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2020-09-26(Sat)

リニア静岡工区 JR非公表資料存在 築けぬ信頼①~④

「大量湧水の懸念」JRの非公表資料に明記 / 命の水譲れない㊤~㊦


静岡新聞(2020/9/25 11:44)
非公表対応の湧水資料「隠してない」 JR東海社長

----JR東海の金子慎社長は24日の定例記者会見で、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川直下の大量湧水の懸念が記された非公表の同社資料について「隠していたことはない」との認識を示した。資料は「県の専門部会で議論の対象になった」と説明した。

静岡新聞(2020/9/24 08:32)
JR非公表資料存在 川勝知事「住民不信募らせる」【大井川とリニア】
----川勝平太知事は23日の定例記者会見で、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、大井川直下部分でトンネル本線を掘る際の留意点に「高圧大量湧水の発生が懸念される」と記されたJR東海の非公表資料の存在について「隠していたとも取れる。地域住民の不信を募らせている」と指摘し、水問題を議論する国土交通省の専門家会議で該当する資料の公表を求める考えを示した。


静岡新聞(2020/9/10 14:31)
大井川直下「大量湧水の懸念」 JRの非公表資料に明記【大井川とリニア 第1章 築けぬ信頼①】
大井川直下部分の「施工上の留意点等」の項目に「高圧大量湧水の発生が懸念される」と記された南アルプストンネルの地質調査資料
----リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事に伴う湧水の県外流出問題を巡り、大井川直下でトンネルを掘削する際の施工上の留意点として「涵養された地下水が大量に存在している可能性があり、高圧大量湧水の発生が懸念される」と記されたJR東海の非公表資料が存在することが、9日までに分かった。JRが委託した地質調査会社が2013年に作成した。資料には事前のボーリング調査で「大量湧水が発生している」との記載もある。・・・


静岡新聞(2020/9/11 14:40)
「借用書」で閲覧限定 重要資料伏せ対策議論【大井川とリニア 第1章 築けぬ信頼②】
JR東海が静岡県に地質などの資料を提出した際に県と交わした借用書のコピー
----リニア中央新幹線南アルプストンネル工事の大井川直下で「高圧大量湧水の発生が懸念される」と記されたJR東海の非公表資料。従事する作業員の安全を確保する工程管理だけでなく、水の流れの予測にも役立つ。こうした重要資料が表に出ない経過をたどると、JRが静岡県や流域市町と信頼関係を築けない要因の一端が浮かぶ。


静岡新聞(2020/9/12 12:45)
説明変節、協議長期化…「影響ない」主張は維持【大井川とリニア 第1章 築けぬ信頼③】
2019年10月に県に提出されたJR東海の資料。ボーリングについて「ノンコア」と記載されている
2020年1月に県に再提出されたJR東海の資料。「ノンコア」の記載はなく、地質図は簡略化された
----リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事で県外に流出する湧水の対策で、JR東海が静岡県に提出した「全量の戻し方(見解)」の資料。昨年10月の提出時に「東俣水平ボーリング(ノンコア)」と記されていたが、今年1月に再提出された資料で「ノンコア」の記載が消えた。県の担当者は「いつの間にかなくなっていた。説明はJRから聞いていない」と振り返る。


静岡新聞(2020/9/13 12:45)
全国発信されぬ水問題 静岡「悪者」着工へ圧力【大井川とリニア 第1章 築けぬ信頼④・完】
川勝平太知事とJR東海の金子慎社長の会談を別室で取材する報道関係者=6月26日、県庁
----「静岡県がどんどん悪者になってしまう」「(リニア中央新幹線の開業延期が)静岡県だけのせいにされているのは甚だ遺憾だ」
 7月初旬の県議会常任委員会。リニアの開業時期を巡る全国的な世論に懸念の声が相次いだ。「静岡問題」として報道される全国ニュースに「JR東海がかわいそうという雰囲気になっている」と言う議員もいた。リニア工事では、静岡県は核心の大井川流量減少問題と向き合う一方、開業問題と捉える県外からの“圧力”との戦いも強いられている。

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静岡新聞(2020/9/5 07:35)
茶産地支える水利事業 一滴の重み、等しく共有【大井川とリニア 序章 命の水譲れない㊤】
----2027年開業を目指すリニア中央新幹線の建設が、62万人の生活を支える水資源に懸念を生じさせている。南アルプストンネルの掘削工事で大井川の流量が減少し、中下流域の水利用に影響する可能性が指摘されている問題を巡り、建設を急ぐJR東海と、工事で坑内に湧き出る水の全量を川に戻すよう求める静岡県の協議が難航し、開業遅れは不可避の情勢だ。水の確保に苦しんできた歴史を持つ流域の自治体や企業、住民にとり水問題は決してゆるがせにできない。いま改めて問題の原点に迫る。

静岡新聞(2020/9/6 07:28)
産業、地場の味 良質な地下水 発展の源【大井川とリニア 序章 命の水譲れない㊥】
----吉田町片岡の静岡うなぎ漁業協同組合に、周辺の養殖場から出荷されたウナギが魚籠(びく)ごと一昼夜を過ごす「浸場(つけば)」がある。水温30度前後で育ったウナギが、16度から17度の“地下水掛け流しのプール”で一気に身を引き締める、この地域ならではの施設だ。
 戦前から始まった吉田地域の養鰻(ようまん)業は1960年代に最盛期を迎え、国内生産の7割を本県が、その半分を吉田町が占めた。現在は主要生産地が他県に移ったが、藁科昌利組合長(66)は「過去の発展も、今、高い品質を保てるのも、南アルプスの伏流水があってこそ」と強調する。

静岡新聞(2020/9/7 08:42)
先人の苦難、守る用水 乏しい水源 争いの歴史【大井川とリニア 序章 命の水譲れない㊦】
----大井川右岸の掛川、菊川両市には歴史的に水源が乏しく、住民は農業用水路やため池を築いて限られた水を分け合ってきた。昭和40年代に大井川用水が整備されて水の供給は飛躍的に安定したものの、近年でも少雨が続くと下流域に届かなくなることがあった。
 用水網の末端域の掛川市山崎地区は、水が出にくくなるたび米農家が話し合い、地域ごとに取水時間を制限するなど苦心してきた。この10年ほどで設備が充実し、水が途切れる頻度は減ったが、地元NPO法人で農地保全に励む農家名倉光子さん(72)は「大井川の水が減ると真っ先に末端が影響を受ける」と嘆く。リニア中央新幹線建設に伴う大井川の流量減少の懸念が持ち上がり、県と事業主体のJR東海が対立している現状への不安も隠さない。





以下参考

静岡新聞(2020/9/25 11:44)
非公表対応の湧水資料「隠してない」 JR東海社長
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/812236.html


静岡新聞(2020/9/24 08:32)
JR非公表資料存在 川勝知事「住民不信募らせる」【大井川とリニア】
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/811802.html


静岡新聞(2020/9/10 14:31)
大井川直下「大量湧水の懸念」 JRの非公表資料に明記【大井川とリニア 第1章 築けぬ信頼①】
https://www.at-s.com/news/article/special/linear/806890.html


静岡新聞(2020/9/11 14:40)
「借用書」で閲覧限定 重要資料伏せ対策議論【大井川とリニア 第1章 築けぬ信頼②】
https://www.at-s.com/news/article/special/linear/807226.html


静岡新聞(2020/9/12 12:45)
説明変節、協議長期化…「影響ない」主張は維持【大井川とリニア 第1章 築けぬ信頼③】
https://www.at-s.com/news/article/special/linear/807633.html


静岡新聞(2020/9/13 12:45)
全国発信されぬ水問題 静岡「悪者」着工へ圧力【大井川とリニア 第1章 築けぬ信頼④・完】
https://www.at-s.com/news/article/special/linear/807976.html

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静岡新聞(2020/9/5 07:35)
茶産地支える水利事業 一滴の重み、等しく共有【大井川とリニア 序章 命の水譲れない㊤】
https://www.at-s.com/news/article/special/linear/805099.html


静岡新聞(2020/9/6 07:28)
産業、地場の味 良質な地下水 発展の源【大井川とリニア 序章 命の水譲れない㊥】
https://www.at-s.com/news/article/special/linear/805397.html


静岡新聞(2020/9/7 08:42)
先人の苦難、守る用水 乏しい水源 争いの歴史【大井川とリニア 序章 命の水譲れない㊦】
https://www.at-s.com/news/article/special/linear/805694.html


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