2018-10-27(Sat)
防災ヘリ事故 機長 眠気で注意力喪失か
運輸安全委 報告書 航空機乗組員の航空身体検査証明 改善強化
◇運輸安全委、航空機乗組員の指導強化を 航空身体検査証明の自己申告など正確に
----運輸安全委員会は10月25日、航空局に対して航空身体検査証明における自己申告の正確性を求めるなど、航空機乗組員に対する航空局指導の強化を求めた。具体的には、航空機乗組員の航空身体検査証明申請における自己申告を正しく行うことのほか、航空身体検査証明の有効期間中であっても身体検査基準への適合性が疑われる身体状態となった時には航空業務を中止して航空身体検査医等の指示を受けることについて、徹底的に指導することを求めた。
----航空局としては、既往履歴や服薬状況などを正しく申告することのほか、航空身体検査証明の有効期間中であっても基準への適合が疑われる状況になった際には業務を中止して指定航空身体検査医等の指示を受けることを求めるなど、その指導を強化する方針だ。(航空新聞社WING)
◇機長、眠気で注意力喪失か 長野ヘリ墜落で報告書
----長野県の消防防災ヘリコプターが2017年3月、同県の山中に墜落し搭乗の9人全員が死亡した事故で、運輸安全委員会は25日、ヘリは地上に接近しても回避操作が行われないまま樹木に衝突したとする報告書を公表した。原因として機長が眠気に襲われるなどして注意力を喪失し、危険な状況を認識できなかった可能性があると指摘した。(日本経済新聞)
◇「県の安全管理不備」指摘 防災ヘリ事故報告書
----航空法上、病歴や薬の服用は、最初に診断や処方をされた時や、年1回更新が必要な国の航空身体検査証明を受ける際に申告して業務に影響がないかどうか確認する必要があった。運輸安全委は「本来は検査基準への適合性が確認されるまで、航空業務を行ってはならなかった」とした。(信濃毎日新聞)
以下参考
長野県消防防災ヘリ墜落事故に関する運輸安全委員会意見を受けて、更なる取組を行います
平成30年10月25日
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000128.html
航空局は、運輸安全委員会からの意見を受け、操縦士に対して、航空身体検査時における既往歴等に係る自己申告を確実に実施させる等の指導を強化し、的確な航空身体検査証明の実施を徹底します。
----------------
本日、運輸安全委員会により、平成29年3月5日に長野県松本市鉢伏山山中で発生した長野県消防防災航空センター所属ベル式412EP型機墜落事故に関する航空事故調査報告書の中で、航空事故防止及び航空事故が発生した場合における被害の軽減のため、国土交通大臣(航空局)に対して意見の陳述が行われました。 同意見を受け、航空局では以下の対応を行って参ります。
1. 意見内容
〇航空機乗組員に対して、
・ 航空身体検査証明の申請に際し、自己申告を正しく行うこと
・ 航空身体検査証明の有効期間中であっても身体検査基準への適合性が疑われる身体状態となったときには航空業務を中止して航空身体検査医等の指示を受けること
について指導を徹底する必要がある。
2.航空局における対応
航空局では、これまでも航空身体検査証明を的確に行うための取組みを実施してきましたが、今般の運輸安全委員会からの「意見」を踏まえ、以下のとおり指導を強化して参ります。
〇航空身体検査において既往歴等や服薬状況を正しく申告すること、及び
〇航空身体検査証明の有効期間中であっても基準への適合が疑われる状況になった際には業務を中止して指定航空身体検査医等の指示を受けること
について、
[1] 操縦士に対し、所属団体等を通じて文書による徹底を図るとともに、国土交通省ホームページにも掲載する。
また、使用にあたり指定航空身体検査医等の確認を必要とする医薬品等をまとめたリーフレットを作成し周知を図る。
[2] 事業者(消防庁、警察庁、海上保安庁等も含む)に対し、所属する操縦士への指導を要請する。
また、航空安全講習会においても指導の強化を要請していく。
[3] 指定航空身体検査医に対する講習会において、航空身体検査問診時の既往歴等の確実な聞取りについて要請していく。
また、操縦士の確実な自己申告を確保するための措置(チェックリスト等の作成)について、専門家からの意見も踏まえ検討する。
添付資料
報道発表資料(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001258550.pdf
別添(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001258549.pdf
お問い合わせ先
国土交通省航空局安全部運航安全課乗員政策室
TEL:(03)5253-8111 (内線50301,50302) 直通 03-5253-8738 FAX:03-5253-1661
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最新報告書(平成30年10月25日 公表)
長野県消防防災航空センター所属 ベル式412EP型機の航空事故[樹木との衝突、墜落](長野県松本市鉢伏山山中、平成29年3月5日発生)
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2174
概要
報告書番号 AA2018-8-1
発生年月日 2017年03月05日
発生場所 長野県松本市鉢伏山山中
航空機種類 回転翼機
航空機区分 回転翼航空機
型式 ベル式412EP型
登録記号 JA97NA
運航者 長野県消防防災航空センター
事故等種類 樹木との衝突、墜落
報告書(PDF) 公表 http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/AA2018-8-1-JA97NA.pdf
説明資料 http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/p-pdf/AA2018-8-1-p.pdf
公表年月日 2018年10月25日
概要 長野県消防防災航空センター所属ベル式412EP型JA97NAは、平成29年3月5日(日)13時33分、救助訓練を行うため、松本空港を離陸し、長野県塩尻市内山中の場外離着陸場に向かって飛行中、13時41分ごろ、同県松本市鉢伏山において樹木に衝突した後、山の斜面に墜落した。
同機には、機長ほか同乗者8名の計9名が搭乗していたが、全員死亡した。
同機は大破したが、火災は発生しなかった。
原因 本事故は、JA97NAが山地を飛行中、地上に接近しても回避操作が行われなかったため、樹木に衝突し墜落したものと推定される。
同機が地上に接近しても回避操作が行われなかったことについては、機長の覚醒水準が低下した状態となっていたことにより危険な状況を認識できなかったことによる可能性が考えられるが、実際にそのような状態に陥っていたかどうかは明らかにすることができなかった。
死傷者数 9名死亡(機長ほか同乗者8名)
勧告・意見 意見 http://www.mlit.go.jp/jtsb/kankokuiken_air.html
運輸安全委員会トップページ > 安全情報 > 勧告・意見・安全勧告 > 勧告・意見・安全勧告(航空)
http://www.mlit.go.jp/jtsb/kankokuiken_air.html
H29年3月5日 長野県消防防災航空センター所属ベル式412EP型機の事故【樹木との衝突、墜落】
報告書 http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/AA2018-8-1-JA97NA.pdf
意見H30年10月25日
http://www.mlit.go.jp/jtsb/airkankoku/iken5_181025.pdf
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国土交通大臣FlyTeam ニュース 2018/10/26 12:35
航空局、長野県消防ヘリ墜落事故の報告書受け航空身体検査証明の指導強化
https://flyteam.jp/news/article/101570
航空新聞社WING 2018.10.26
運輸安全委、航空機乗組員の指導強化を
航空身体検査証明の自己申告など正確に
http://www.jwing.net/news/6364
信濃毎日新聞 (2018年10月26日)
「県の安全管理不備」指摘 防災ヘリ事故報告書
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181026/KT181025FTI090020000.php
日本経済新聞 2018/10/25 10:04 (2018/10/25 19:22更新)
機長、眠気で注意力喪失か 長野ヘリ墜落で報告書
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36896830V21C18A0CC0000/
日本経済新聞 2018/10/25 17:10
眠気「マイクロスリープ」とは 長野ヘリ墜落の原因か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36919940V21C18A0CC1000/
中日新聞 2018年10月25日 夕刊
長野県ヘリ、回避せず墜落 安全委報告
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018102502000260.html
中日新聞 2018年10月26日
職員の管理、県に課題 防災ヘリ墜落事故で報告書
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20181026/CK2018102602000030.html
信濃毎日新聞 (2018年10月25日)
回避操作行わず衝突 県防災ヘリ墜落で報告書公表
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181025/KT181024ASI000006000.php
時事通信 (2018/10/25-10:15)
ヘリ、死者半数超占める=07年以降の航空機事故-運輸安全委
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018102500452&g=soc
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◇運輸安全委、航空機乗組員の指導強化を 航空身体検査証明の自己申告など正確に
----運輸安全委員会は10月25日、航空局に対して航空身体検査証明における自己申告の正確性を求めるなど、航空機乗組員に対する航空局指導の強化を求めた。具体的には、航空機乗組員の航空身体検査証明申請における自己申告を正しく行うことのほか、航空身体検査証明の有効期間中であっても身体検査基準への適合性が疑われる身体状態となった時には航空業務を中止して航空身体検査医等の指示を受けることについて、徹底的に指導することを求めた。
----航空局としては、既往履歴や服薬状況などを正しく申告することのほか、航空身体検査証明の有効期間中であっても基準への適合が疑われる状況になった際には業務を中止して指定航空身体検査医等の指示を受けることを求めるなど、その指導を強化する方針だ。(航空新聞社WING)
◇機長、眠気で注意力喪失か 長野ヘリ墜落で報告書
----長野県の消防防災ヘリコプターが2017年3月、同県の山中に墜落し搭乗の9人全員が死亡した事故で、運輸安全委員会は25日、ヘリは地上に接近しても回避操作が行われないまま樹木に衝突したとする報告書を公表した。原因として機長が眠気に襲われるなどして注意力を喪失し、危険な状況を認識できなかった可能性があると指摘した。(日本経済新聞)
◇「県の安全管理不備」指摘 防災ヘリ事故報告書
----航空法上、病歴や薬の服用は、最初に診断や処方をされた時や、年1回更新が必要な国の航空身体検査証明を受ける際に申告して業務に影響がないかどうか確認する必要があった。運輸安全委は「本来は検査基準への適合性が確認されるまで、航空業務を行ってはならなかった」とした。(信濃毎日新聞)
以下参考
長野県消防防災ヘリ墜落事故に関する運輸安全委員会意見を受けて、更なる取組を行います
平成30年10月25日
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000128.html
航空局は、運輸安全委員会からの意見を受け、操縦士に対して、航空身体検査時における既往歴等に係る自己申告を確実に実施させる等の指導を強化し、的確な航空身体検査証明の実施を徹底します。
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本日、運輸安全委員会により、平成29年3月5日に長野県松本市鉢伏山山中で発生した長野県消防防災航空センター所属ベル式412EP型機墜落事故に関する航空事故調査報告書の中で、航空事故防止及び航空事故が発生した場合における被害の軽減のため、国土交通大臣(航空局)に対して意見の陳述が行われました。 同意見を受け、航空局では以下の対応を行って参ります。
1. 意見内容
〇航空機乗組員に対して、
・ 航空身体検査証明の申請に際し、自己申告を正しく行うこと
・ 航空身体検査証明の有効期間中であっても身体検査基準への適合性が疑われる身体状態となったときには航空業務を中止して航空身体検査医等の指示を受けること
について指導を徹底する必要がある。
2.航空局における対応
航空局では、これまでも航空身体検査証明を的確に行うための取組みを実施してきましたが、今般の運輸安全委員会からの「意見」を踏まえ、以下のとおり指導を強化して参ります。
〇航空身体検査において既往歴等や服薬状況を正しく申告すること、及び
〇航空身体検査証明の有効期間中であっても基準への適合が疑われる状況になった際には業務を中止して指定航空身体検査医等の指示を受けること
について、
[1] 操縦士に対し、所属団体等を通じて文書による徹底を図るとともに、国土交通省ホームページにも掲載する。
また、使用にあたり指定航空身体検査医等の確認を必要とする医薬品等をまとめたリーフレットを作成し周知を図る。
[2] 事業者(消防庁、警察庁、海上保安庁等も含む)に対し、所属する操縦士への指導を要請する。
また、航空安全講習会においても指導の強化を要請していく。
[3] 指定航空身体検査医に対する講習会において、航空身体検査問診時の既往歴等の確実な聞取りについて要請していく。
また、操縦士の確実な自己申告を確保するための措置(チェックリスト等の作成)について、専門家からの意見も踏まえ検討する。
添付資料
報道発表資料(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001258550.pdf
別添(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001258549.pdf
お問い合わせ先
国土交通省航空局安全部運航安全課乗員政策室
TEL:(03)5253-8111 (内線50301,50302) 直通 03-5253-8738 FAX:03-5253-1661
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最新報告書(平成30年10月25日 公表)
長野県消防防災航空センター所属 ベル式412EP型機の航空事故[樹木との衝突、墜落](長野県松本市鉢伏山山中、平成29年3月5日発生)
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2174
概要
報告書番号 AA2018-8-1
発生年月日 2017年03月05日
発生場所 長野県松本市鉢伏山山中
航空機種類 回転翼機
航空機区分 回転翼航空機
型式 ベル式412EP型
登録記号 JA97NA
運航者 長野県消防防災航空センター
事故等種類 樹木との衝突、墜落
報告書(PDF) 公表 http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/AA2018-8-1-JA97NA.pdf
説明資料 http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/p-pdf/AA2018-8-1-p.pdf
公表年月日 2018年10月25日
概要 長野県消防防災航空センター所属ベル式412EP型JA97NAは、平成29年3月5日(日)13時33分、救助訓練を行うため、松本空港を離陸し、長野県塩尻市内山中の場外離着陸場に向かって飛行中、13時41分ごろ、同県松本市鉢伏山において樹木に衝突した後、山の斜面に墜落した。
同機には、機長ほか同乗者8名の計9名が搭乗していたが、全員死亡した。
同機は大破したが、火災は発生しなかった。
原因 本事故は、JA97NAが山地を飛行中、地上に接近しても回避操作が行われなかったため、樹木に衝突し墜落したものと推定される。
同機が地上に接近しても回避操作が行われなかったことについては、機長の覚醒水準が低下した状態となっていたことにより危険な状況を認識できなかったことによる可能性が考えられるが、実際にそのような状態に陥っていたかどうかは明らかにすることができなかった。
死傷者数 9名死亡(機長ほか同乗者8名)
勧告・意見 意見 http://www.mlit.go.jp/jtsb/kankokuiken_air.html
運輸安全委員会トップページ > 安全情報 > 勧告・意見・安全勧告 > 勧告・意見・安全勧告(航空)
http://www.mlit.go.jp/jtsb/kankokuiken_air.html
H29年3月5日 長野県消防防災航空センター所属ベル式412EP型機の事故【樹木との衝突、墜落】
報告書 http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/AA2018-8-1-JA97NA.pdf
意見H30年10月25日
http://www.mlit.go.jp/jtsb/airkankoku/iken5_181025.pdf
⊛*****************************
国土交通大臣FlyTeam ニュース 2018/10/26 12:35
航空局、長野県消防ヘリ墜落事故の報告書受け航空身体検査証明の指導強化
https://flyteam.jp/news/article/101570
航空新聞社WING 2018.10.26
運輸安全委、航空機乗組員の指導強化を
航空身体検査証明の自己申告など正確に
http://www.jwing.net/news/6364
信濃毎日新聞 (2018年10月26日)
「県の安全管理不備」指摘 防災ヘリ事故報告書
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181026/KT181025FTI090020000.php
日本経済新聞 2018/10/25 10:04 (2018/10/25 19:22更新)
機長、眠気で注意力喪失か 長野ヘリ墜落で報告書
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36896830V21C18A0CC0000/
日本経済新聞 2018/10/25 17:10
眠気「マイクロスリープ」とは 長野ヘリ墜落の原因か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36919940V21C18A0CC1000/
中日新聞 2018年10月25日 夕刊
長野県ヘリ、回避せず墜落 安全委報告
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018102502000260.html
中日新聞 2018年10月26日
職員の管理、県に課題 防災ヘリ墜落事故で報告書
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20181026/CK2018102602000030.html
信濃毎日新聞 (2018年10月25日)
回避操作行わず衝突 県防災ヘリ墜落で報告書公表
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181025/KT181024ASI000006000.php
時事通信 (2018/10/25-10:15)
ヘリ、死者半数超占める=07年以降の航空機事故-運輸安全委
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018102500452&g=soc
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済