2019-12-13(Fri)
台風19号 越水が堤防決壊の原因 荒川と那珂川・久慈川
復旧は「危機管理型ハード対策」 国交省堤防調査委
◆2019年12月3日 東京新聞埼玉版
「越水」で決壊と結論 台風19号で越辺川など 強化策など復旧方針も
----台風19号による堤防決壊の原因などを調査する国土交通省関東地方整備局の「荒川水系越辺(おっぺ)川・都幾(とき)川堤防調査委員会」は二日、さいたま市内で第三回会合を開き、東松山市から川越市にかけての越辺川と都幾川の堤防計三カ所の決壊原因を「越水」と結論付けた。会合では決壊区間の復旧方針も議論され、堤防の強化策や段階的な拡大整備などの方向性が決まった。
◆2019年12月3日 毎日新聞埼玉版
台風19号 越水で堤防が決壊 越辺川、都幾川 国交省調査委判断
----国土交通省関東地方整備局は2日、学識者による荒川水系越辺(おっぺ)川・都幾川堤防調査委員会(委員長・安田進東京電機大名誉教授)をさいたま市内で開いた。調査委は、台風19号による越辺川と都幾川の河川堤防決壊の原因について「20~40センチ超の越水により決壊した」と結論づけ、以前から計画されていた堤防の高さを確保するなどの復旧基本方針を了承した。
◆2019年12月3日 朝日新聞埼玉版
台風19号水害の原因は越水 地方整備局が特定
----県内で決壊したのは、越辺川の川越市平塚新田と東松山市正代、都幾川の東松山市早俣の堤防。同局は、いずれも水が堤防に浸透した形跡がない一方、上昇した水位の痕跡が堤防より少なくとも20~40センチ高かったことなどを確認した。大雨による水位上昇で、堤防を越えた水が堤防を削り、決壊につながったと結論づけた。
再発防止策として▽川底を掘って水位を低くする河道掘削▽堤防のかさ上げ▽堤防保護のためのブロック補強▽堤防の上部などをアスファルトで補強する――といった対策などをまとめた。
---------------
茨城新聞 2019年12月3日(火)
川底掘削し水位低下 那珂・久慈川国交省調査委 堤防かさ上げ、拡幅へ
----台風19号で那珂川と久慈川の堤防が決壊した原因究明と復旧方法を検討する国土交通省関東地方整備局の「那珂川・久慈川堤防調査委員会」(委員長・安田進東京電機大名誉教授)の第3回会合が2日、さいたま市内で開かれ、川底を掘って水位を低下させた上で、堤防の補強やかさ上げ、拡幅などを講じる復旧方針をまとめた。来年夏の出水期までに完了を目指す。
調査委は、堤防決壊の主要因を、川の水が堤防の上をあふれ出る「越水」と結論付けた。復旧方針については、川底の掘削を基本とし、堤防のかさ上げと拡幅を行う。堤防のり面にブロックや遮水シートなどを設置したり、堤防の一番高い部分「天端」を舗装したりすることも確認した。
関東地方整備局
堤防調査委員会
荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会
那珂川・久慈川堤防調査委員会
http://www.ktr.mlit.go.jp/bousai/bousai00000216.html
第3回荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会
第3回那珂川・久慈川堤防調査委員会
○議事次第等[PDF:185KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000762805.pdf
○第3回荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会説明資料[PDF:8414KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000762806.pdf
○第3回那珂川・久慈川堤防調査委員会説明資料[PDF:18632KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000762808.pdf

○議事要旨[PDF:81KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000764301.pdf
○議事要旨(修正箇所対比表)[PDF:16KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000764302.pdf
以下参考
第3回 荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会
第3回 那珂川・久慈川堤防調査委員会
議事要旨
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000762807.pdf
日時:令和元年 12 月 2 日(月)
9:30~11:30
場所: TKP 大宮駅西口カンファレンスセンター
荒川水系越辺川、都幾川及び那珂川、久慈川、浅川の堤防決壊と被災メカニズムの分析、決壊のプロセス、本復旧の基本方針について、事務局(関東地方整備局)より説明を行い、下記3つの事項について委員会の了解を得た。。
堤防決壊と被災メカニズムの分析については、各決壊箇所において、痕跡水位及び現地の状況より推定した越水範囲と越水深、浸透に対する解析結果を踏まえて行った。その結果、本委員会では、堤防が決壊した 12 箇所はいずれも「越水が決壊の要因になったと推定され」、このうち久慈川右岸 25.5k と浅川右岸 0.6k と 1.5k の 2 箇所については、「堤内地側からの越水が決壊の要因になったと推定される」との結論を得た。また、那珂川左岸 40.0k、久慈川左岸 27.0k については浸透の影響は排除できず、那珂川右岸 41.2k については植生のはがれについても確認できることから侵食の影響は排除できないとの結論に至った。
本復旧の基本方針について、河川からの越水が決壊の要因になったと推定される 9箇所については、本委員会では復旧工法の対応方針として、堤体土を良質なものを選び、締固めを十分に行うことを基本として、計画上必要とされる高さを確保するための堤防拡築、川表法覆工、堤防天端の舗装、川裏法尻補強を基本的な方針とするとの結論に至った。このうち、浸透の影響が排除できない那珂川左岸 40.0k、久慈川左岸 27.0k の2箇所については、必要に応じて河川水の堤防への浸透を抑制するために、浸透対策工を実施することとした。
堤内地側からの越水が決壊の要因になったと推定される久慈川右岸 25.5k と浅川右岸 0.6k と右岸 1.5k の 3 箇所については、河川側からの越流に対する対応と同様、計画上必要とされる高さを確保するための堤防拡築、川表法覆工、堤防天端の舗装、川裏法尻補強を実施することとした。
委員会から、「今後、危機管理的な観点で実施可能な種々の対策の検討が必要である」との意見を得た。
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茨城新聞 2019年12月3日(火)
川底掘削し水位低下 那珂・久慈川国交省調査委 堤防かさ上げ、拡幅へ
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15752963576684
台風19号で那珂川と久慈川の堤防が決壊した原因究明と復旧方法を検討する国土交通省関東地方整備局の「那珂川・久慈川堤防調査委員会」(委員長・安田進東京電機大名誉教授)の第3回会合が2日、さいたま市内で開かれ、川底を掘って水位を低下させた上で、堤防の補強やかさ上げ、拡幅などを講じる復旧方針をまとめた。来年夏の出水期までに完了を目指す。
調査委は、堤防決壊の主要因を、川の水が堤防の上をあふれ出る「越水」と結論付けた。復旧方針については、川底の掘削を基本とし、堤防のかさ上げと拡幅を行う。堤防のり面にブロックや遮水シートなどを設置したり、堤防の一番高い部分「天端」を舗装したりすることも確認した。
一部の決壊箇所は越水に加え、川の水が地盤に浸透して堤防が壊れる「パイピング破壊」や、河川側の堤防を削る「浸食」の可能性もあるとして、鉄板を埋め込む工事も実施する。
会合後、安田委員長は「決壊箇所だけでなく、上流や下流を含め、全体で弱点がないようにすべきだ」と話した。 (高岡健作)
建設通信新聞 [ 2019-12-03 4面 ]
高さ確保へ堤防拡築/危機管理型対策など実施/関東整備局堤防調査委
http://kensetsunews.com/archives/395088
---------------------------------
八ッ場あしたの会
2019年12月4日関連ニュース
台風19号、荒川水系の越辺川、都幾川の堤防決壊は越水が原因と特定
http://yamba-net.org/49615/
荒川水系の越辺川(おっぺがわ)と都幾川(ときがわ)では、台風19号豪雨により3か所で堤防が決壊しました。
国土交通省関東地方整備局は台風19号で堤防が決壊した箇所について、専門家による調査委員会を立ち上げており、12月2日に第3回荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会及び第3回那珂川・久慈川堤防調査委員会が開催されました。
現時点では当日の配布資料は掲載されていませんが、当該ページは以下になります。
◆国土交通省関東地方整備局ホームページより「堤防調査委員会」
http://www.ktr.mlit.go.jp/bousai/bousai00000216.html
12月2日の委員会を傍聴した嶋津暉之さん(当会運営委員、元・東京都環境科学研究所研究員)からの報告をお伝えします。
~~~~~
委員会では、越辺川と都幾川の破堤の原因は、堤防の土質によるものではなく、越水によるものという判断が示されました。
委員会では議論されませんでしたが、堤防の越水を防ぐために耐越水堤防工法(注)の導入が緊急の課題であると思いました。
(注)耐越水堤防工法は、旧建設省土木研究所が技術を確立した堤防強化工法。2000年には設計指針を全国の地方建設局や都道府県に通達し、全国への普及を目指したが、川辺川ダムの是非をめぐる熊本県での公開討論会で、ダム建設の代替手段として提起されたことをきっかけに、2年後に指針が廃止され、お蔵入りになっている。
耐越水堤防工法では、越水により洗堀されやすい堤防の裏のり(川の外側)を補強することにより、越水破堤が起きにくくする。
一方で、本豪雨で水位が異常上昇したことの原因も考える必要があると思いました。
第2回(11月17日)の委員会の資料を見ると、本豪雨の雨量は確かに大きく、既往最大雨量を超えるところもありましたが、下回っているか、あるいは同程度のところも少なくありません。それでも、水位が異常上昇したのは河床が上昇してきているからではないでしょうか。
河床掘削を適宜行って河床面を維持する日頃の河川管理がきちんと行われているのかという問題も考える必要があると思いました。
~~~~~
関連記事を転載します。
◆2019年12月3日 東京新聞埼玉版
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201912/CK2019120302000134.html
ー「越水」で決壊と結論 台風19号で越辺川など 強化策など復旧方針もー
◆2019年12月3日 毎日新聞埼玉版
https://mainichi.jp/articles/20191203/ddl/k11/040/221000c
ー台風19号 越水で堤防が決壊 越辺川、都幾川 国交省調査委判断ー
◆2019年12月3日 朝日新聞埼玉版
台風19号水害の原因は越水 地方整備局が特定
https://digital.asahi.com/articles/ASMD24TKGMD2UTNB00G.html
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東京新聞 2019年11月18日
越辺川など堤防決壊原因 「越水」とほぼ断定
http://tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201911/CK2019111802000142.html
茨城新聞 2019年11月18日(月)
「越水で堤防決壊」 那珂・久慈川国交省調査委 斜面削られる
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php
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◆2019年12月3日 東京新聞埼玉版
「越水」で決壊と結論 台風19号で越辺川など 強化策など復旧方針も
----台風19号による堤防決壊の原因などを調査する国土交通省関東地方整備局の「荒川水系越辺(おっぺ)川・都幾(とき)川堤防調査委員会」は二日、さいたま市内で第三回会合を開き、東松山市から川越市にかけての越辺川と都幾川の堤防計三カ所の決壊原因を「越水」と結論付けた。会合では決壊区間の復旧方針も議論され、堤防の強化策や段階的な拡大整備などの方向性が決まった。
◆2019年12月3日 毎日新聞埼玉版
台風19号 越水で堤防が決壊 越辺川、都幾川 国交省調査委判断
----国土交通省関東地方整備局は2日、学識者による荒川水系越辺(おっぺ)川・都幾川堤防調査委員会(委員長・安田進東京電機大名誉教授)をさいたま市内で開いた。調査委は、台風19号による越辺川と都幾川の河川堤防決壊の原因について「20~40センチ超の越水により決壊した」と結論づけ、以前から計画されていた堤防の高さを確保するなどの復旧基本方針を了承した。
◆2019年12月3日 朝日新聞埼玉版
台風19号水害の原因は越水 地方整備局が特定
----県内で決壊したのは、越辺川の川越市平塚新田と東松山市正代、都幾川の東松山市早俣の堤防。同局は、いずれも水が堤防に浸透した形跡がない一方、上昇した水位の痕跡が堤防より少なくとも20~40センチ高かったことなどを確認した。大雨による水位上昇で、堤防を越えた水が堤防を削り、決壊につながったと結論づけた。
再発防止策として▽川底を掘って水位を低くする河道掘削▽堤防のかさ上げ▽堤防保護のためのブロック補強▽堤防の上部などをアスファルトで補強する――といった対策などをまとめた。
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茨城新聞 2019年12月3日(火)
川底掘削し水位低下 那珂・久慈川国交省調査委 堤防かさ上げ、拡幅へ
----台風19号で那珂川と久慈川の堤防が決壊した原因究明と復旧方法を検討する国土交通省関東地方整備局の「那珂川・久慈川堤防調査委員会」(委員長・安田進東京電機大名誉教授)の第3回会合が2日、さいたま市内で開かれ、川底を掘って水位を低下させた上で、堤防の補強やかさ上げ、拡幅などを講じる復旧方針をまとめた。来年夏の出水期までに完了を目指す。
調査委は、堤防決壊の主要因を、川の水が堤防の上をあふれ出る「越水」と結論付けた。復旧方針については、川底の掘削を基本とし、堤防のかさ上げと拡幅を行う。堤防のり面にブロックや遮水シートなどを設置したり、堤防の一番高い部分「天端」を舗装したりすることも確認した。
関東地方整備局
堤防調査委員会
荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会
那珂川・久慈川堤防調査委員会
http://www.ktr.mlit.go.jp/bousai/bousai00000216.html
第3回荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会
第3回那珂川・久慈川堤防調査委員会
○議事次第等[PDF:185KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000762805.pdf
○第3回荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会説明資料[PDF:8414KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000762806.pdf
○第3回那珂川・久慈川堤防調査委員会説明資料[PDF:18632KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000762808.pdf

○議事要旨[PDF:81KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000764301.pdf
○議事要旨(修正箇所対比表)[PDF:16KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000764302.pdf
以下参考
第3回 荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会
第3回 那珂川・久慈川堤防調査委員会
議事要旨
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000762807.pdf
日時:令和元年 12 月 2 日(月)
9:30~11:30
場所: TKP 大宮駅西口カンファレンスセンター
荒川水系越辺川、都幾川及び那珂川、久慈川、浅川の堤防決壊と被災メカニズムの分析、決壊のプロセス、本復旧の基本方針について、事務局(関東地方整備局)より説明を行い、下記3つの事項について委員会の了解を得た。。
堤防決壊と被災メカニズムの分析については、各決壊箇所において、痕跡水位及び現地の状況より推定した越水範囲と越水深、浸透に対する解析結果を踏まえて行った。その結果、本委員会では、堤防が決壊した 12 箇所はいずれも「越水が決壊の要因になったと推定され」、このうち久慈川右岸 25.5k と浅川右岸 0.6k と 1.5k の 2 箇所については、「堤内地側からの越水が決壊の要因になったと推定される」との結論を得た。また、那珂川左岸 40.0k、久慈川左岸 27.0k については浸透の影響は排除できず、那珂川右岸 41.2k については植生のはがれについても確認できることから侵食の影響は排除できないとの結論に至った。
本復旧の基本方針について、河川からの越水が決壊の要因になったと推定される 9箇所については、本委員会では復旧工法の対応方針として、堤体土を良質なものを選び、締固めを十分に行うことを基本として、計画上必要とされる高さを確保するための堤防拡築、川表法覆工、堤防天端の舗装、川裏法尻補強を基本的な方針とするとの結論に至った。このうち、浸透の影響が排除できない那珂川左岸 40.0k、久慈川左岸 27.0k の2箇所については、必要に応じて河川水の堤防への浸透を抑制するために、浸透対策工を実施することとした。
堤内地側からの越水が決壊の要因になったと推定される久慈川右岸 25.5k と浅川右岸 0.6k と右岸 1.5k の 3 箇所については、河川側からの越流に対する対応と同様、計画上必要とされる高さを確保するための堤防拡築、川表法覆工、堤防天端の舗装、川裏法尻補強を実施することとした。
委員会から、「今後、危機管理的な観点で実施可能な種々の対策の検討が必要である」との意見を得た。
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茨城新聞 2019年12月3日(火)
川底掘削し水位低下 那珂・久慈川国交省調査委 堤防かさ上げ、拡幅へ
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15752963576684
台風19号で那珂川と久慈川の堤防が決壊した原因究明と復旧方法を検討する国土交通省関東地方整備局の「那珂川・久慈川堤防調査委員会」(委員長・安田進東京電機大名誉教授)の第3回会合が2日、さいたま市内で開かれ、川底を掘って水位を低下させた上で、堤防の補強やかさ上げ、拡幅などを講じる復旧方針をまとめた。来年夏の出水期までに完了を目指す。
調査委は、堤防決壊の主要因を、川の水が堤防の上をあふれ出る「越水」と結論付けた。復旧方針については、川底の掘削を基本とし、堤防のかさ上げと拡幅を行う。堤防のり面にブロックや遮水シートなどを設置したり、堤防の一番高い部分「天端」を舗装したりすることも確認した。
一部の決壊箇所は越水に加え、川の水が地盤に浸透して堤防が壊れる「パイピング破壊」や、河川側の堤防を削る「浸食」の可能性もあるとして、鉄板を埋め込む工事も実施する。
会合後、安田委員長は「決壊箇所だけでなく、上流や下流を含め、全体で弱点がないようにすべきだ」と話した。 (高岡健作)
建設通信新聞 [ 2019-12-03 4面 ]
高さ確保へ堤防拡築/危機管理型対策など実施/関東整備局堤防調査委
http://kensetsunews.com/archives/395088
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八ッ場あしたの会
2019年12月4日関連ニュース
台風19号、荒川水系の越辺川、都幾川の堤防決壊は越水が原因と特定
http://yamba-net.org/49615/
荒川水系の越辺川(おっぺがわ)と都幾川(ときがわ)では、台風19号豪雨により3か所で堤防が決壊しました。
国土交通省関東地方整備局は台風19号で堤防が決壊した箇所について、専門家による調査委員会を立ち上げており、12月2日に第3回荒川水系越辺川・都幾川堤防調査委員会及び第3回那珂川・久慈川堤防調査委員会が開催されました。
現時点では当日の配布資料は掲載されていませんが、当該ページは以下になります。
◆国土交通省関東地方整備局ホームページより「堤防調査委員会」
http://www.ktr.mlit.go.jp/bousai/bousai00000216.html
12月2日の委員会を傍聴した嶋津暉之さん(当会運営委員、元・東京都環境科学研究所研究員)からの報告をお伝えします。
~~~~~
委員会では、越辺川と都幾川の破堤の原因は、堤防の土質によるものではなく、越水によるものという判断が示されました。
委員会では議論されませんでしたが、堤防の越水を防ぐために耐越水堤防工法(注)の導入が緊急の課題であると思いました。
(注)耐越水堤防工法は、旧建設省土木研究所が技術を確立した堤防強化工法。2000年には設計指針を全国の地方建設局や都道府県に通達し、全国への普及を目指したが、川辺川ダムの是非をめぐる熊本県での公開討論会で、ダム建設の代替手段として提起されたことをきっかけに、2年後に指針が廃止され、お蔵入りになっている。
耐越水堤防工法では、越水により洗堀されやすい堤防の裏のり(川の外側)を補強することにより、越水破堤が起きにくくする。
一方で、本豪雨で水位が異常上昇したことの原因も考える必要があると思いました。
第2回(11月17日)の委員会の資料を見ると、本豪雨の雨量は確かに大きく、既往最大雨量を超えるところもありましたが、下回っているか、あるいは同程度のところも少なくありません。それでも、水位が異常上昇したのは河床が上昇してきているからではないでしょうか。
河床掘削を適宜行って河床面を維持する日頃の河川管理がきちんと行われているのかという問題も考える必要があると思いました。
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関連記事を転載します。
◆2019年12月3日 東京新聞埼玉版
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201912/CK2019120302000134.html
ー「越水」で決壊と結論 台風19号で越辺川など 強化策など復旧方針もー
◆2019年12月3日 毎日新聞埼玉版
https://mainichi.jp/articles/20191203/ddl/k11/040/221000c
ー台風19号 越水で堤防が決壊 越辺川、都幾川 国交省調査委判断ー
◆2019年12月3日 朝日新聞埼玉版
台風19号水害の原因は越水 地方整備局が特定
https://digital.asahi.com/articles/ASMD24TKGMD2UTNB00G.html
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東京新聞 2019年11月18日
越辺川など堤防決壊原因 「越水」とほぼ断定
http://tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201911/CK2019111802000142.html
茨城新聞 2019年11月18日(月)
「越水で堤防決壊」 那珂・久慈川国交省調査委 斜面削られる
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済