2020-05-25(Mon)
日田彦山線 鉄道断念 「死刑宣告のようなもの」 東峰村民
バス化容認の福岡知事批判 東峰村長、BRT新案保留 過疎の村 鉄道は地域の宝
毎日新聞2020年5月25日 西部朝刊
日田彦山線 東峰村長、BRT新案保留 福岡知事、住民に説明
----2017年の九州北部豪雨で被災し、一部区間で不通が続くJR日田彦山線(北九州市―大分県日田市)を巡り、福岡県の小川洋知事は24日、沿線の同県東峰村を訪問。村が求めてきた鉄道の復旧を断念する考えを伝え、JR九州が提案したバス高速輸送システム(BRT)のバス専用道区間を延伸する新たな案を住民に説明した。鉄道復旧を望む住民からは批判が相次ぎ、渋谷博昭村長は新案への態度を保留した。
----「鉄道復旧断念は死刑宣告」「なぜ住民とともにJRと交渉してくれないのか」――。24日に村民センターであった説明会。参加した住民約120人からは異論が噴出し、小川知事のBRT案を支持する声は出なかった。
この日の説明会で住民からは「生活、観光、未来のための鉄道を残してほしい」などの意見が相次いだ。鉄道復旧を求め、村の人口の9倍になる約1万8000人分の署名を集めたという住民団体の片岡拓之代表は取材に「知事の説明は受け止めたが、鉄道復旧をあきらめてなるものかと改めて思った」と話した。
村内の全線が不通となった東峰村では、住民に鉄道復旧を望む声は根強い。渋谷村長もJR九州のBRT案を「ほとんどは国道、県道を走る路線バス」と批判し、地域振興のためにも、定時性や速達性が確保できる鉄道の必要性を主張してきた。
西日本新聞 2020/5/25 6:00
日田彦山線鉄道断念「死刑宣告のようなもの」 東峰村民、知事に憤り
----最初にマイクを握った住民団体「日田彦山線の完全復旧を求める会」代表の片岡拓之さん(52)は、困惑を隠せなかった。鉄道による復旧を求め、昨年10月から署名活動を開始。村内外の約1万8千筆を集めた。自民党福岡県議団はJR九州案とは異なる復旧案を提示し、県は県議会の求めに応じて復旧後の沿線の地域振興に向けた基金創設を検討。「自分たちの思いがようやく伝わり、村に寄り添ってくれるようになった」。説明会が始まるまでは、そう思っていた。
この日、知事に思いは届いていないのだと感じた。「基金と引き換えにこぶしを下ろせという姿勢は承服できない。地域振興策と鉄道復旧は切り離して考えるべきだ」
今年2月のJRと沿線自治体のトップによる会議。「復旧に時間がかかると市民生活にも影響がある」(原田啓介・大分県日田市長)として、早期決着に向けBRTを軸に検討することを確認し、村は孤立感を深めた。「知事が先頭に立ってJRと交渉してくれれば、孤立することはなかった」。村議会議長の佐々木紀嘉さん(68)は憤った。
樋口朗さん(70)は徹夜してまとめたという鉄道復旧に向けた私案を手に訴えた。「きょうの説明は、死刑宣告のようなもの。何か思い残すことはありませんかと聞きに来ているようなものだ」
村民の一人は、災害で失われた鉄道をなぜ元の姿に戻すことができないのか、理解できない。説明会後、つぶやいた。「過疎の村にとって鉄道は大事なインフラ。地域の宝なんです」
しんぶん赤旗 2020年5月25日【社会】
JR日田彦山線 路線復旧 鉄道でこそ バス化容認の福岡知事批判 東峰村で説明会
----2017年7月の九州北部豪雨で一部の区間が不通となったままのJR九州・日田彦山線(ひたひこさんせん)の復旧をめぐり、小川洋福岡県知事が24日、福岡県東峰(とうほう)村を訪れ説明会に出席しました。バス路線化の姿勢をあらわにした小川知事に対し、鉄道での復旧を求め続けてきた村民から批判が相次ぎました。
----村民からは「鉄道が消えて寂れなかった村や町があるのか」「BRTには反対だ」との意見が次々と上がりました。小川知事が復旧会議で「鉄道ネットワーク」を「交通ネットワーク」とすりかえバス路線化論議を進めたことから「知事は本当に鉄道復旧を目指していたのか」と憤る住民も。
「日田彦山線の完全復旧を求める会」の片岡拓之世話人代表は、災害復興の基金とバス路線化を引き換えにしようとする知事の態度を批判し「知事の姿勢は、われわれに不信感を募らせる一方だった。政治的な都合で県民を振り回さないでいただきたい」と訴えました
以下参考
朝日新聞デジタル2020年5月25日 13時25分
日田彦山線の振興に基金10億円 福岡県が予算案計上へ
https://digital.asahi.com/articles/ASN5T4C95N5TTIPE002.html
産経ニュース 2020.5.26 07:07地方福岡
日田彦山線沿線に10億円基金新設へ 福岡県
https://www.sankei.com/region/news/200526/rgn2005260019-n1.html
テレビ西日本 2020/05/25 19:45
「死刑宣告と同じ」JR日田彦山線 “鉄道断念”報告 福岡県小川知事がBRT案を直接説明 住民は反発
https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2020052507234
毎日新聞2020年5月25日 西部朝刊
日田彦山線 東峰村長、BRT新案保留 福岡知事、住民に説明
https://mainichi.jp/articles/20200525/ddp/041/040/008000c
西日本新聞 2020/5/25 6:00
日田彦山線鉄道断念「死刑宣告のようなもの」 東峰村民、知事に憤り
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/610985/
しんぶん赤旗 2020年5月25日【社会】
JR日田彦山線 路線復旧 鉄道でこそ バス化容認の福岡知事批判 東峰村で説明会
https://www.akahata-digital.press/article/article/20200525-1103
鉄道チャンネル 2020.05.25
日田彦山線 添田~彦山 不通区間のBRT バス 復旧案、東峰村で説明会
https://tetsudo-ch.com/10382567.html
西日本新聞 2020/5/18 15:00 (2020/5/19 9:14 更新)
JR日田彦山線、鉄道復旧を福岡県が断念 東峰村がBRT専用道延伸案容認
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/609190/
西日本新聞 2020/5/19 6:00 (2020/5/19 9:41 更新)
「半歩前進」「鉄道残して」…東峰村のBRT容認に期待と驚き
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/609337/
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毎日新聞2020年5月25日 西部朝刊
日田彦山線 東峰村長、BRT新案保留 福岡知事、住民に説明
----2017年の九州北部豪雨で被災し、一部区間で不通が続くJR日田彦山線(北九州市―大分県日田市)を巡り、福岡県の小川洋知事は24日、沿線の同県東峰村を訪問。村が求めてきた鉄道の復旧を断念する考えを伝え、JR九州が提案したバス高速輸送システム(BRT)のバス専用道区間を延伸する新たな案を住民に説明した。鉄道復旧を望む住民からは批判が相次ぎ、渋谷博昭村長は新案への態度を保留した。
----「鉄道復旧断念は死刑宣告」「なぜ住民とともにJRと交渉してくれないのか」――。24日に村民センターであった説明会。参加した住民約120人からは異論が噴出し、小川知事のBRT案を支持する声は出なかった。
この日の説明会で住民からは「生活、観光、未来のための鉄道を残してほしい」などの意見が相次いだ。鉄道復旧を求め、村の人口の9倍になる約1万8000人分の署名を集めたという住民団体の片岡拓之代表は取材に「知事の説明は受け止めたが、鉄道復旧をあきらめてなるものかと改めて思った」と話した。
村内の全線が不通となった東峰村では、住民に鉄道復旧を望む声は根強い。渋谷村長もJR九州のBRT案を「ほとんどは国道、県道を走る路線バス」と批判し、地域振興のためにも、定時性や速達性が確保できる鉄道の必要性を主張してきた。
西日本新聞 2020/5/25 6:00
日田彦山線鉄道断念「死刑宣告のようなもの」 東峰村民、知事に憤り
----最初にマイクを握った住民団体「日田彦山線の完全復旧を求める会」代表の片岡拓之さん(52)は、困惑を隠せなかった。鉄道による復旧を求め、昨年10月から署名活動を開始。村内外の約1万8千筆を集めた。自民党福岡県議団はJR九州案とは異なる復旧案を提示し、県は県議会の求めに応じて復旧後の沿線の地域振興に向けた基金創設を検討。「自分たちの思いがようやく伝わり、村に寄り添ってくれるようになった」。説明会が始まるまでは、そう思っていた。
この日、知事に思いは届いていないのだと感じた。「基金と引き換えにこぶしを下ろせという姿勢は承服できない。地域振興策と鉄道復旧は切り離して考えるべきだ」
今年2月のJRと沿線自治体のトップによる会議。「復旧に時間がかかると市民生活にも影響がある」(原田啓介・大分県日田市長)として、早期決着に向けBRTを軸に検討することを確認し、村は孤立感を深めた。「知事が先頭に立ってJRと交渉してくれれば、孤立することはなかった」。村議会議長の佐々木紀嘉さん(68)は憤った。
樋口朗さん(70)は徹夜してまとめたという鉄道復旧に向けた私案を手に訴えた。「きょうの説明は、死刑宣告のようなもの。何か思い残すことはありませんかと聞きに来ているようなものだ」
村民の一人は、災害で失われた鉄道をなぜ元の姿に戻すことができないのか、理解できない。説明会後、つぶやいた。「過疎の村にとって鉄道は大事なインフラ。地域の宝なんです」
しんぶん赤旗 2020年5月25日【社会】
JR日田彦山線 路線復旧 鉄道でこそ バス化容認の福岡知事批判 東峰村で説明会
----2017年7月の九州北部豪雨で一部の区間が不通となったままのJR九州・日田彦山線(ひたひこさんせん)の復旧をめぐり、小川洋福岡県知事が24日、福岡県東峰(とうほう)村を訪れ説明会に出席しました。バス路線化の姿勢をあらわにした小川知事に対し、鉄道での復旧を求め続けてきた村民から批判が相次ぎました。
----村民からは「鉄道が消えて寂れなかった村や町があるのか」「BRTには反対だ」との意見が次々と上がりました。小川知事が復旧会議で「鉄道ネットワーク」を「交通ネットワーク」とすりかえバス路線化論議を進めたことから「知事は本当に鉄道復旧を目指していたのか」と憤る住民も。
「日田彦山線の完全復旧を求める会」の片岡拓之世話人代表は、災害復興の基金とバス路線化を引き換えにしようとする知事の態度を批判し「知事の姿勢は、われわれに不信感を募らせる一方だった。政治的な都合で県民を振り回さないでいただきたい」と訴えました
以下参考
朝日新聞デジタル2020年5月25日 13時25分
日田彦山線の振興に基金10億円 福岡県が予算案計上へ
https://digital.asahi.com/articles/ASN5T4C95N5TTIPE002.html
産経ニュース 2020.5.26 07:07地方福岡
日田彦山線沿線に10億円基金新設へ 福岡県
https://www.sankei.com/region/news/200526/rgn2005260019-n1.html
テレビ西日本 2020/05/25 19:45
「死刑宣告と同じ」JR日田彦山線 “鉄道断念”報告 福岡県小川知事がBRT案を直接説明 住民は反発
https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2020052507234
毎日新聞2020年5月25日 西部朝刊
日田彦山線 東峰村長、BRT新案保留 福岡知事、住民に説明
https://mainichi.jp/articles/20200525/ddp/041/040/008000c
西日本新聞 2020/5/25 6:00
日田彦山線鉄道断念「死刑宣告のようなもの」 東峰村民、知事に憤り
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/610985/
しんぶん赤旗 2020年5月25日【社会】
JR日田彦山線 路線復旧 鉄道でこそ バス化容認の福岡知事批判 東峰村で説明会
https://www.akahata-digital.press/article/article/20200525-1103
鉄道チャンネル 2020.05.25
日田彦山線 添田~彦山 不通区間のBRT バス 復旧案、東峰村で説明会
https://tetsudo-ch.com/10382567.html
西日本新聞 2020/5/18 15:00 (2020/5/19 9:14 更新)
JR日田彦山線、鉄道復旧を福岡県が断念 東峰村がBRT専用道延伸案容認
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/609190/
西日本新聞 2020/5/19 6:00 (2020/5/19 9:41 更新)
「半歩前進」「鉄道残して」…東峰村のBRT容認に期待と驚き
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/609337/
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