2018-11-02(Fri)
JAL副操縦士 飲酒 英国で拘束
乗務前アルコール検査基準を大幅超過 ANA子会社でも 5便遅延
パイロットの飲酒による相次ぐ不祥事。
◇JAL副操縦士、英国で拘束 乗務前アルコール検査基準を大幅超過
----日本航空(JAL)は11月1日、英国で乗務前の男性副操縦士(42)が現地警察に身柄を拘束されたと発表した。飲酒による英国法違反で、乗務前に社内で行われたアルコールの呼気検査では検出されなかったが、航空機へ送迎するバスの運転手がアルコール臭を感じ、警察がアルコールの血中濃度を調べたところ、英国の法令に定められた規定値の9.5倍となるアルコールが検出された。
◇ANA、子会社パイロット飲酒で5便遅延
ANAホールディングス(ANAHD)傘下の全日本空輸(ANA/NH)は10月31日、同じく傘下で地方路線を担うANAウイングス(AKX/EH)の40代男性機長が飲酒により体調不良となり、25日に乗務予定だった5便を遅延させたと発表した。
(Aviation Wire)
JALは長距離便のため3人体制をとっていたが、急遽2人だけで運行したという。
JALの運航規程では15時間以内なら2人でも可能としているらしい。
ロンドン発羽田行きJAL44便だと、直行便でも約12時間。
予定時刻を約1時間遅れて出発したらしいから、フライト時間以外で約2時間しかない。
専務が「休憩時間が短くなるので、規定に則っていたから問題ないとは言い切れない」と言っているが、
2人で運行したこと自体も問題ではないか。
----また、副操縦士が乗務できなくなったことで、本来はパイロット3人が乗務するJL44便は、機長2人で操縦することになった。JALの運航規定では、オフィスへ出社して乗務終了までが15時間以内であれば、パイロット2人で乗務可能であることから、28日出発のJL44便を運航したという。
進専務は「休憩時間が短くなるので、規定に則っていたから問題ないとは言い切れない」と述べ、3人編成で乗務する便で欠員が生じた際の対応について、再考する考えを示した。
(Aviation Wire)
国土交通省の対応
飲酒に係る航空法等の遵守徹底文書(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001259690.pdf
以下参考
飲酒に関する航空法等の遵守の徹底について
平成30年11月1日
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000130.html
今般、定期航空運送事業者の運航乗務員が乗務予定の前日に過度な飲酒に起因して運航便を遅延させる事案が連続して発生しました。(平成30年10月31日に公表されたANAウイングス株式会社の運航乗務員の飲酒事案及び同年11月1日に公表された日本航空株式会社の運航乗務員の飲酒による規定違反事案)
また、同年5月には定期航空運送事業者の客室乗務員が業務中に飲酒を行った事案も発生しました。(平成30年6月6日に公表された日本航空株式会社の客室乗務員の飲酒による規定違反事案)
運航乗務員をはじめとした航空機の運航の安全に携わる者が、飲酒の影響を受けて各業務を行った場合には、航空機の運航の安全性に大きな影響を及ぼしかねないため、航空法等において、航空機乗組員、客室乗務員、運航管理者及び整備従事者は、酒精飲料等の影響により正常な業務ができないおそれがあると認められた場合は、業務に従事してはならないとされております。
本日、全航空会社の航空機の運航の安全に携わる者に対して、同様事案の再発防止に万全を期すため、改めて飲酒に関する航空法等の遵守徹底を求めるとともに、講じた措置の報告を求める文書を発出しました。
国土交通省としては、今後、諸外国等の飲酒に関する基準等を踏まえて飲酒に関する基準の強化を図るとともに、全航空会社の飲酒に関する航空法等の遵守状況について安全監査等を通じて厳格に指導監督を行って参ります。
添付資料
プレスリリース資料(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001259628.pdf
飲酒に係る航空法等の遵守徹底文書(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001259690.pdf
お問い合わせ先
国土交通省航空局安全部航空事業安全室 佐藤、原
TEL:(03)5253-8111 (内線50147、50163)
⊛*****************************
FlyTeam ニュース 2018/11/01 20:55
航空局、定期航空運送事業者に飲酒関連の航空法に基づく徹底対応を指示
https://flyteam.jp/news/article/101928
毎日新聞2018年11月1日 23時05分
日航:副操縦士が英国で拘束 血中濃度基準の9倍の飲酒
https://mainichi.jp/articles/20181102/k00/00m/040/072000c
東京新聞 2018年11月2日 朝刊
日航副操縦士、英で逮捕 搭乗前、基準10倍のアルコール
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018110202000143.html
読売新聞 2018年11月02日 08時29分
JAL副操縦士飲酒、英で逮捕…基準値10倍超
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181101-OYT1T50122.html
日本経済新聞 2018/11/1 23:05
各社に対策報告求める 日航飲酒問題で国交省
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3726458001112018CC1000/
Aviation Wire 2018年11月1日 21:05 JST
JAL副操縦士、英国で拘束 乗務前アルコール検査基準を大幅超過
https://www.aviationwire.jp/archives/159158
By Tadayuki YOSHIKAWA
Aviation Wire 2018年10月31日 14:35
ANA、子会社パイロット飲酒で5便遅延
https://www.aviationwire.jp/archives/159051
By Tadayuki YOSHIKAWA
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パイロットの飲酒による相次ぐ不祥事。
◇JAL副操縦士、英国で拘束 乗務前アルコール検査基準を大幅超過
----日本航空(JAL)は11月1日、英国で乗務前の男性副操縦士(42)が現地警察に身柄を拘束されたと発表した。飲酒による英国法違反で、乗務前に社内で行われたアルコールの呼気検査では検出されなかったが、航空機へ送迎するバスの運転手がアルコール臭を感じ、警察がアルコールの血中濃度を調べたところ、英国の法令に定められた規定値の9.5倍となるアルコールが検出された。
◇ANA、子会社パイロット飲酒で5便遅延
ANAホールディングス(ANAHD)傘下の全日本空輸(ANA/NH)は10月31日、同じく傘下で地方路線を担うANAウイングス(AKX/EH)の40代男性機長が飲酒により体調不良となり、25日に乗務予定だった5便を遅延させたと発表した。
(Aviation Wire)
JALは長距離便のため3人体制をとっていたが、急遽2人だけで運行したという。
JALの運航規程では15時間以内なら2人でも可能としているらしい。
ロンドン発羽田行きJAL44便だと、直行便でも約12時間。
予定時刻を約1時間遅れて出発したらしいから、フライト時間以外で約2時間しかない。
専務が「休憩時間が短くなるので、規定に則っていたから問題ないとは言い切れない」と言っているが、
2人で運行したこと自体も問題ではないか。
----また、副操縦士が乗務できなくなったことで、本来はパイロット3人が乗務するJL44便は、機長2人で操縦することになった。JALの運航規定では、オフィスへ出社して乗務終了までが15時間以内であれば、パイロット2人で乗務可能であることから、28日出発のJL44便を運航したという。
進専務は「休憩時間が短くなるので、規定に則っていたから問題ないとは言い切れない」と述べ、3人編成で乗務する便で欠員が生じた際の対応について、再考する考えを示した。
(Aviation Wire)
国土交通省の対応
飲酒に係る航空法等の遵守徹底文書(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001259690.pdf
以下参考
飲酒に関する航空法等の遵守の徹底について
平成30年11月1日
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000130.html
今般、定期航空運送事業者の運航乗務員が乗務予定の前日に過度な飲酒に起因して運航便を遅延させる事案が連続して発生しました。(平成30年10月31日に公表されたANAウイングス株式会社の運航乗務員の飲酒事案及び同年11月1日に公表された日本航空株式会社の運航乗務員の飲酒による規定違反事案)
また、同年5月には定期航空運送事業者の客室乗務員が業務中に飲酒を行った事案も発生しました。(平成30年6月6日に公表された日本航空株式会社の客室乗務員の飲酒による規定違反事案)
運航乗務員をはじめとした航空機の運航の安全に携わる者が、飲酒の影響を受けて各業務を行った場合には、航空機の運航の安全性に大きな影響を及ぼしかねないため、航空法等において、航空機乗組員、客室乗務員、運航管理者及び整備従事者は、酒精飲料等の影響により正常な業務ができないおそれがあると認められた場合は、業務に従事してはならないとされております。
本日、全航空会社の航空機の運航の安全に携わる者に対して、同様事案の再発防止に万全を期すため、改めて飲酒に関する航空法等の遵守徹底を求めるとともに、講じた措置の報告を求める文書を発出しました。
国土交通省としては、今後、諸外国等の飲酒に関する基準等を踏まえて飲酒に関する基準の強化を図るとともに、全航空会社の飲酒に関する航空法等の遵守状況について安全監査等を通じて厳格に指導監督を行って参ります。
添付資料
プレスリリース資料(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001259628.pdf
飲酒に係る航空法等の遵守徹底文書(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001259690.pdf
お問い合わせ先
国土交通省航空局安全部航空事業安全室 佐藤、原
TEL:(03)5253-8111 (内線50147、50163)
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FlyTeam ニュース 2018/11/01 20:55
航空局、定期航空運送事業者に飲酒関連の航空法に基づく徹底対応を指示
https://flyteam.jp/news/article/101928
毎日新聞2018年11月1日 23時05分
日航:副操縦士が英国で拘束 血中濃度基準の9倍の飲酒
https://mainichi.jp/articles/20181102/k00/00m/040/072000c
東京新聞 2018年11月2日 朝刊
日航副操縦士、英で逮捕 搭乗前、基準10倍のアルコール
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018110202000143.html
読売新聞 2018年11月02日 08時29分
JAL副操縦士飲酒、英で逮捕…基準値10倍超
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181101-OYT1T50122.html
日本経済新聞 2018/11/1 23:05
各社に対策報告求める 日航飲酒問題で国交省
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3726458001112018CC1000/
Aviation Wire 2018年11月1日 21:05 JST
JAL副操縦士、英国で拘束 乗務前アルコール検査基準を大幅超過
https://www.aviationwire.jp/archives/159158
By Tadayuki YOSHIKAWA
Aviation Wire 2018年10月31日 14:35
ANA、子会社パイロット飲酒で5便遅延
https://www.aviationwire.jp/archives/159051
By Tadayuki YOSHIKAWA
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済