2019-08-11(Sun)
リニア問題で国が初関与 国、静岡県、JRが確認文書
リニア早期開業に努力 一方で大井川減水の影響を回避・軽減 仲介役?
リニア中央新幹線の南アルプス静岡工区のトンネル工事に伴う大井川の流量減少問題で、国交省が「仲介役」で関与するようだ。
国土交通省と静岡県、JR東海が、今後の対応に関し、確認文書を連名で発表した。
リニア早期開業に向けてそれぞれが努力する一方で大井川の水資源への影響を回避・軽減するというもの。
▽県が提出した意見書に対して、JRは県民や利水者に分かりやすい回答をするように努める
▽JRから最終的な回答が提出された際には、有識者による県の専門部会を速やかに開き、県は専門部会が円滑、迅速に進むように努める
▽国は専門部会での検討を見守り、状況に応じて検討の促進に努める(毎日新聞の要約)
国交省が仲介役となることに違和感がある。
もともとリニア建設を推進し、JR東海が住民を無視してすすめる工事を後押ししてきたのが国交省だ。
「丁寧な説明」を指導するなどと答弁しながら、JR東海が姿勢を改めた様子はほとんどない。
そもそも公共工事でないからと情報開示も不十分。情報開示を指導した形跡もない。
静岡工区の大井川減水問題は、事業実施計画を認めたときの環境影響評価に関する環境大臣と国交大臣の意見でも
環境悪化を回避すべきだと、指摘していたこと。
静岡県とJR東海の相違は、どっちもどっちではない。
静岡県は、国交大臣意見と同様に、減水した水を元に戻すなど環境影響回避策をJR東海に求めているだけだ。
それに対して、JR東海が、科学的根拠も示さないで、「戻すと言ってるじゃないか」的に回答をしている。
いい加減なのはJR東海の方だ。
国交省は「仲介役」ではなく、JR東海に「きちんと根拠も示して回答しろ」厳しく指導することだ。
ただ、本質的なことは、JR東海は静岡県が求める「科学的根拠」を示すことが不可能だということ。
南アルプスに「穴」あけて、環境破壊を回避することは、いくらトンネル掘削技術が向上しても不可能なのだから。
リニア計画の無謀は、ルート選定にもあったわけで、計画の根本的な見直しこそすべきことではないか。
静岡新聞(2019/8/10 07:48)
リニア問題で国が初関与 国と静岡県、JRが水資源で確認文書
----リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題で、国土交通省と静岡県、JR東海は9日、今後の対応に関し、リニア早期開業に向けてそれぞれが努力する一方で大井川の水資源への影響を回避・軽減するとした確認文書を連名で発表した。JRや愛知県などが国による調整を強く求めていた中、国が初めて直接関与した格好だが、新たな決定事項など具体的な進展はなかった。
毎日新聞2019年8月10日 地方版
リニア中央新幹線:大井川流量減少 国交省・県・JR東海 協議の進め方で合意 /静岡
----国、県、JRの三者連名で公表した「当面の進め方について」と題した文書によると、▽県が提出した意見書に対して、JRは県民や利水者に分かりやすい回答をするように努める▽JRから最終的な回答が提出された際には、有識者による県の専門部会を速やかに開き、県は専門部会が円滑、迅速に進むように努める▽国は専門部会での検討を見守り、状況に応じて検討の促進に努める--としている。
以下参考
リニア中央新幹線静岡工区の当面の進め方について
令和元年8月9日
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo09_hh_000065.html
リニア中央新幹線静岡工区の事業を円滑に進めるため、静岡県、東海旅客鉄道株式会社及び国土交通省は、当面の進め方について確認いたしました。
リニア中央新幹線の静岡工区については、現在、トンネル掘削に伴う大井川の減水に関して、水資源の確保や自然環境の保全等の観点から静岡県と東海旅客鉄道株式会社との間で協議が進められているところであり、トンネル掘削工事には至っていません。
一方で、リニア中央新幹線は、国民生活や経済活動へ大きなインパクトをもたらす重要な事業であり、沿線自治体等からの期待も大きいことから、できる限り早期の実現が望まれています。
このような状況の中で、本事業を円滑に進めていくため、国土交通省は静岡県及び東海旅客鉄道株式会社と、今後の当面の進め方について確認するための調整を行い、別添のとおり三者で合意しましたので、お知らせいたします。
添付資料
報道発表資料(PDF形式:169KB)
http://www.mlit.go.jp/common/001302603.pdf
別添(PDF形式:58KB)
http://www.mlit.go.jp/common/001302611.pdf
お問い合わせ先
国土交通省鉄道局施設課環境対策室
TEL:(03)5253-8111 (内線40871、40863) 直通 03-5253-8556 FAX:03-5253-1634
----------------------------*
リニア中央新幹線静岡工区の当面の進め方について
http://www.mlit.go.jp/common/001302611.pdf
令 和 元 年 8 月 9 日
国 土 交 通 省
静 岡 県
東 海 旅 客 鉄 道 株 式 会 社
○ リニア中央新幹線は、全幹法やアセス法等に基づき進められ、国民生活や経済活動へ大きなインパクトをもたらす重要な事業であること、また沿線自治体等からの期待も大きいことから、できる限り早期の実現が望まれる。
○ 一方で、大井川の水資源の確保は静岡県にとって切実な問題であり、またエコパークに登録された南アルプスは我が国において貴重な自然環境を有する地域の一つであることから、これらへの影響を回避・軽減するための措置を適切に講じていく必要がある。
○ このような状況の下、JR東海は水資源の確保や自然環境保全のための措置について真摯に検討し着実に実施するとともに、静岡県は科学的知見等に基づきながら、必要となる行政上の手続きを速やかに進めることが求められている。
○ 以上を共通の基本認識として、国土交通省、静岡県及びJR東海は、本件を進めるにあたり、当面、以下を確認する。
(1) 水資源や自然環境への影響を回避・軽減するための措置については、現時点における科学的・工学的な観点から検討されるものであり、その検討の場として静岡県は専門部会を設けている。
(2) JR東海は、静岡県立ち会いのもと専門部会の委員などから提示された意見や質問の趣旨等を確認しながら検討を深め、6月6日付けの中間意見書に対する最終的な回答を作成する。その際には、科学的な根拠等を示しながら県民や利水者にとってわかりやすいものとなるよう努める。
(3) 静岡県は、この検討の場として専門部会を設けている経緯に鑑み、上記(2)の手続きを経てJR東海から回答が提出された際には、速やかに専門部会を開催し、科学的・工学的な検討を有識者等に委ねつつ専門部会が円滑かつ迅速に進むよう努める。
(4) 国土交通省は、専門部会における検討を見守りつつ、状況に応じて検討の促進等に努める。
**********************************
静岡新聞(2019/8/10 07:48)
リニア問題で国が初関与 国と静岡県、JRが水資源で確認文書
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/668072.html
日本経済新聞 2019/8/9 16:24
リニア問題、国交省が調整役に 静岡県・JRの協議に参加
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48417590Z00C19A8L61000/
毎日新聞2019年8月10日 地方版
リニア中央新幹線:大井川流量減少 国交省・県・JR東海 協議の進め方で合意 /静岡
https://mainichi.jp/articles/20190810/ddl/k22/020/092000c
共同通信2019/8/9 17:41
リニア「状況に応じて」国が促進 静岡県とJRの協議
https://this.kiji.is/532479041531151457?c=39546741839462401
産経ニュース 2019.8.9 18:04
静岡県・JRリニア水問題協議 国交省も調整役に
https://www.sankei.com/life/news/190809/lif1908090034-n1.html
マイナビニュース 2019/08/09 19:53
国交省、JR東海・静岡県とリニア中央新幹線静岡工区の進め方を確認
https://news.mynavi.jp/article/20190809-875037/
*********************************************
日本経済新聞 2019/8/7 20:17
静岡県の専門委員とJR東海、会談へ リニア中央新幹線巡り
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48333010X00C19A8L61000/
産経ニュース 2019.8.7 19:46
リニア工事、国交省がJR東海と静岡県仲介の意向 知事明かす
https://www.sankei.com/politics/news/190807/plt1908070033-n1.html
MBSニュース 2019/08/07 17:18
リニア新幹線の“大阪延伸”に暗雲 2037年の予定に「待った」の理由
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190807/GE000000000000029031.shtml
日本経済新聞 2019/8/7 19:00
JR東海社長「大阪開業に影響も」、リニア静岡工区の遅れで
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48327180X00C19A8L91000/
毎日新聞2019年8月7日 19時00分
JR東海社長「リニア大阪開業遅れも」静岡工区未着工で
https://mainichi.jp/articles/20190807/k00/00m/040/236000c
産経ニュース 2019.8.7 22:45
リニア着工遅れ「大阪開業に影響も」 JR東海社長が言及
https://www.sankei.com/economy/news/190807/ecn1908070020-n1.html
静岡新聞(2019/8/6 07:36)
リニア問題で川勝知事、国に意向 JRと議論「オープンに」
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/666297.html
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リニア中央新幹線の南アルプス静岡工区のトンネル工事に伴う大井川の流量減少問題で、国交省が「仲介役」で関与するようだ。
国土交通省と静岡県、JR東海が、今後の対応に関し、確認文書を連名で発表した。
リニア早期開業に向けてそれぞれが努力する一方で大井川の水資源への影響を回避・軽減するというもの。
▽県が提出した意見書に対して、JRは県民や利水者に分かりやすい回答をするように努める
▽JRから最終的な回答が提出された際には、有識者による県の専門部会を速やかに開き、県は専門部会が円滑、迅速に進むように努める
▽国は専門部会での検討を見守り、状況に応じて検討の促進に努める(毎日新聞の要約)
国交省が仲介役となることに違和感がある。
もともとリニア建設を推進し、JR東海が住民を無視してすすめる工事を後押ししてきたのが国交省だ。
「丁寧な説明」を指導するなどと答弁しながら、JR東海が姿勢を改めた様子はほとんどない。
そもそも公共工事でないからと情報開示も不十分。情報開示を指導した形跡もない。
静岡工区の大井川減水問題は、事業実施計画を認めたときの環境影響評価に関する環境大臣と国交大臣の意見でも
環境悪化を回避すべきだと、指摘していたこと。
静岡県とJR東海の相違は、どっちもどっちではない。
静岡県は、国交大臣意見と同様に、減水した水を元に戻すなど環境影響回避策をJR東海に求めているだけだ。
それに対して、JR東海が、科学的根拠も示さないで、「戻すと言ってるじゃないか」的に回答をしている。
いい加減なのはJR東海の方だ。
国交省は「仲介役」ではなく、JR東海に「きちんと根拠も示して回答しろ」厳しく指導することだ。
ただ、本質的なことは、JR東海は静岡県が求める「科学的根拠」を示すことが不可能だということ。
南アルプスに「穴」あけて、環境破壊を回避することは、いくらトンネル掘削技術が向上しても不可能なのだから。
リニア計画の無謀は、ルート選定にもあったわけで、計画の根本的な見直しこそすべきことではないか。
静岡新聞(2019/8/10 07:48)
リニア問題で国が初関与 国と静岡県、JRが水資源で確認文書
----リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題で、国土交通省と静岡県、JR東海は9日、今後の対応に関し、リニア早期開業に向けてそれぞれが努力する一方で大井川の水資源への影響を回避・軽減するとした確認文書を連名で発表した。JRや愛知県などが国による調整を強く求めていた中、国が初めて直接関与した格好だが、新たな決定事項など具体的な進展はなかった。
毎日新聞2019年8月10日 地方版
リニア中央新幹線:大井川流量減少 国交省・県・JR東海 協議の進め方で合意 /静岡
----国、県、JRの三者連名で公表した「当面の進め方について」と題した文書によると、▽県が提出した意見書に対して、JRは県民や利水者に分かりやすい回答をするように努める▽JRから最終的な回答が提出された際には、有識者による県の専門部会を速やかに開き、県は専門部会が円滑、迅速に進むように努める▽国は専門部会での検討を見守り、状況に応じて検討の促進に努める--としている。
以下参考
リニア中央新幹線静岡工区の当面の進め方について
令和元年8月9日
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo09_hh_000065.html
リニア中央新幹線静岡工区の事業を円滑に進めるため、静岡県、東海旅客鉄道株式会社及び国土交通省は、当面の進め方について確認いたしました。
リニア中央新幹線の静岡工区については、現在、トンネル掘削に伴う大井川の減水に関して、水資源の確保や自然環境の保全等の観点から静岡県と東海旅客鉄道株式会社との間で協議が進められているところであり、トンネル掘削工事には至っていません。
一方で、リニア中央新幹線は、国民生活や経済活動へ大きなインパクトをもたらす重要な事業であり、沿線自治体等からの期待も大きいことから、できる限り早期の実現が望まれています。
このような状況の中で、本事業を円滑に進めていくため、国土交通省は静岡県及び東海旅客鉄道株式会社と、今後の当面の進め方について確認するための調整を行い、別添のとおり三者で合意しましたので、お知らせいたします。
添付資料
報道発表資料(PDF形式:169KB)
http://www.mlit.go.jp/common/001302603.pdf
別添(PDF形式:58KB)
http://www.mlit.go.jp/common/001302611.pdf
お問い合わせ先
国土交通省鉄道局施設課環境対策室
TEL:(03)5253-8111 (内線40871、40863) 直通 03-5253-8556 FAX:03-5253-1634
----------------------------*
リニア中央新幹線静岡工区の当面の進め方について
http://www.mlit.go.jp/common/001302611.pdf
令 和 元 年 8 月 9 日
国 土 交 通 省
静 岡 県
東 海 旅 客 鉄 道 株 式 会 社
○ リニア中央新幹線は、全幹法やアセス法等に基づき進められ、国民生活や経済活動へ大きなインパクトをもたらす重要な事業であること、また沿線自治体等からの期待も大きいことから、できる限り早期の実現が望まれる。
○ 一方で、大井川の水資源の確保は静岡県にとって切実な問題であり、またエコパークに登録された南アルプスは我が国において貴重な自然環境を有する地域の一つであることから、これらへの影響を回避・軽減するための措置を適切に講じていく必要がある。
○ このような状況の下、JR東海は水資源の確保や自然環境保全のための措置について真摯に検討し着実に実施するとともに、静岡県は科学的知見等に基づきながら、必要となる行政上の手続きを速やかに進めることが求められている。
○ 以上を共通の基本認識として、国土交通省、静岡県及びJR東海は、本件を進めるにあたり、当面、以下を確認する。
(1) 水資源や自然環境への影響を回避・軽減するための措置については、現時点における科学的・工学的な観点から検討されるものであり、その検討の場として静岡県は専門部会を設けている。
(2) JR東海は、静岡県立ち会いのもと専門部会の委員などから提示された意見や質問の趣旨等を確認しながら検討を深め、6月6日付けの中間意見書に対する最終的な回答を作成する。その際には、科学的な根拠等を示しながら県民や利水者にとってわかりやすいものとなるよう努める。
(3) 静岡県は、この検討の場として専門部会を設けている経緯に鑑み、上記(2)の手続きを経てJR東海から回答が提出された際には、速やかに専門部会を開催し、科学的・工学的な検討を有識者等に委ねつつ専門部会が円滑かつ迅速に進むよう努める。
(4) 国土交通省は、専門部会における検討を見守りつつ、状況に応じて検討の促進等に努める。
**********************************
静岡新聞(2019/8/10 07:48)
リニア問題で国が初関与 国と静岡県、JRが水資源で確認文書
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/668072.html
日本経済新聞 2019/8/9 16:24
リニア問題、国交省が調整役に 静岡県・JRの協議に参加
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48417590Z00C19A8L61000/
毎日新聞2019年8月10日 地方版
リニア中央新幹線:大井川流量減少 国交省・県・JR東海 協議の進め方で合意 /静岡
https://mainichi.jp/articles/20190810/ddl/k22/020/092000c
共同通信2019/8/9 17:41
リニア「状況に応じて」国が促進 静岡県とJRの協議
https://this.kiji.is/532479041531151457?c=39546741839462401
産経ニュース 2019.8.9 18:04
静岡県・JRリニア水問題協議 国交省も調整役に
https://www.sankei.com/life/news/190809/lif1908090034-n1.html
マイナビニュース 2019/08/09 19:53
国交省、JR東海・静岡県とリニア中央新幹線静岡工区の進め方を確認
https://news.mynavi.jp/article/20190809-875037/
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日本経済新聞 2019/8/7 20:17
静岡県の専門委員とJR東海、会談へ リニア中央新幹線巡り
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48333010X00C19A8L61000/
産経ニュース 2019.8.7 19:46
リニア工事、国交省がJR東海と静岡県仲介の意向 知事明かす
https://www.sankei.com/politics/news/190807/plt1908070033-n1.html
MBSニュース 2019/08/07 17:18
リニア新幹線の“大阪延伸”に暗雲 2037年の予定に「待った」の理由
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190807/GE000000000000029031.shtml
日本経済新聞 2019/8/7 19:00
JR東海社長「大阪開業に影響も」、リニア静岡工区の遅れで
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48327180X00C19A8L91000/
毎日新聞2019年8月7日 19時00分
JR東海社長「リニア大阪開業遅れも」静岡工区未着工で
https://mainichi.jp/articles/20190807/k00/00m/040/236000c
産経ニュース 2019.8.7 22:45
リニア着工遅れ「大阪開業に影響も」 JR東海社長が言及
https://www.sankei.com/economy/news/190807/ecn1908070020-n1.html
静岡新聞(2019/8/6 07:36)
リニア問題で川勝知事、国に意向 JRと議論「オープンに」
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/666297.html
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済