2020-07-16(Thu)
リニア静岡工区 準備工事 国交省提案 「中立ではない」
JR社長 27年開業困難 延期は国交省と調整 県知事 「(国交省は)会社の回し者かと・・・」
静岡県知事が言うように、国交省の提案は ”中立 ”どころか、工事着工を認めよ、と会社の意向に沿ったものだった。
湧水を元に戻す技術を提示できないままなのに、開業に間に合わない工事だけはやらせてくれ、というのがJRの言い分。
県や流域自治体、住民が工事を認めないのは当然。
技術がないなら、ルート変更を含め南アルプスに穴をあける工事を見直せ、とJRに提案することこそ”中立”の立場ではないか。
静岡新聞 (2020/7/16 07:54)
リニア開業時期再設定を模索 JR社長、国交省と調整
----JR東海の金子慎社長は15日の定例記者会見で、リニア中央新幹線の2027年中の開業は難しいとの認識を示した上で、開業時期を公式に延期する場合は「次(の開業時期)はいつにするのかという話とセットだ」と説明。リニア事業を認可した国土交通省と調整し、新たな開業時期を模索していく意向を明らかにした。
金子社長が公の場で27年開業が困難であると明確に発言したのは初めて。新たな開業時期の設定については「時間を置かないと現実的にはできない」と述べ、手続きに時間がかかるとの見解を示した。
日本経済新聞 2020/7/15付
リニア準備工事、国交省提案 知事「中立ではない」 流域市町への説明容認
----静岡県の川勝平太知事は14日の記者会見で、リニア中央新幹線の静岡工区の準備工事に関する国土交通省からの提案について「中立ではない」と述べ、容認できないとの考えを改めて示した。国交省が大井川流域10市町に提案を直接説明することについては「首長が慎重に納得して決めればいい」と語った。
Yahooニュース 静岡朝日テレビ 7/14(火) 19:13配信
静岡県知事「会社の回し者かと」国交省の提案拒否が鮮明に リニア問題
----リニア中央新幹線をめぐり、静岡県にヤード整備を認めるよう求めた国交省の提案を、川勝平太知事が改めて拒否。さらに、痛烈な批判です。
静岡県 川勝平太知事:「文字通り机上の空論に等しい。坑口についてだけ一本槍で、会社(JR東海)の回し者かと多くの人が思ったぐらい。無理難題を言っているのに等しい」
・・・・川勝知事:「我々の根拠は条例です。開発行為についてどのようにするか結論が出ているので、これを改める余程特別な理由があれば、改めなければいけないが、特別な理由として出されるのは2027年の開業に間に合わないと。条例も適用するし、解釈を変えるつもりもまったくありません。首尾一貫して坑口の工事は本体工事と一体と考えている」
以下参考
赤羽一嘉 大臣 会見要旨 (抜粋)
2020年7月14日(火) 10:38 ~ 11:10
https://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin200714.html
質疑応答
(問)リニア中央新幹線の整備をめぐる件ですけれども、先週、次官と川勝(かわかつ)知事との協議も行われました。
大臣として先週の協議をどう受け止めてらっしゃるか、また、これを受けて、今後、国土交通省としてどう取り組まれるおつもりか、お願いします。
(答)次官と知事の会談の前段として、静岡県の川勝知事とJR東海の金子(かねこ)社長との会談が行われました。
この中で、ヤード整備工事をめぐりまして、意見の一致を見ることなく、ある意味ではデッドロックに乗り上げてしまった状況を受けまして、国土交通省として、静岡県、JR東海双方に新たな提案を行い、その提案の趣旨の説明のために、10日、藤田事務次官が静岡県庁を訪問し、川勝知事との会談が実現した次第です。
席上、知事より、2年前に流域市町との間で、坑口(こうぐち)整備とトンネル本体工事が一体であるという共通理解に至っているため、坑口整備は認められない。
また、そもそも豪雨の影響で、安全に現場での工事を進めようにも、現場の安全性が確保できない等の御指摘があったとの報告を受けております。
これに対し、事務次官からは、国の有識者会議において、大井川の水資源への影響やその軽減策等の検証が始まったという状況の変化を踏まえて、坑口整備とトンネル本体工事を切り分けて、既に着手済みの宿舎整備等と同様に坑口整備を行えるよう再検討を依頼するとともに、流域市町に対して国土交通省の提案の趣旨を直接御説明させていただくことを申し入れたわけです。
また、知事から指摘された工事の安全性確保につきましては、JR東海が対応すべき課題であると考えております。
リニア中央新幹線につきましては、沿線自治体をはじめ、2027年開業への期待が大きいことから、国土交通省としても、有識者会議での議論を通じて、引き続き、必要な調整や協力等を行ってまいりたいと考えております。
また、2027年の開業につきましては、これまでも記者会見で報告させていただいているとおり、国土交通省として、JR東海から開業時期が遅れるという報告は受けておりませんので、現時点で開業予定の時期は変わっていないものと承知しているところです。
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静岡新聞 (2020/7/16 07:54)
リニア開業時期再設定を模索 JR社長、国交省と調整
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/787285.html
NHK 2020年07月16日 07時07分
JR東海リニア大阪延伸に影響も
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200716/2000032404.html
日本経済新聞 2020/7/16付
リニア「27年開業困難」 延期手続きは見送り JR東海、国と調整必要
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61562300V10C20A7EE8000/
日本経済新聞 2020/7/15付
リニア準備工事、国交省提案 知事「中立ではない」 流域市町への説明容認
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61503530U0A710C2L61000/
Yahooニュース 静岡朝日テレビ 7/14(火) 19:13配信
静岡県知事「会社の回し者かと」国交省の提案拒否が鮮明に リニア問題
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f9d80be746868cb961dea0f67c1bdcc2e8da7ff
中日新聞 2020年7月15日 05時00分 (7月15日 10時30分更新)
「ヤードと本体工事は一体」 知事、流域首長と再確認
https://www.chunichi.co.jp/article/89045
朝日新聞デジタル 2020年7月15日 5時00分
(後藤正文の朝からロック)流れる水は誰のもの
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14549092.html
時事通信社 2020-07-14 19:08
リニア、大阪延伸に影響=JR東海役員が懸念―工事遅れで
https://sp.m.jiji.com/article/show/2412249
静岡新聞 (2020/7/15 11:00)
着工遅れ、JR対応に問題 協議公開の必要性を強調 川勝知事
https://www.at-s.com/news/article/special/linear/003/786897.html
静岡新聞 (2020/7/15 08:20)
ヤード追加工事「国提案応じず」で一致 静岡県、10市町の意向を確認【リニア大井川水問題】
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/786891.html
日本経済新聞 2020/7/13 18:00
国交省、リニア工事再開へ関与強化 流域市町に説明も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61440330T10C20A7L91000/
東洋経済オンライン 2020/07/08 5:15
JRvs静岡県「リニア問題」、非はどちらにあるか 「ヤード整備」巡り質問書と回答書の応酬合戦
https://toyokeizai.net/articles/-/361466
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