2020-09-29(Tue)
羽田新ルート 運用半年 コロナで運航減 訴訟 口頭弁論
住宅の防音工事は補助の対象外 国が「裏技」 「逆らえば飛ばされる」国交省を押し切った官邸
東京新聞 2020年9月29日 05時50分
羽田新ルート訴訟 第一回口頭弁論 原告側「危険区域の飛行は違法」 国は争う姿勢
----羽田空港(東京都大田区)の発着枠拡大のため3月に運用が始まった旅客機の新飛行ルートは、危険で騒音の影響も大きいとして、ルート直下の住民ら29人が国に運用の取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁(清水知恵子裁判長)であった。国側は争う姿勢を示した。
共同通信 2020/9/27 15:35 (JST)9/27 15:51 (JST)updated
羽田新ルート、是非今なお 運用半年、コロナで運航減
----羽田空港への着陸機が東京都心の上空を日常的に通過する新たな飛行ルートの運用開始から29日で半年。新型コロナウイルスの影響で、新ルートを通過する便数は当初予想より少なくなっている。慣れない騒音や間近に見える機体に困惑する人もおり、航空業界の先行きが不透明な中、国際線増便が目的だった新ルートの是非を問う声も。専門家は意義を強調する。
東京新聞 2020年9月27日 05時50分
<不信の空路 羽田騒音訴訟(上)>
羽田新ルート 80デジベルでも住宅の防音工事は補助の対象外、国の「裏技」が明らかに
◆時間を限定、騒音値下げる
----国土交通省は騒音直下の学校や保育園、病院などの防音工事を補助するが、住宅は対象外としている。なぜなのか。
航空機騒音防止法によると、住宅の防音工事は、航空機騒音のレベルを示すLden(エルデン、時間帯補正等価騒音レベル)が62デシベル以上の場合が対象。国が二重サッシ化など防音工事費の大半を助成する。
Ldenは、1日の騒音エネルギーの総量を基に計算した1秒当たりの値だ。一方、都心上空飛行は1日3時間程度に限定され、便数もおのずと限られる。このため計算の基になる騒音の総量は減り、瞬間的に大きな騒音が出ても、Ldenでは数値が低く抑えられる仕組みだ。
時間限定の都心上空飛行について、国交省のある職員は「防音工事をせずに済むよう考え出した方法。終日で飛ばせば、膨大な家屋の防音工事が必要な数値になってしまい、都心で飛ばすのは不可能になる」と明かす。
Ldenの計算方法を逆手に取った「裏技」で実現させた、都心上空飛行の解禁。騒音防止法の問題は解消できても、住民の不安や機体の威圧感、反対の声は消えていない。
東京新聞 2020年9月28日 06時00分
<不信の空路 羽田騒音訴訟(下)>
羽田新ルート 「逆らえば飛ばされる」国交省を押し切った官邸
◆実現不可能が常識だったが
----「本当に無理だと言うんだな」。第2次安倍政権初期、2014年ごろの首相官邸。羽田空港の発着枠増加を巡り、難しさを訴える国土交通省幹部に対し、官邸幹部は考えを変えるよう迫った。
複数の国交省関係者によると、東京都心上空の飛行を解禁した新ルートは、羽田増便を求める官邸の意向で計画された。
それまで羽田の飛行ルートは、できる限り海上に設定してきた。住宅密集地の都心上空を飛ぶことで、騒音問題が起きるのを避けるためだった。
国交省OBは「都心を飛ばせば発着数を増やせるのは、何十年も前から省内の常識。だけど、こんなに多くの住宅の防音工事はできないし、これまでは実現不可能と考えられていた」と振り返る。
----ただ、大きな政策転換となる都心飛行の解禁について、国交省の元幹部は「安倍政権は成田よりも羽田重視。官邸に逆らえば、飛ばされるからノーとは言えない」「(官邸が各府省幹部の人事を決める)内閣人事局制度さえなければ、断れたのかもしれないが…」などと口をそろえ、官邸主導で進んだと証言する。
以下参考
東京新聞 2020年9月29日 05時50分
羽田新ルート訴訟 第一回口頭弁論 原告側「危険区域の飛行は違法」 国は争う姿勢
https://www.tokyo-np.co.jp/article/58386
日本経済新聞 2020/9/28 11:14
羽田新飛行ルート「危険」 初弁論、住民撤回求める
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64311050Y0A920C2CE0000/
共同通信 2020/9/27 15:35 (JST)9/27 15:51 (JST)updated
羽田新ルート、是非今なお 運用半年、コロナで運航減
https://this.kiji.is/682838091841012833?c=39546741839462401
************************
東京新聞 2020年9月27日 05時50分
羽田新ルート 80デジベルでも住宅の防音工事は補助の対象外、国の「裏技」が明らかに
<不信の空路 羽田騒音訴訟(上)>
https://www.tokyo-np.co.jp/article/58009?rct=national
東京新聞 2020年9月28日 06時00分
羽田新ルート 「逆らえば飛ばされる」国交省を押し切った官邸
<不信の空路 羽田騒音訴訟(下)>
https://www.tokyo-np.co.jp/article/58170
東京新聞 2020年7月1日 05時50分
羽田新ルート検討会、変更も視野に初会合 住民の騒音苦情など受け
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38977
東京新聞 2020年6月17日 14時01分
羽田新ルート、変更の可能性も 国交省、見直し検討会を設置
https://www.tokyo-np.co.jp/article/36095
東京新聞 2020年6月13日 07時40分
羽田新ルート、運用停止求め住民ら提訴 事故や騒音を懸念
https://www.tokyo-np.co.jp/article/35260
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東京新聞 2020年9月29日 05時50分
羽田新ルート訴訟 第一回口頭弁論 原告側「危険区域の飛行は違法」 国は争う姿勢
----羽田空港(東京都大田区)の発着枠拡大のため3月に運用が始まった旅客機の新飛行ルートは、危険で騒音の影響も大きいとして、ルート直下の住民ら29人が国に運用の取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁(清水知恵子裁判長)であった。国側は争う姿勢を示した。
共同通信 2020/9/27 15:35 (JST)9/27 15:51 (JST)updated
羽田新ルート、是非今なお 運用半年、コロナで運航減
----羽田空港への着陸機が東京都心の上空を日常的に通過する新たな飛行ルートの運用開始から29日で半年。新型コロナウイルスの影響で、新ルートを通過する便数は当初予想より少なくなっている。慣れない騒音や間近に見える機体に困惑する人もおり、航空業界の先行きが不透明な中、国際線増便が目的だった新ルートの是非を問う声も。専門家は意義を強調する。
東京新聞 2020年9月27日 05時50分
<不信の空路 羽田騒音訴訟(上)>
羽田新ルート 80デジベルでも住宅の防音工事は補助の対象外、国の「裏技」が明らかに
◆時間を限定、騒音値下げる
----国土交通省は騒音直下の学校や保育園、病院などの防音工事を補助するが、住宅は対象外としている。なぜなのか。
航空機騒音防止法によると、住宅の防音工事は、航空機騒音のレベルを示すLden(エルデン、時間帯補正等価騒音レベル)が62デシベル以上の場合が対象。国が二重サッシ化など防音工事費の大半を助成する。
Ldenは、1日の騒音エネルギーの総量を基に計算した1秒当たりの値だ。一方、都心上空飛行は1日3時間程度に限定され、便数もおのずと限られる。このため計算の基になる騒音の総量は減り、瞬間的に大きな騒音が出ても、Ldenでは数値が低く抑えられる仕組みだ。
時間限定の都心上空飛行について、国交省のある職員は「防音工事をせずに済むよう考え出した方法。終日で飛ばせば、膨大な家屋の防音工事が必要な数値になってしまい、都心で飛ばすのは不可能になる」と明かす。
Ldenの計算方法を逆手に取った「裏技」で実現させた、都心上空飛行の解禁。騒音防止法の問題は解消できても、住民の不安や機体の威圧感、反対の声は消えていない。
東京新聞 2020年9月28日 06時00分
<不信の空路 羽田騒音訴訟(下)>
羽田新ルート 「逆らえば飛ばされる」国交省を押し切った官邸
◆実現不可能が常識だったが
----「本当に無理だと言うんだな」。第2次安倍政権初期、2014年ごろの首相官邸。羽田空港の発着枠増加を巡り、難しさを訴える国土交通省幹部に対し、官邸幹部は考えを変えるよう迫った。
複数の国交省関係者によると、東京都心上空の飛行を解禁した新ルートは、羽田増便を求める官邸の意向で計画された。
それまで羽田の飛行ルートは、できる限り海上に設定してきた。住宅密集地の都心上空を飛ぶことで、騒音問題が起きるのを避けるためだった。
国交省OBは「都心を飛ばせば発着数を増やせるのは、何十年も前から省内の常識。だけど、こんなに多くの住宅の防音工事はできないし、これまでは実現不可能と考えられていた」と振り返る。
----ただ、大きな政策転換となる都心飛行の解禁について、国交省の元幹部は「安倍政権は成田よりも羽田重視。官邸に逆らえば、飛ばされるからノーとは言えない」「(官邸が各府省幹部の人事を決める)内閣人事局制度さえなければ、断れたのかもしれないが…」などと口をそろえ、官邸主導で進んだと証言する。
以下参考
東京新聞 2020年9月29日 05時50分
羽田新ルート訴訟 第一回口頭弁論 原告側「危険区域の飛行は違法」 国は争う姿勢
https://www.tokyo-np.co.jp/article/58386
日本経済新聞 2020/9/28 11:14
羽田新飛行ルート「危険」 初弁論、住民撤回求める
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64311050Y0A920C2CE0000/
共同通信 2020/9/27 15:35 (JST)9/27 15:51 (JST)updated
羽田新ルート、是非今なお 運用半年、コロナで運航減
https://this.kiji.is/682838091841012833?c=39546741839462401
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東京新聞 2020年9月27日 05時50分
羽田新ルート 80デジベルでも住宅の防音工事は補助の対象外、国の「裏技」が明らかに
<不信の空路 羽田騒音訴訟(上)>
https://www.tokyo-np.co.jp/article/58009?rct=national
東京新聞 2020年9月28日 06時00分
羽田新ルート 「逆らえば飛ばされる」国交省を押し切った官邸
<不信の空路 羽田騒音訴訟(下)>
https://www.tokyo-np.co.jp/article/58170
東京新聞 2020年7月1日 05時50分
羽田新ルート検討会、変更も視野に初会合 住民の騒音苦情など受け
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38977
東京新聞 2020年6月17日 14時01分
羽田新ルート、変更の可能性も 国交省、見直し検討会を設置
https://www.tokyo-np.co.jp/article/36095
東京新聞 2020年6月13日 07時40分
羽田新ルート、運用停止求め住民ら提訴 事故や騒音を懸念
https://www.tokyo-np.co.jp/article/35260
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済