2023-04-05(Wed)
小型旅客船に隔壁義務化 浸水広がり防止 知床事故受け 国交省
ハッチカバーに関する点検結果等 運輸安全委員会経過報告を踏まえ
朝日新聞デジタル 2023年4月5日 5時00分
小型旅客船に隔壁、義務化へ 浸水広がり防止 知床事故受け国交省
---北海道・知床半島沖で昨年4月、観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省は4日、小型旅客船の甲板全体と船底を区分けする隔壁について、水を通さない構造にすることを義務づける方針を明らかにした。関係省令を改正し、2025年度をめどに実施する。
日本経済新聞 2023年4月5日 2:00
小型旅客船に隔壁義務化 国交省、浸水防止へ25年度めど 既存船は警報・排水設備
---2022年4月に起きた北海道・知床半島沖の観光船沈没事故を受け、国土交通省は4日、小型旅客船などを対象に浸水が船全体に広がるのを防ぐ隔壁と甲板を設置するよう義務づける方針を示した。25年度をめどに新たに製造される船に適用する。既存の船については代替措置として、浸水を知らせる警報装置と排水設備の設置などを義務化する。
産経新聞 2023/4/4 17:49
小型旅客船に「水密隔壁」義務化、知床沈没事故受け国交省
---北海道・知床半島沖で昨年4月、観光船「KAZU I(カズ・ワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省は4日、令和7年度以降に新造される小型旅客船を対象に、甲板下に浸水拡大を防ぐ「水密隔壁」の設置を義務化すると発表した。高波が打ち付けても船体の下部が浸水しないよう、甲板全体を密閉する構造にすることも求める。一方、既存の船については、代替措置として、浸水を検知する警報装置や排水設備の設置を義務付ける方針。
以下参考
小型旅客船のハッチカバーに関する点検結果等について
~知床遊覧船事故に関する運輸安全委員会の経過報告を踏まえた対応~
令和5年4月4日
https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji06_hh_000288.html
昨年4月に知床で発生した遊覧船事故に関し、同年12月に運輸安全委員会から公表された経過報告において国土交通大臣へ示された意見を踏まえ、ハッチカバーの確実な閉鎖等に関する点検等を実施しました。また、小型旅客船の隔壁の水密化等について検討を行い、更なる安全性確保のための対策をとりまとめました。
1.船首甲板開口部(ハッチカバー等)・避難港の点検・確認
運輸安全委員会から国土交通大臣に対し、[1]小型旅客船の船首甲板開口部が確実に閉鎖され浸水のおそれがないことを点検すること、[2]避難港の活用等について再確認することとの意見が示されました。
これを受け、国土交通省では、昨年12月16日から今年3月15日までの間、限定沿海以遠を航行区域とする小型旅客船を運航する全国の1,646事業者に対し、ハッチカバー等の閉鎖装置の作動状況・避難港の活用状況等について自主点検を実施するよう指導しました。
点検を実施した事業者のうち、1,565者については、特段の問題は確認されていません。29者については、自らがハッチカバー等の閉鎖装置の作動状況を確認して是正し、7者については、国により不備が確認され、是正を指示・確認しております (添付資料参照)。また、3者については、過去運航中にハッチカバー等のフタが開いたことがあり、改めて発航前検査の徹底を指導しております。残る42者については、冬季休業等により現在一時的に運航を中止しており、今後、営業再開前までに国による確認を実施し、不備を確認した場合には是正を指示いたします。
2.小型旅客船の隔壁の水密化等の検討
運輸安全委員会から国土交通大臣に対し、「安全性を更に高める観点から、小型旅客船の隔壁の水密化に関し、検討すること。」との意見が示されました。
これを受け、国土交通省では、学識経験者や造船技術者等からなる検討会を設置し、「隔壁の水密化」等について検討を重ね、今般、小型旅客船の更なる安全性確保のための対策をとりまとめました。
検討会では、小型旅客船の実際の事故件数に基づく座礁等の発生確率や数値計算による波の打ち込みの発生確率推定等を基に沈没に至るリスクを算出し、隔壁の設置等の各対策を講じた場合の沈没リスク低減効果についての検証を行いました。
その結果、限定沿海以遠を航行区域とする小型旅客船について、「水密全通甲板の設置」及び「いずれの1区画に浸水しても沈没しないように水密隔壁の設置」を義務付けます。
また、当該安全対策を実施することが困難な船舶(既存船や5トン未満の小型船)に対しては、代替措置として「浸水警報装置及び排水設備の設置」又は「不沈性の確保(全没水しないこと)」を義務付けます。
今後、これらの安全対策を実施するための詳細を検討して参ります。
なお、4月4日(火)15時から、本件について事務局より報道関係者を対象としたブリーフィングを行います。
参加を希望される方は、ブリーフィング開始時間までに国土交通省(中央合同庁舎第3号館)5階会見室にお集まりください。
<参考>
国土交通省プレスリリース「小型旅客船のハッチカバーの確実な閉鎖等を指導します。」
(令和4年12月16日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji06_hh_000279.html
添付資料
報道発表資料及び別紙(PDF形式)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001599563.pdf
お問い合わせ先
1. について 国土交通省海事局 検査測度課
TEL:03-5253-8111 (内線44-122、44-154) 直通 03-5253-8639
1. について 国土交通省海事局 安全政策課
TEL:03-5253-8111 (内線43-261、43-553) 直通 03-5253-8631
2. について 国土交通省海事局 安全政策課
TEL:03-5253-8111 (内線43-533、43-564) 直通 03-5253-8631
*********************************
朝日新聞デジタル 2023年4月5日 5時00分
小型旅客船に隔壁、義務化へ 浸水広がり防止 知床事故受け国交省
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15602151.html
日本経済新聞 2023年4月5日 2:00
小型旅客船に隔壁義務化 国交省、浸水防止へ25年度めど 既存船は警報・排水設備
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69898830U3A400C2CT0000/
産経新聞 2023/4/4 17:49
小型旅客船に「水密隔壁」義務化、知床沈没事故受け国交省
https://www.sankei.com/article/20230404-WTRW72RW7RJG7KEHHDZLBGYDFA/
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朝日新聞デジタル 2023年4月5日 5時00分
小型旅客船に隔壁、義務化へ 浸水広がり防止 知床事故受け国交省
---北海道・知床半島沖で昨年4月、観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省は4日、小型旅客船の甲板全体と船底を区分けする隔壁について、水を通さない構造にすることを義務づける方針を明らかにした。関係省令を改正し、2025年度をめどに実施する。
日本経済新聞 2023年4月5日 2:00
小型旅客船に隔壁義務化 国交省、浸水防止へ25年度めど 既存船は警報・排水設備
---2022年4月に起きた北海道・知床半島沖の観光船沈没事故を受け、国土交通省は4日、小型旅客船などを対象に浸水が船全体に広がるのを防ぐ隔壁と甲板を設置するよう義務づける方針を示した。25年度をめどに新たに製造される船に適用する。既存の船については代替措置として、浸水を知らせる警報装置と排水設備の設置などを義務化する。
産経新聞 2023/4/4 17:49
小型旅客船に「水密隔壁」義務化、知床沈没事故受け国交省
---北海道・知床半島沖で昨年4月、観光船「KAZU I(カズ・ワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省は4日、令和7年度以降に新造される小型旅客船を対象に、甲板下に浸水拡大を防ぐ「水密隔壁」の設置を義務化すると発表した。高波が打ち付けても船体の下部が浸水しないよう、甲板全体を密閉する構造にすることも求める。一方、既存の船については、代替措置として、浸水を検知する警報装置や排水設備の設置を義務付ける方針。
以下参考
小型旅客船のハッチカバーに関する点検結果等について
~知床遊覧船事故に関する運輸安全委員会の経過報告を踏まえた対応~
令和5年4月4日
https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji06_hh_000288.html
昨年4月に知床で発生した遊覧船事故に関し、同年12月に運輸安全委員会から公表された経過報告において国土交通大臣へ示された意見を踏まえ、ハッチカバーの確実な閉鎖等に関する点検等を実施しました。また、小型旅客船の隔壁の水密化等について検討を行い、更なる安全性確保のための対策をとりまとめました。
1.船首甲板開口部(ハッチカバー等)・避難港の点検・確認
運輸安全委員会から国土交通大臣に対し、[1]小型旅客船の船首甲板開口部が確実に閉鎖され浸水のおそれがないことを点検すること、[2]避難港の活用等について再確認することとの意見が示されました。
これを受け、国土交通省では、昨年12月16日から今年3月15日までの間、限定沿海以遠を航行区域とする小型旅客船を運航する全国の1,646事業者に対し、ハッチカバー等の閉鎖装置の作動状況・避難港の活用状況等について自主点検を実施するよう指導しました。
点検を実施した事業者のうち、1,565者については、特段の問題は確認されていません。29者については、自らがハッチカバー等の閉鎖装置の作動状況を確認して是正し、7者については、国により不備が確認され、是正を指示・確認しております (添付資料参照)。また、3者については、過去運航中にハッチカバー等のフタが開いたことがあり、改めて発航前検査の徹底を指導しております。残る42者については、冬季休業等により現在一時的に運航を中止しており、今後、営業再開前までに国による確認を実施し、不備を確認した場合には是正を指示いたします。
2.小型旅客船の隔壁の水密化等の検討
運輸安全委員会から国土交通大臣に対し、「安全性を更に高める観点から、小型旅客船の隔壁の水密化に関し、検討すること。」との意見が示されました。
これを受け、国土交通省では、学識経験者や造船技術者等からなる検討会を設置し、「隔壁の水密化」等について検討を重ね、今般、小型旅客船の更なる安全性確保のための対策をとりまとめました。
検討会では、小型旅客船の実際の事故件数に基づく座礁等の発生確率や数値計算による波の打ち込みの発生確率推定等を基に沈没に至るリスクを算出し、隔壁の設置等の各対策を講じた場合の沈没リスク低減効果についての検証を行いました。
その結果、限定沿海以遠を航行区域とする小型旅客船について、「水密全通甲板の設置」及び「いずれの1区画に浸水しても沈没しないように水密隔壁の設置」を義務付けます。
また、当該安全対策を実施することが困難な船舶(既存船や5トン未満の小型船)に対しては、代替措置として「浸水警報装置及び排水設備の設置」又は「不沈性の確保(全没水しないこと)」を義務付けます。
今後、これらの安全対策を実施するための詳細を検討して参ります。
なお、4月4日(火)15時から、本件について事務局より報道関係者を対象としたブリーフィングを行います。
参加を希望される方は、ブリーフィング開始時間までに国土交通省(中央合同庁舎第3号館)5階会見室にお集まりください。
<参考>
国土交通省プレスリリース「小型旅客船のハッチカバーの確実な閉鎖等を指導します。」
(令和4年12月16日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji06_hh_000279.html
添付資料
報道発表資料及び別紙(PDF形式)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001599563.pdf
お問い合わせ先
1. について 国土交通省海事局 検査測度課
TEL:03-5253-8111 (内線44-122、44-154) 直通 03-5253-8639
1. について 国土交通省海事局 安全政策課
TEL:03-5253-8111 (内線43-261、43-553) 直通 03-5253-8631
2. について 国土交通省海事局 安全政策課
TEL:03-5253-8111 (内線43-533、43-564) 直通 03-5253-8631
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朝日新聞デジタル 2023年4月5日 5時00分
小型旅客船に隔壁、義務化へ 浸水広がり防止 知床事故受け国交省
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15602151.html
日本経済新聞 2023年4月5日 2:00
小型旅客船に隔壁義務化 国交省、浸水防止へ25年度めど 既存船は警報・排水設備
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69898830U3A400C2CT0000/
産経新聞 2023/4/4 17:49
小型旅客船に「水密隔壁」義務化、知床沈没事故受け国交省
https://www.sankei.com/article/20230404-WTRW72RW7RJG7KEHHDZLBGYDFA/
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