2019-05-30(Thu)
リニア トンネル工事 土砂崩落 不適切工法が原因
中央アルプストンネル山口工区 作業用トンネル(斜坑)陥没
信濃毎日新聞 (2019年5月29日)
陥没原因 もろい地層 リニア山口工区 機構推定
----鉄道建設・運輸施設整備支援機構は28日、岐阜県中津川市山口のリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(木曽郡南木曽町―中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)で4月8日に起きた陥没の推定原因と対策を発表した。周囲にもろい地層があったことなどが原因で、今後、こうした場所では上部を事前に補強するなどとしている。
----機構によると、現場は手で触ると崩れるほどのもろい花こう岩が含まれる地層。掘削機械の作業スペースを確保するため、こうした不安定な場所での工事に適さない形状の掘削断面で穴を掘っていたという。上部の土を支えられなくなり、まず、4月4日にトンネル天井部分が崩落した。機構は崩落部分を補修していたが、地層の緩みが上方に広がり、8日の陥没につながったという。
中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの地上部土砂崩落の推定原因と対策について(PDF:888KB)
https://www.jrtt.go.jp/08-2Press/pdf/2019/press20190528-1.pdf

以下参考
鉄道・運輸機構 2019年5月28日
中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの地上部土砂崩落の推定原因と対策について(PDF:888KB)
https://www.jrtt.go.jp/08-2Press/pdf/2019/press20190528-1.pdf
中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの地上部土砂崩落の推定原因と対策について
平成 31 年 4 月 8 日発生の表題の件について、地質調査等を実施し推定原因と復旧計画や今後の対策等をとりまとめました。概要については下記のとおりです。
なお、今後は今回の崩落原因をふまえてより慎重な施工管理を徹底し、トンネル掘削を進めてまいります。
記 1.調査結果と推定原因
① 調査結果(資料 1、2)
中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの土砂崩落部周辺について、原因究明のため地質調査を実施。
・ トンネル左下部周辺は、風化花崗岩に強風化花崗岩が介在した地質であった。
※風化花崗岩:風化が進んで褐色を帯びているが、岩としての強度があり、概ね元の構造形状を残している状態の花崗岩
※強風化花崗岩:褐色に変色し、手で触るとボロボロと崩れる程度に脆くなり、一部は粘土化するまで風化が進んだ状態の花崗岩
・ 崩落部周辺はトンネル直上に風化花崗岩及び強風化花崗岩が6~8m程度まで分布し、更にその上部は土石流堆積物が10~12m程度堆積していた。
② 推定原因(資料 2)
・ トンネル左下部付近に地耐力の小さい強風化花崗岩が介在していたことや、掘削機械の作業スペース確保のため、不安定地山に適さない掘削断面形状となっていたことから、トンネル左上部の地山荷重を支えられず、4月4日にトンネル内で土砂崩落が発生した。
・ 4 月 5 日~4 月 7 日の間、トンネル内から土砂崩落部の空洞充填を実施したものの、緩み範囲が土石流堆積物まで拡がり地上部の崩落に至った。
2.復旧計画(資料 3)
・ 5 月 29 日から土砂崩落部周辺の緩み範囲の改良(セメント系)作業をトンネル内から施工する。
・ 改良の状態を確認のうえ、トンネル上部の補強をした後に、トンネル内の崩落土砂等を撤去し、ロックボルトおよび支保工等の再設置を実施する。
3.今後の対策(資料 4)
・ 復旧完了後の掘削にあたっては、地山状況を掘削面ごとに適切に評価し、不安定な地山の場合は下記の対策を実施。
①掘削断面形状を見直し、坑内計測の頻度を上げるなど、慎重な施工管理を徹底する。
②事前にトンネル上部の補強や、地山弱部を補強するなど最適な補助工法を実施する。
<本件に関するお問合せ先>
鉄道・運輸機構 関東甲信工事局 総務課
電 話 045-475-5500 FAX045-475-5507
*************************************+
中日新聞 2019年5月30日
不適切工法が原因 リニア、トンネル工事の土砂崩落
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190530/CK2019053002000029.html
信濃毎日新聞 (2019年5月29日)
陥没原因 もろい地層 リニア山口工区 機構推定
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190529/KT190528FTI090055000.php
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信濃毎日新聞 (2019年5月29日)
陥没原因 もろい地層 リニア山口工区 機構推定
----鉄道建設・運輸施設整備支援機構は28日、岐阜県中津川市山口のリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(木曽郡南木曽町―中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)で4月8日に起きた陥没の推定原因と対策を発表した。周囲にもろい地層があったことなどが原因で、今後、こうした場所では上部を事前に補強するなどとしている。
----機構によると、現場は手で触ると崩れるほどのもろい花こう岩が含まれる地層。掘削機械の作業スペースを確保するため、こうした不安定な場所での工事に適さない形状の掘削断面で穴を掘っていたという。上部の土を支えられなくなり、まず、4月4日にトンネル天井部分が崩落した。機構は崩落部分を補修していたが、地層の緩みが上方に広がり、8日の陥没につながったという。
中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの地上部土砂崩落の推定原因と対策について(PDF:888KB)
https://www.jrtt.go.jp/08-2Press/pdf/2019/press20190528-1.pdf

以下参考
鉄道・運輸機構 2019年5月28日
中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの地上部土砂崩落の推定原因と対策について(PDF:888KB)
https://www.jrtt.go.jp/08-2Press/pdf/2019/press20190528-1.pdf
中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの地上部土砂崩落の推定原因と対策について
平成 31 年 4 月 8 日発生の表題の件について、地質調査等を実施し推定原因と復旧計画や今後の対策等をとりまとめました。概要については下記のとおりです。
なお、今後は今回の崩落原因をふまえてより慎重な施工管理を徹底し、トンネル掘削を進めてまいります。
記 1.調査結果と推定原因
① 調査結果(資料 1、2)
中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの土砂崩落部周辺について、原因究明のため地質調査を実施。
・ トンネル左下部周辺は、風化花崗岩に強風化花崗岩が介在した地質であった。
※風化花崗岩:風化が進んで褐色を帯びているが、岩としての強度があり、概ね元の構造形状を残している状態の花崗岩
※強風化花崗岩:褐色に変色し、手で触るとボロボロと崩れる程度に脆くなり、一部は粘土化するまで風化が進んだ状態の花崗岩
・ 崩落部周辺はトンネル直上に風化花崗岩及び強風化花崗岩が6~8m程度まで分布し、更にその上部は土石流堆積物が10~12m程度堆積していた。
② 推定原因(資料 2)
・ トンネル左下部付近に地耐力の小さい強風化花崗岩が介在していたことや、掘削機械の作業スペース確保のため、不安定地山に適さない掘削断面形状となっていたことから、トンネル左上部の地山荷重を支えられず、4月4日にトンネル内で土砂崩落が発生した。
・ 4 月 5 日~4 月 7 日の間、トンネル内から土砂崩落部の空洞充填を実施したものの、緩み範囲が土石流堆積物まで拡がり地上部の崩落に至った。
2.復旧計画(資料 3)
・ 5 月 29 日から土砂崩落部周辺の緩み範囲の改良(セメント系)作業をトンネル内から施工する。
・ 改良の状態を確認のうえ、トンネル上部の補強をした後に、トンネル内の崩落土砂等を撤去し、ロックボルトおよび支保工等の再設置を実施する。
3.今後の対策(資料 4)
・ 復旧完了後の掘削にあたっては、地山状況を掘削面ごとに適切に評価し、不安定な地山の場合は下記の対策を実施。
①掘削断面形状を見直し、坑内計測の頻度を上げるなど、慎重な施工管理を徹底する。
②事前にトンネル上部の補強や、地山弱部を補強するなど最適な補助工法を実施する。
<本件に関するお問合せ先>
鉄道・運輸機構 関東甲信工事局 総務課
電 話 045-475-5500 FAX045-475-5507
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中日新聞 2019年5月30日
不適切工法が原因 リニア、トンネル工事の土砂崩落
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190530/CK2019053002000029.html
信濃毎日新聞 (2019年5月29日)
陥没原因 もろい地層 リニア山口工区 機構推定
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190529/KT190528FTI090055000.php
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済