2019-05-01(Wed)
リニア 山口工区 陥没事故 JR東海 工事再開時期示さず
中央アルプストンネル 「原因がまだ分かっていない」金子社長
トンネル工事が抱える開業遅延リスク 事前の地質調査不足が要因か
信濃毎日新聞 (2019年4月26日)
リニア山口工区陥没 JR、工事再開時期示さず
----岐阜県中津川市山口にあるリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(木曽郡南木曽町―中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)地上部で8日に起きた陥没について、JR東海の金子慎社長は25日の記者会見で「原因がまだ分かっていない」と述べた。中止している工事の再開時期は示さなかった。・・・
南信リニア通信 2019/04/28
山口工区で6か所のボーリング調査
---- 「リニア問題を考える恵那市民の会」のフェイスブックによると、陥没事故が起きたリニア中央アルプストンネルの山口工区で6か所でボーリングが行われているとのことです。・・・
----上越新幹線の中山トンネルの工事が難航したことについて昨年国会図書館の「レファレンス(The Reference)」(No.813、2018年10月20日)に「リニア新幹線の整備促進の課題―トンネル工事が抱える開業遅延リスク―」が掲載されました。難航した原因は、路線の決定の前に地質調査を十分に行わなかったからと指摘しています。で、リニア中央新幹線の場合はルートの決定前に十分な調査を行っただろうかと疑問を投げかけています
以下参考
南信リニア通信
補足 :2019/04/30
補足: 2019/04/28 19:12
「東濃リニア通信」さんが現場の様子を報告してくれています。 ⇒ 「山口非常口斜坑トンネル崩落現場周辺の現況」(28日朝)
更新:2019/04/28
山口工区で6か所のボーリング調査
http://www.nbbk.sakura.ne.jp/npp/2019-04/2019-0428.html
信濃毎日新聞 (2019年4月26日)
リニア山口工区陥没 JR、工事再開時期示さず
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190426/KT190425FTI090017000.php
日経コンストラクション 2019/04/17 05:00
リニア工事でトンネル陥没、中央アルプスルート
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00142/00400/
信濃毎日新聞 (2019年4月11日)
リニア工事 陥没の連絡遅れ南木曽町に謝罪 JRと機構
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190411/KT190410FTI090016000.php
国立国会図書館 レファレンス(The Reference)2018-10-20
リニア新幹線の整備促進の課題 : トンネル工事が抱える開業遅延リスク
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11174850_po_081302.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
リニア新幹線品川―名古屋間の平成 39 年の開業は、トンネル工事の成否が鍵を握る。過去の会計検査報告からトンネル工事の事故が原因で開業が遅れた事例を抽出し、事故の背景・要因を考察する。
要 旨
① リニア新幹線のトンネル工事が本格化してきた。リニア新幹線品川―名古屋間の線路延長 285.6km のうちトンネル延長は 256.6km を占めており、計画どおりに開業できるかどうかは、トンネル工事の進捗如何に委ねられている。例えば、南アルプストンネル工事は、崩落や異常出水の危険がある中央構造線、糸魚川―静岡構造線を横切るため、難工事が予想される。
② 中央新幹線は、昭和 48 年に基本計画が決定したが、なかなか整備計画決定に至らなかった。平成 19 年に JR 東海が、建設費用を自己負担すると表明したことを踏まえ、JR東海が主体となり、超電導リニア方式で整備することが平成 23 年に決まった。平成 28年の閣議決定により、全線開業前倒しのために財政投融資 3 兆円を活用することとなり、予定通り開業時期が前倒しできるかが、国政の課題となり得る情勢となった。
③ 開業時期を左右するトンネル工事の抱える問題点を明らかにするため、会計検査院が内閣に毎年度提出している決算検査報告の中から、上越新幹線中山トンネルの事例、東北新幹線御徒町トンネルの事例を選び、工事の円滑な進捗を阻害する事態の発生原因や犯しやすい誤りについて考察する。
④ 中山トンネルにおいては、上越新幹線高崎―大清水トンネル間のルート決定に当たり、事前の地質調査が不十分であったため、避けるべき地層にトンネルを掘削することになり、3 回の異常出水事故に見舞われる難工事を招き、上越新幹線の開業を遅らせただけでなく、開業後の新幹線の運転速度にまで影響を与えることになった。
⑤ 御徒町トンネルにおいては、薬液注入工において薬液の注入が適正に行われていなかったため、地上の道路陥没事故を招き、これもやはり東北・上越両新幹線の東京―上野間開業を遅らせる原因となった。実際の注入量等を事後に検証することが著しく困難であるという薬液注入工の特殊性から、注入状況を記録するチャート紙や、薬液の納入数量の適正な管理が必要となるが、施工業者はチャート紙や納品書等を偽造していた。
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トンネル工事が抱える開業遅延リスク 事前の地質調査不足が要因か
信濃毎日新聞 (2019年4月26日)
リニア山口工区陥没 JR、工事再開時期示さず
----岐阜県中津川市山口にあるリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(木曽郡南木曽町―中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)地上部で8日に起きた陥没について、JR東海の金子慎社長は25日の記者会見で「原因がまだ分かっていない」と述べた。中止している工事の再開時期は示さなかった。・・・
南信リニア通信 2019/04/28
山口工区で6か所のボーリング調査
---- 「リニア問題を考える恵那市民の会」のフェイスブックによると、陥没事故が起きたリニア中央アルプストンネルの山口工区で6か所でボーリングが行われているとのことです。・・・
----上越新幹線の中山トンネルの工事が難航したことについて昨年国会図書館の「レファレンス(The Reference)」(No.813、2018年10月20日)に「リニア新幹線の整備促進の課題―トンネル工事が抱える開業遅延リスク―」が掲載されました。難航した原因は、路線の決定の前に地質調査を十分に行わなかったからと指摘しています。で、リニア中央新幹線の場合はルートの決定前に十分な調査を行っただろうかと疑問を投げかけています
国立国会図書館 レファレンス(The Reference)2018-10-20
リニア新幹線の整備促進の課題 : トンネル工事が抱える開業遅延リスク
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11174850_po_081302.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
リニア新幹線品川―名古屋間の平成 39 年の開業は、トンネル工事の成否が鍵を握る。過去の会計検査報告からトンネル工事の事故が原因で開業が遅れた事例を抽出し、事故の背景・要因を考察する。
以下参考
南信リニア通信
補足 :2019/04/30
補足: 2019/04/28 19:12
「東濃リニア通信」さんが現場の様子を報告してくれています。 ⇒ 「山口非常口斜坑トンネル崩落現場周辺の現況」(28日朝)
更新:2019/04/28
山口工区で6か所のボーリング調査
http://www.nbbk.sakura.ne.jp/npp/2019-04/2019-0428.html
信濃毎日新聞 (2019年4月26日)
リニア山口工区陥没 JR、工事再開時期示さず
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190426/KT190425FTI090017000.php
日経コンストラクション 2019/04/17 05:00
リニア工事でトンネル陥没、中央アルプスルート
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00142/00400/
信濃毎日新聞 (2019年4月11日)
リニア工事 陥没の連絡遅れ南木曽町に謝罪 JRと機構
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190411/KT190410FTI090016000.php
国立国会図書館 レファレンス(The Reference)2018-10-20
リニア新幹線の整備促進の課題 : トンネル工事が抱える開業遅延リスク
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11174850_po_081302.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
リニア新幹線品川―名古屋間の平成 39 年の開業は、トンネル工事の成否が鍵を握る。過去の会計検査報告からトンネル工事の事故が原因で開業が遅れた事例を抽出し、事故の背景・要因を考察する。
要 旨
① リニア新幹線のトンネル工事が本格化してきた。リニア新幹線品川―名古屋間の線路延長 285.6km のうちトンネル延長は 256.6km を占めており、計画どおりに開業できるかどうかは、トンネル工事の進捗如何に委ねられている。例えば、南アルプストンネル工事は、崩落や異常出水の危険がある中央構造線、糸魚川―静岡構造線を横切るため、難工事が予想される。
② 中央新幹線は、昭和 48 年に基本計画が決定したが、なかなか整備計画決定に至らなかった。平成 19 年に JR 東海が、建設費用を自己負担すると表明したことを踏まえ、JR東海が主体となり、超電導リニア方式で整備することが平成 23 年に決まった。平成 28年の閣議決定により、全線開業前倒しのために財政投融資 3 兆円を活用することとなり、予定通り開業時期が前倒しできるかが、国政の課題となり得る情勢となった。
③ 開業時期を左右するトンネル工事の抱える問題点を明らかにするため、会計検査院が内閣に毎年度提出している決算検査報告の中から、上越新幹線中山トンネルの事例、東北新幹線御徒町トンネルの事例を選び、工事の円滑な進捗を阻害する事態の発生原因や犯しやすい誤りについて考察する。
④ 中山トンネルにおいては、上越新幹線高崎―大清水トンネル間のルート決定に当たり、事前の地質調査が不十分であったため、避けるべき地層にトンネルを掘削することになり、3 回の異常出水事故に見舞われる難工事を招き、上越新幹線の開業を遅らせただけでなく、開業後の新幹線の運転速度にまで影響を与えることになった。
⑤ 御徒町トンネルにおいては、薬液注入工において薬液の注入が適正に行われていなかったため、地上の道路陥没事故を招き、これもやはり東北・上越両新幹線の東京―上野間開業を遅らせる原因となった。実際の注入量等を事後に検証することが著しく困難であるという薬液注入工の特殊性から、注入状況を記録するチャート紙や、薬液の納入数量の適正な管理が必要となるが、施工業者はチャート紙や納品書等を偽造していた。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済