2023-01-19(Thu)
リニア 総理「新幹線停車頻度増加」発言 川勝知事は「逆提案」
◇岸田文雄総理大臣「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
◇川勝知事「リニアが1時間何本になるか分からないと、ひかりとこだまの回数も分からない」
静岡朝日テレビ 2023-01-14
【リニア】静岡・川勝知事「岸田総理に書簡したためる」 総理の「開通後のひかりとこだまの増便調査」発言に「逆提案」へ
----静岡県 川勝平太知事
11日、川勝知事は会見で新たな考えを表明しました。
静岡県 川勝平太知事(11日):「2027年から向こう10年間は東京-名古屋間だけでリニアを営業したいというのが、金子社長が一貫して執拗に言い続けていることであります。したがって、仮に2027年に開業したとして、そのときにどのぐらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかを、まずシミュレーションする必要がある。大阪まで2037年を目指している開業で、その時にのぞみがリニアにどれぐらい移るかと。この2つは別にしてシミュレーションする必要がある」
リニア開業による静岡県へのメリットを打ち出そうとする岸田総理の方針に、“逆提案”する考えを明らかにしたのです。
静岡県 川勝平太知事(11日):「今後、岸田総理に対して、こうした内容を質問するために書簡をしたためる。そして、国が責任を持っていただけるように要請したいと思っている」
Yahooニュース 2023/1/13(金) 17:45配信 レスポンス
川勝静岡県知事、新幹線からリニアへの乗客移転に慎重姿勢…名古屋、大阪開業を分けてシミュレーションを
----川勝平太静岡県知事は1月11日に開かれた定例会見で、リニア中央新幹線(リニア)開業後を視野に、国が東海道新幹線の静岡県内停車頻度向上を調査検討することについて記者の質問に答えた。
これは岸田文雄内閣総理大臣が1月4日に伊勢神宮で開かれた年頭会見で明らかにしたもので、リニア開業後に東海道新幹線からの乗客移転によりダイヤに余裕が生まれることを想定して実施。夏を目途に一定の取りまとめを行なうとしており、川勝知事と静岡市の田辺信宏市長は歓迎する意向を示している。
一方で川勝知事は、リニアは大阪までの全線開業があってこそ初めて効果を発揮するとした上で、調査検討では名古屋開業時と大阪開業時に分けてシミュレーションするべきだと主張。そのことを書簡で岸田首相に伝えたいと述べている。
静岡朝日テレビ 2023-01-12
【リニア】岸田総理の「新幹線停車頻度増加」発言に川勝知事は「逆提案」 静岡市長からは川勝知事をけん制する発言も…試算の賛否を問われた川勝知事は?
川勝知事:
「6時台・7時台とひかりとこだまが2本ずつなんですね。基本的にのぞみ主導の交通機関であることがよくわかると思います」
川勝知事は岸田総理に「逆提案」
モニターを使って、記者に対して説明する川勝知事。
川勝知事:
「全線開業した後、のぞみ中心のダイヤからひかり・こだま中心のダイヤになるだろうと。全線開通と言っております。2027年から向こう10年間は東京-名古屋間だけでリニアを営業したいというのが、金子社長が一貫して執拗に言い続けておっしゃることであります。したがって仮に2027年に開業したとして、そのときにどのぐらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかをまずシミュレーションする必要がある。大阪まで2037年を目指さしている開業で、その時にのぞみがリニアにどれぐらいうつるかと。この2つは別にしてシュミレーションする必要がある」
リニア開業による静岡県へのメリットを打ち出そうとする岸田総理の方針に、“逆提案”する考えを明らかにしました。
静岡朝日テレビ 2023-01-06
岸田総理の新幹線停車頻度増加発言に静岡県の川勝知事が猛反発「机上の空論」と切り捨てる
----静岡県内の駅に停車する新幹線の本数がどのぐらい増加するか、岸田総理が取りまとめる方針を示したことに対し、川勝知事が「机上の空論」と苦言を呈しました。
岸田文雄総理大臣 三重・伊勢市 4日:
「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
4日開かれた岸田総理の年頭会見。
JR東海が目標としてきた2027年の品川-名古屋間の開業が絶望的になっているリニア中央新幹線をめぐり、開業後に静岡県内の駅に停車する東海道新幹線の便数をどのぐらい増加できるか、今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしました。
今回政府が旗振り役を担って“試算”を示すことで、リニアの停車駅がなく、開業による効果をイメージしにくい静岡県民に対し、メリットをアピールする狙いがあるとみられます。
これに対する反応が、冒頭の川勝知事の言葉です。
読売新聞オンライン 2022/12/27 18:21
リニア開業で東海道新幹線の需要どうなる…国交相が調査表明、静岡県に示す「非常に大きな要素」
----斉藤国土交通相は27日の閣議後記者会見で、リニア中央新幹線の開業によって並行する東海道新幹線の需要にどのような影響が出るのか、年明けから調査する方針を明らかにした。工事に伴う水資源減少などを懸念して着工を認めていない静岡県に対し、具体的な変化を示す。
以下参考
静岡朝日テレビ 2023-01-14
【リニア】静岡・川勝知事「岸田総理に書簡したためる」 総理の「開通後のひかりとこだまの増便調査」発言に「逆提案」へ /今週の静岡
https://look.satv.co.jp/_ct/17599671
https://youtu.be/vo5hg6lt_FU
静岡市 田辺信宏市長(10日):「これは歓迎したいと思っています。やはり実質的に私たちにとって新幹線ひかりの停車が増えるということは、大変メリットがあります。ですので、岸田総理がそういう指示を出してくれたということは、私たちにとっては大変ありがたいことだと思っています」
岸田総理「リニア開業後の静岡県内の停車頻度の増加について、今年夏をめどに取りまとめたい」
岸田文雄総理大臣
静岡市の田辺市長が今週火曜の定例会見で言及したのが、4日に岸田総理が発言した「リニア開業後の東海道新幹線の増便」について。その岸田総理の発言というのが…
岸田文雄総理大臣(4日):「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。その中で静岡工区に関しては水資源と環境保全について、地元自治体との調整あるいは国交省の有識者会議での議論をさらに進める。また、リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
静岡県が県内でのトンネル工事着工を認めていないことで、2027年の品川-名古屋間の開業が絶望的になっているリニア新幹線。岸田総理は、開業後に静岡県内の駅に停車する東海道新幹線の本数をどのぐらい増やせるのか、今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしました。
この方針に、静岡市の田辺市長が歓迎の意思を示す一方で、怒りをあらわにしたのが川勝知事です。
静岡県 川勝平太知事(5日):「今頃それを言って静岡県民を喜ばせようというレベルの低さ。これはどなたでしょうか。(国交省の)鉄道局長なのか、鉄道局長を務めた担当審議官なのか、この担当がいかにレベルの低い議論を、大臣や、ましてや総理にまで、私は慨嘆しています。反省しなさい。あなた方はこれを事業主体として任命した方でしょう」
川勝知事「リニアが1時間何本になるか分からないと、ひかりとこだまの回数も分からない」
静岡県 川勝平太知事
そして、政府の方針について、「机上の空論」と切り捨てました。
静岡県 川勝平太知事(5日):「全部開通したらダイヤが変わりますからね。そして、ひかりとこだまが多くなるというのは、言われていなくても常識です。リニアのサービスが1時間何本になるのかというようなことが分からないと、ひかりとこだまの本数がどれくらいになるのか分からない」
関係者によると、リニア開業後の東海道新幹線のダイヤについては不確定要素が多く、仮定をもとにしないと出すことができないといいます。こうした背景もあって、JR東海はこれまで一貫して、静岡県内での“増便”の“試算”を明らかにしていません。
次ページは:静岡市長は国の方針を歓迎「神奈川や愛知・岐阜からも期待される」
静岡市長は国の方針を歓迎「神奈川や愛知・岐阜からも期待される」
静岡市 田辺信宏市長
今回の国の方針を「歓迎したい」とした静岡市の田辺市長からは、知事にけん制が。
静岡市 田辺信宏市長(10日):「本当にもう早く、早くやらなければいけない。やっぱりこれは静岡県のみならず、国策でありますし、神奈川県や愛知県や岐阜県からも期待されることです。一つの合意点を見いだすことをしていくのは、本当に喫緊の課題だろうと私は思っています。そろそろ議論は出尽くしたんだろうと思っています。環境の問題と経済の問題をどう両立していくか。どう合意形成していくかというのが、政治の一番大事な役割です。その期待が流域の首長にもあります」
川勝知事「岸田総理に書簡をしたためる」
静岡県 川勝平太知事
11日、川勝知事は会見で新たな考えを表明しました。
静岡県 川勝平太知事(11日):「2027年から向こう10年間は東京-名古屋間だけでリニアを営業したいというのが、金子社長が一貫して執拗に言い続けていることであります。したがって、仮に2027年に開業したとして、そのときにどのぐらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかを、まずシミュレーションする必要がある。大阪まで2037年を目指している開業で、その時にのぞみがリニアにどれぐらい移るかと。この2つは別にしてシミュレーションする必要がある」
リニア開業による静岡県へのメリットを打ち出そうとする岸田総理の方針に、“逆提案”する考えを明らかにしたのです。
静岡県 川勝平太知事(11日):「今後、岸田総理に対して、こうした内容を質問するために書簡をしたためる。そして、国が責任を持っていただけるように要請したいと思っている」
そして、知事の姿勢に対して「議論は出尽くした」とした田辺市長に対しては―
静岡県 川勝平太知事(11日):「…まあ、特段コメントはありません」
その上で、新幹線の停車回数を試算する考えについて、改めて賛否を問われると…。
静岡県 川勝平太知事(11日):
Q.知事は調査をすること自体については今、どのように考えていらっしゃるのか
A.「岸田さんが自ら、しかも伊勢神宮の、いわば神様の前でしっかりコミットしたいとおっしゃったわけですね。誠にありがたいことで、なかなかに予想が厳しいようなものを出すとおっしゃっているわけですから、(国交省の)審議官と鉄道局長は責任を持って斉藤国交大臣並びに岸田総理に恥をかかせぬように支えてくださいと、あえて強く申し上げておく。それができない場合にはそれなりの責任を取りなさいということも併せて申し上げたい」
Yahooニュース 2023/1/13(金) 17:45配信 レスポンス
川勝静岡県知事、新幹線からリニアへの乗客移転に慎重姿勢…名古屋、大阪開業を分けてシミュレーションを
https://news.yahoo.co.jp/articles/750738721a63514d2917bff3e471cb4a031406fb
東海道新幹線品川駅のホーム。リニアのホームは名古屋駅と同様、大深度地下に設けられるため、川勝知事は乗換え利便を考慮して名古屋開業時の新幹線からリニアへの乗客移転に慎重な考えを示している。
川勝平太静岡県知事は1月11日に開かれた定例会見で、リニア中央新幹線(リニア)開業後を視野に、国が東海道新幹線の静岡県内停車頻度向上を調査検討することについて記者の質問に答えた。
これは岸田文雄内閣総理大臣が1月4日に伊勢神宮で開かれた年頭会見で明らかにしたもので、リニア開業後に東海道新幹線からの乗客移転によりダイヤに余裕が生まれることを想定して実施。夏を目途に一定の取りまとめを行なうとしており、川勝知事と静岡市の田辺信宏市長は歓迎する意向を示している。
一方で川勝知事は、リニアは大阪までの全線開業があってこそ初めて効果を発揮するとした上で、調査検討では名古屋開業時と大阪開業時に分けてシミュレーションするべきだと主張。そのことを書簡で岸田首相に伝えたいと述べている。
ちなみに、名古屋開業時にリニア経由で東京~大阪間を移動する場合、東京~品川間はJR在来線または新幹線、品川~名古屋間はリニア、名古屋~新大阪間は新幹線となるが、個別の到達時間を単純に足すと1時間40分前後になると推定される。これに品川と名古屋での乗換え時間や列車の待ち時間を含めると2時間前後が見込まれるだろう。
現状、『のぞみ』が東京~新大阪間を2時間30分前後で結んでいることや、消費電力が大きいリニアでは乗車費用が新幹線より割高になるという想定を考慮すると、費用対効果や利便性の点から、乗換えがない新幹線を利用する人も相当数いるのではないのかというのが、川勝知事の考えだ。
また、会見では国が示したシミュレーションを、基本的に国の拘束を受けない民間企業のJR東海が実現する担保はどこにあるのかという質問も出たが、これについて川勝知事は「まさにポイントだ」と述べ、シミュレーションの実務を行なうと目される国土交通省に対して、しっかりした結果を岸田首相に提出するべきだとしている。
レスポンス 佐藤正樹(キハユニ工房)
静岡朝日テレビ 2023-01-12
【リニア】岸田総理の「新幹線停車頻度増加」発言に川勝知事は「逆提案」 静岡市長からは川勝知事をけん制する発言も…試算の賛否を問われた川勝知事は?
https://look.satv.co.jp/_ct/17599037
川勝知事:
「6時台・7時台とひかりとこだまが2本ずつなんですね。基本的にのぞみ主導の交通機関であることがよくわかると思います」
川勝知事は岸田総理に「逆提案」
モニターを使って、記者に対して説明する川勝知事。
川勝知事:
「全線開業した後、のぞみ中心のダイヤからひかり・こだま中心のダイヤになるだろうと。全線開通と言っております。2027年から向こう10年間は東京-名古屋間だけでリニアを営業したいというのが、金子社長が一貫して執拗に言い続けておっしゃることであります。したがって仮に2027年に開業したとして、そのときにどのぐらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかをまずシミュレーションする必要がある。大阪まで2037年を目指さしている開業で、その時にのぞみがリニアにどれぐらいうつるかと。この2つは別にしてシュミレーションする必要がある」
リニア開業による静岡県へのメリットを打ち出そうとする岸田総理の方針に、“逆提案”する考えを明らかにしました。
川勝知事:
「今後岸田総理に対して、こうした内容を質問するために書簡をしたためる。そして、国が責任を持っていただけるように要請したいと思っている」
「今年夏をめどに一定の取りまとめを」
岸田文雄総理大臣:
「リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
静岡県が県内でのトンネル工事着工を認めていないことで、2027年の品川-名古屋間の開業が絶望的になっているリニア新幹線。
リニアが開業すれば静岡県内の駅に停車する新幹線の本数が増えると見込まれていて、岸田総理は今年の夏までにどれだけ増えるのか、取りまとめたい方針です。
静岡市長は試算を「歓迎」した上で川勝知事をけん制
静岡市 田辺信宏市長:
「これは歓迎したいなと思っています。やはり実質的に私たちにとって新幹線ひかりの停車が増えることは大変メリットがあります。大変ありがたいことだと思っています」
JR東海がこれまで明らかにしていない増便に関する“試算”について、「歓迎したい」とした静岡市の田辺信宏市長。
その上で今回の方針に対して否定的な見解を示していた川勝知事をけん制しました。
静岡市 田辺信宏市長:
「本当にもう早く、早くやらなければいけない。やっぱりこれは静岡県のみならず、国策でありますし、神奈川県や愛知県や岐阜県からも期待されることです。一つの合意点を見出すことをしていくのは本当に喫緊の課題だろうと私は思っています。そろそろ議論は出尽くしたんだろうと思っています。環境の問題と経済の問題をどう両立していくか。どう合意形成していくかというのが政治の一番大事な役割です。その期待が流域の首長にもあります」
一方、川勝知事は
田辺市長の発言に対して、川勝知事は―
Q.『議論は出尽くした』という知事をけん制するような発言もされているが田辺市長のリニアに関する発言に対しては?
川勝知事:
「…まあ、特段コメントはありません」
その上で、新幹線の停車回数を試算する考えについて、改めて賛否を問われると―
Q.知事は調査をすること自体については今どのように考えていらっしゃるのか?
川勝知事:
「岸田さんが自ら、しかも伊勢神宮の、いわば神様の前でしっかりコミットしたいとおっしゃったわけですね。誠にありがたいことで。なかなかに予想が厳しいようなものを出すとおっしゃっているわけですから、(国交省の)審議官と鉄道局長は責任を持って斉藤国交大臣並びに岸田総理に恥をかかせぬように支えてくださいと、あえて強く申し上げておく。それができない場合にはそれなりの責任を取りなさいということも併せて申し上げたい」
新幹線駅のある掛川市長は
また、大井川流域で、新幹線駅のある掛川市の久保田崇市長は―
掛川市 久保田崇市長:
「掛川駅にひかりが停車するのはなかなかそれでも難しいのかなと思うものの、こだまの本数が増加すれば、もっと新幹線を日常使いできるようになるので、それは当然歓迎すべきことであるし、なされなければならないことだと思っている」
その上で、重要なのは水問題との両立だと強調しました。
掛川市 久保田崇市長:
「水資源の安全性の問題は別物なので、それとこれを取引するわけではありませんので、水問題についてはしっかりとやっていただく。それこそ現在は工事期間中の水の戻し方が争点になっていて、田代ダム等を活用した案もその一つであると思っていますので、水資源についてこういうやり方で問題ないよと確認ができればリニアに反対する立場ではないので、そういう意味で議論の進展に大いに期待するところです」
2023-01-12
静岡放送(SBS) 2023年1月11日20:16
「少なくとも東京~名古屋開業時と全線開業の2パターンを」川勝静岡県知事が岸田総理を“けん制” リニア開業後の新幹線停車増シミュレーションめぐり
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/270895?display=1
リニア開業後に東海道新幹線の静岡県内停車が増えるかについて、岸田文雄総理がまとめると述べたことに対し、静岡県の川勝平太知事がけん制です。全線開業時だけでなく名古屋までの開業時のシミュレーションもすべきと注文しました。
<岸田文雄総理>
「リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
岸田総理は、2023年の年頭会見でリニア新幹線の開業後に静岡県内に停車する東海道新幹線の本数がどのくらい増えるかについて、夏までにまとめると明らかにしました。静岡県が県内の着工を認めていない中、開業のメリットを示すことで県民の理解を得たい考えです。岸田総理の方針に対し、川勝知事は…。
<静岡県 川勝平太知事>
「JR東海さんのホームページには『全線開業した後に、のぞみ中心から、ひかり・こだま中心のダイヤになるだろう』といっている。全線開通といっている。少なくとも、東京~名古屋間において、どのくらい『のぞみ機能』が『リニア機能』に移っていくのかをシミュレーションをする必要がある」
リニア新幹線は、2027年に名古屋までの開業、2037年に大阪までの全線開業が目標になっていますが、川勝知事は1月11日の定例会見の中で、シミュレーションは「2027年と2037年の2パターンで行うべき」と述べました。国が2037年の全線開業時のシミュレーションだけを県民に示すことがないようけん制した格好です。
静岡放送(SBS)
静岡朝日テレビ 2023-01-11
静岡・川勝知事「いい宿題を自らに課されたなと」岸田総理の新幹線増便発言に対し質問と要請を行う方針 「どういう前提条件のもとでシミュレーションするかは決して容易ではない」との発言も
https://look.satv.co.jp/_ct/17599013
リニア中央新幹線の静岡工区を巡り、岸田総理がリニア開業後の東海道新幹線の増便に言及したことを受け、川勝知事は質問と要請を行う方針を示しました。
川勝知事:
「8月までに(取りまとめる)というのはいい宿題を自らに課されたなと。2027年に開業したとしてその時にどのくらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかをまずシミュレーションする必要がある」
11日の会見で岸田総理の発言に対し、このように述べた川勝知事。
2037年の開業を目指す大阪についてもシミュレーションを行う必要性を強調しました。
静岡工区を巡っては、岸田総理が4日の会見でリニア開業後の東海道新幹線増便に言及。
停車頻度の増加について今年夏をめどに一定の取りまとめをする方針を明らかにしました。
川勝知事:
「2037年以降の社会情勢も当然変わってきている。それをどういう前提条件のもとでシミュレーションするかは決して容易ではない」
今後は岸田総理に対して、質問と要請を行う方針を示しました。
また、県は新型コロナの影響で欠航が続いていた富士山静岡空港の国際線定期便について3年ぶりに静岡ーソウル線の運航を再開すると発表しました。
運航を再開するのは、韓国のチェジュ航空の静岡ーソウル線で3月26日から静岡空港と仁川空港を週3往復します。
航空券は11日から発売されているということです。
川勝知事:
「ようやく待ちに待ったチェジュ航空。週3日ではあるが、国際線再開ということで大変な朗報で喜んでいる。経済的な効果が非常に大きい」
2023-01-11
静岡朝日テレビ 2023-01-11
【リニア】「今年は全線開業に向け、大きな一歩を」岸田総理の発言について静岡市長「歓迎したい」一方、川勝知事は怒りをあらわに…「批判をしているだけではもういけない段階」との指摘も
https://look.satv.co.jp/_ct/17598761
田辺信宏市長:
「これは歓迎したいなと思っています。やはり実質的に私たちにとって新幹線、ひかりの停車が増えるということは大変メリットがあります。ですので、岸田総理がそういう指示を出してくれたということは、私たちにとっては大変ありがたいことだと言うふうに思っています」
岸田総理「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい」
静岡市の田辺市長が10日の定例会見で言及したのが、今月4日に岸田総理が年頭会見で発言した「リニア開業後の東海道新幹線の増便」について。
その岸田総理の発言というのが・・・
岸田文雄総理大臣(4日):
「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。その中で静岡工区に関しては水資源と環境保全について、地元自治体との調整あるいは国交省の有識者会議での議論をさらに進める。また、リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
JR東海が目標としてきた2027年の品川-名古屋間の開業が難しい状態になっているリニア中央新幹線。
開業後に静岡県内の駅に停車する東海道新幹線の便数をどのぐらい増やせるのか今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしました。
川勝知事「どんな一歩ですか」
静岡市の田辺市長が国の方針に歓迎の意思を示す一方で怒りをあらわにしたのが川勝知事です。
Q.(リニア新幹線について)岸田総理が『今年は全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい』と述べました。また、静岡県内の駅で東海道新幹線の停車頻度をどの程度増加できるかについて『今年夏をめどに一定の取りまとめを行いたい」と意欲を示しましたが知事の受け止めは?
川勝知事(5日):
「もうそれは計算されているでしょ、JR東海が。リニアが開通すれば、のぞみ機能がリニアに移りますからね。どんな一歩ですか。全部開通したらダイヤが変わりますからね。そして、ひかりとこだまが多くなるというのは言われていなくても常識です。リニアのサービスが1時間何本になるのかというようなことが分からないと、ひかりとこだまの回数がどれくらいになるのか分からない」
関係者によると、リニア開業後の東海道新幹線のダイヤについては不確定要素が多く、仮定をもとにしないと出すことができないといいます。
こうした背景もあって、JR東海はこれまで一貫して、静岡県内での“増便”の“試算”を明らかにしていません。
川勝知事(5日):
「リニアが全部開通しないと分からない。ほとんど机上の空論。真っ向から違うことを言っている、ご自身が。リニアの第一歩は、リニアから引く第一歩かもしれないと思うぐらい一貫していない」
静岡市長「批判をしているだけではもういけない段階に」
国の方針と真っ向から対立する姿勢を見せた川勝知事。
これに田辺市長は・・・
田辺信宏市長:
「知事もリニア推進を条件に同盟会に加入をされたのでやはりリニア推進という立場から、このひかりの停車が増えるという事は実質的な静岡市民にとってのメリットになるという風に思いますし、知事はリニア推進、反対ではないです。大推進だとおっしゃっているわけですから、それに向けて、知事の立場として取りまとめに努力をする。批判をしているだけではもういけない段階になっているんじゃないかなと。そんなふうに私は理解しています」
Q知事が言うには、要するにまだその時期尚早じゃないかと・・・
「時期尚早じゃないですよ。もう本当に、もう早く早くやらなければいけない。やっぱりこれは静岡県のみならず国策でありますし、神奈川県や愛知県や岐阜県からも期待をされることであります。時期尚早だという認識が私は思っていません」
キーパーソンは川勝知事との指摘も
一方、県内では10日こんな動きも・・・
市民団体:
「JR東海に対してこれまで通り実現可能な全量戻し方策についての科学的・工学的説明を求め続けてください」
10日午前、リニア問題に関する市民団体有志が県庁を訪れ、静岡工区についての要望書を川勝知事宛てに提出しました。
要望書にはJR東海に対する県の姿勢の他、大井川流域の市町との連携強化を求める内容が盛り込まれました。
リニア問題をめぐる川勝知事のへの“要望”は、きょうの田辺市長の会見でも…
田辺信宏市長:
「やはり今県知事がキーパーソンだと思います。やはり環境の問題と経済の問題をどう両立して行くか、どう合意を形成していくかっていうのが、政治の一番大事な役割ですね。その期待が流域の首長にもあります。ですので、知事も合意形成の作業をしてほしい。知事の任期中に何とかそれをしていただきたいということ。私は期待しています。
2023-01-11
静岡朝日テレビ 2023-01-06
岸田総理の新幹線停車頻度増加発言に静岡県の川勝知事が猛反発「机上の空論」と切り捨てる
https://look.satv.co.jp/_ct/17597874
https://youtu.be/ORDS-Sk-mAE
リニア新幹線開業後、
静岡県内の駅に停車する新幹線の本数がどのぐらい増加するか、岸田総理が取りまとめる方針を示したことに対し、川勝知事が「机上の空論」と苦言を呈しました。
岸田総理の新幹線停車頻度増加発言に静岡県の川勝知事が猛反発「机上の空論」と切り捨てる
岸田文雄総理大臣 三重・伊勢市 4日:
「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
4日開かれた岸田総理の年頭会見。
JR東海が目標としてきた2027年の品川-名古屋間の開業が絶望的になっているリニア中央新幹線をめぐり、開業後に静岡県内の駅に停車する東海道新幹線の便数をどのぐらい増加できるか、今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしました。
今回政府が旗振り役を担って“試算”を示すことで、リニアの停車駅がなく、開業による効果をイメージしにくい静岡県民に対し、メリットをアピールする狙いがあるとみられます。
これに対する反応が、冒頭の川勝知事の言葉です。
川勝知事:
「どんな一歩ですか。全部開通したらダイヤが変わりますからね。リニアのサービスが1時間何本になるのかというようなことが分からないと、ひかりとこだまの回数がどれくらいになるのか分からない。リニアが全部開通しないと分からない。ほとんど机上の空論です」
政府の方針について、「机上の空論」と切り捨てました。
川勝知事:
「今頃それを言って静岡県民を喜ばせようというレベルの低さ。これはどなたでしょうか。(国交省の)鉄道局長なのか、鉄道局長を務めた担当審議官なのか、この担当がいかにレベルの低い議論を、大臣や、ましてや総理まで、私は慨嘆しています。反省しなさい。あなた方はこれを事業主体として任命した方でしょう」
最後は総理の発言を引き合いに、こう締めくくりました。
川勝知事:
「国を百単位ぐらいのレベルでつくっていこうという、それがデジタル田園都市構想。真っ向から違うことを言っている、ご自身が。リニアの第一歩は、リニアから引く第一歩かもしれないと思うぐらい一貫していない。誰が悪いのかというと私はアドバイザーが悪い。国交省の役人が悪いと思いますね」
島田市の染谷絹代市長は
一方、リニア開業後の新幹線の停車便数の試算を出す方針について、
大井川流域にある島田市の染谷絹代市長は―
島田市 染谷絹代市長:
「国が本格的に国策としてリニア推進を表明しているんだと。岸田総理が言ったことはある意味非常に静岡県に配慮しているとも思った。開通後にひかりの停車頻度が上がるというのを示していただけるのは前向きな議論だと思うが、すべての前提は流域に大井川の水資源、水の恩恵で流域の暮らしが保たれるのが条件」
島田市 染谷絹代市長:
「これから国がどう関与してくるかも含めて不確実性を小さくするための議論が本来はなされるべき。そうしたことも合わせて、今年1年リニア工事の議論が建設的に進むといいなというのが私の意見」
静岡県民の意見は
今回示された方針について、県民にも聞きました。
リニア新幹線建設 「賛成」派:
「ひかり少なくないですか?1時間に1本ぐらいしかないので、今から大阪にひかりで行くが、こだまが遅いので、ひかりが増えるならうれしい。(ひかりが1時間に)1本は少ない。2~3本あればうれしい」
リニア新幹線建設 「どちらでもない」派:
「とても増えてほしいと思うが、今は仕事もリモートなので、東京に行くとか名古屋に行くこともかなり減ってしまったので、今は特に関心がとても低い」
リニア新幹線建設 「反対」派:
「率直に言うと、今の時点では(リニア新幹線建設に)反対かな。
今ある新幹線でその時間に合わせて動けばいいし。本当に必要なのかなと。僕ら地元の人がリニアに乗る機会もないと思う」
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日刊建設工業新聞 2022年12月28日 行政・団体 [2面]
国交省/リニア開通で静岡県への影響調査へ、是非巡る議論の参考に
https://www.decn.co.jp/?p=149085
国土交通省はJR東海が整備しているリニア中央新幹線を巡り、開通が静岡県内にもたらす影響を調査する。大都市間の移動需要の一部をリニアが担うようになれば東海道新幹線の輸送力に余裕が生まれ、沿線住民の利便性向上や地域活性化に役立てられる可能性がある。年明けにも調査に着手し、関係者へのヒアリングなどを踏まえて将来の旅客動態などを予測。結果を沿線の地方自治体や住民に共有し、リニアの是非を巡る議論の参考にしてもらう。
斉藤鉄夫国交相が27日の閣議後会見で表明した。斉藤国交相は「リニア開業後の東海道新幹線がどんな形になるかを静岡県民の皆さんが認識し、議論していただくことは非常に大きな要素になる」と述べ、調査を「しっかりと真摯(しんし)に行っていきたい」と語った。
東海道新幹線の列車には速達性を重視し大都市のターミナル駅にだけ停車する「のぞみ」と一部の駅に停車する「ひかり」、全ての駅に停車する「こだま」の3種類がある。静岡県内を見ると、のぞみは原則全て通過。ひかりの停車駅は浜松駅など一部の駅にとどまる。ひかりやこだまはのぞみに比べて本数が少なく、のぞみの通過待ちによる時間ロスも発生するため利便性に課題がある。
国交省によると、リニアの開業後は東京・名古屋や東京・大阪といった遠隔地間の移動需要がリニアに移り、のぞみの減便が可能になる見通しだ。ひかりやこだまを増便すれば沿線住民の利便性が高まる。沿線地域と首都圏や関西圏との結び付きも強まり、新たな経済波及効果が生まれる可能性もある。今後は複数のシナリオを用意し、効果を多角的に分析する。リニア建設への理解醸成につなげていく。
読売新聞オンライン 2022/12/27 18:21
リニア開業で東海道新幹線の需要どうなる…国交相が調査表明、静岡県に示す「非常に大きな要素」
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221227-OYT1T50160/
斉藤国土交通相は27日の閣議後記者会見で、リニア中央新幹線の開業によって並行する東海道新幹線の需要にどのような影響が出るのか、年明けから調査する方針を明らかにした。工事に伴う水資源減少などを懸念して着工を認めていない静岡県に対し、具体的な変化を示す。
斉藤鉄夫国土交通相
リニアは東京(品川)―大阪間を67分で結び、所要時間は大きく短縮される。開業によって、新幹線からリニアに需要が移り、東海道新幹線の輸送力に余裕ができることが想定される。静岡県の駅に停車する「ひかり」や「こだま」が増便されれば、県内の利用者は便利になる。
国交省は、JR東海や沿線自治体にデータの提供を求め、聞き取り調査を行う。斉藤氏は、「開業後の東海道新幹線がどのような形になるか、静岡県民にご理解いただくことが、非常に大きな要素になる」と述べた。
朝日新聞デジタル 2022年12月27日 15時32分
リニアが開業すれば新幹線の静岡「通過」はなくなる? 国交省調査へ
https://digital.asahi.com/articles/ASQDW52S0QDWULFA00J.html
リニア中央新幹線計画について、斉藤鉄夫国土交通相は27日、開業後に静岡県内駅で東海道新幹線の停車本数がどの程度増えるかをシミュレーションすると発表した。新幹線の停車が増えたり、速く移動できたりすることを示し、静岡工区の着工に反対する県側の理解を促す狙いがある。年明けから始める。
リニアが開業すれば、東海道新幹線の需要の一部がリニアに移り、新幹線の運行に余裕が出るとみられる。「のぞみ」は静岡県内の駅をすべて通過しているが、ダイヤに余裕が出れば、県内駅に停車したり、県内駅から他の新幹線駅への移動時間が短くなったりする可能性があるとして調べる。
リニアの静岡工区の着工については、南アルプスを貫くトンネルを掘削することで、県内を流れる大井川の流量が減ったり、南アルプスの生態系に影響したりすることが懸念されるとして、県は認めていない。
今年9月には、川勝平太知事とJR東海の金子慎社長が会談したが、議論は並行線のままだ。東京―名古屋間の2027年開業は厳しくなっている。(松本真弥)
産経新聞 2022/12/27 12:58
東海道新幹線への波及効果調査へ リニア開業後予測 国交省
https://www.sankei.com/article/20221227-DFEGYXATDVNMLPBJOFNWRLOKL4/
東海道新幹線の「N700S」型車両
斉藤鉄夫国土交通相は27日の閣議後記者会見で、環境への影響を懸念する静岡県が県内工区の着工を認めていないリニア中央新幹線をめぐり、開業後に並行する東海道新幹線に及ぼす可能性がある効果について、年明けから調査を始めると発表した。静岡県内駅の停車頻度が増え、沿線住民の利便性向上につながることなどが想定され、反対意見が根強い県内世論に理解を求める材料としたい考え。
リニア整備をめぐってはJR東海が品川-名古屋間が令和9年開業を目指していたが、予定通りの開業は困難な状況だ。
東海道新幹線のダイヤは現在、「のぞみ」だけで1時間に最大12本が走行。静岡県内駅に停車する「ひかり」と「こだま」は、のぞみの合間に走行する計5本にとどまり、途中駅ではのぞみの通過待ちを余儀なくされる。
一方、リニア開業によって一定の需要が移行することで、東海道新幹線のダイヤに余裕ができ、のぞみの本数を減らし、ひかりやこだまを増便できる可能性があるとされる。
斉藤氏によると、静岡県内駅の停車頻度の増加程度に加え、通過待ちの減少による時間短縮効果の可能性や、利便性向上による地域活性化など、さまざまなシナリオに基づくシミュレーションを実施。今後、具体的な調査や分析の手法を検討する方針だ。
斉藤氏は「(県民が)できるだけ情報を持ち、事実を知った上でご理解いただくこと、こちらも丁寧に説明することが必要だ」と述べた。
時事通信 2022年12月27日12時46分
東海道新幹線の需要調査へ リニア開業後の静岡県駅―斉藤国交相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122700428&g=eco
斉藤鉄夫国土交通相は27日の閣議後記者会見で、リニア中央新幹線が開業した後の東海道新幹線について、静岡県内駅の需要動向などの調査を年明けに始めると発表した。リニア開業で同新幹線の輸送力に余力が生じると想定されるため。関係者にヒアリングを行い、停車頻度や利用者の時間短縮効果などを分析する。
リニアは静岡県内に停車しないが、東海道新幹線の使い勝手が良くなるメリットがあるとされる。斉藤氏は会見で「静岡県民にご理解いただくことも非常に大きな要素」と説明。「静岡県、東海地方の発展に資する交通利便性の向上や地域活性化についても、関係自治体やJR東海と連携し、対応したい」と述べた。
NHK 2022年12月27日 14時38分 静岡県
リニア開業後の東海道新幹線 静岡県内の利便性調査へ 国交省
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221227/k10013935911000.html
国土交通省は、「リニア中央新幹線」が開業したあとに、東海道新幹線が静岡県内の駅にどの程度停車するのかなどを詳しく分析するため、年明けにもJR東海などと連携して調査を始めることになりました。
「リニア中央新幹線」についてJR東海は2027年の開業を目指していますが、工事の認可の権限を持つ静岡県は、南アルプスの生態系に影響があるなどとして県内での着工を認めていません。
こうした中、国土交通省はリニア中央新幹線が開業したあとに、静岡県内の駅に東海道新幹線がどの程度停車するのかや、静岡県内と東京などとの所要時間がどれくらい短縮されるかなどを詳しく分析するため、来月にもJR東海や地元自治体などと連携して調査を始めることになりました。
国土交通省は、リニア中央新幹線の開業により、東海道新幹線の利便性の向上を図ることで、工事着工を認めていない静岡県側の理解を得たい考えです。
斉藤国土交通大臣は、27日の閣議後の会見で「東海道新幹線がどのような形になるのかを静岡県民の皆さんに認識いただき、またご理解いただくのは非常に大きな要素になるのではないかと思う」と述べ、今回の調査を静岡県側の理解を得るきっかけの一つにしたいという認識を示しました。
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◇川勝知事「リニアが1時間何本になるか分からないと、ひかりとこだまの回数も分からない」
静岡朝日テレビ 2023-01-14
【リニア】静岡・川勝知事「岸田総理に書簡したためる」 総理の「開通後のひかりとこだまの増便調査」発言に「逆提案」へ
----静岡県 川勝平太知事
11日、川勝知事は会見で新たな考えを表明しました。
静岡県 川勝平太知事(11日):「2027年から向こう10年間は東京-名古屋間だけでリニアを営業したいというのが、金子社長が一貫して執拗に言い続けていることであります。したがって、仮に2027年に開業したとして、そのときにどのぐらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかを、まずシミュレーションする必要がある。大阪まで2037年を目指している開業で、その時にのぞみがリニアにどれぐらい移るかと。この2つは別にしてシミュレーションする必要がある」
リニア開業による静岡県へのメリットを打ち出そうとする岸田総理の方針に、“逆提案”する考えを明らかにしたのです。
静岡県 川勝平太知事(11日):「今後、岸田総理に対して、こうした内容を質問するために書簡をしたためる。そして、国が責任を持っていただけるように要請したいと思っている」
Yahooニュース 2023/1/13(金) 17:45配信 レスポンス
川勝静岡県知事、新幹線からリニアへの乗客移転に慎重姿勢…名古屋、大阪開業を分けてシミュレーションを
----川勝平太静岡県知事は1月11日に開かれた定例会見で、リニア中央新幹線(リニア)開業後を視野に、国が東海道新幹線の静岡県内停車頻度向上を調査検討することについて記者の質問に答えた。
これは岸田文雄内閣総理大臣が1月4日に伊勢神宮で開かれた年頭会見で明らかにしたもので、リニア開業後に東海道新幹線からの乗客移転によりダイヤに余裕が生まれることを想定して実施。夏を目途に一定の取りまとめを行なうとしており、川勝知事と静岡市の田辺信宏市長は歓迎する意向を示している。
一方で川勝知事は、リニアは大阪までの全線開業があってこそ初めて効果を発揮するとした上で、調査検討では名古屋開業時と大阪開業時に分けてシミュレーションするべきだと主張。そのことを書簡で岸田首相に伝えたいと述べている。
静岡朝日テレビ 2023-01-12
【リニア】岸田総理の「新幹線停車頻度増加」発言に川勝知事は「逆提案」 静岡市長からは川勝知事をけん制する発言も…試算の賛否を問われた川勝知事は?
川勝知事:
「6時台・7時台とひかりとこだまが2本ずつなんですね。基本的にのぞみ主導の交通機関であることがよくわかると思います」
川勝知事は岸田総理に「逆提案」
モニターを使って、記者に対して説明する川勝知事。
川勝知事:
「全線開業した後、のぞみ中心のダイヤからひかり・こだま中心のダイヤになるだろうと。全線開通と言っております。2027年から向こう10年間は東京-名古屋間だけでリニアを営業したいというのが、金子社長が一貫して執拗に言い続けておっしゃることであります。したがって仮に2027年に開業したとして、そのときにどのぐらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかをまずシミュレーションする必要がある。大阪まで2037年を目指さしている開業で、その時にのぞみがリニアにどれぐらいうつるかと。この2つは別にしてシュミレーションする必要がある」
リニア開業による静岡県へのメリットを打ち出そうとする岸田総理の方針に、“逆提案”する考えを明らかにしました。
静岡朝日テレビ 2023-01-06
岸田総理の新幹線停車頻度増加発言に静岡県の川勝知事が猛反発「机上の空論」と切り捨てる
----静岡県内の駅に停車する新幹線の本数がどのぐらい増加するか、岸田総理が取りまとめる方針を示したことに対し、川勝知事が「机上の空論」と苦言を呈しました。
岸田文雄総理大臣 三重・伊勢市 4日:
「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
4日開かれた岸田総理の年頭会見。
JR東海が目標としてきた2027年の品川-名古屋間の開業が絶望的になっているリニア中央新幹線をめぐり、開業後に静岡県内の駅に停車する東海道新幹線の便数をどのぐらい増加できるか、今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしました。
今回政府が旗振り役を担って“試算”を示すことで、リニアの停車駅がなく、開業による効果をイメージしにくい静岡県民に対し、メリットをアピールする狙いがあるとみられます。
これに対する反応が、冒頭の川勝知事の言葉です。
読売新聞オンライン 2022/12/27 18:21
リニア開業で東海道新幹線の需要どうなる…国交相が調査表明、静岡県に示す「非常に大きな要素」
----斉藤国土交通相は27日の閣議後記者会見で、リニア中央新幹線の開業によって並行する東海道新幹線の需要にどのような影響が出るのか、年明けから調査する方針を明らかにした。工事に伴う水資源減少などを懸念して着工を認めていない静岡県に対し、具体的な変化を示す。
以下参考
静岡朝日テレビ 2023-01-14
【リニア】静岡・川勝知事「岸田総理に書簡したためる」 総理の「開通後のひかりとこだまの増便調査」発言に「逆提案」へ /今週の静岡
https://look.satv.co.jp/_ct/17599671
https://youtu.be/vo5hg6lt_FU
静岡市 田辺信宏市長(10日):「これは歓迎したいと思っています。やはり実質的に私たちにとって新幹線ひかりの停車が増えるということは、大変メリットがあります。ですので、岸田総理がそういう指示を出してくれたということは、私たちにとっては大変ありがたいことだと思っています」
岸田総理「リニア開業後の静岡県内の停車頻度の増加について、今年夏をめどに取りまとめたい」
岸田文雄総理大臣
静岡市の田辺市長が今週火曜の定例会見で言及したのが、4日に岸田総理が発言した「リニア開業後の東海道新幹線の増便」について。その岸田総理の発言というのが…
岸田文雄総理大臣(4日):「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。その中で静岡工区に関しては水資源と環境保全について、地元自治体との調整あるいは国交省の有識者会議での議論をさらに進める。また、リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
静岡県が県内でのトンネル工事着工を認めていないことで、2027年の品川-名古屋間の開業が絶望的になっているリニア新幹線。岸田総理は、開業後に静岡県内の駅に停車する東海道新幹線の本数をどのぐらい増やせるのか、今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしました。
この方針に、静岡市の田辺市長が歓迎の意思を示す一方で、怒りをあらわにしたのが川勝知事です。
静岡県 川勝平太知事(5日):「今頃それを言って静岡県民を喜ばせようというレベルの低さ。これはどなたでしょうか。(国交省の)鉄道局長なのか、鉄道局長を務めた担当審議官なのか、この担当がいかにレベルの低い議論を、大臣や、ましてや総理にまで、私は慨嘆しています。反省しなさい。あなた方はこれを事業主体として任命した方でしょう」
川勝知事「リニアが1時間何本になるか分からないと、ひかりとこだまの回数も分からない」
静岡県 川勝平太知事
そして、政府の方針について、「机上の空論」と切り捨てました。
静岡県 川勝平太知事(5日):「全部開通したらダイヤが変わりますからね。そして、ひかりとこだまが多くなるというのは、言われていなくても常識です。リニアのサービスが1時間何本になるのかというようなことが分からないと、ひかりとこだまの本数がどれくらいになるのか分からない」
関係者によると、リニア開業後の東海道新幹線のダイヤについては不確定要素が多く、仮定をもとにしないと出すことができないといいます。こうした背景もあって、JR東海はこれまで一貫して、静岡県内での“増便”の“試算”を明らかにしていません。
次ページは:静岡市長は国の方針を歓迎「神奈川や愛知・岐阜からも期待される」
静岡市長は国の方針を歓迎「神奈川や愛知・岐阜からも期待される」
静岡市 田辺信宏市長
今回の国の方針を「歓迎したい」とした静岡市の田辺市長からは、知事にけん制が。
静岡市 田辺信宏市長(10日):「本当にもう早く、早くやらなければいけない。やっぱりこれは静岡県のみならず、国策でありますし、神奈川県や愛知県や岐阜県からも期待されることです。一つの合意点を見いだすことをしていくのは、本当に喫緊の課題だろうと私は思っています。そろそろ議論は出尽くしたんだろうと思っています。環境の問題と経済の問題をどう両立していくか。どう合意形成していくかというのが、政治の一番大事な役割です。その期待が流域の首長にもあります」
川勝知事「岸田総理に書簡をしたためる」
静岡県 川勝平太知事
11日、川勝知事は会見で新たな考えを表明しました。
静岡県 川勝平太知事(11日):「2027年から向こう10年間は東京-名古屋間だけでリニアを営業したいというのが、金子社長が一貫して執拗に言い続けていることであります。したがって、仮に2027年に開業したとして、そのときにどのぐらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかを、まずシミュレーションする必要がある。大阪まで2037年を目指している開業で、その時にのぞみがリニアにどれぐらい移るかと。この2つは別にしてシミュレーションする必要がある」
リニア開業による静岡県へのメリットを打ち出そうとする岸田総理の方針に、“逆提案”する考えを明らかにしたのです。
静岡県 川勝平太知事(11日):「今後、岸田総理に対して、こうした内容を質問するために書簡をしたためる。そして、国が責任を持っていただけるように要請したいと思っている」
そして、知事の姿勢に対して「議論は出尽くした」とした田辺市長に対しては―
静岡県 川勝平太知事(11日):「…まあ、特段コメントはありません」
その上で、新幹線の停車回数を試算する考えについて、改めて賛否を問われると…。
静岡県 川勝平太知事(11日):
Q.知事は調査をすること自体については今、どのように考えていらっしゃるのか
A.「岸田さんが自ら、しかも伊勢神宮の、いわば神様の前でしっかりコミットしたいとおっしゃったわけですね。誠にありがたいことで、なかなかに予想が厳しいようなものを出すとおっしゃっているわけですから、(国交省の)審議官と鉄道局長は責任を持って斉藤国交大臣並びに岸田総理に恥をかかせぬように支えてくださいと、あえて強く申し上げておく。それができない場合にはそれなりの責任を取りなさいということも併せて申し上げたい」
Yahooニュース 2023/1/13(金) 17:45配信 レスポンス
川勝静岡県知事、新幹線からリニアへの乗客移転に慎重姿勢…名古屋、大阪開業を分けてシミュレーションを
https://news.yahoo.co.jp/articles/750738721a63514d2917bff3e471cb4a031406fb
東海道新幹線品川駅のホーム。リニアのホームは名古屋駅と同様、大深度地下に設けられるため、川勝知事は乗換え利便を考慮して名古屋開業時の新幹線からリニアへの乗客移転に慎重な考えを示している。
川勝平太静岡県知事は1月11日に開かれた定例会見で、リニア中央新幹線(リニア)開業後を視野に、国が東海道新幹線の静岡県内停車頻度向上を調査検討することについて記者の質問に答えた。
これは岸田文雄内閣総理大臣が1月4日に伊勢神宮で開かれた年頭会見で明らかにしたもので、リニア開業後に東海道新幹線からの乗客移転によりダイヤに余裕が生まれることを想定して実施。夏を目途に一定の取りまとめを行なうとしており、川勝知事と静岡市の田辺信宏市長は歓迎する意向を示している。
一方で川勝知事は、リニアは大阪までの全線開業があってこそ初めて効果を発揮するとした上で、調査検討では名古屋開業時と大阪開業時に分けてシミュレーションするべきだと主張。そのことを書簡で岸田首相に伝えたいと述べている。
ちなみに、名古屋開業時にリニア経由で東京~大阪間を移動する場合、東京~品川間はJR在来線または新幹線、品川~名古屋間はリニア、名古屋~新大阪間は新幹線となるが、個別の到達時間を単純に足すと1時間40分前後になると推定される。これに品川と名古屋での乗換え時間や列車の待ち時間を含めると2時間前後が見込まれるだろう。
現状、『のぞみ』が東京~新大阪間を2時間30分前後で結んでいることや、消費電力が大きいリニアでは乗車費用が新幹線より割高になるという想定を考慮すると、費用対効果や利便性の点から、乗換えがない新幹線を利用する人も相当数いるのではないのかというのが、川勝知事の考えだ。
また、会見では国が示したシミュレーションを、基本的に国の拘束を受けない民間企業のJR東海が実現する担保はどこにあるのかという質問も出たが、これについて川勝知事は「まさにポイントだ」と述べ、シミュレーションの実務を行なうと目される国土交通省に対して、しっかりした結果を岸田首相に提出するべきだとしている。
レスポンス 佐藤正樹(キハユニ工房)
静岡朝日テレビ 2023-01-12
【リニア】岸田総理の「新幹線停車頻度増加」発言に川勝知事は「逆提案」 静岡市長からは川勝知事をけん制する発言も…試算の賛否を問われた川勝知事は?
https://look.satv.co.jp/_ct/17599037
川勝知事:
「6時台・7時台とひかりとこだまが2本ずつなんですね。基本的にのぞみ主導の交通機関であることがよくわかると思います」
川勝知事は岸田総理に「逆提案」
モニターを使って、記者に対して説明する川勝知事。
川勝知事:
「全線開業した後、のぞみ中心のダイヤからひかり・こだま中心のダイヤになるだろうと。全線開通と言っております。2027年から向こう10年間は東京-名古屋間だけでリニアを営業したいというのが、金子社長が一貫して執拗に言い続けておっしゃることであります。したがって仮に2027年に開業したとして、そのときにどのぐらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかをまずシミュレーションする必要がある。大阪まで2037年を目指さしている開業で、その時にのぞみがリニアにどれぐらいうつるかと。この2つは別にしてシュミレーションする必要がある」
リニア開業による静岡県へのメリットを打ち出そうとする岸田総理の方針に、“逆提案”する考えを明らかにしました。
川勝知事:
「今後岸田総理に対して、こうした内容を質問するために書簡をしたためる。そして、国が責任を持っていただけるように要請したいと思っている」
「今年夏をめどに一定の取りまとめを」
岸田文雄総理大臣:
「リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
静岡県が県内でのトンネル工事着工を認めていないことで、2027年の品川-名古屋間の開業が絶望的になっているリニア新幹線。
リニアが開業すれば静岡県内の駅に停車する新幹線の本数が増えると見込まれていて、岸田総理は今年の夏までにどれだけ増えるのか、取りまとめたい方針です。
静岡市長は試算を「歓迎」した上で川勝知事をけん制
静岡市 田辺信宏市長:
「これは歓迎したいなと思っています。やはり実質的に私たちにとって新幹線ひかりの停車が増えることは大変メリットがあります。大変ありがたいことだと思っています」
JR東海がこれまで明らかにしていない増便に関する“試算”について、「歓迎したい」とした静岡市の田辺信宏市長。
その上で今回の方針に対して否定的な見解を示していた川勝知事をけん制しました。
静岡市 田辺信宏市長:
「本当にもう早く、早くやらなければいけない。やっぱりこれは静岡県のみならず、国策でありますし、神奈川県や愛知県や岐阜県からも期待されることです。一つの合意点を見出すことをしていくのは本当に喫緊の課題だろうと私は思っています。そろそろ議論は出尽くしたんだろうと思っています。環境の問題と経済の問題をどう両立していくか。どう合意形成していくかというのが政治の一番大事な役割です。その期待が流域の首長にもあります」
一方、川勝知事は
田辺市長の発言に対して、川勝知事は―
Q.『議論は出尽くした』という知事をけん制するような発言もされているが田辺市長のリニアに関する発言に対しては?
川勝知事:
「…まあ、特段コメントはありません」
その上で、新幹線の停車回数を試算する考えについて、改めて賛否を問われると―
Q.知事は調査をすること自体については今どのように考えていらっしゃるのか?
川勝知事:
「岸田さんが自ら、しかも伊勢神宮の、いわば神様の前でしっかりコミットしたいとおっしゃったわけですね。誠にありがたいことで。なかなかに予想が厳しいようなものを出すとおっしゃっているわけですから、(国交省の)審議官と鉄道局長は責任を持って斉藤国交大臣並びに岸田総理に恥をかかせぬように支えてくださいと、あえて強く申し上げておく。それができない場合にはそれなりの責任を取りなさいということも併せて申し上げたい」
新幹線駅のある掛川市長は
また、大井川流域で、新幹線駅のある掛川市の久保田崇市長は―
掛川市 久保田崇市長:
「掛川駅にひかりが停車するのはなかなかそれでも難しいのかなと思うものの、こだまの本数が増加すれば、もっと新幹線を日常使いできるようになるので、それは当然歓迎すべきことであるし、なされなければならないことだと思っている」
その上で、重要なのは水問題との両立だと強調しました。
掛川市 久保田崇市長:
「水資源の安全性の問題は別物なので、それとこれを取引するわけではありませんので、水問題についてはしっかりとやっていただく。それこそ現在は工事期間中の水の戻し方が争点になっていて、田代ダム等を活用した案もその一つであると思っていますので、水資源についてこういうやり方で問題ないよと確認ができればリニアに反対する立場ではないので、そういう意味で議論の進展に大いに期待するところです」
2023-01-12
静岡放送(SBS) 2023年1月11日20:16
「少なくとも東京~名古屋開業時と全線開業の2パターンを」川勝静岡県知事が岸田総理を“けん制” リニア開業後の新幹線停車増シミュレーションめぐり
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/270895?display=1
リニア開業後に東海道新幹線の静岡県内停車が増えるかについて、岸田文雄総理がまとめると述べたことに対し、静岡県の川勝平太知事がけん制です。全線開業時だけでなく名古屋までの開業時のシミュレーションもすべきと注文しました。
<岸田文雄総理>
「リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
岸田総理は、2023年の年頭会見でリニア新幹線の開業後に静岡県内に停車する東海道新幹線の本数がどのくらい増えるかについて、夏までにまとめると明らかにしました。静岡県が県内の着工を認めていない中、開業のメリットを示すことで県民の理解を得たい考えです。岸田総理の方針に対し、川勝知事は…。
<静岡県 川勝平太知事>
「JR東海さんのホームページには『全線開業した後に、のぞみ中心から、ひかり・こだま中心のダイヤになるだろう』といっている。全線開通といっている。少なくとも、東京~名古屋間において、どのくらい『のぞみ機能』が『リニア機能』に移っていくのかをシミュレーションをする必要がある」
リニア新幹線は、2027年に名古屋までの開業、2037年に大阪までの全線開業が目標になっていますが、川勝知事は1月11日の定例会見の中で、シミュレーションは「2027年と2037年の2パターンで行うべき」と述べました。国が2037年の全線開業時のシミュレーションだけを県民に示すことがないようけん制した格好です。
静岡放送(SBS)
静岡朝日テレビ 2023-01-11
静岡・川勝知事「いい宿題を自らに課されたなと」岸田総理の新幹線増便発言に対し質問と要請を行う方針 「どういう前提条件のもとでシミュレーションするかは決して容易ではない」との発言も
https://look.satv.co.jp/_ct/17599013
リニア中央新幹線の静岡工区を巡り、岸田総理がリニア開業後の東海道新幹線の増便に言及したことを受け、川勝知事は質問と要請を行う方針を示しました。
川勝知事:
「8月までに(取りまとめる)というのはいい宿題を自らに課されたなと。2027年に開業したとしてその時にどのくらい今ののぞみからリニアに乗り換える人が増えるかをまずシミュレーションする必要がある」
11日の会見で岸田総理の発言に対し、このように述べた川勝知事。
2037年の開業を目指す大阪についてもシミュレーションを行う必要性を強調しました。
静岡工区を巡っては、岸田総理が4日の会見でリニア開業後の東海道新幹線増便に言及。
停車頻度の増加について今年夏をめどに一定の取りまとめをする方針を明らかにしました。
川勝知事:
「2037年以降の社会情勢も当然変わってきている。それをどういう前提条件のもとでシミュレーションするかは決して容易ではない」
今後は岸田総理に対して、質問と要請を行う方針を示しました。
また、県は新型コロナの影響で欠航が続いていた富士山静岡空港の国際線定期便について3年ぶりに静岡ーソウル線の運航を再開すると発表しました。
運航を再開するのは、韓国のチェジュ航空の静岡ーソウル線で3月26日から静岡空港と仁川空港を週3往復します。
航空券は11日から発売されているということです。
川勝知事:
「ようやく待ちに待ったチェジュ航空。週3日ではあるが、国際線再開ということで大変な朗報で喜んでいる。経済的な効果が非常に大きい」
2023-01-11
静岡朝日テレビ 2023-01-11
【リニア】「今年は全線開業に向け、大きな一歩を」岸田総理の発言について静岡市長「歓迎したい」一方、川勝知事は怒りをあらわに…「批判をしているだけではもういけない段階」との指摘も
https://look.satv.co.jp/_ct/17598761
田辺信宏市長:
「これは歓迎したいなと思っています。やはり実質的に私たちにとって新幹線、ひかりの停車が増えるということは大変メリットがあります。ですので、岸田総理がそういう指示を出してくれたということは、私たちにとっては大変ありがたいことだと言うふうに思っています」
岸田総理「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい」
静岡市の田辺市長が10日の定例会見で言及したのが、今月4日に岸田総理が年頭会見で発言した「リニア開業後の東海道新幹線の増便」について。
その岸田総理の発言というのが・・・
岸田文雄総理大臣(4日):
「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。その中で静岡工区に関しては水資源と環境保全について、地元自治体との調整あるいは国交省の有識者会議での議論をさらに進める。また、リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
JR東海が目標としてきた2027年の品川-名古屋間の開業が難しい状態になっているリニア中央新幹線。
開業後に静岡県内の駅に停車する東海道新幹線の便数をどのぐらい増やせるのか今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしました。
川勝知事「どんな一歩ですか」
静岡市の田辺市長が国の方針に歓迎の意思を示す一方で怒りをあらわにしたのが川勝知事です。
Q.(リニア新幹線について)岸田総理が『今年は全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい』と述べました。また、静岡県内の駅で東海道新幹線の停車頻度をどの程度増加できるかについて『今年夏をめどに一定の取りまとめを行いたい」と意欲を示しましたが知事の受け止めは?
川勝知事(5日):
「もうそれは計算されているでしょ、JR東海が。リニアが開通すれば、のぞみ機能がリニアに移りますからね。どんな一歩ですか。全部開通したらダイヤが変わりますからね。そして、ひかりとこだまが多くなるというのは言われていなくても常識です。リニアのサービスが1時間何本になるのかというようなことが分からないと、ひかりとこだまの回数がどれくらいになるのか分からない」
関係者によると、リニア開業後の東海道新幹線のダイヤについては不確定要素が多く、仮定をもとにしないと出すことができないといいます。
こうした背景もあって、JR東海はこれまで一貫して、静岡県内での“増便”の“試算”を明らかにしていません。
川勝知事(5日):
「リニアが全部開通しないと分からない。ほとんど机上の空論。真っ向から違うことを言っている、ご自身が。リニアの第一歩は、リニアから引く第一歩かもしれないと思うぐらい一貫していない」
静岡市長「批判をしているだけではもういけない段階に」
国の方針と真っ向から対立する姿勢を見せた川勝知事。
これに田辺市長は・・・
田辺信宏市長:
「知事もリニア推進を条件に同盟会に加入をされたのでやはりリニア推進という立場から、このひかりの停車が増えるという事は実質的な静岡市民にとってのメリットになるという風に思いますし、知事はリニア推進、反対ではないです。大推進だとおっしゃっているわけですから、それに向けて、知事の立場として取りまとめに努力をする。批判をしているだけではもういけない段階になっているんじゃないかなと。そんなふうに私は理解しています」
Q知事が言うには、要するにまだその時期尚早じゃないかと・・・
「時期尚早じゃないですよ。もう本当に、もう早く早くやらなければいけない。やっぱりこれは静岡県のみならず国策でありますし、神奈川県や愛知県や岐阜県からも期待をされることであります。時期尚早だという認識が私は思っていません」
キーパーソンは川勝知事との指摘も
一方、県内では10日こんな動きも・・・
市民団体:
「JR東海に対してこれまで通り実現可能な全量戻し方策についての科学的・工学的説明を求め続けてください」
10日午前、リニア問題に関する市民団体有志が県庁を訪れ、静岡工区についての要望書を川勝知事宛てに提出しました。
要望書にはJR東海に対する県の姿勢の他、大井川流域の市町との連携強化を求める内容が盛り込まれました。
リニア問題をめぐる川勝知事のへの“要望”は、きょうの田辺市長の会見でも…
田辺信宏市長:
「やはり今県知事がキーパーソンだと思います。やはり環境の問題と経済の問題をどう両立して行くか、どう合意を形成していくかっていうのが、政治の一番大事な役割ですね。その期待が流域の首長にもあります。ですので、知事も合意形成の作業をしてほしい。知事の任期中に何とかそれをしていただきたいということ。私は期待しています。
2023-01-11
静岡朝日テレビ 2023-01-06
岸田総理の新幹線停車頻度増加発言に静岡県の川勝知事が猛反発「机上の空論」と切り捨てる
https://look.satv.co.jp/_ct/17597874
https://youtu.be/ORDS-Sk-mAE
リニア新幹線開業後、
静岡県内の駅に停車する新幹線の本数がどのぐらい増加するか、岸田総理が取りまとめる方針を示したことに対し、川勝知事が「机上の空論」と苦言を呈しました。
岸田総理の新幹線停車頻度増加発言に静岡県の川勝知事が猛反発「机上の空論」と切り捨てる
岸田文雄総理大臣 三重・伊勢市 4日:
「本年はリニア中央新幹線の全線開業に向け、大きな一歩を踏み出す年にしたい。リニア開業後の東海道新幹線における静岡県内の駅等の停車頻度の増加について、今年夏をめどに一定の取りまとめを行い、関係者に丁寧な説明を行っていきたい」
4日開かれた岸田総理の年頭会見。
JR東海が目標としてきた2027年の品川-名古屋間の開業が絶望的になっているリニア中央新幹線をめぐり、開業後に静岡県内の駅に停車する東海道新幹線の便数をどのぐらい増加できるか、今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしました。
今回政府が旗振り役を担って“試算”を示すことで、リニアの停車駅がなく、開業による効果をイメージしにくい静岡県民に対し、メリットをアピールする狙いがあるとみられます。
これに対する反応が、冒頭の川勝知事の言葉です。
川勝知事:
「どんな一歩ですか。全部開通したらダイヤが変わりますからね。リニアのサービスが1時間何本になるのかというようなことが分からないと、ひかりとこだまの回数がどれくらいになるのか分からない。リニアが全部開通しないと分からない。ほとんど机上の空論です」
政府の方針について、「机上の空論」と切り捨てました。
川勝知事:
「今頃それを言って静岡県民を喜ばせようというレベルの低さ。これはどなたでしょうか。(国交省の)鉄道局長なのか、鉄道局長を務めた担当審議官なのか、この担当がいかにレベルの低い議論を、大臣や、ましてや総理まで、私は慨嘆しています。反省しなさい。あなた方はこれを事業主体として任命した方でしょう」
最後は総理の発言を引き合いに、こう締めくくりました。
川勝知事:
「国を百単位ぐらいのレベルでつくっていこうという、それがデジタル田園都市構想。真っ向から違うことを言っている、ご自身が。リニアの第一歩は、リニアから引く第一歩かもしれないと思うぐらい一貫していない。誰が悪いのかというと私はアドバイザーが悪い。国交省の役人が悪いと思いますね」
島田市の染谷絹代市長は
一方、リニア開業後の新幹線の停車便数の試算を出す方針について、
大井川流域にある島田市の染谷絹代市長は―
島田市 染谷絹代市長:
「国が本格的に国策としてリニア推進を表明しているんだと。岸田総理が言ったことはある意味非常に静岡県に配慮しているとも思った。開通後にひかりの停車頻度が上がるというのを示していただけるのは前向きな議論だと思うが、すべての前提は流域に大井川の水資源、水の恩恵で流域の暮らしが保たれるのが条件」
島田市 染谷絹代市長:
「これから国がどう関与してくるかも含めて不確実性を小さくするための議論が本来はなされるべき。そうしたことも合わせて、今年1年リニア工事の議論が建設的に進むといいなというのが私の意見」
静岡県民の意見は
今回示された方針について、県民にも聞きました。
リニア新幹線建設 「賛成」派:
「ひかり少なくないですか?1時間に1本ぐらいしかないので、今から大阪にひかりで行くが、こだまが遅いので、ひかりが増えるならうれしい。(ひかりが1時間に)1本は少ない。2~3本あればうれしい」
リニア新幹線建設 「どちらでもない」派:
「とても増えてほしいと思うが、今は仕事もリモートなので、東京に行くとか名古屋に行くこともかなり減ってしまったので、今は特に関心がとても低い」
リニア新幹線建設 「反対」派:
「率直に言うと、今の時点では(リニア新幹線建設に)反対かな。
今ある新幹線でその時間に合わせて動けばいいし。本当に必要なのかなと。僕ら地元の人がリニアに乗る機会もないと思う」
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日刊建設工業新聞 2022年12月28日 行政・団体 [2面]
国交省/リニア開通で静岡県への影響調査へ、是非巡る議論の参考に
https://www.decn.co.jp/?p=149085
国土交通省はJR東海が整備しているリニア中央新幹線を巡り、開通が静岡県内にもたらす影響を調査する。大都市間の移動需要の一部をリニアが担うようになれば東海道新幹線の輸送力に余裕が生まれ、沿線住民の利便性向上や地域活性化に役立てられる可能性がある。年明けにも調査に着手し、関係者へのヒアリングなどを踏まえて将来の旅客動態などを予測。結果を沿線の地方自治体や住民に共有し、リニアの是非を巡る議論の参考にしてもらう。
斉藤鉄夫国交相が27日の閣議後会見で表明した。斉藤国交相は「リニア開業後の東海道新幹線がどんな形になるかを静岡県民の皆さんが認識し、議論していただくことは非常に大きな要素になる」と述べ、調査を「しっかりと真摯(しんし)に行っていきたい」と語った。
東海道新幹線の列車には速達性を重視し大都市のターミナル駅にだけ停車する「のぞみ」と一部の駅に停車する「ひかり」、全ての駅に停車する「こだま」の3種類がある。静岡県内を見ると、のぞみは原則全て通過。ひかりの停車駅は浜松駅など一部の駅にとどまる。ひかりやこだまはのぞみに比べて本数が少なく、のぞみの通過待ちによる時間ロスも発生するため利便性に課題がある。
国交省によると、リニアの開業後は東京・名古屋や東京・大阪といった遠隔地間の移動需要がリニアに移り、のぞみの減便が可能になる見通しだ。ひかりやこだまを増便すれば沿線住民の利便性が高まる。沿線地域と首都圏や関西圏との結び付きも強まり、新たな経済波及効果が生まれる可能性もある。今後は複数のシナリオを用意し、効果を多角的に分析する。リニア建設への理解醸成につなげていく。
読売新聞オンライン 2022/12/27 18:21
リニア開業で東海道新幹線の需要どうなる…国交相が調査表明、静岡県に示す「非常に大きな要素」
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221227-OYT1T50160/
斉藤国土交通相は27日の閣議後記者会見で、リニア中央新幹線の開業によって並行する東海道新幹線の需要にどのような影響が出るのか、年明けから調査する方針を明らかにした。工事に伴う水資源減少などを懸念して着工を認めていない静岡県に対し、具体的な変化を示す。
斉藤鉄夫国土交通相
リニアは東京(品川)―大阪間を67分で結び、所要時間は大きく短縮される。開業によって、新幹線からリニアに需要が移り、東海道新幹線の輸送力に余裕ができることが想定される。静岡県の駅に停車する「ひかり」や「こだま」が増便されれば、県内の利用者は便利になる。
国交省は、JR東海や沿線自治体にデータの提供を求め、聞き取り調査を行う。斉藤氏は、「開業後の東海道新幹線がどのような形になるか、静岡県民にご理解いただくことが、非常に大きな要素になる」と述べた。
朝日新聞デジタル 2022年12月27日 15時32分
リニアが開業すれば新幹線の静岡「通過」はなくなる? 国交省調査へ
https://digital.asahi.com/articles/ASQDW52S0QDWULFA00J.html
リニア中央新幹線計画について、斉藤鉄夫国土交通相は27日、開業後に静岡県内駅で東海道新幹線の停車本数がどの程度増えるかをシミュレーションすると発表した。新幹線の停車が増えたり、速く移動できたりすることを示し、静岡工区の着工に反対する県側の理解を促す狙いがある。年明けから始める。
リニアが開業すれば、東海道新幹線の需要の一部がリニアに移り、新幹線の運行に余裕が出るとみられる。「のぞみ」は静岡県内の駅をすべて通過しているが、ダイヤに余裕が出れば、県内駅に停車したり、県内駅から他の新幹線駅への移動時間が短くなったりする可能性があるとして調べる。
リニアの静岡工区の着工については、南アルプスを貫くトンネルを掘削することで、県内を流れる大井川の流量が減ったり、南アルプスの生態系に影響したりすることが懸念されるとして、県は認めていない。
今年9月には、川勝平太知事とJR東海の金子慎社長が会談したが、議論は並行線のままだ。東京―名古屋間の2027年開業は厳しくなっている。(松本真弥)
産経新聞 2022/12/27 12:58
東海道新幹線への波及効果調査へ リニア開業後予測 国交省
https://www.sankei.com/article/20221227-DFEGYXATDVNMLPBJOFNWRLOKL4/
東海道新幹線の「N700S」型車両
斉藤鉄夫国土交通相は27日の閣議後記者会見で、環境への影響を懸念する静岡県が県内工区の着工を認めていないリニア中央新幹線をめぐり、開業後に並行する東海道新幹線に及ぼす可能性がある効果について、年明けから調査を始めると発表した。静岡県内駅の停車頻度が増え、沿線住民の利便性向上につながることなどが想定され、反対意見が根強い県内世論に理解を求める材料としたい考え。
リニア整備をめぐってはJR東海が品川-名古屋間が令和9年開業を目指していたが、予定通りの開業は困難な状況だ。
東海道新幹線のダイヤは現在、「のぞみ」だけで1時間に最大12本が走行。静岡県内駅に停車する「ひかり」と「こだま」は、のぞみの合間に走行する計5本にとどまり、途中駅ではのぞみの通過待ちを余儀なくされる。
一方、リニア開業によって一定の需要が移行することで、東海道新幹線のダイヤに余裕ができ、のぞみの本数を減らし、ひかりやこだまを増便できる可能性があるとされる。
斉藤氏によると、静岡県内駅の停車頻度の増加程度に加え、通過待ちの減少による時間短縮効果の可能性や、利便性向上による地域活性化など、さまざまなシナリオに基づくシミュレーションを実施。今後、具体的な調査や分析の手法を検討する方針だ。
斉藤氏は「(県民が)できるだけ情報を持ち、事実を知った上でご理解いただくこと、こちらも丁寧に説明することが必要だ」と述べた。
時事通信 2022年12月27日12時46分
東海道新幹線の需要調査へ リニア開業後の静岡県駅―斉藤国交相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122700428&g=eco
斉藤鉄夫国土交通相は27日の閣議後記者会見で、リニア中央新幹線が開業した後の東海道新幹線について、静岡県内駅の需要動向などの調査を年明けに始めると発表した。リニア開業で同新幹線の輸送力に余力が生じると想定されるため。関係者にヒアリングを行い、停車頻度や利用者の時間短縮効果などを分析する。
リニアは静岡県内に停車しないが、東海道新幹線の使い勝手が良くなるメリットがあるとされる。斉藤氏は会見で「静岡県民にご理解いただくことも非常に大きな要素」と説明。「静岡県、東海地方の発展に資する交通利便性の向上や地域活性化についても、関係自治体やJR東海と連携し、対応したい」と述べた。
NHK 2022年12月27日 14時38分 静岡県
リニア開業後の東海道新幹線 静岡県内の利便性調査へ 国交省
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221227/k10013935911000.html
国土交通省は、「リニア中央新幹線」が開業したあとに、東海道新幹線が静岡県内の駅にどの程度停車するのかなどを詳しく分析するため、年明けにもJR東海などと連携して調査を始めることになりました。
「リニア中央新幹線」についてJR東海は2027年の開業を目指していますが、工事の認可の権限を持つ静岡県は、南アルプスの生態系に影響があるなどとして県内での着工を認めていません。
こうした中、国土交通省はリニア中央新幹線が開業したあとに、静岡県内の駅に東海道新幹線がどの程度停車するのかや、静岡県内と東京などとの所要時間がどれくらい短縮されるかなどを詳しく分析するため、来月にもJR東海や地元自治体などと連携して調査を始めることになりました。
国土交通省は、リニア中央新幹線の開業により、東海道新幹線の利便性の向上を図ることで、工事着工を認めていない静岡県側の理解を得たい考えです。
斉藤国土交通大臣は、27日の閣議後の会見で「東海道新幹線がどのような形になるのかを静岡県民の皆さんに認識いただき、またご理解いただくのは非常に大きな要素になるのではないかと思う」と述べ、今回の調査を静岡県側の理解を得るきっかけの一つにしたいという認識を示しました。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
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