2018-10-24(Wed)
リニア静岡工区 立ち往生 県は着工同意しないまま
JRのリニア協定案「中途半端」 「2027年開通は一企業の目標に過ぎず」
リニア静岡工区の工事をめぐる問題で、JR東海が湧き水全量を川に戻すとする回答と協定案を県に提示した。
これで、県のほうも協定を結んで、本体着工を認める方向に動くのかと思っていたら、どうも簡単ではなさそうだ。
朝日新聞によると
----ところが川勝知事は19日の会見で「協議のテーブルについてくれたのはありがたい」と評価する一方で、ほかにも懸念される問題があるとして水質問題や生態系への影響などを挙げた。さらに、「2027年開通は一企業の目標に過ぎず、我々が考慮すべき格段の理由はない」と突き放し、早期の協定締結に慎重な姿勢を崩さなかった。
と報じている。
そこで、川勝平太静岡県知事の19日の定例記者会見の報道をみたら、
・・・・JRが県に提出した質問書への回答書とともに、トンネル湧水の全量回復を前提とした利水者との「基本協定案」が示されたことを明らかにし、公表した。ただ、知事は同社の協定案を「中途半端」と指摘。県の有識者会議の協議を参考に、基本協定を結ぶ方針を改めて示した。
協定案は大井川中下流域の水資源を保全するため、導水路トンネルとポンプアップ設備を使い「原則として静岡県内に湧出するトンネル湧水の全量を大井川に流す措置を実施する」とした。これについて知事は「『原則』という表現は中途半端。確実に戻す措置でなければいけない」と不満を示した。(静岡新聞)
日経新聞も、
----「一つ一つ確認してからの方がいいと思う」――。
JR東海が示した協定案は「原則として全量を大井川に流す」という文言。川勝知事が注文をつけたのは「原則として」という部分だ。同知事は「全量と入ったのはいい」とする一方で、「確実に戻す措置にすると書かれなければならない」と主張した。
締結の前提として、川勝知事が提案したのが確認書だ。協定案を締結する前に「一つ一つの事案について取り交わし、その確認書のもとに協定を結ぶ段取りにしたい」と述べた。
静岡県知事の主張は、まともだと思う。
----「静岡県が厳しい姿勢を崩さない背景には、「JR東海に冷遇されてきた」という思いも見え隠れする。(朝日新聞)
との意見もあるが、リニア南アルプストンネル工事が自然環境、生活環境を破壊する深刻さ、しかも一私企業にゆだね公共性に乏しい開発事業であるだけに、行政の長として懸念を抱いているから・・・だと素直に受け止めたい。
以下参考
朝日新聞デジタル2018年10月24日05時00分
リニア静岡工区、立ち往生 川の流量減巡り溝、県は着工同意しないまま
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13737269.html
朝日新聞デジタル2018年10月20日03時00分
静岡)知事、JRの「全量戻す」を評価 なお慎重姿勢
https://digital.asahi.com/articles/ASLBM2S33LBMUTPB001.html
共同通信 2018/10/19 18:42
JRのリニア協定案「中途半端」 大井川の流量減少で静岡知事
https://this.kiji.is/425949826363376737?c=39546741839462401
静岡新聞 (2018/10/20 07:21)
リニア・大井川問題 JR東海が協定案、静岡県知事「中途半端」
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/555475.html
産経ニュース 2018.10.19 19:17
リニア工事の協定案「中途半端」 大井川の流量減少問題 JRは「全量戻す」明記
https://www.sankei.com/politics/news/181019/plt1810190020-n1.html
日本経済新聞 2018/10/19 21:30
JR案ベースに協議へ リニア工事の湧水回復
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3670991019102018L91000/
//////////////////////////////////////////////////
リニア静岡工区の工事をめぐる問題で、JR東海が湧き水全量を川に戻すとする回答と協定案を県に提示した。
これで、県のほうも協定を結んで、本体着工を認める方向に動くのかと思っていたら、どうも簡単ではなさそうだ。
朝日新聞によると
----ところが川勝知事は19日の会見で「協議のテーブルについてくれたのはありがたい」と評価する一方で、ほかにも懸念される問題があるとして水質問題や生態系への影響などを挙げた。さらに、「2027年開通は一企業の目標に過ぎず、我々が考慮すべき格段の理由はない」と突き放し、早期の協定締結に慎重な姿勢を崩さなかった。
と報じている。
そこで、川勝平太静岡県知事の19日の定例記者会見の報道をみたら、
・・・・JRが県に提出した質問書への回答書とともに、トンネル湧水の全量回復を前提とした利水者との「基本協定案」が示されたことを明らかにし、公表した。ただ、知事は同社の協定案を「中途半端」と指摘。県の有識者会議の協議を参考に、基本協定を結ぶ方針を改めて示した。
協定案は大井川中下流域の水資源を保全するため、導水路トンネルとポンプアップ設備を使い「原則として静岡県内に湧出するトンネル湧水の全量を大井川に流す措置を実施する」とした。これについて知事は「『原則』という表現は中途半端。確実に戻す措置でなければいけない」と不満を示した。(静岡新聞)
日経新聞も、
----「一つ一つ確認してからの方がいいと思う」――。
JR東海が示した協定案は「原則として全量を大井川に流す」という文言。川勝知事が注文をつけたのは「原則として」という部分だ。同知事は「全量と入ったのはいい」とする一方で、「確実に戻す措置にすると書かれなければならない」と主張した。
締結の前提として、川勝知事が提案したのが確認書だ。協定案を締結する前に「一つ一つの事案について取り交わし、その確認書のもとに協定を結ぶ段取りにしたい」と述べた。
静岡県知事の主張は、まともだと思う。
----「静岡県が厳しい姿勢を崩さない背景には、「JR東海に冷遇されてきた」という思いも見え隠れする。(朝日新聞)
との意見もあるが、リニア南アルプストンネル工事が自然環境、生活環境を破壊する深刻さ、しかも一私企業にゆだね公共性に乏しい開発事業であるだけに、行政の長として懸念を抱いているから・・・だと素直に受け止めたい。
以下参考
朝日新聞デジタル2018年10月24日05時00分
リニア静岡工区、立ち往生 川の流量減巡り溝、県は着工同意しないまま
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13737269.html
朝日新聞デジタル2018年10月20日03時00分
静岡)知事、JRの「全量戻す」を評価 なお慎重姿勢
https://digital.asahi.com/articles/ASLBM2S33LBMUTPB001.html
共同通信 2018/10/19 18:42
JRのリニア協定案「中途半端」 大井川の流量減少で静岡知事
https://this.kiji.is/425949826363376737?c=39546741839462401
静岡新聞 (2018/10/20 07:21)
リニア・大井川問題 JR東海が協定案、静岡県知事「中途半端」
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/555475.html
産経ニュース 2018.10.19 19:17
リニア工事の協定案「中途半端」 大井川の流量減少問題 JRは「全量戻す」明記
https://www.sankei.com/politics/news/181019/plt1810190020-n1.html
日本経済新聞 2018/10/19 21:30
JR案ベースに協議へ リニア工事の湧水回復
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3670991019102018L91000/
//////////////////////////////////////////////////
テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済