2019-02-14(Thu)
羽田増便枠 米国優遇鮮明 24/50便 手厚い配分
横田空域通過認めた見返りか? 観光客より金融都市へのビジネス客
住民合意まだなのに、飛行ルートも増便枠も先走り決定 住民無視の典型
国交省は、羽田空港の国際線増便と都心部上空への飛行ルート変更を計画中。
しかし、住民の合意はまだ得ていない。
なのに、飛行ルートも増便枠も米国と交渉して決定したなどと発表している。
横田基地上空の空域は、米軍の訓練空域で、航空機は自由に飛ばせない。
この横田空域問題は、日本の領空を米国が支配しているわけで、いまだに植民地的従属状態にある。
直ちに返還すべき課題だ。
一方、4000万訪日観光客受け入れに必要だというのが国際線増便の説明だが、
「ただ昨年の訪日客数で見ると、中国の838万人、韓国の754万人に対して米国は150万人程度にとどまる。訪日客への対応の観点だけでは米国への手厚い配分は説明がつかない。」(日経)
いったい米国便を増やして、誰を運んでくるのか。
東京が目指す国際金融拠点都市など、ビジネス拠点化に伴う訪日客、ビジネス客に他ならない。
観光客ではなく、ビジネス客。
羽田増便が、多国籍大企業、主に米国・日本メジャーへの優遇・支援策であるのは明白だ。
飛行ルート直下の住民に理解を得るなどと言いながら、こんな露骨なやり方では、反発はさらに広がるだろう。
日本経済新聞 2019/2/13付
羽田増便へ 米国重視鮮明 増加分の半数、24便配分
----羽田空港の新ルート開設に伴う国際線発着枠の増加分について、およそ半数にあたる1日あたり24便(往復)が日米路線に配分される方向になった。収益性が高い羽田の米国路線を日米の航空会社に割り当てる形。訪日客数がアジアよりも少ない米国との路線に手厚く配分する背景には、新ルート実現に際して横田空域の通過を認めた同国への配慮もありそうだ。
----羽田空港の増便は、訪日客数を20年に4千万人まで引き上げる政府目標を達成するための柱の一つだ。ただ昨年の訪日客数で見ると、中国の838万人、韓国の754万人に対して米国は150万人程度にとどまる。訪日客への対応の観点だけでは米国への手厚い配分は説明がつかない。
背景にあるとみられるのが、米軍が管制を担う横田空域の存在だ。羽田の新ルートは同空域を一時的に通過する。米側は当初、軍用機の訓練などに支障が出かねないとして通過に難色を示していた。最終的には通過を認めたのは、米国への手厚い配分が交渉材料になった可能性がある。
日本経済新聞 2019/1/30 20:00
羽田新ルートで米と基本合意 政府が正式発表、発着枠4万回増へ
----野上浩太郎官房副長官は30日の記者会見で、羽田空港の国際線の発着枠を増やすための新しい飛行ルートを巡り、日本政府と米国側との交渉が基本合意に達したと正式に発表した。発着枠(昼間時間帯)は現状の年6万回から同9万9千回に増える。2020年の東京五輪・パラリンピック前に運用が始まる見込みで、各航空会社への発着枠の割り振りが焦点になる。
以下参考
新たな飛行ルートは在日米軍の横田基地が航空管制を担う「横田空域」を一時的に通過する。時間帯は日本側が管制することでも合意した。石井大臣会見要旨
2019年2月12日(火) 8:39 ~ 8:43
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin190212.html
閣議・閣僚懇
本日の閣議案件で、特に私の方から報告するものはございません。
以上であります。
質疑応答
(問)日米航空当局が、羽田増枠分のうち、半分程度を日米路線に割り当てる方向で最終調整に入ったと一部報道がありましたが、その状況について教えてください。
また、配分交渉にあたって、どのような路線、また、どのような点を重視されるか、現状でのお考えがあれば教えてください。
(答)羽田空港の増枠に関しましては、できるだけ多くの方々から理解を得られるよう、引き続き丁寧な情報提供を行っております。
一方で、2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの増便を目指す上で必要なスケジュールを勘案し、その準備行為の一環として米国との意見交換を行っており、先般、発着枠数が増枠した場合に、米国へ配分されるべき発着枠数につきましては、12枠とする共通認識を持つに至りました。
なお、これを受けまして、米国航空当局におきまして、米国時間の7日から、米国当局の判断において、米国航空会社への国内配分手続きに着手したとの報告を受けております。
また、今般増加する発着枠につきましては、「未来投資戦略2018」に記載されておりますように、訪日外国人旅行者の受入拡大やわが国の国際競争力の強化を図るために活用することとしておりまして、今後の配分交渉におきましては、これを踏まえて対応していくこととしております。
いずれにいたしましても、現在行っております意見交換は、準備行為の一環であり、正式な手続きは今後地元の御了解が得られた後に進め、決定してまいりたいと考えております。
*****************************
日本経済新聞 2019/2/13付
羽田増便へ 米国重視鮮明 増加分の半数、24便配分
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO41184540S9A210C1EA2000/
日本経済新聞 2019/2/12 11:24
羽田増枠分、20年に日米に24便 国交相が正式表明
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41144990S9A210C1EAF000/
朝日新聞デジタル 2019年2月12日10時25分
羽田空港の増便、半数が日米路線 「国際競争力を強化」
https://digital.asahi.com/articles/ASM2D32ZPM2DUTFK006.html
読売新聞 2019/02/12 15:00
羽田発着枠拡大 米路線が半数
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190212-OYT1T50043/
産経ニュース 2019.2.12 11:18
羽田の国際線増発 日米の航空会社に12便ずつ配分 国交相
https://www.sankei.com/politics/news/190212/plt1902120005-n1.html
Travel vision 2019年2月12日(火)
羽田米国線、1日24便増へ、総増枠数の半数
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=84346
日本経済新聞 2019/2/9 1:31
羽田増便、半数は日米路線 両政府が最終調整
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41106090Y9A200C1EA4000/
***********************************+
日本経済新聞 2019/1/30 20:00
羽田新ルートで米と基本合意 政府が正式発表、発着枠4万回増へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4067377030012019EE8000/
乗りものニュース ›› 新着情報 ›› 羽田新ルートで米と基本合意=横田空域管制は日本-政府
https://trafficnews.jp/post/83082
時事通信 2019.01.30
羽田新ルートで米と基本合意=横田空域管制は日本-政府
日テレnews24 2019年1月30日 19:23
羽田増便「横田空域」通過で日米基本合意
http://www.news24.jp/articles/2019/01/30/07415681.html
トラベルウォッチ 2019年1月31日 01:19
羽田空港の飛行経路見直し、日米合意
2020年東京オリンピック・パラリンピックへ向けて国際線増便
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1167391.html
編集部:椿山和雄
2019年1月30日 発表
日本経済新聞 2019/1/29 23:00
羽田の発着枠拡大、新ルート巡り米国と合意へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40644080Z20C19A1EE8000/
読売新聞 2018年11月04日 11時15分
横田空域の管制権、一部日本移譲…米軍と合意へ
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181103-OYT1T50136.html
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日本経済新聞 2019/2/7 9:40
TIACT、新貨物ビル建設で3割拡張 羽田増枠に備え
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40965020W9A200C1XQ9000/
日本経済新聞 2018/12/21 22:00
羽田・成田に重点投資、五輪へ総仕上げ 政府予算案
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39271220R21C18A2L83000/
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住民合意まだなのに、飛行ルートも増便枠も先走り決定 住民無視の典型
国交省は、羽田空港の国際線増便と都心部上空への飛行ルート変更を計画中。
しかし、住民の合意はまだ得ていない。
なのに、飛行ルートも増便枠も米国と交渉して決定したなどと発表している。
横田基地上空の空域は、米軍の訓練空域で、航空機は自由に飛ばせない。
この横田空域問題は、日本の領空を米国が支配しているわけで、いまだに植民地的従属状態にある。
直ちに返還すべき課題だ。
一方、4000万訪日観光客受け入れに必要だというのが国際線増便の説明だが、
「ただ昨年の訪日客数で見ると、中国の838万人、韓国の754万人に対して米国は150万人程度にとどまる。訪日客への対応の観点だけでは米国への手厚い配分は説明がつかない。」(日経)
いったい米国便を増やして、誰を運んでくるのか。
東京が目指す国際金融拠点都市など、ビジネス拠点化に伴う訪日客、ビジネス客に他ならない。
観光客ではなく、ビジネス客。
羽田増便が、多国籍大企業、主に米国・日本メジャーへの優遇・支援策であるのは明白だ。
飛行ルート直下の住民に理解を得るなどと言いながら、こんな露骨なやり方では、反発はさらに広がるだろう。
日本経済新聞 2019/2/13付
羽田増便へ 米国重視鮮明 増加分の半数、24便配分
----羽田空港の新ルート開設に伴う国際線発着枠の増加分について、およそ半数にあたる1日あたり24便(往復)が日米路線に配分される方向になった。収益性が高い羽田の米国路線を日米の航空会社に割り当てる形。訪日客数がアジアよりも少ない米国との路線に手厚く配分する背景には、新ルート実現に際して横田空域の通過を認めた同国への配慮もありそうだ。
----羽田空港の増便は、訪日客数を20年に4千万人まで引き上げる政府目標を達成するための柱の一つだ。ただ昨年の訪日客数で見ると、中国の838万人、韓国の754万人に対して米国は150万人程度にとどまる。訪日客への対応の観点だけでは米国への手厚い配分は説明がつかない。
背景にあるとみられるのが、米軍が管制を担う横田空域の存在だ。羽田の新ルートは同空域を一時的に通過する。米側は当初、軍用機の訓練などに支障が出かねないとして通過に難色を示していた。最終的には通過を認めたのは、米国への手厚い配分が交渉材料になった可能性がある。
日本経済新聞 2019/1/30 20:00
羽田新ルートで米と基本合意 政府が正式発表、発着枠4万回増へ
----野上浩太郎官房副長官は30日の記者会見で、羽田空港の国際線の発着枠を増やすための新しい飛行ルートを巡り、日本政府と米国側との交渉が基本合意に達したと正式に発表した。発着枠(昼間時間帯)は現状の年6万回から同9万9千回に増える。2020年の東京五輪・パラリンピック前に運用が始まる見込みで、各航空会社への発着枠の割り振りが焦点になる。
以下参考
新たな飛行ルートは在日米軍の横田基地が航空管制を担う「横田空域」を一時的に通過する。時間帯は日本側が管制することでも合意した。石井大臣会見要旨
2019年2月12日(火) 8:39 ~ 8:43
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin190212.html
閣議・閣僚懇
本日の閣議案件で、特に私の方から報告するものはございません。
以上であります。
質疑応答
(問)日米航空当局が、羽田増枠分のうち、半分程度を日米路線に割り当てる方向で最終調整に入ったと一部報道がありましたが、その状況について教えてください。
また、配分交渉にあたって、どのような路線、また、どのような点を重視されるか、現状でのお考えがあれば教えてください。
(答)羽田空港の増枠に関しましては、できるだけ多くの方々から理解を得られるよう、引き続き丁寧な情報提供を行っております。
一方で、2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの増便を目指す上で必要なスケジュールを勘案し、その準備行為の一環として米国との意見交換を行っており、先般、発着枠数が増枠した場合に、米国へ配分されるべき発着枠数につきましては、12枠とする共通認識を持つに至りました。
なお、これを受けまして、米国航空当局におきまして、米国時間の7日から、米国当局の判断において、米国航空会社への国内配分手続きに着手したとの報告を受けております。
また、今般増加する発着枠につきましては、「未来投資戦略2018」に記載されておりますように、訪日外国人旅行者の受入拡大やわが国の国際競争力の強化を図るために活用することとしておりまして、今後の配分交渉におきましては、これを踏まえて対応していくこととしております。
いずれにいたしましても、現在行っております意見交換は、準備行為の一環であり、正式な手続きは今後地元の御了解が得られた後に進め、決定してまいりたいと考えております。
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日本経済新聞 2019/2/13付
羽田増便へ 米国重視鮮明 増加分の半数、24便配分
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO41184540S9A210C1EA2000/
日本経済新聞 2019/2/12 11:24
羽田増枠分、20年に日米に24便 国交相が正式表明
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41144990S9A210C1EAF000/
朝日新聞デジタル 2019年2月12日10時25分
羽田空港の増便、半数が日米路線 「国際競争力を強化」
https://digital.asahi.com/articles/ASM2D32ZPM2DUTFK006.html
読売新聞 2019/02/12 15:00
羽田発着枠拡大 米路線が半数
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190212-OYT1T50043/
産経ニュース 2019.2.12 11:18
羽田の国際線増発 日米の航空会社に12便ずつ配分 国交相
https://www.sankei.com/politics/news/190212/plt1902120005-n1.html
Travel vision 2019年2月12日(火)
羽田米国線、1日24便増へ、総増枠数の半数
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=84346
日本経済新聞 2019/2/9 1:31
羽田増便、半数は日米路線 両政府が最終調整
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41106090Y9A200C1EA4000/
***********************************+
日本経済新聞 2019/1/30 20:00
羽田新ルートで米と基本合意 政府が正式発表、発着枠4万回増へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4067377030012019EE8000/
乗りものニュース ›› 新着情報 ›› 羽田新ルートで米と基本合意=横田空域管制は日本-政府
https://trafficnews.jp/post/83082
時事通信 2019.01.30
羽田新ルートで米と基本合意=横田空域管制は日本-政府
日テレnews24 2019年1月30日 19:23
羽田増便「横田空域」通過で日米基本合意
http://www.news24.jp/articles/2019/01/30/07415681.html
トラベルウォッチ 2019年1月31日 01:19
羽田空港の飛行経路見直し、日米合意
2020年東京オリンピック・パラリンピックへ向けて国際線増便
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1167391.html
編集部:椿山和雄
2019年1月30日 発表
日本経済新聞 2019/1/29 23:00
羽田の発着枠拡大、新ルート巡り米国と合意へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40644080Z20C19A1EE8000/
読売新聞 2018年11月04日 11時15分
横田空域の管制権、一部日本移譲…米軍と合意へ
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181103-OYT1T50136.html
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日本経済新聞 2019/2/7 9:40
TIACT、新貨物ビル建設で3割拡張 羽田増枠に備え
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40965020W9A200C1XQ9000/
日本経済新聞 2018/12/21 22:00
羽田・成田に重点投資、五輪へ総仕上げ 政府予算案
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39271220R21C18A2L83000/
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済