2020-10-09(Fri)
学術会議問題 「学問の自由」脅かす解釈変更
「政治家が学問の原則に反発」ネイチャー 論点すり替え 目に余る
歴史の教訓を踏まえた法の理念を軽んじるかのような重大な方針転換が、前政権からひそかに進んでいたことになる
<各紙社説・主張>
朝日新聞デジタル 2020年10月9日 5時00分
(社説)学術会議問題 論点すり替え 目に余る
----自分たちの行いについて説得力のある説明ができないことの表れだ。政府・自民党が論点のすり替えに躍起になっている。
----記者に理由を問われた首相はそれには答えず、省庁再編時に同会議の「必要性」が議論されたことを持ち出した。これに呼応する形で自民党の下村博文政調会長も、組織の形態や役割を検討するプロジェクトチームを設ける方針を示した。
政府は、「学術会議から推薦された者は拒否しない」という過去の国会答弁に明らかに反することをしながら、理由を説明せず、答弁と齟齬(そご)はないと言い張ってきた。だがそれでは分が悪いとみて、学術会議の側に非があるという「印象操作」に走っているように見える。
東京新聞 2020年10月8日 07時24分
学術会議問題 説明拒む政府の不誠実
----日本学術会議会員の任命拒否は、学問の自由を脅かすだけでなく国権の最高機関である国会への重大な挑戦だ。臨時国会の開会を待つことなく、菅義偉首相出席の下、徹底的に追及すべきである。
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
主張:学術会議人事介入 「学問の自由」脅かす解釈変更
----政府は7日、8日に衆参の内閣委員会で行われた質疑で「首相が会議の推薦通りに任命する義務はない」との立場からの答弁を繰り返しました。その根拠にしているのは、政府が2018年に日本学術会議による会員の推薦と首相の任命の関係をまとめたとされる見解です。しかし、同見解は、それまでの政府の法解釈と明らかに矛盾しています。「解釈変更ではない」とする政府のごまかしは通用しません。
信濃毎日新聞 (2020年10月9日)
社説:学術会議人事 任命拒める余地はない
----日本学術会議の会員の任命を首相が拒否できる余地は本来ない。理由や判断基準を明らかにしないまま、6人の除外を正当化することはできない。
----学術会議の推薦通りに任命する義務はないとする見解を、2018年に内閣府が文書で明確化したという。首相が所轄する行政機関であり、人事を通じて一定の監督権を行使できると位置づけた。
それ自体、任命権を盾にした恣意(しい)的な介入を許す独善的な見解で、受け入れられない。しかも、会員の選任に関する過去の国会での答弁と明らかに矛盾する。
神戸新聞 2020/10/08
社説:学術会議介入/あしき前例をつくるのか
----かつて科学が戦争に協力した反省に立ち、学術会議の独立性を尊重するためだ。歴代政権はこれに従い、推薦候補をそのまま会員に任命してきた。
ところが、今回公表された文書は「首相は任命権者として人事を通じて一定の監督権を行使できる」とし、政権による拒否や選別を可能にする。内閣府は「これまでの解釈を明確化しただけ」とするが、明らかに従来の見解を覆す内容である。
歴史の教訓を踏まえた法の理念を軽んじるかのような重大な方針転換が、前政権からひそかに進んでいたことになる。人事を通じて組織を掌握し、意のままに政策を押し通す。その手法で官僚組織に政権への忖度(そんたく)がはびこり、さまざまな疑惑や問題が起きたのは記憶に新しい。
中国新聞 2020/10/9
社説:学術会議への圧力 首相の説明なってない
----「総合的」や「俯瞰的」とは一体、何のことだろう。理由の説明としては、なってない。任命した99人との違いは、どこにあるのだろう。
首相は「そのまま任命する前例を踏襲していいのかを考えてきた」とも口にした。学術会議に何か、お眼鏡にかなわない節があったようだ。
いつから、どのような問題意識を持ち、今回の判断に至ったのかを率直に語らぬ限り、この問題は収まるまい。
*************************
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
形式的任命は学問の自由のため 学術会議介入 83年首相答弁引き田村議員 政府「不適当」理由示せず
---田村氏は、「形式的任命」との83年の答弁は、核実験反対や核兵器廃絶など政府の見解と異なる活動をする日本学術会議への攻撃が行われたために、国会審議の中で繰り返しただされ確認されてきたものだと指摘。安倍政権が立憲主義を踏みにじる安保法制を強行し、多くの科学者が憲法違反との見解を示して以降、日本学術会議に対して「形式的任命」とは異なる対応が始まったこともあげ、「学問の自由が脅かされている。それは科学者だけでなく、国民全体の言論の自由をも脅かす道につながる」と警鐘を鳴らしました。
朝日新聞デジタル 2020年10月8日 19時08分
「政治家が学問の原則に反発」ネイチャーが日本など懸念
----英科学誌ネイチャーは8日付の今週号で、「科学と政治の切れない関係」と題する社説を掲載し、新型コロナウイルスの感染拡大や環境問題などでトランプ米大統領ら世界中の政治家が科学的証拠を無視したり、おとしめたりする例が相次いでいると批判。菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった問題にも触れ、「政治家が、学問の自律性や自由を守るという原則に反発している」と訴えた。
リテラ 2020.10.08 05:16
日本学術会議への不当人事介入は安倍政権時代から始まっていた! 安倍の意向を汲んだ杉田官房副長官と菅首相が…
----やはり問題の発端は安倍政権だった──。菅首相による日本学術会議の任命拒否問題をめぐり、安倍政権時代から露骨な官邸による人事介入がおこなわれていた、その詳細がわかってきたからだ。
以下参考
朝日新聞デジタル 2020年10月9日 5時00分
(社説)学術会議問題 論点すり替え 目に余る
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14651912.html
東京新聞 2020年10月8日 07時24分
学術会議問題 説明拒む政府の不誠実
https://www.tokyo-np.co.jp/article/60452
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
主張:学術会議人事介入 「学問の自由」脅かす解釈変更
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-10-09/2020100901_05_1.html
信濃毎日新聞 (2020年10月9日)
社説:学術会議人事 任命拒める余地はない
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20201009/KT201008ETI090008000.php
神戸新聞 2020/10/08
社説:学術会議介入/あしき前例をつくるのか
https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/202010/0013764508.shtml
中国新聞 2020/10/9
社説:学術会議への圧力 首相の説明なってない
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=688287&comment_sub_id=0&category_id=142
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産経新聞 2020.10.8 05:00
【主張】日本学術会議 前例に囚われず大ナタを
https://www.sankei.com/column/news/201008/clm2010080002-n1.html
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しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
形式的任命は学問の自由のため 学術会議介入 83年首相答弁引き田村議員 政府「不適当」理由示せず
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-10-09/2020100901_01_1.html
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
論戦ハイライト:全国民への攻撃 学問の自由守れ 学術会議任命拒否 田村智子議員の質問 参院内閣委
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-10-09/2020100903_01_0.html
朝日新聞デジタル 2020年10月9日 5時00分
学術会議6人除外、理由「ゼロ回答」 野党、手法を追及 参院内閣委
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14651973.html
朝日新聞デジタル 2020年10月8日 19時08分
「政治家が学問の原則に反発」ネイチャーが日本など懸念
https://digital.asahi.com/articles/ASNB863Y1NB8ULBJ009.html
リテラ 2020.10.08 05:16
日本学術会議への不当人事介入は安倍政権時代から始まっていた! 安倍の意向を汲んだ杉田官房副長官と菅首相が…
https://lite-ra.com/2020/10/post-5665.html
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歴史の教訓を踏まえた法の理念を軽んじるかのような重大な方針転換が、前政権からひそかに進んでいたことになる
<各紙社説・主張>
朝日新聞デジタル 2020年10月9日 5時00分
(社説)学術会議問題 論点すり替え 目に余る
----自分たちの行いについて説得力のある説明ができないことの表れだ。政府・自民党が論点のすり替えに躍起になっている。
----記者に理由を問われた首相はそれには答えず、省庁再編時に同会議の「必要性」が議論されたことを持ち出した。これに呼応する形で自民党の下村博文政調会長も、組織の形態や役割を検討するプロジェクトチームを設ける方針を示した。
政府は、「学術会議から推薦された者は拒否しない」という過去の国会答弁に明らかに反することをしながら、理由を説明せず、答弁と齟齬(そご)はないと言い張ってきた。だがそれでは分が悪いとみて、学術会議の側に非があるという「印象操作」に走っているように見える。
東京新聞 2020年10月8日 07時24分
学術会議問題 説明拒む政府の不誠実
----日本学術会議会員の任命拒否は、学問の自由を脅かすだけでなく国権の最高機関である国会への重大な挑戦だ。臨時国会の開会を待つことなく、菅義偉首相出席の下、徹底的に追及すべきである。
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
主張:学術会議人事介入 「学問の自由」脅かす解釈変更
----政府は7日、8日に衆参の内閣委員会で行われた質疑で「首相が会議の推薦通りに任命する義務はない」との立場からの答弁を繰り返しました。その根拠にしているのは、政府が2018年に日本学術会議による会員の推薦と首相の任命の関係をまとめたとされる見解です。しかし、同見解は、それまでの政府の法解釈と明らかに矛盾しています。「解釈変更ではない」とする政府のごまかしは通用しません。
信濃毎日新聞 (2020年10月9日)
社説:学術会議人事 任命拒める余地はない
----日本学術会議の会員の任命を首相が拒否できる余地は本来ない。理由や判断基準を明らかにしないまま、6人の除外を正当化することはできない。
----学術会議の推薦通りに任命する義務はないとする見解を、2018年に内閣府が文書で明確化したという。首相が所轄する行政機関であり、人事を通じて一定の監督権を行使できると位置づけた。
それ自体、任命権を盾にした恣意(しい)的な介入を許す独善的な見解で、受け入れられない。しかも、会員の選任に関する過去の国会での答弁と明らかに矛盾する。
神戸新聞 2020/10/08
社説:学術会議介入/あしき前例をつくるのか
----かつて科学が戦争に協力した反省に立ち、学術会議の独立性を尊重するためだ。歴代政権はこれに従い、推薦候補をそのまま会員に任命してきた。
ところが、今回公表された文書は「首相は任命権者として人事を通じて一定の監督権を行使できる」とし、政権による拒否や選別を可能にする。内閣府は「これまでの解釈を明確化しただけ」とするが、明らかに従来の見解を覆す内容である。
歴史の教訓を踏まえた法の理念を軽んじるかのような重大な方針転換が、前政権からひそかに進んでいたことになる。人事を通じて組織を掌握し、意のままに政策を押し通す。その手法で官僚組織に政権への忖度(そんたく)がはびこり、さまざまな疑惑や問題が起きたのは記憶に新しい。
中国新聞 2020/10/9
社説:学術会議への圧力 首相の説明なってない
----「総合的」や「俯瞰的」とは一体、何のことだろう。理由の説明としては、なってない。任命した99人との違いは、どこにあるのだろう。
首相は「そのまま任命する前例を踏襲していいのかを考えてきた」とも口にした。学術会議に何か、お眼鏡にかなわない節があったようだ。
いつから、どのような問題意識を持ち、今回の判断に至ったのかを率直に語らぬ限り、この問題は収まるまい。
*************************
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
形式的任命は学問の自由のため 学術会議介入 83年首相答弁引き田村議員 政府「不適当」理由示せず
---田村氏は、「形式的任命」との83年の答弁は、核実験反対や核兵器廃絶など政府の見解と異なる活動をする日本学術会議への攻撃が行われたために、国会審議の中で繰り返しただされ確認されてきたものだと指摘。安倍政権が立憲主義を踏みにじる安保法制を強行し、多くの科学者が憲法違反との見解を示して以降、日本学術会議に対して「形式的任命」とは異なる対応が始まったこともあげ、「学問の自由が脅かされている。それは科学者だけでなく、国民全体の言論の自由をも脅かす道につながる」と警鐘を鳴らしました。
朝日新聞デジタル 2020年10月8日 19時08分
「政治家が学問の原則に反発」ネイチャーが日本など懸念
----英科学誌ネイチャーは8日付の今週号で、「科学と政治の切れない関係」と題する社説を掲載し、新型コロナウイルスの感染拡大や環境問題などでトランプ米大統領ら世界中の政治家が科学的証拠を無視したり、おとしめたりする例が相次いでいると批判。菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった問題にも触れ、「政治家が、学問の自律性や自由を守るという原則に反発している」と訴えた。
リテラ 2020.10.08 05:16
日本学術会議への不当人事介入は安倍政権時代から始まっていた! 安倍の意向を汲んだ杉田官房副長官と菅首相が…
----やはり問題の発端は安倍政権だった──。菅首相による日本学術会議の任命拒否問題をめぐり、安倍政権時代から露骨な官邸による人事介入がおこなわれていた、その詳細がわかってきたからだ。
以下参考
朝日新聞デジタル 2020年10月9日 5時00分
(社説)学術会議問題 論点すり替え 目に余る
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14651912.html
東京新聞 2020年10月8日 07時24分
学術会議問題 説明拒む政府の不誠実
https://www.tokyo-np.co.jp/article/60452
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
主張:学術会議人事介入 「学問の自由」脅かす解釈変更
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-10-09/2020100901_05_1.html
信濃毎日新聞 (2020年10月9日)
社説:学術会議人事 任命拒める余地はない
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20201009/KT201008ETI090008000.php
神戸新聞 2020/10/08
社説:学術会議介入/あしき前例をつくるのか
https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/202010/0013764508.shtml
中国新聞 2020/10/9
社説:学術会議への圧力 首相の説明なってない
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=688287&comment_sub_id=0&category_id=142
**********************************
産経新聞 2020.10.8 05:00
【主張】日本学術会議 前例に囚われず大ナタを
https://www.sankei.com/column/news/201008/clm2010080002-n1.html
**************************************
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
形式的任命は学問の自由のため 学術会議介入 83年首相答弁引き田村議員 政府「不適当」理由示せず
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-10-09/2020100901_01_1.html
しんぶん赤旗 2020年10月9日(金)
論戦ハイライト:全国民への攻撃 学問の自由守れ 学術会議任命拒否 田村智子議員の質問 参院内閣委
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-10-09/2020100903_01_0.html
朝日新聞デジタル 2020年10月9日 5時00分
学術会議6人除外、理由「ゼロ回答」 野党、手法を追及 参院内閣委
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14651973.html
朝日新聞デジタル 2020年10月8日 19時08分
「政治家が学問の原則に反発」ネイチャーが日本など懸念
https://digital.asahi.com/articles/ASNB863Y1NB8ULBJ009.html
リテラ 2020.10.08 05:16
日本学術会議への不当人事介入は安倍政権時代から始まっていた! 安倍の意向を汲んだ杉田官房副長官と菅首相が…
https://lite-ra.com/2020/10/post-5665.html
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済