2022-03-12(Sat)
東日本大震災から11年 福島の復興と廃炉
廃炉への道のりはるか 廃炉後の姿早急に示せ 処理水問題 避難住民の帰還
朝日新聞デジタル 2022年3月11日 5時00分
(社説)東日本大震災から11年 福島の復興進めるためには
----東日本大震災から11年。被災地について、政府は1・8万戸の計画を達成した高台移転による宅地造成や、主要産業の一つである水産加工施設の98%が操業を再開したことなど、ハード面の整備をアピールする。
しかし産業やくらしの回復は道半ばだ。漁業の水揚げ量は宮城、岩手で震災前の7~8割。東北経済産業局のアンケートでは、被災企業の約45%で雇用水準が震災前に戻っていない。
中でも、東京電力の原発事故があった福島は復興の歩みが遅い。沿岸漁業の昨年の水揚げ量は震災前の2割にとどまる。そこに来春以降、「処理水」の海洋放出が加わる。原発に地下水が流れ込むことで、今も増え続ける汚染水を浄化した水だ。
毎日新聞 2022/3/10
社説:福島原発事故から11年 つながる力で地域再生を
----東日本大震災の発生からあすで11年となる。今も約3万8000人が避難生活を強いられている。
東京電力福島第1原発事故が起きた福島県ではこの春ようやく、帰還困難区域の一部で避難指示の解除が始まる見通しだ。原発に近い沿岸部6町村の中心部などで順次、居住できるようになる。
日本経済新聞 2022年3月9日 19:00
[社説]福島の復興と廃炉の全体像を描け
----東日本大震災から11年になる。福島では当初、原子力発電所の事故で将来にわたって居住できないとされた帰還困難区域に、今春から住民が住み始める。復興への大きな一歩といえよう。
この地域の復興は、近くにある東京電力福島第1原発の廃炉作業の行方と切っても切り離せない。住民が戻るのを機に、復興と廃炉を総合的にどのように進めるのか、その全体像を描き始めるべきである。
東京新聞 2022年3月11日 07時43分
<社説>3・11から11年 廃炉への道のり はるか
----東京電力による福島第一原発廃炉への「中長期ロードマップ(工程表)」では、当時の政府が事故の「収束」を宣言した二〇一一年十二月から遅くとも四十年で、すべての工程を終えることになっています。
事故発生から十一年、東電が廃炉作業の最難関と位置付ける燃料デブリの試験的な取り出しを、ようやく年内に、2号機から始めることになりました。
しんぶん赤旗 2022年3月11日(金)
主張:東日本大震災11年 被災者を中心にした支援貫け
----東日本大震災の発生から11年です。巨大地震と大津波が岩手、宮城、福島の3県を中心に東日本一帯を襲い、電源喪失した東京電力福島第1原発は過酷事故を引き起こしました。かつてない複合災害の被害はあまりに甚大で、多くの被災者の暮らしと生業は震災前の水準に届いていません。時間がたつにつれ、震災直後とは異なる苦難を抱える人も少なくありません。被災地の人たちの生活が再建できなければ、地域の再生にもつながりません。国は支援の手を緩めてはなりません。
北海道新聞 2022/03/11 05:00
<社説>東日本大震災から11年 安全と生活両立し再生を
----2万2千人超の死者・行方不明者が出た東日本大震災から11年がたった。巨大津波と原発事故が重なった未曽有の複合災害だった。
まちの高台移転や復興道路新設といった大型の復旧工事は、増税などで集めた30兆円超を投じて昨年度までの10年でほぼ終わった。
本年度からの5年間を国は第2期の復興・創生期間と位置づけ、事業を大きく縮小した。
しかし、被災地には課題がまだ多く残っている。
福島県の原発事故被災地では避難指示の解除は進むが、住民の帰還の動きは鈍い。
河北新報 2022年3月12日 10:09
社説(3/12):東日本大震災11年 福島/処理水問題 今年が正念場
https://kahoku.news/articles/20220312khn000004.html
----東京電力福島第1原発の廃炉を進める上で、たまり続ける処理水の処分は前提となる。国は昨年、処理水を大量の海水で薄めて来年春ごろに海洋放出する方針を決めたが、風評被害を招く恐れなどから、地元漁業者を中心に反対は根強い。国は、福島県民、国民、そして海外の理解をきちんと得られるのか。正念場を迎える。
福島民友2022年03月10日 08時30分
【社説】震災11年・避難住民の帰還/つながり実感できる環境を
----避難生活を続けている人たちが、古里とのつながりを実感できる環境をつくっていくことで、帰還を加速させていきたい。
東京電力福島第1原発事故に伴い避難指示が出た11市町村の解除地域の直近の居住者数は1万5千人余りで、住民登録者数の3割超にとどまっている。原発事故から11年がたつなか、避難先に生活基盤が移り、住民の帰還は思うように進んでいない。
福島民友 2022年03月09日 08時30分
【社説】震災11年・第1原発の廃炉/理解と信頼得る努力続けよ
----東京電力福島第1原発の廃炉なくして本県復興は成し遂げられない。東電や国は、最長で40年かかるとされる廃炉の進捗(しんちょく)状況を明確にし、理解と信頼を得ながら作業を前進させなければならない。
福島民報 2022/03/11 09:05
論説:【震災11年 帰還困難の地】希望の一歩踏み出す時(3月11日)
----東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生から十二年目にして、いまだに立ち入りが制限されている帰還困難区域に人々の暮らしが戻ってくる。大熊、葛尾の両町村は今春、双葉町は六月の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除に向け、準備が進む。帰還困難区域全体に日常を取り戻すための希望の一歩としたい。
福島民報 2022/03/09 09:17
論説:【震災11年 東電賠償確定】中間指針の見直し急げ(3月9日)
----東京電力福島第一原発事故で避難した住民らが国と東電を相手取り、損害賠償を求めた集団訴訟のうち福島(生業[なりわい])、群馬、千葉の三件などについて、最高裁が東電の上告を退け、東電に国の「中間指針」を上回る賠償額を命じた判決が確定した。賠償基準が被害実態に見合っていない現状を司法が認めたと言える。被災者の救済をこれ以上先送りしないためにも、東電は直ちに支払いに応じ、国は早急に指針を見直すべきだ。
福島民報 2022/03/08 09:00
論説:震災11年【廃炉後の姿】政府は早急に示せ(3月8日)
----廃炉作業が進められている東京電力福島第一原発敷地の最終的な状態について萩生田光一経済産業相は先月、衆院予算委員会の分科会で「具体的に今の時点で示すのは難しい」との見解を示した。廃炉後の姿は被災地の復旧・復興に大きな影響を及ぼす。目標なく作業が進めば、ずるずると「最終処分場」化する恐れがある。早急に明確にするよう政府に迫らねばなるまい。
以下参考
朝日新聞デジタル 2022年3月11日 5時00分
(社説)東日本大震災から11年 福島の復興進めるためには
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15230071.html
毎日新聞 2022/3/10
社説:福島原発事故から11年 つながる力で地域再生を
https://mainichi.jp/articles/20220310/ddm/005/070/098000c
日本経済新聞 2022年3月9日 19:00
[社説]福島の復興と廃炉の全体像を描け
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK092VK0Z00C22A3000000/
東京新聞 2022年3月11日 07時43分
<社説>3・11から11年 廃炉への道のり はるか
https://www.tokyo-np.co.jp/article/164984
しんぶん赤旗 2022年3月11日(金)
主張:東日本大震災11年 被災者を中心にした支援貫け
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2022-03-11/2022031101_05_0.html
北海道新聞 2022/03/11 05:00
<社説>東日本大震災から11年 安全と生活両立し再生を
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/655534
河北新報 2022年3月12日 10:09
社説(3/12):東日本大震災11年 福島/処理水問題 今年が正念場
https://kahoku.news/articles/20220312khn000004.html
福島民友2022年03月10日 08時30分
【社説】震災11年・避難住民の帰還/つながり実感できる環境を
https://www.minyu-net.com/shasetsu/shasetsu/FM20220310-690323.php
福島民友 2022年03月09日 08時30分
【社説】震災11年・第1原発の廃炉/理解と信頼得る努力続けよ
https://www.minyu-net.com/shasetsu/shasetsu/FM20220309-690074.php
福島民報 2022/03/11 09:05
論説:【震災11年 帰還困難の地】希望の一歩踏み出す時(3月11日)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022031195142
福島民報 2022/03/08 09:00
論説:震災11年【廃炉後の姿】政府は早急に示せ(3月8日)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022030895055
福島民報 2022/03/09 09:17
論説:【震災11年 東電賠償確定】中間指針の見直し急げ(3月9日)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022030995082
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朝日新聞デジタル 2022年3月11日 5時00分
(社説)東日本大震災から11年 福島の復興進めるためには
----東日本大震災から11年。被災地について、政府は1・8万戸の計画を達成した高台移転による宅地造成や、主要産業の一つである水産加工施設の98%が操業を再開したことなど、ハード面の整備をアピールする。
しかし産業やくらしの回復は道半ばだ。漁業の水揚げ量は宮城、岩手で震災前の7~8割。東北経済産業局のアンケートでは、被災企業の約45%で雇用水準が震災前に戻っていない。
中でも、東京電力の原発事故があった福島は復興の歩みが遅い。沿岸漁業の昨年の水揚げ量は震災前の2割にとどまる。そこに来春以降、「処理水」の海洋放出が加わる。原発に地下水が流れ込むことで、今も増え続ける汚染水を浄化した水だ。
毎日新聞 2022/3/10
社説:福島原発事故から11年 つながる力で地域再生を
----東日本大震災の発生からあすで11年となる。今も約3万8000人が避難生活を強いられている。
東京電力福島第1原発事故が起きた福島県ではこの春ようやく、帰還困難区域の一部で避難指示の解除が始まる見通しだ。原発に近い沿岸部6町村の中心部などで順次、居住できるようになる。
日本経済新聞 2022年3月9日 19:00
[社説]福島の復興と廃炉の全体像を描け
----東日本大震災から11年になる。福島では当初、原子力発電所の事故で将来にわたって居住できないとされた帰還困難区域に、今春から住民が住み始める。復興への大きな一歩といえよう。
この地域の復興は、近くにある東京電力福島第1原発の廃炉作業の行方と切っても切り離せない。住民が戻るのを機に、復興と廃炉を総合的にどのように進めるのか、その全体像を描き始めるべきである。
東京新聞 2022年3月11日 07時43分
<社説>3・11から11年 廃炉への道のり はるか
----東京電力による福島第一原発廃炉への「中長期ロードマップ(工程表)」では、当時の政府が事故の「収束」を宣言した二〇一一年十二月から遅くとも四十年で、すべての工程を終えることになっています。
事故発生から十一年、東電が廃炉作業の最難関と位置付ける燃料デブリの試験的な取り出しを、ようやく年内に、2号機から始めることになりました。
しんぶん赤旗 2022年3月11日(金)
主張:東日本大震災11年 被災者を中心にした支援貫け
----東日本大震災の発生から11年です。巨大地震と大津波が岩手、宮城、福島の3県を中心に東日本一帯を襲い、電源喪失した東京電力福島第1原発は過酷事故を引き起こしました。かつてない複合災害の被害はあまりに甚大で、多くの被災者の暮らしと生業は震災前の水準に届いていません。時間がたつにつれ、震災直後とは異なる苦難を抱える人も少なくありません。被災地の人たちの生活が再建できなければ、地域の再生にもつながりません。国は支援の手を緩めてはなりません。
北海道新聞 2022/03/11 05:00
<社説>東日本大震災から11年 安全と生活両立し再生を
----2万2千人超の死者・行方不明者が出た東日本大震災から11年がたった。巨大津波と原発事故が重なった未曽有の複合災害だった。
まちの高台移転や復興道路新設といった大型の復旧工事は、増税などで集めた30兆円超を投じて昨年度までの10年でほぼ終わった。
本年度からの5年間を国は第2期の復興・創生期間と位置づけ、事業を大きく縮小した。
しかし、被災地には課題がまだ多く残っている。
福島県の原発事故被災地では避難指示の解除は進むが、住民の帰還の動きは鈍い。
河北新報 2022年3月12日 10:09
社説(3/12):東日本大震災11年 福島/処理水問題 今年が正念場
https://kahoku.news/articles/20220312khn000004.html
----東京電力福島第1原発の廃炉を進める上で、たまり続ける処理水の処分は前提となる。国は昨年、処理水を大量の海水で薄めて来年春ごろに海洋放出する方針を決めたが、風評被害を招く恐れなどから、地元漁業者を中心に反対は根強い。国は、福島県民、国民、そして海外の理解をきちんと得られるのか。正念場を迎える。
福島民友2022年03月10日 08時30分
【社説】震災11年・避難住民の帰還/つながり実感できる環境を
----避難生活を続けている人たちが、古里とのつながりを実感できる環境をつくっていくことで、帰還を加速させていきたい。
東京電力福島第1原発事故に伴い避難指示が出た11市町村の解除地域の直近の居住者数は1万5千人余りで、住民登録者数の3割超にとどまっている。原発事故から11年がたつなか、避難先に生活基盤が移り、住民の帰還は思うように進んでいない。
福島民友 2022年03月09日 08時30分
【社説】震災11年・第1原発の廃炉/理解と信頼得る努力続けよ
----東京電力福島第1原発の廃炉なくして本県復興は成し遂げられない。東電や国は、最長で40年かかるとされる廃炉の進捗(しんちょく)状況を明確にし、理解と信頼を得ながら作業を前進させなければならない。
福島民報 2022/03/11 09:05
論説:【震災11年 帰還困難の地】希望の一歩踏み出す時(3月11日)
----東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生から十二年目にして、いまだに立ち入りが制限されている帰還困難区域に人々の暮らしが戻ってくる。大熊、葛尾の両町村は今春、双葉町は六月の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除に向け、準備が進む。帰還困難区域全体に日常を取り戻すための希望の一歩としたい。
福島民報 2022/03/09 09:17
論説:【震災11年 東電賠償確定】中間指針の見直し急げ(3月9日)
----東京電力福島第一原発事故で避難した住民らが国と東電を相手取り、損害賠償を求めた集団訴訟のうち福島(生業[なりわい])、群馬、千葉の三件などについて、最高裁が東電の上告を退け、東電に国の「中間指針」を上回る賠償額を命じた判決が確定した。賠償基準が被害実態に見合っていない現状を司法が認めたと言える。被災者の救済をこれ以上先送りしないためにも、東電は直ちに支払いに応じ、国は早急に指針を見直すべきだ。
福島民報 2022/03/08 09:00
論説:震災11年【廃炉後の姿】政府は早急に示せ(3月8日)
----廃炉作業が進められている東京電力福島第一原発敷地の最終的な状態について萩生田光一経済産業相は先月、衆院予算委員会の分科会で「具体的に今の時点で示すのは難しい」との見解を示した。廃炉後の姿は被災地の復旧・復興に大きな影響を及ぼす。目標なく作業が進めば、ずるずると「最終処分場」化する恐れがある。早急に明確にするよう政府に迫らねばなるまい。
以下参考
朝日新聞デジタル 2022年3月11日 5時00分
(社説)東日本大震災から11年 福島の復興進めるためには
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15230071.html
毎日新聞 2022/3/10
社説:福島原発事故から11年 つながる力で地域再生を
https://mainichi.jp/articles/20220310/ddm/005/070/098000c
日本経済新聞 2022年3月9日 19:00
[社説]福島の復興と廃炉の全体像を描け
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK092VK0Z00C22A3000000/
東京新聞 2022年3月11日 07時43分
<社説>3・11から11年 廃炉への道のり はるか
https://www.tokyo-np.co.jp/article/164984
しんぶん赤旗 2022年3月11日(金)
主張:東日本大震災11年 被災者を中心にした支援貫け
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2022-03-11/2022031101_05_0.html
北海道新聞 2022/03/11 05:00
<社説>東日本大震災から11年 安全と生活両立し再生を
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/655534
河北新報 2022年3月12日 10:09
社説(3/12):東日本大震災11年 福島/処理水問題 今年が正念場
https://kahoku.news/articles/20220312khn000004.html
福島民友2022年03月10日 08時30分
【社説】震災11年・避難住民の帰還/つながり実感できる環境を
https://www.minyu-net.com/shasetsu/shasetsu/FM20220310-690323.php
福島民友 2022年03月09日 08時30分
【社説】震災11年・第1原発の廃炉/理解と信頼得る努力続けよ
https://www.minyu-net.com/shasetsu/shasetsu/FM20220309-690074.php
福島民報 2022/03/11 09:05
論説:【震災11年 帰還困難の地】希望の一歩踏み出す時(3月11日)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022031195142
福島民報 2022/03/08 09:00
論説:震災11年【廃炉後の姿】政府は早急に示せ(3月8日)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022030895055
福島民報 2022/03/09 09:17
論説:【震災11年 東電賠償確定】中間指針の見直し急げ(3月9日)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022030995082
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済