323&g=soc
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自動車メーカーの検査不正が終わらない。
スズキと日産で、また新たな不正が発覚。国交省に報告された。
厳しいコスト競争にさらされた結果、検査人員を削り、検査設備への投資をケチった。
それが不正につながったとの指摘がされている。
が、安全安心を確保する検査を事業者任せにすれば、起こりうるべき必然ではないか。
再発防止策を各社が考えたとしても、コスト競争が再燃すれば、また検査部門がターゲットになるのでは・・・。
公的機関による安全検査体制を復活させるなど抜本的な対策が必要ではないだろうか。
◇スズキ・日産、検査不正のドミノ 疲弊する製造現場
----自動車大手の不正発覚が続いている。日産自動車で2017年9月、資格のない担当者による検査が発覚して以降、各社の調査のたびに不正が明らかになっている。世界で生産拡大の戦略を掲げる中、海外工場と国内工場のコスト競争が激化。国内の生産現場の疲弊が重なり、不正となって噴出している。
----国内工場が厳しいコスト競争にさらされた結果が、不正につながった。日産は、国内工場の設備の老朽化が問題を引き起こした要因の一つだった。SUBARU(スバル)も検査設備に十分投資していなかったことが明らかになっている。
日産は国内外の工場で生産効率を競わせ、優秀な工場に人気車の生産を割り振っている。海外工場との生産コストの差を埋めようとして適切な人員配置ができず、不正を招いた可能性がある。
(日本経済新聞)
◇スズキ、改ざん新たに2737台
----スズキは26日、自動車の燃費や排ガスの測定検査で、二酸化炭素(CO2)の排出量を意図的に小さくするなどの不正な改ざんが2737台で新たに見つかったと発表した。8月に燃費測定の不正を国土交通省に報告し、立ち入り検査を受け、再調査して判明した。国交省はスズキに対し「全容解明の姿勢に疑問を抱かざるを得ない」と批判し、再発防止策の策定を指示する文書を出した。(共同通信)
◇日産、排ガス不正1205台に拡大
----日産自動車は26日、新車出荷前に行う排ガスの抜き取り検査のデータ改ざん問題で、原因分析や再発防止策を盛り込んだ調査報告書を国土交通省に提出した。従来1171台としていた不正車両が1205台に拡大。新たに車両の全幅や警音器の音量といった11項目でも、検査の測定値を書き換えたり、作業を省略したりするなどの不正が延べ253台で見つかった。
----報告書は不正の理由について、検査員の人数不足や検査設備の不具合、管理職が作業内容を把握していなかったことなどを挙げた。「検査員は規範に違反することを認識しつつ書き換えなどを行っていた」として、法令順守の意識の低さにも言及。さらに「計画通りの生産・出荷を優先し、検査が軽視されていた」と指摘し、収益重視の風潮があったとの見方を示した。(時事通信)
以下参考
スズキ(株)の型式指定自動車の完成検査に係る不適切事案について
平成30年9月26日
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003107.html
1.経緯
○ (株)スバル及び日産自動車(株)における燃費及び排出ガスの抜取検査の不正事案を受け、7月9日、他メーカーに対して、同種事案の有無に係る調査を指示しました。
○ 8月8日、スズキ(株)から四輪車の抜取検査において、運転が測定モードに合わせられず失敗(トレースエラー)した測定を有効なものとして処理した事案が判明した旨の報告がありました(8月9日公表)。
○ その後に行った国土交通省の立入検査及びその精査の過程で、過去における測定結果の書き換え等の新たな事案が判明し、スズキに対し把握内容を整理し報告するよう求めました。
2.スズキからの報告概要
○ 上記報告徴収に対し本日、スズキより当省に対し、以下のとおり報告がありました。
[1] 四輪車の新たなデータが見つかり、トレースエラーの件数が増えること
[2] 四輪車のトレースエラーの原因について、完成検査員から新たな証言(業務量過多等)があったこと
[3] 四輪車の測定結果の書き換え等があること
[4] 二輪車の新たなデータが見つかり、トレースエラーが2件あること等が分かったこと
3.当省の対応
○ 当省では、スズキに対し、万全の調査態勢を構築した上で、燃費及び排出ガスの抜取検査に関し徹底調査をするとともに、他に完成検査に係る不適切事案が無いかどうかについても徹底調査し、その結果に基づき再発防止を策定の上、速やかに報告するよう、自動車局長名の指示文書を発出しました。
添付資料
報道発表資料(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001255427.pdf
自動車局長からの指示文書(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001255426.pdf
お問い合わせ先
国土交通省自動車局審査・リコール課
TEL:03-5253-8111 (内線42302、42312) 直通 03-5253-8596 FAX:03-5253-1640
*******************
日産HP 【お知らせ】
2018年9月26日 「完成検査における抜取検査の不適切な取り扱い」に関する報告書を国土交通省へ提出致しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.nissan.co.jp/TOP/ANNOUNCE/180926.html
日産車をご愛用いただいているお客さまへ
このたびの「完成検査における抜取検査の不適切な行為」におきまして、お客さまをはじめ、多くの皆さまに多大なるご心配をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。
9月26日、一連の完成検査に係る不適切な行為に関して、その調査結果と今後の対応を、国土交通省へ報告いたしました。
全ての事案につきまして、保安基準の適合性は確認しており、安全上の問題はございませんので、お客さまには継続しておクルマをご利用いただけます。生産も継続しておりますので、納車等でお待たせすることはございません。
また、排出ガスの保安基準適合性および諸元値の検証が完了していなかったGT-Rにつきましては、8月末までに検査結果を担保できる台数に至り、保安基準に適合していることを確認いたしました。
一日も早く、お客さまに安心しておクルマをご購入、ご使用いただけるよう、また真に信頼していただける企業となるべく、再発防止策に真摯に取り組むとともに、引き続き、法規・法令遵守に関する仕組み・体制・プロセスの総点検を徹底的に行ってまいります。
詳細はリリースをご覧ください。
https://newsroom.nissan-global.com/releases/180926-01-j?lang=ja-JP
お問い合わせ先
日産自動車お客さま相談室(0120-941-232)
※日産自動車お客さま相談室 受付時間 9:00~17:00 (12/31~1/2を除く)
完成検査における抜取検査の不適切な取扱いへの対応等について
2018年09月26日
日産自動車株式会社
https://newsroom.nissan-global.com/releases/180926-01-j?lang=ja-JP
<Web掲載資料>
「完成検査における不適切な取扱いへの対応等についてのご報告」(日産自動車作成版)
https://www.nissan-global.com/PDF/180926-01_01.pdf
「調査報告書 (車両製造工場における不適切な抜取検査の実施について)」(西村あさひ法律事務所作成版)
https://www.nissan-global.com/PDF/180926-01_02.pdf
「車両製造工場における不適切な完成検査の実施について 再発防止策の実施状況に関する報告書(第2回四半期報告)」 (日産自動車作成版)
https://www.nissan-global.com/PDF/180926-01_03.pdf
再発防止策一覧
https://www.nissan-global.com/PDF/180926-01_04.pdf
***********************************
日本経済新聞 2018/9/26 21:27
スズキ・日産、検査不正のドミノ 疲弊する製造現場
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35797100W8A920C1EA2000/
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共同通信 2018/9/26 20:32
スズキ、改ざん新たに2737台 国交省批判、再発防止指示
https://this.kiji.is/417623087049458785?c=39546741839462401
時事通信 (2018/09/26-20:54)
排ガス測定値を改ざん=8月の否定から一転-問題拡大、社長「反省」・スズキ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600777&g=soc
レスポンス 2018年9月26日(水) 16時33分
スズキ、燃費・排ガスの抜き取り検査でデータ改ざん、新たな不正が判明
https://response.jp/article/2018/09/26/314363.html
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毎日新聞2018年9月26日 12時58分
日産:不正調査報告書を国土交通省に提出
https://mainichi.jp/articles/20180926/k00/00e/020/277000c
日経 xTECH 2018/09/27 10:38
日産で新たな検査不正が発覚、精密車両測定検査で無視や改ざんなど
クルマの構造や装置、性能に関する検査で不正
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/01075/
産経ニュース 2018.9.26 11:43
【日産不正】調査報告書と再発防止策を国交省に提出
http://www.sankei.com/economy/news/180926/ecn1809260011-n1.html
時事通信 (2018/09/26-21:23)
日産、排ガス不正1205台に拡大=他項目でも改ざん発覚
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600851&g=eco
時事通信 (2018/09/26-16:33)
山内日産CCO:完成検査のうみは出し切った
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600928&g=soc
時事通信 (2018/09/26-11:38)
排ガス不正、国交省に報告=再発防止策盛り込む-日産
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600323&g=soc
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済